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感染性胃腸炎(特にノロウイルス)について

ページID:098579 更新日:2023年6月9日更新 印刷ページ表示

ノロウイルスによる感染性胃腸炎とは

感染性胃腸炎は、ノロウイルスによる感染が多く特に冬季に流行しますが、1年を通して発生しています。

症状

主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、発熱、腹痛です。

潜伏期間は、1から2日程度です。

すべての年齢で発症しますが、特に乳幼児や高齢者、抵抗力の弱い方が発症すると重症化する場合があります。また、感染しても発症しない場合や、軽い風邪のような症状の場合もあるため知らない間に感染が広がることもあります。

 

感染経路

・経口感染 
ノロウイルスに汚染された食品の加熱が不十分であった場合に起こります。特にノロウイルスに感染している二枚貝(主に牡蠣)などを生もしくは十分に加熱されていない状態で摂取することで感染します。また、感染した人が調理する際に手から食べ物にウイルスが付着しそれを食べることで二次的に感染します。

・飛沫感染
感染者の嘔吐物が飛散した際などに周囲にいてノロウイルスの含まれた飛沫を吸い込むことで感染します。              

・接触感染
感染者の嘔吐物や便には大量のウイルスがいます。
感染者の嘔吐物や便を触った手や、手で触れたものを介して感染します。

・空気感染
感染者の嘔吐物や便が乾燥し、空気中に広がったものを吸い込むことでも感染します。

二次感染の予防方法

・調理前後、トイレ後、食事前、便や嘔吐物の処理を行った後は、石鹸を使用し流水でしっかり手洗いをしましょう。

・加熱が必要な食品は中心温度85から90度、90秒以上の加熱をしましょう。

・下痢などの症状がある場合は、食品を直接取り扱う作業は控えましょう。

・使用した調理器具は洗浄、消毒を十分に行いましょう。

・消毒剤として、次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素系消毒剤や家庭用塩素系漂白剤を使用しましょう。

・便や嘔吐物などを片付ける時は、ビニール手袋とマスクを着用し(使い捨てのガウンがあれば着用する)、ペーパータオルなどを用いて広く覆い、外側から内側に静かに拭き取ります。拭き取った場所は塩素系漂白剤で消毒後、水拭きをします。拭き取った嘔吐物や使用した手袋はビニール袋に入れ、塩素系漂白剤に浸し、密封して廃棄します。作業後はしっかりと手洗いを行い、十分に換気しましょう。

・便や嘔吐物が乾燥してしまうと、ウイルスが舞い上がりそれを吸い込むと感染してしまうため「すぐに拭き取り、乾燥させない」「しっかり消毒する」「十分に手洗いする」の3原則を守りましょう。

 

社会福祉施設等の方へ

保育施設や高齢者施設などで消化器症状を呈する者が発生した場合は、適切な対症療法を行うとともに以下の報告基準に沿って、必要時速やかに保健所にご連絡ください。

報告基準

1 感染性胃腸炎、またはそれを疑われる症状がある者が、回復者を含め10名以上または、施設利用者の半数以上の発生があった場合。

2 感染性胃腸炎もしくは食中毒による(疑いも含む)死亡者、重篤患者(入院患者など)が1名でも発生した場合。

3 1及び2に該当しない場合であっても、通常の発生動向を上回る感染症等の発生が疑われ、特に施設長が報告を必要と認めた場合。

上記のいずれかに当てはまる場合は保健所にお電話にてご連絡をお願いします。

また、報告様式の記入をお願いします。

 

報告様式

「発生状況表」に有症状者の経過の記入をお願いします。

発生状況表(施設用原本) (EXCEL:59KB)

発生状況表(保育施設用原本) (EXCEL:59KB)