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親子講座 「赤ちゃんのお口のケア」を開催しました
令和6年5月13日(月曜日)、高槻市歯科衛生士連絡会の澤田典子さんを講師に迎え、「赤ちゃんのお口のケア」を開催しました。まだ歯が生えていない3か月から奥歯まで生えている11か月のお子さんが参加され、保護者の方を対象に仕上げ磨きの方法や歯ブラシの選び方、虫歯予防についてお話していただきました。
<歯磨きの方法>
歯がまだ生えていない頃にはお顔や唇を触られることに慣れるため抱っこしてあげてお風呂の時や普段から手のひらでお顔を触ってあげます。歯が生え始めたら仕上げ磨きを始めます。鉛筆持ちで軽くあて磨きを始めます。上唇小帯(前歯の中央にある筋)を擦ると痛がって歯磨きが怖いものになってしまうので、歯ブラシを持っていない方の人差し指で上唇小帯に当たらないようにカバーをして優しく磨きます。歯と歯茎の境目に磨き残しができないように奥歯を磨くときも人差し指でほっぺを広げるようにすると歯ブラシが入れやすくなります。磨く時の姿勢は寝かせ磨きにします。お母さんが脚を広げ頭を脚の付け根に挟んで固定します。月齢が上がれば腕をお母さんの脚でおさえても良いでしょう。羽交い絞めをすることに罪悪感を感じる方もいますが、激しく動くと歯ブラシが刺さったり磨き残しの原因にもなるので短時間で思い切ってやってみてください。その代わり終わったら必ずしっかりと抱っこをして「頑張ったね!」と声かけしてあげましょう。お母さんが真剣になりすぎるとつい怖い顔になってしまうので、優しく笑顔で!「1・2・3・4・5」と声を出して数を数えるのも良いですよ。仕上げ磨きはいつまですれば良いかですが、特に終わりはありません。小学校高学年でも「磨いて!」と言ったら断らずやってあげてください。この時もお膝にゴロンをするとスキンシップの時間になります。
<歯ブラシの選び方>
前歯だけの場合はブラシの丸くて小さいもの、奥歯が生えてきたら赤ちゃん用の歯ブラシにします。交換時期は1か月に1回が目安です。仕上げ磨き用は長い柄のものを選びますがお子さんが自分でカミカミする用は短い柄のものにします。特に交換は不要です。
<虫歯予防>
食生活にも気を付けます。何かを食べると唾液のph値が酸性に傾き歯が溶けます。だらだら口の中に物が入っていると虫歯になりやすいので、泣いてるなーという時にはお菓子をあげるのではなく野菜やおにぎりなど食事に近いものをあげると良いです。3歳くらいまでのおやつというのは、3回の食事で摂れない分の捕食なので大人のおやつとは違います。「〇ヵ月から食べれるおやつ」などはあげなくて良いです。
以上のことを優しくわかりやすく教えていただきました。カンガルーの森では他にも子育てに役立つ講座を開催しています。ご興味のある方は是非ご参加をお待ちしております!