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令和2年8月6日(木曜日) 14時00分から15時10分
教育委員会室
(参考)高槻市教育振興基本計画(冊子及び概要版) (注釈)下記リンク先をご覧ください
2名
岩井八郎委員、山本新一委員、安盛啓史委員、城広香委員、原綾委員、溝部れい子委員
土井教育次長、安田学校教育監、田中教育次長代理、中原教育政策官、田口教育総務課長、多留谷教育総務課副主幹、今福学校安全課長、川本学校安全課主幹、橋長保健給食課長、丹羽地域教育青少年課長、田中参事兼城内公民館長、境谷参事兼中央図書館長、田中参事(学校教育担当)、青野教育指導課長、丸山教育指導課課長代理、三谷教職員課長、藤田教育センター所長、万井子ども未来部長、野谷保育幼稚園総務課長
委員長
定刻となりましたので、第2回高槻市教育振興基本計画検討委員会を開催させていただきます。本日は暑い中、ご参集いただき誠にありがとうございます。
本日の委員の出席は、定員7名中6名の出席ということで、過半数に達しておりますので、本委員会規則第3条第2項により、会議が成立していることを報告します。
なお、本日の傍聴者は2名です。
本委員会の「会議の公開に関する要綱」及び「傍聴要領」に基づき、傍聴を許可したいと思いますので、委員の皆さま方、どうぞよろしくお願いします。
では、議事に入りたいと思います。議事1の(1)(2)についてはまとめて説明していただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
<異議なし>
では事務局より資料の説明をお願いします。
事務局
<議事1(1)「審議の流れについて」を、資料1によって説明>
<議事1(2)「第1回検討委員会で頂いたご意見について」を、資料2によって説明>
委員長
事務局からの説明について、ご質問などはございませんか。無いようでしたら、次に進めたいと思います。それでは、次の(3)第2期計画の策定にあたってについて、事務局の説明をお願いします。
事務局
<議事1(3)「第2期計画の策定にあたって」を、資料3によって説明>
委員長
ただいま事務局から、次期計画の策定にあたっての考え方について説明がありました。大きく4点の内容があったと思います。
1点目は、本計画を市の総合計画の元、位置付ける。2点目は、本計画は教育施策の目指す方向性と基本方針を示す計画であること、3点目、計画期間は市の総合計画に合わせて適宜見直しを行うこと、4点目、進行管理は教育努力目標及び教育委員会事務の点検・評価により行うこと、でした。
内容を見ますと、前回と同様に今回も進めていく、ということかと思います。ただし図などを入れることで、より視覚的な工夫がなされているかと思います。示された方針について、何かご質問やご意見等、ありますでしょうか。よろしいでしょうか。
<意見なし>
委員長
それでは(4)「第2期計画の基本的な考え方について」に移ります。この内容は、計画の根本となる大切なポイントです。内容もたくさんありますので、1項目ずつご意見をいただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
<異議なし>
委員長
では、事務局から説明をお願いします。
事務局
<議事1(4)の前半「1めざす人間像、子ども像について」を資料4によって説明>
委員長
ただいま事務局から、「めざす人間像、子ども像について」の説明がありました。委員で意見を出していきたいと思います。
委員
私は、前回のこの計画の策定の時にも少し関わらせていただいたのですが、今回、資料を読ませていただいて、「高槻のめざす人間像」のところで、「創発性のある社会」という慣れない言葉が使われているのですが、辞書を引いてみてもこの「創発性」という言葉が出てこないので、もう少し分かりやすい表現の方が良いのではないかと思います。
それと「つけたい力」の2番目の、「進取の精神」ですが、どのような精神なのか、単純な言葉にすると、「つけたい力」が分かりやすくなるのではないか思います。
それと、子どもたちにとっては体力の向上も大切ですので、「めざす子ども像」の中に、体の育成についても一言加えてもらうと良いのではないかと思います。
以上、分かりやすい表現という点と、知徳体の体についても加えてほしいということを申し上げました。
委員
めざす人間像、子ども像は、5年前に策定されていることもあり、基本的には変えない方が良いのではないかと思います。非認知能力の件もありましたが、現在は「自らの能力や可能性を最大限に伸ばす」とか、そういう形で表現されていますし、アクティブラーニングなど色々と新しい言葉が出てきているので、もう少し強調しても良いかとも思います。しかし大きく全体として読んでみますと、それらのことも含まれていると思いますので、こういう形で良いと思います。
委員
私も、めざす人間像や子ども像は、5年ではそんなに大きく変わらないと思います。現在の言葉の中に「資質・能力の育成」も入っていますし、幼児教育で大切にしている「困難にぶつかってもあきらめないで、粘り強く着実にやり抜く態度」と入っていますので、大きくは変えないで良いと思います。
ただ、「子どもの体力」が二極化していると聞いておりますので、体づくりをプラスしても良いのかなと、お話を聞いていて思いました。
委員
こうした大きい枠組みについてどう考えるのかについて、私としてはうまく掴めていないのですが、意見を述べさせていただきます。家で子どもと一緒に読んでみたのですが、子どもが見るものではないのかもしれませんが、子どもに向けて作っているものとも思うので、「た・か・つ・き」というところは、子どもに分かりやすくてキャッチーなところかと思います。このように、子どもの心をつかむようなところがあってもいいのかなと思います。誰のためのものかと考えると、子どもが見てもなるほどと思えるように見映えをポップ調にするとか、子どもにかみ砕きやすい言葉が必要かなと思います。
それと前回も申し上げましたが、今年はコロナがあった影響で「家庭力」が向上したというお話があったと思うのですが、家庭力に言及した内容があっても良いと思います。豊かな心をつくるということは学校だけではなく、家庭の力が必要になってくると思います。働き方改革と言われる中で、家庭力という言葉が入っても良いと思います。
事務局
欠席の委員から届いております意見を代読させて頂きます。
めざす人間像、子ども像について、こういう子どもになってほしいという思いはおよそ同じであると考えています。ただ、「た・か・つ・き」の「か」のかしこい子の部分については、保護者という立場から違和感があるという意見を、周りから聞いています。「かしこい子」というと、子どもの主体制や自主性を抑制し、かしこくしなければならないというニュアンスが感じられます。
以上でございます。
委員
人間像、子ども像は、大きい枠組みで作っているので、あまり変えていくものではないのかなと思いながらも、皆さんの意見を聞いていると、なるほどと思うところがありました。表現の簡素化も必要かなと感じました。
実は校長会の方でも、あらかじめこの計画について、こういう視点が入ったらどうだろうと話し合っていましたので、少し述べたいと思います。
この第1期計画を作った時と比較すると、やはり背景の方が随分変わってきていると思います。2011年、約10年前に、「小学生が大学を卒業するころには、半分以上、今はない職業についている。」と、とある教育の研究者が述べていました。そういう点でも、急速な社会変化に対応する子、対応できる力が必要だと思います。
それから、「つながる」という言葉。私も大変好きな言葉ですが、やっぱり一人では生きていけない、社会で生きていく子と考えたときに、様々な文化を持った人たち、そういう人たちともしっかりと関わり合える、そこに対応できる力、異なる文化・他者と折り合いをつけて関われる力、そういう視点が入るといいなと思います。
最後の視点は、責任ある行動をしてほしいということです。グローバル化社会の中で、国際的にも生きていける子どもになって欲しい。ただ一方で、簡単にできるSnsによって、非常に危険な情報が容易にどんどん流れていく。そういう怖さや影響を分かった上で、責任をもって行動できる人になって欲しいと思います。
委員長
様々なご意見を頂きました。「た・か・つ・き」という言葉合わせにすることについては、どうでしょうか。第1期では、「か」の付く言葉で「かしこい子」になったという記憶があります。
委員
私は、「た・か・つ・き」は、分かりやすくていいなと思いますし、「た」は…、「か」は…、と一つひとつ思い起こすのも分かりやすくて良いのですが、ただ、委員長がおっしゃったように、ここにこだわらなければならないのかというと、私も具体的な解決案も持ち合わせがなく、ここは、もう少し時間をかけて、次回まで考えて、事務局の方からご提案をいただくということにしてはいかがでしょうか。
委員
私も、次回までに、もう少し事務局の方で考えていただくのが良いと思います。
委員
キャッチフレーズを作り直すのは難しいかと思います。高槻の振興計画なので、文字面としては一番ふさわしいのかなと思います。例えば、「は・に・た・ん」にすると「ん」が入ってしまいますし。
委員長
分かりやすい言葉にすることは大切ですし、子どもにとって自分たちの言葉で書かれているということも大事なことで、「た・か・つ・き」を取っ払ってしまうと、まとめることができないかも知れませんね。キャッチフレーズだから残した方が良いのかなとも思いますし、悩ましいところです。
事務局
委員の皆様から、「かしこい子」についての違和感や、「体力」を付け加えるとのことなど、たくさんの意見を頂戴いたしました。ただ、高槻のめざす子ども像を「た・か・つ・き」で表現できますと、非常に分かりやすいので、少し時間をいただいて事務局で考え直してみたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
委員長
「た」は「たくましい」とか、「か」は「かがやき」とか、思いつく言葉はあるのですが、上手くまとまるかというと難しいので、少し時間をかけて練り直していただくということでお願いします。それと、めざす人間像の言葉が難しいように思いますね。
事務局
前回もお話ししましたが、学習指導要領が変わったということで、これから10年間の1つの柱になっていきますので、「めざす子ども像」や「つけたい力」についても分かりやすく整理をさせていただきたいと思います。また「た・か・つ・き」としたのは、地域や保護者と共有することが重要と考えているためでして、どんなことを目指しているのかを分かりやすい文言で共有していきたいと思っております。ですので、お聞きしたご意見を踏まえ、再検討させていただきたいと考えております。
委員長
冒頭にも説明がありましたが、あと2回で答申案をまとめることになっているため、委員の皆様も意見がありましたら随時、事務局に連絡して頂いて、次回事務局から修正案を提示して頂ければと思います。その間、皆さんで思いつかれたことがありましたら、事務局に随時連絡していただければと思います。
では、次の内容に移りたいと思います。事務局から説明をお願いします。
事務局
<議事1(4)の後半「2目標と施策について」を資料4によって説明>
委員長
事務局から説明頂きました。この目標については、次の章立ての骨子案に繋がる内容であり、次回の第3回で示される様々な具体的な施策の基本となるものだと思います。今の説明について、ご意見はございますでしょうか。
では私から。学校力の向上、家庭力の向上、地域力の向上をもう少し具体的に聞かせていただけませんか。
事務局
前回の計画では、「学校力の向上」としては、1小中一貫教育の推進、2教員の指導力の向上、3学校組織力の向上、4家庭・地域等との連携の推進、5安全・安心な学校づくり、6教育環境の整備、7幼稚園教育等の充実、の7つについて、子どもを取り巻く学校の基本施策を取り上げています。
続いて、「家庭力の向上」につきましては、8家庭教育への支援、9PTA活動への支援、10福祉機関との連携の3点を挙げています。
そして、「地域力の向上」は、11地域等との協働の推進、12青少年健全育成の推進、13公民館・図書館の充実、14文化財の保存と活用、の4点で展開していました。
これら学校・家庭・地域の教育力の向上につきましては、前回の計画を引き継いでいきたいと考えています。
委員長
それではこの部分については、前回の計画を継承する方向ということですね。
委員
前回の計画でも、目標や施策の説明ということでリード文が書かれています。その中にあります表現は学習指導要領の考え方が取り入れられていますが、先程、事務局からお話がありましたように、新しい学習指導要領が出ていますので、そこに掲げられています資質・能力3つの柱の部分を表現として取り入れていただきたいなと思います。
委員長
他、よろしいでしょうか。それでは(5)章立て(案)について、事務局から説明をお願いします。
事務局
<議事1(5)章立て(案)について、資料5によって説明>
委員長
事務局から説明頂きました。まとめると数点あったと思います。第1期計画の施策をベースに第2期の施策を定める、新たに第3章を作り、第1期計画の検証を行うということです。基本施策については第5章・第6章で説明するということになりますが、今回は骨子案の提示であり、具体的な中身については次回で示されるとのことですので、この枠組みについて、特にご意見があれば出していただきたいと思います。
私からですが、社会的潮流という点では、コロナのことも取り入れていくのでしょうか。難しいとは思うのですが。
事務局
教育を取り巻く社会情勢について、現段階の考え方としましては、学校安全課という新しい課ができましたので、自然災害、事故等についても触れたいと考えています。前回の計画でも、人口減少と少子高齢化などが取り上げられており、そうした社会状況にも触れつつ、先程委員からの世界が広がっているという発言がございましたが、技術革新とグローバル化の進展、更に働き方改革とか、教員の働き方に関する問題などにも載せていきたいと思っています。また、コロナに対する対応もありましたので、その点も織り込んでいけたらと考えています。
委員長
第1期計画の検証という第3章のポイントとなるところについて、何か頭出しをしていただくようなことはありませんか。
事務局
まず、1点目の「概要」というところは、分かりやすくコンパクトにまとめて説明させていただきたく、2点目の「詳細」については、先ほど説明させて頂いた6つの目標について、どうであったかという課題分析等を記載したいと考えています。
委員長
他にございませんか。
委員
私もこれまで、この計画について知らずに勉強不足だったのですが、高槻市では、Line、インスタグラムなども使われているかと思いますが、1枚ものにまとめて、保護者の方にも広く知っていただくツールとして使えればいいと思います。「たかつきDays」は高齢の方はよく読まれているかと思いますが、5年前とは違った新しい広報も工夫できればと思います。
委員長
そうですね。発信の仕方を工夫して、視覚的に訴えることも重要ですね。
事務局
前回も、お手許の冊子だけではなく、概要版というA4、4ページのリーフレットも作成しておりました。ただ、ご提案いただいたように、新しい情報発信のツールが出てきていますので、研究させて頂きたいと思っています。
委員長
それではご意見も一定頂いたとのことですので、2その他に移りたいと思います。今後の審議スケジュール案について、事務局より説明をお願いします。
事務局
<今後の審議スケジュール(案)を、資料6によって説明>
委員長
では本日最後の議題、意見シートの提出について、次回の日程とあわせ、事務局より説明をお願いします。
事務局
<意見シートの提出及び次回の日程を説明>
委員長
それではこれにて第2回の会議を終了したいと思います。どうもありがとうございました。
<終了>