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全国で455億の被害!SNSがきっかけの投資詐欺に注意!

ページID:107713 更新日:2024年4月30日更新 印刷ページ表示

日経平均株価が史上最高値になり、新NISAが始まるなど、投資に関心が高まっていますね。

しかし、そんな投資ブームに乗じたトラブルも増えています。警察庁が発表した、SNSを通じて投資を勧める「SNS型投資詐欺」と、恋愛感情を抱かせて金銭をだまし取る「ロマンス詐欺(注1)」を合わせた令和5年の被害は、3,846件、約455億円で、還付金詐欺などの特殊詐欺の被害額約441億円を上回ったとのこと。

センターにも、SNSで知り合った人に誘われて投資をしたけれど、お金を引き出せないという相談がたくさん寄せられています。被害にあった方の年齢は、20代から70代までと幅広く、中には数千万円を失った方もいます。
SNSで知り合う人の中には、悪意を持った人が混じっています。SNSがきっかけの投資話は注意が必要です。

注1:ロマンス詐欺も投資目的のものが多いため、合わせてまとめられた。

事例

事例1

画像投稿のSNSで、投資勉強会の広告を見て連絡した。SNSのグループを紹介され情報交換をするようになった。いろんな人から数百万、数千万単位で儲かった話を聞いて、私もやってみようと思い投資をすることにした。何度かお金を振り込み、総額は1000万円。運用利益もでていたが、最初の3か月は出金はできないとのことだった。
3か月経ち出金しようとしたら、連絡が取れなくなっていた。
投資は、暗号資産を買ったり、海外の個人口座への振込で行っていた。(50歳代)

事例2

マッチングアプリで知り合ったAに、会話の中で投資に興味があるというと、暗号資産の取引所を紹介された。
投資の流れは、取引所が指定する個人口座にお金を振り込むと、外貨に換金され、暗号資産を購入し取引所の私の口座に入金されるというもの。
まずは、手順の確認ということで50万円から始め、1週間で5万円の利益が出て現金化した。その後は、Aのアドバイスを受けながら数回に分けて500万円を投資。残高5,000万円以上になったので、出金を申し出たところ、手数料が1,000万円必要といわれ振り込んだ。その後、10倍以上儲けているので追加手数料が500万円いると言われた。振り込み後、今度は保証金がいるといわれ、出金することができない。だまされたのだろうか。(30歳代)

SNSがきっかけの投資話は、詐欺の可能性が高い

残念ながら、詐欺にあってしまったようです。

投資など金融商品取引業を行う場合、金融庁へ登録が必要ですが、相談があった事業者はどちらも登録がありませんでした。
振込先が個人口座で、SNSのやり取りだけで契約書もありません。
事業者のWEB上では、儲けがでているようになっていますが、本当に運用されているか疑わしいものです。

アドバイス

  • 金融庁の金融商品取引業の登録をしている会社ですか?
  • 暗号資産の場合は、暗号資産交換業の登録がありますか?
  • 振込先の口座が「個人名義」は詐欺を疑いましょう。
  • SNSからの投資話は慎重に。「詐欺が多い」と知っておきましょう。

国民生活センターなどの情報

被害にあったと気づいたら、すぐに対処しましょう

被害にあったと気づいたらすぐに次の対処をしましょう。振り込んでしまった場合も、わずかですが返金される可能性があります。

銀行振込の場合

  • 「振り込め詐欺救済法」による救済制度がありますので、振込先の金融機関に連絡しましょう。
  • 金融機関によっては、警察に被害届を出すことを前提としているところもありますので、指示に従ってください。

金融庁「振り込め詐欺等の被害にあわれた方へ」<外部リンク>

その他

電話をするトラ君のイラスト

  • 今後の被害を防ぐために、警察への情報提供をお願いします。全国統一のオンライン窓口​になります。
    サイバー事案に関する通報・相談・情報提供のオンライン受付窓口(警察庁)<外部リンク>
     
  • おかしいな?と思ったら消費生活センター(072-682-0999)にご相談ください。
    高槻市外の方は、消費者ホットライン「188」へお電話ください。お住まいの地域の消費生活センターをご紹介します。