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令和元年第10回高槻市教育委員会定例会会議録

ページID:004767 更新日:2022年3月22日更新 印刷ページ表示

令和元年10月8日(火曜日)午後3時30分、令和元年第10回高槻市教育委員会定例会を教育委員会室に招集した。

出席委員(5人)

樽井 弘三 教育長
中村 公美子 委員
八十 祐治 委員
深堀 基子 委員
美濃 律 委員

説明のために出席した事務局職員の職、氏名

教育次長 土井  恵一
学校教育監 横山 寛
教育次長代理 田中 宏和
教育政策官 中原 一行
参事兼城内公民館長 加納 彰
参事兼中央図書館長 境谷 圭太
参事 田中 健文
教育総務課長 田口 裕之
学校安全課主幹 川本 亨
保健給食課長 橋長 忠司
教育指導課長 青野 淳
教職員課長 「桒」の画像原 雅彦
教職員課主幹 岩佐 知美
教育センター所長 藤田 卓也
教育総務課副主幹 堀内 久美子
学校安全課課長代理 矢野 幸広
保健給食課課長代理 松岡 創
地域教育青少年課課長代理 清水 章
教育指導課課長代理 丸山 みち子
教育指導課副主幹 武藤 亮
教育指導課副主幹 堀 晶恵
教育指導課副主幹 杉野 暁子
教職員課副主幹 喜久元 敬尚
教育センター所長代理 西田 太郎
教育センター副主幹 村上 良子
教育センター副主幹 山本 佐和子
教育センター副主幹 中村 吉博
文化スポーツ振興課課長代理 石本 順一
教育総務課副主幹 奥 博志

議事日程

日程第1 報告第7号 令和元年度中学生チャレンジテスト(3年生)の結果について

日程第2 議案第37号 高槻市教育委員会表彰被表彰者の決定について

( 午後3時30分開会 )

樽井弘三教育長
 ただいまから、令和元年第10回高槻市教育委員会定例会を開会いたします。

 なお、本日の会議に傍聴の希望がございましたので、許可をいたしております。

 本日の会議の出席者は、5名でございます。なお、本日の会議の署名委員は、中村委員 八十委員にお願いいたします。

樽井弘三教育長
 ここで、会議録の承認をお願いいたします。本日は、令和元年第9回定例会会議録の承認をお願いいたします。会議録の朗読を省略してご異議ございませんか。

(異議なし)

(署名委員 会議録署名)

樽井弘三教育長
 それでは、議事に入ります。

 日程第1、報告第7号、「令和元年度中学生チャレンジテスト(3年生)の結果について」を議題といたします。報告を求めます。

学校教育監(横山寛)(報告)
 ただいま上程されました、日程第1 報告第7号「令和元年度中学生チャレンジテスト(3年生)の結果概要」の報告につきまして、提案理由をご説明申し上げます。

 中学生チャレンジテストですが、中学1・2年生は、平成26年度より1月に、中学3年生は、平成28年度より6月に実施しております。今回の結果報告につきましては、中学3年生を対象に行った結果となります。
 調査内容は、国語、社会、数学、理科及び英語の5教科と生徒に対する各教科2問ずつのアンケート調査になります。
 本調査の目的ですが、資料左上に掲載しておりますとおりでございますが、次の3つに整理されます。
 一つ目は、大阪府教育委員会、市町村教育委員会及び学校が生徒の学力の状況を把握することにより、教育の成果と課題を明らかにし、今後の教育施策や学力向上の取組みにいかすこと。
 二つ目は、生徒一人ひとりが、自らの学習到達状況を正しく知ることにより、自分の学力に目標を持ち、また、その向上への意欲を高めること。
 三つ目は、大阪府教育委員会が、調査結果を活用して、大阪府公立高等学校入学者選抜の調査書に記載する評定が、公平性の高いものであるかどうかを確認する資料を作成し、市町村教育委員会と学校に提供すること。具体的には、各中学校は、今回の調査結果の自校の結果と府全体の平均を比べて、自校の「評定平均の範囲」を算出します。

 なお、調査結果につきましては、8月下旬に各校に返却されています。
 また、調査結果の公表につきましては、平成28年4月の教育委員会定例会において決議いただいておりますとおり、全国学力・学習状況調査と同様に、学校別結果の公表は行わないこととなっております。
 この決定をふまえ、本調査の結果について教育委員のみなさまに配付させていただくとともに、市ホームページにも掲載する予定でございます。

 つぎに、今回の本市の調査結果についてでございますが、配付しております資料左中段に位置します「教科別・平均点比較(対大阪府)」の表をご覧ください。

 本市は、大阪府の平均点を1.8点から5.7点上回る結果となりました。
 その下にあります現3年生が受けたチャレンジテストの3年間の対府比の推移をご覧ください。3年間実施の全ての教科で、大阪府の平均を超えていることがわかります。
 社会科以外は、昨年度の対府比率の差が縮まっておりますが、その差はわずかであることから、3年間総じて本市の子どもたちの学力は府の平均値を安定して上回っていると言えるのではないかと、考えております。

 右側の「得点分布グラフ」をご覧ください。各教科の得点分布につきましては、全教科とも、おおむね得点の低い割合が府より少なく、得点の高い割合が多い状況が見られます。

 次に、グラフ下の領域別結果の表を見てみますと、理科の「地学的領域」1領域のみが、0.2ポイントだけではありますが、大阪府の平均点を下回りました。このことについては、今後の取組に活かせるよう、分析してまいります。
 それ以外の領域においては、すべて大阪府の平均点を上回りました。

 資料の裏面の「現3年生の3年間のアンケート結果」をご覧ください。

 各教科のアンケートはそれぞれ2問ございます。1問目は、授業の内容の理解について、2問目は、思考力、判断力、表現力等を育成する学習活動の状況について問う質問になっております。特に各教科2問目の質問におきまして、グラフの一番左に示されます「当てはまる」と回答した生徒が3年間で増えております。これは、一方的に知識を伝達する授業ではなく、学習した知識や技能を活用し、考えたり表現したりするなど深い学びにつながる授業実践が進んできた結果と考えております。

 今後も子どもたちが、学んだことを使って、主体的に問題解決ができるような力を育む授業づくりに、取り組んでまいります。

 以上、まことに簡単な説明ではございますが、よろしくお願いします。

樽井弘三教育長
 ただいま、報告が終わりましたが、委員の皆さん何かご意見ご質問はございませんでしょうか。

中村公美子委員
 もう少し詳しく説明していただきたいのですけれども、目的の3つ目の中身ですが、具体的にはということで、今の説明でも、各中学校が自分の学校の「評定平均の範囲」を算出するというふうにあったと思うのですけれども、もう少しわかりやすく教えていただいてもよろしいでしょうか。

教育指導課長(青野淳)
 ご質問の内容としては、この評定平均を算出することで、調査書にどのように反映されるのかというご質問でよろしいでしょうか。
 中学3年生の評定に関しましては、中学2年生の1月に実施しましたチャレンジテストの結果を使って、大阪府教育委員会が中学校3年生の府全体の評定平均を定めております。各学校では府全体の評定平均の中学3年生のチャレンジテストの結果を活用し、自校の評定平均の範囲を求める。そして、調査書のほうに反映していくというふうになります。
 たとえば、対府比が1.08の学校は、この府全体の評定平均に、×1.08をして、そのプラスマイナス0.3を評定平均の範囲内とします。今年度は府全体の評定平均が3.49ですので、この3.49×1.08は3.77なので、3.47から4.07がその学校の評定平均の範囲となります。各学校が、この学校の評定平均が評定平均の範囲内であることを確認して、調査書のほうに反映していくということになります。

中村公美子委員
 今のでいうと、たとえば今具体例を出していただいた、3.77は、対府比、府との比較で評定平均の目安が出て、目安からプラス0.3とマイナス0.3の範囲内に自分の学校の評定の平均をもっていくというような理解でいいでしょうか。
 そうすると、高槻の中でも学校によってばらつきがあると思うのです。対府比が1.06のところもあったら、1.01のところもあったりとか、いろいろばらつきがあると思うのですけれども、これは学力平均の高い学校に在籍している生徒と低い学校に在籍している生徒で、同じ学力レベルにある生徒に損や得が生まれないような仕組みになっているかどうか、教えていただけませんか。

教育指導課長(青野淳)
 こういったご質問というのはよく出てくることではございますけれども、この評定平均の範囲内というものは、その学校に在籍する3年生全体の評定の平均が当てはまっているということを確認するものでございます。したがって、評定平均の範囲が高いとか、低い学校に在籍していたとしても、そのことによって個人の評定が高くなったり低くなったりすることはないという形で、大阪府からありました。

八十祐治委員
 このチャレンジテストの結果ですけれども、現3年生の3年間の対府比の推移というところでいずれも府の平均値を上回っていますけれども、どのような取組の成果があったのかということで教えていただければと思います。

教育センター所長(藤田卓也)
 学力向上の取組についてでございますが、各学校での授業改善に向けた丁寧な取組とともに、連携型小中一貫教育を進めまして、校区や地域が連携をして取り組んでいる成果が表れているものと捉えております。
 また、今年度の中学3年生につきましては小学校入学時より35人学級編制にて学習をしてきた学年となります。小学校段階からこれまでよりも少人数で丁寧に学習を進め、また中学校でもきめ細かい学習指導を継続して行ってきた成果ではないかと考えております。

美濃律委員
 先ほど説明がありました、現3年生の3年間の対府比の推移ですけれども、2年生のときよりも差が縮まっているという、わずかであるということですが、社会だけ広がっていて他は差が縮まっているというのは、何か考えられることがあったら教えていただきたい。

教育センター所長(藤田卓也)
 委員仰せのとおり、社会科以外は対府比におきまして、昨年度と比較しますと差が縮まっております。その差につきましては、わずかであることから、3年間を通しては子どもたちの学力は府の平均値を上回っていると考えております。こちらの数値につきましては、府の平均と比較した高槻の子どもたちの割合を表している数値となります。3年生におきましては府の平均値との差が縮まったと考えております。

深堀基子委員
 チャレンジテストのすべての教科において、大阪府の平均は超えているということですが、三島地区の近隣の市と比べると高槻はどうなのか教えてください。

教育センター所長(藤田卓也)
 この大阪府の数値につきましては、例年、大阪府教育委員会の方からホームページにアップされるという形となっておりますが、今年度の結果につきましては、まだ大阪府のほうから発表されていないということになっております。

樽井弘三教育長
 ということは三島地区だけでなく、市町村の数値がいずれアップされるということですね。

教育センター所長(藤田卓也)
 はい。

樽井弘三教育長
 他どうでしょうか。

 それでは私のほうからいくつかまとめも含めて確認したいのですが、ちょうど1カ月前に全国学力・学習状況調査の報告をここで受けました。1カ月後にこの大阪府のチャレンジテストの報告を受けているわけですけれども、この目的というのは、ほぼ一緒ですね。全国学力・学習状況調査とこの大阪府のチャレンジテストとほぼ一緒、調査書の公平性を担保するということ以外は同じであるというふうに書いてあるので、そういうことだと思っています。実施時期も全国学力・学習状況調査は4月18日、チャレンジテストは6月19日ですから、2ヶ月ほどの違いしかないということでございます。それから対象者も中3ですから全く一緒です。
 ここから確認しておきたいのですが、ほぼ同じ時期にほぼ同じ生徒で、同じ目的でこのテストを実施しているわけですけれども、この問題自体、全国学力・学習状況調査とチャレンジテストの問題に、質と量があると思いますけれども、どのような違いがあるのか、それについて説明をお願いしたいと思います。

教育センター所長(藤田卓也)
 これらの2つの調査およびテストについてでございますが、全国学力・学習状況調査につきましては、知識・技能と、思考力・判断力・表現力等は相互に関係しあいながら育成されるものとして、新学習指導要領の趣旨を踏まえた出題となっておりまして、比較的思考力等を測る問題が多く出題をされております。一方チャレンジテストにつきましては、全国学力・学習状況調査よりも知識理解の問題が多い傾向がありまして、公立高校の入学者選抜における評定資料の作成に使われるということからも、公立高校の入試問題に近いといった傾向がみられます。
 また問題数でございますが、全国学力・学習状況調査におきましては、国語科で10問、数学科で16問、英語科で21問であるのに対しまして、チャレンジテストは、国語科で30問、数学科で34問、英語科で37問、社会科37問、理科35問となっておりまして、問題数にも大きな違いがございます。このように調査そのものの制度設計や出題の傾向につきましては、異なる点はございますが、本市の子どもたちの対大阪府で見たときの相対的な位置につきましては、大きく変わらずおおむね府の平均よりも高いといった共通した傾向が見られます。

樽井弘三教育長
 入試に近い問題と、学習指導要領を忠実に反映した問題という違いがあるけど、結果的に相対的にあまり変わらない、というような分析ですね。今のその考え方を踏まえて、今後高槻の教育施策、それから各学校での授業改善、この方向性について確認、共通理解をしておきたい、2つの方向性を確認しておきたいのですけれども、1つは今、両調査の問題の質・量の違い、これが結果的にはあまり変わらないような、今の現状の分析だったのですけれども、さらに詳しくこの2つの比較検証をしていく必要があるだろうと思っています。本当に相関があまりないのか、結果に影響しているのか。
 それから地域間の学力格差というのが本市の大きな課題になっているのですけれども、問題はこの質・量の違いと地域格差との相関があるのかどうか。そういった視点でも分析を進めていく必要があると思っております。それを教育施策で反映をしていかないといけないだろうと思っているところです。
 2つ目は、この裏面にある質問紙、授業についての質問があるのですけれども、「授業の内容はよく分かる」というのが全部に共通した質問で、それはどの教科も2年生と比べたら「当てはまる」の割合が高くなっている。1年生よりも高くなっている。1年、2年、3年になるにつれて高くなっていっているのですね。授業の内容がよく分かる。同様に相手に伝わるように話したり書いたりしている、いわゆる先ほどあった主体的な学びに近い授業ですかね。それも肯定的な割合が増加をしているということですね。これは喜ばしいことであろうとは考えますが、しかしながら表面の左下隅にある現3年生の3年間の対府比の推移というところを見れば、先ほど美濃委員からもございましたが、社会科を除いて、質問紙との相関関係というのが弱いのではないかというふうに見えます。こういったことも踏まえて授業改善のあり方といったらいいのか、そこを分析して各学校へ指導していく必要があるだろうと思っているところでございます。
 授業の改善、それから教育施策の展開、これがこの2つのテストの分析からより効果的に、より適切に進められるようにわれわれも利用していかなければならないと思っているところですので、ここに確認をしたいと思います。よろしくお願いいたします。

樽井弘三教育長
 他に何かございませんでしょうか。
 それでは、本件は報告案件でございますので、これをもって終了いたします。

 続きまして、日程第2、議案第37号、「高槻市教育委員会表彰被表彰者の決定について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。

教育次長(土井恵一)(提案理由説明)
 ただいま上程されました、日程第2、議案第37号、「高槻市教育委員会表彰被表彰者の決定について」提案理由のご説明を申し上げます。

 本件につきましては、高槻市教育委員会表彰規則第8条に基づき、11月3日に開催されます「文化の日記念式典」において教育委員会表彰をいたそうとするものでございます。今回の表彰件数は、個人44名、8団体で、合わせて52件でございます。

 それでは、表彰の内訳及び個々の推薦理由につきましてご説明させていただきます。

 まず、規則第3条『教育功労賞』では、「教育の振興や社会教育関係諸活動または体育関係諸活動において顕著な功労のあった者及び団体」を表彰するもので、個人では、体育活動関係として、高槻市合気道連盟理事 岡本拓郎氏ほか21名、社会教育関係では、高槻市美術家協会会計監査 植永毅氏ほか8名、また、団体では、社会教育関係として旭ヶ丘こども会ほか1団体でございます。
 表彰基準として、社会教育関係表彰基準内規第2条により、団体は5年以上の実績、個人は連合組織にあっては5年以上、単位組織にあっては10年以上、指導的役割を果たしてこられた方が対象となっております。

 次に、「体育関係諸活動において特に優秀な成績を挙げた団体」として、第73回大阪府総合体育大会中央大会において優勝されました高槻市弓道連盟一般女子の部チームほか3団体でございます。

 続きまして、規則第4条「学校保健功労賞」では、「学校医等として在職20年に達した者」として、稲毛昭彦氏ほか5名、「学校医等として15年以上在職し退職した者」として、大隈正純氏ほか6名でございます。

 次に、規則第5条「児童生徒功績賞」では、「対外運動競技大会において入賞した者」として、第68回近畿中学校総合体育大会・第71回近畿中学校選手権水泳競技大会において入賞されました第二中学校 藤川遥平さん、加藤琉河さん、本間勇貴さん、衣笠駿介さん、竹川暖人さんでございます。

 最後に、規則第6条「篤行賞」では、「100万円以上の物品又は現金を寄付した団体」として、一般社団法人大阪府木材連合会の1団体でございます。

 なお、各賞の経歴等の詳細につきましては参考資料の被表彰者推薦書をご覧いただきますようお願いいたします。

 以上、まことに簡単な説明でございますが、よろしくご審議いただき、ご可決賜りますようお願い申しあげます。

樽井弘三教育長
 ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。

樽井弘三教育長
 児童生徒功労賞の件数ですが、例年と比べてどうでしょうか。

教育総務課長(田口裕之)
 例年で申し上げますと、1件の年もございますし、2件3件表彰がある年もございます。年によってばらつきがあるというところでございます。

樽井弘三教育長
 そんな少ないわけでもないということですね。

教育総務課長(田口裕之)
 そうでございます。

樽井弘三教育長
 他に何かございませんでしょうか。
 それでは、無いようですので、採決に入ります。議案第37号、「高槻市教育委員会表彰被表彰者の決定について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。

(異議なし)

樽井弘三教育長
 ご異議が無いようですので、議案第37号は、原案どおり可決されました。

 以上で、本日の日程がすべて終了いたしましたので、閉会といたします。

( 午後3時59分閉会 )