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ミニ講座 「赤ちゃんのねんねのお話」を開催しました
令和6年5月24日(金曜日)にミニ講座「赤ちゃんのねんねのお話」をNPO法人赤ちゃんの眠り研究所乳幼児睡眠アドバイザー植田奈津子さんをお迎えして開催しました。
まず、睡眠についてお話をしてくれました。昼間の眠りは「疲れの眠り」で、夜の眠りは「体内時計による眠り」だということです。人間は、朝は光をしっかり浴び、夜は暗くして眠ることで体内時計がしっかり働きます。夜になると睡眠を促すメラトニンというホルモンが分泌します。赤ちゃんは生まれて2、3か月頃に分泌されるようになるそうです。
「夜の寝かしつけ」に注目しがちですが、まず朝同じ時間に光を浴び、「日中は明るい」「夜は暗い」を覚えていくことが大切です。メラトニンは明るさで分泌が抑制されるため、「夜の寝かしつけに時間がかかる」、「夜泣きをする」場合、睡眠環境の常夜灯の豆球、寝かしつけの1時間前のテレビなど強い光がないかをもう一度チェックしてみると良いそうです。
赤ちゃんは大人より瞳孔が大きく水晶体というレンズの透明度が高く、小さい光でも刺激になるようです。今まで寝ていたのに急に夜泣きが増えた時は、日中の明るさと夜の暗さが逆転していないか見直し、午前中に太陽の光を浴び、しっかり活動することで夜眠りやすくなるそうです。小さい子どもは昼寝をしますが、昼寝の際には暗くし過ぎないことも良いそうです。夜の眠りは暗く、昼の眠りは木陰ほどの明るさにしておくことで体内時計が崩れにくいということでした。
赤ちゃんは眠ることに慣れていませんので、いつもと一緒が安心します。安心が眠りにつながります。夕方以降は毎日同じ流れにすることで見通しがもてます。毎日同じねんねルーティンが「これから眠るんだ」という安心につながっていくので良いとのことでした。
赤ちゃんは動いたり泣いたりしながら眠るのが特徴で、すぐに起きられる仕組みになっています。眠った後も「夜中に目を覚ます」、「泣いて起きる」、「ぐずる」こともありますね。そのようなことは普通なことです。朝まで眠るというお子さんでもお母さんやお父さんが気づかないだけで動いたり泣いたりしています。泣いていることは寝言の時も多く、寝戻るかな?と2分ほど見守ることが赤ちゃんの眠る力につながります。不快があれば不快を解消しないと眠れません。例えば「うんち」、「暑い寒い」、「体調」、「かゆみ」、「痛み」、「お腹が空いていないか」、「ママに会いたいか」などでしょうか。不快もなく、様子を見ても再入眠が難しいようなら、胸に手を置くなどお子さんを安心させてあげてもいいですし、抱っこや授乳をしてもいいです。眠れるかなと少しだけ待ってあげながら、応援してあげるとよいですね。
「抱っこの寝かしつけ」、「授乳の寝かしつけ」など今の方法がお母さんやお父さんにとって負担でなく幸せなら無理に変える必要はなく自信を持って続けて大丈夫です。しかし、「困っている」、「どうにかしたい」と負担に感じているなら、寝かしつけを変更することはできます。まずはしっかり生活リズム・おひさまリズム・睡眠環境を見直し、それでも改善しない場合は、続けていける寝かしつけ方法を家族でしっかり考えることが大切です。親も子も無理なく、睡眠リズム、生活リズムを整えていけるとよいですね。
【お話のポイント】
- 赤ちゃんの眠りの仕組み
- 赤ちゃんの眠りの特徴
- 赤ちゃんの眠りは安心感(いつもと同じ習慣+安全で心地よい環境 )
子育て総合支援センターでは色々な講座を開催しています。ぜひ、高槻市ホームページをチェックしてみてください。