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子育て講座「乳幼児期の生活づくりと楽しいあそび」を開催しました

ページID:178457 更新日:2026年6月3日更新 印刷ページ表示

令和8年5月12日(火曜日)子育て講座「乳幼児期の生活づくりと楽しいあそび」を大阪大谷大学教授長瀬美子さんをお招きして開催しました。

最初は、生活とあそびを通して、豊かな経験をしていくことが大切とのお話でした。経験数ではなく、「(子どもが)主体的にとりくむ」ということが重要だということです。心も身体もいっぱい使う経験、集団での経験、触れる・作るなどの実感のある直接経験を主体的に取り組んでいけるとよいそうです。また、いろいろな人と関わることで、いろいろな人がいて、いろいろな考えがあること知り、互いを尊重し合いながら、力を合わせて、困難にも向かい合えるようになっていきます。あこがれは原動力であり、当てにされる、頼りにされる経験が自信につながります。

では、具体的にどのような生活とあそびをしていくとよいか、大人の役割は、子どもの発達段階や生活場面で見られる姿などはどういったものでしょう。

まず、「生活づくり」についてです。乳児期は生活習慣を形成していく大事な時期です。安定した生活のくり返しが生活習慣の形成へとつながっていきます。ここでの大人の役割は子どもの欲求や意思を尊重しながら「自分でできる喜び」を育てていけるように心がけ、子ども自身が見通しをもって主体的に取り組める環境づくりをしていくことです。例えば、子ども自身が取り出しやすい、見つけやすいように衣服を棚に入れておき、自分で着替えしやすい環境に大人が整えます。すると、自分でできる喜びが生まれ、それを繰り返し、身に付ける中で、幼児期には考えて行動し、見通しをもって生活することができるようになります。

次に、「イヤイヤ」をどう捉えるかということをお話していただきました。まず、イヤイヤはなぜ起こるのでしょうか。それは子ども自身に「思い」が生まれたからとのことです。1歳児から2歳児の頃は、「○○がしたい」「△△はイヤ」など『自我の芽生え』から『自我を豊かに太らせる時期』です。ただ、「自分はこうしたい」という意思や思いは先に生まれますが、社会的・文化的な手段である言葉は後からの獲得となります。意思はあるのに、言葉で自分の思いを正確に伝えられることができないという、この発達の順次性のアンバランス、もどかしさがイヤイヤの原因と考えられます。大人からすると大変な時期ですが、年齢相応の姿と捉え、一緒に乗り越えていけるとよいですね。

また、生活場面で食事における気になる姿があります。1歳児からは嗜好が生まれます。好き嫌いはあって当たり前。好き嫌いをなくすというより、「嫌いだけど食べられる」「少しなら食べられる」などでよいとのことでした。お箸などの使い方の習得も食事時間だけで練習するのではなく、あそびの中でお箸を使ったあそびを取り入れるなど、生活全体で取り組んでいけるように工夫していくとよいそうです。食事時間を食べるだけの時間ではなく、「おいしいね」「みんなと一緒に食べると楽しいね」など、心の豊かさも育てる時間となるようにしていけるとよいですね。

最後に「自分の力でできる」喜びが実感できるあそびについて、お話していただきました。ボールを転がしたらピンにあたって倒れたなど、子ども自身が自分の働きかけで「変化」が生まれたことを実感すると喜びが生まれます。大人の役割は子どもの興味や関心を把握し、育ちの姿から「必要な経験」を見出し、楽しいものとの出会い、魅力ある対象との出会い、やってみたいことと出会える環境を作っていくことです。「見つけられる・選べる」環境を作るのが大人、あそびを決めるのは子どもです。そして、大人自身も物的環境の一つです。共感する関わり方が大切で大人が楽しんで遊んでいる姿を見せることもよいとのことです。あそびの中では子ども同士、ぶつかり合うこともあります。正誤、善悪を付けるのではなく、両方に思いがあり、どんな思いだったのかを受け止め、思いに共感し、相手に知らせる仲立ちをするように大人は関わっていくとよいそうです。

生活とあそびを切り離して考えるのではなく、どちらも子どもの成長に欠かせないことと捉えて、子どもの思い、姿をよく見て、それぞれの子どもに合った子育てをしていけるとよいですね。

子育て総合支援センターではいろいろな講座を開催しています。たかつきDAYSやホームページをチェックしてみてくださいね。

講座の風景画像


子どもの発達・障がい