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平成31年1月21日(月曜日)午後2時00分、平成31年第1回高槻市教育委員会定例会を教育委員会室に招集した。
出席委員(5人)
樽井 弘三 教育長
中村 公美子 委 員
八十 祐治 委 員
深堀 基子 委 員
美濃 律 委 員
説明のために出席した事務局職員の職、氏名
教育管理部長 平野 徹
教育指導部長 横山 寛
教育管理部部長代理 田中 宏和
教育管理部参事兼城内公民館長 加納 彰
教育管理部参事兼中央図書館長 境谷 圭太
教育指導部部長代理 佐藤 美恵
総務課長 木下 諭
学務課長 丹羽 正裕
保健給食課長 橋長 忠司
地域教育青少年課長 原田 由美子
文化財課長 宮崎 康雄
教育指導課長 青野 淳
教育指導課主幹 岩佐 知美
教育センター所長 田中 健文
総務課副主幹 山本 佐和子
学務課課長代理 今福 幸正
学務課副主幹 北尾 利昭
保健給食課課長代理 松岡 創
地域教育青少年課課長代理 矢野 幸広
文化財課課長代理 栗田 智子
文化財課副主幹兼埋蔵文化財調査センター所長 橋 公一
教育指導課副主幹 武藤 亮
教育指導課副主幹 丸山 みち子
教育指導課副主幹 堀 晶恵
教育センター副主幹 青竹 則雄
教育センター副主幹 村上 良子
教育センター副主幹 西田 太郎
総務課副主幹 奥 博志
議事日程
日程第1 議案第1号 平成31年度全国学力・学習状況調査の実施について
日程第2 議案第2号 高槻市立第一中学校用地の一部用途廃止について
( 午後2時00分開会 )
樽井弘三教育長
ただいまから、平成31年第1回高槻市教育委員会定例会を開会いたします。
なお、本日の会議に傍聴の希望がございましたので、許可をいたしております。
本日の会議の出席者は、5名でございます。なお、本日の会議の署名委員は、深堀委員 美濃委員にお願いいたします。
樽井弘三教育長
ここで、会議録の承認をお願いいたします。本日は、平成30年第13回定例会会議録の承認をお願いいたします。会議録の朗読を省略してご異議ございませんか。
(異議なし)
(署名委員 会議録署名)
樽井弘三教育長
それでは、議事に入ります。
日程第1、議案第1号、「平成31年度全国学力・学習状況調査の実施について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。
教育指導部長(横山寛)(提案理由説明)
ただいま上程されました、日程第1、議案第1号、平成31年度全国学力・学習状況調査の実施につきまして、提案理由の説明を申し上げます。
平成19年度より実施してまいりました全国学力・学習状況調査でございますが、来年度の実施要領では2点の変更点がございます。
資料「実施要領」11ページをご覧ください。
1点目は、小学校の国語・算数、中学校の国語・数学の調査についてです。今年度まで国語・算数・数学の調査については、主として「知識」に関する問題が出題されるA調査と、主として「活用」に関する問題が出題されるB調査に分かれていましたが、平成31年度調査においては、「知識」と「活用」を一体的に問う内容に変更されます。それに伴い、調査時間がこれまでと変更され、小学校においては、国語A、算数Aそれぞれ20分、国語B、算数Bそれぞれ40分だったものが、国語、算数それぞれ45分の調査に、中学校においては、国語AB数学ABそれぞれ45分の調査だったものが、国語、数学それぞれ50分の調査となります。
変更点の2点目ですが、中学校において、英語の調査が実施されます。今年度実施されました理科と同様、今後3年ごとに実施される予定です。英語の調査の内容ですが、「聞くこと」「読むこと」「書くこと」に関する問題が45分、その後、別途1学級当たり5分程度の「話すこと」の調査が実施されます。
「話すこと」の調査ですが、資料3ページの7をご覧ください。各学校のコンピュータ教室等のPc端末等を活用し、ヘッドフォンにマイクが付いたヘッドセットを用い、音声を録音する方式で実施します。
来年度は初めての実施のため、特例的な措置として、ICT環境の整備状況によっては、設置管理者の判断により学校単位で「話すこと」に関する問題を実施しないこととすることができる、とされております。それに伴い、中学校英語調査の結果については、「聞くこと」「読むこと」「書くこと」の合計を集約する、また、「話すこと」に関する問題の結果については、全国の平均正答数及び平均正答率を別に集計して「参考値」として公表することとし、都道府県別、指定都市別の公表は行わない、とされております。
当市におきましては、各中学校においてコンピュータ教室におけるICT環境が整備されていることから、「話すこと」の調査を実施する方向で考えており、今後、1月中旬から3月中旬にかけて、各中学校において「事前検証ツール」による環境確認を行ってまいります。
以上、平成31年度の全国学力・学習状況調査は、このように2点の内容が変更・追加されておりますが、実施に当たっては、これまで通り、調査の趣旨を理解し、適切に実施することで、児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等、教育に関する継続的な検証改善サイクルの確立に役立てることができると考えております。当市教育委員会事務局といたしましては、来年度も全小中学校で実施する方向で考えているところでございます。
なお、学校別結果につきましては、これまでの方針通り、市として公表はいたしません。
以上、誠に簡単な説明ではございますが、本件につきまして、よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
樽井弘三教育長
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。
中村公美子委員
今回の変更点について、少しわからないところを教えていただきたいのですけれども、まず調査時間についてですけれども、11ページの2.時間割モデルでは、小学校は40分から45分に、中学校は45分から50分に変更とあって、これは時間が増えているように思うのですけれども、今までは国語Aが20分あって、国語Bが40分あって、合計60分が45分になったととらえたらいいのでしょうか。中学校の場合も同じように、Aが45分でBが45分、合計90分が50分に短縮されているというふうに考えたらいいのでしょうか。
教育指導課副主幹(丸山みち子)
例えば、小学校についてで説明させていただきます。国語算数Aがそれぞれ20分20分の40分で、国語Bで40分、算数Bで40分、合計120分だったものが、今回、国語算数で合計90分に変わるということです。時間が30分短縮されているということです。
同じように考えまして、中学校につきましても、国語Aが45分、国語Bが45分、数学A・Bそれぞれ45分、合計180分だったものが国語・数学合計100分に変わりますので、80分の短縮ということになります。
中村公美子委員
それから、英語の「話すこと」について、3ページ7.に書いてあるとおり、設置管理者が各学校のICT環境の整備状況を把握し、その上で問題を実施しないこととすることができるとあるのですけれども、これは実際にどの程度のICT環境が必要となってくるのでしょうか。
教育指導課副主幹(丸山みち子)
来年度の実施に関しましては、Windows以外のOSへの対応が難しいということで把握しております。高槻市立中学校で使用している生徒用パソコンはWindowsですので、実施が可能となっております。
中村公美子委員
それから、「話すこと」に関する調査の所要時間は1学級あたり5分で、このモデルからいくと、1クラスごとに実施するというように見えるんですけれども、逆にこれはWindowsの台数が2クラス分あったとしても1クラスずつしかしてはいけないような中身なのでしょうか。それとも、Windowsの台数によっては一気に実施可能な中身なのでしょうか。
教育指導課副主幹(丸山みち子)
2クラス分の台数がもし確保されているのであれば、2クラス分で実施することも可能です。原則として同一学級の生徒を一斉にするということが決まっておりますので、それぞれのクラスが1クラスずつ別の場所でやるということは可能と考えております。
中村公美子委員
クラスによって4時限目にやるクラス、5時限目にやるクラス、6時限目にやるクラスとバラバラになった場合に、例えば休み時間の間の情報漏れとか、そういった問題というのは起こらないような内容になっているのですか。
教育指導課副主幹(丸山みち子)
文部科学省は、同一問題であるため、休み時間等に「話すこと」調査の問題内容がまだ実施していない他のクラスの生徒に知れることがないよう、学校においても十分配慮するようにという説明を現在のところ行っております。
中村公美子委員
最後に、今後1月中旬から3月中旬にかけて、「事前検証ツール」による環境確認となっているのですけれども、「事前検証ツール」というのはどういったものか少し教えていただけますか。
教育指導課副主幹(丸山みち子)
調査を実施するPc端末の動作確認等をすると聞いております。来年度の「話すこと」調査と同じ形式のプログラムでの検証を行っていくことになっております。
中村公美子委員
それは生徒も含めての検証になるんですか。
教育指導課副主幹(丸山みち子)
Pc端末でございますので、学校が検証するということになります。当日使用するすべてのパソコンについて動作を確認するもので、生徒がするということではございません。ただ、子どもが慣れるためにやるということはありうる話で、子どもが触ってみるということは可能性としてあるというふうに考えております。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
イメージをもう少し共有するために、「話すこと」調査というのが今回入ってきて、今後の大きな流れになると思うのですけれども、具体的にどのような流れでこの調査が行われるのか、子どもはどんな動きをするのか、イメージがわかないので。部屋としてはパソコン教室を使うのかとか、そうすると子どもたちは移動することになりますし、そのあたりのところをみんなが共有できるようにご説明願えますでしょうか。どんな調査なのですか。
教育指導課長(青野淳)
今年度5月に実施されました予備調査では、5分程度の調査で大問が3問出題されております。例えば、時計を見て時間を答える問題など、パソコンの画面に映し出される画像を見ながら問われた質問に短く答える問題、次に会話を聞き応答する問題、次は自分の学校について30秒程度で紹介するなどの問題が出題されております。実施の方法ですけれども、先ほどありましたように、パソコン教室に1クラスごとに入って1人1台のタブレット端末とヘッドフォンにマイクがついたヘッドセットを用いて行います。画像を見ながら指示を聞いて、英語で回答しその音声を録音していく方法で調査を行っていきます。調査後に録音した音声はUSBメモリで回収し、他の回答用紙とともに提出するといった形で実施する予定で考えております。
樽井弘三教育長
パソコンというのは不具合が起こるということが避けられないことなので、今お聞きしていてもかなりの確率で不具合が起こるということは予測しておかなければいけないと思っています。そのときにどのような対処ができるのか、今準備されていると思うのですけれども、最悪を考えて対応をよろしくお願いしたいということと、公平性を担保するという点で、結構ハードルが高いなということを今思っています。時間差になるテストですから、洩らすなといっても洩らす子がいるかもしれないし、そこはなかなか隠しづらいところなのでしょうけど、そういうあたりも含めて、子どもたちに十分テストの趣旨を説明いただいて、調査結果の確度をあげるようお願いしたいと思います。
もう1点ですけれども、これは60デシベル以上のお子さんについては対象としないとなっているのですけれども、現在高槻の中2の学年の子でその対象がいるのかどうかと、それから、この60デシベルの基準というは、たぶん何か基準があると思っていますが、何が基準になっているのか、そのあたりのことをお伺いしたいと思います。
教育指導課長(青野淳)
現在中学校2年生で、両耳で60デシベル以上の生徒がいるということは、把握はしておりません。
教育指導課副主幹(丸山みち子)
60デシベルというのは、音としては静かな乗用車の音であったり、普通の会話の声というのが60デシベル程度と把握しております。それが対応できないお子さんについては、今回の「話すこと」調査は受けなくていいことになっているという状況です。
樽井弘三教育長
わかりました。そういったお子さんの対象はいまのところないようですけれども、配慮のほうをお願いしたいなと思います。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
それでは、無いようですので、採決に入ります。議案第1号、「平成31年度全国学力・学習状況調査の実施について」、「実施する」ことに、ご異議ございませんか。
(異議なし)
樽井弘三教育長
ご異議が無いようですので、議案第1号は、「実施する」ことに決しました。
続きまして、日程第2、議案第2号、「高槻市立第一中学校用地の一部用途廃止について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。
教育管理部長(平野徹)(提案理由説明)
ただいま上程されました、日程第2 議案第2号について、提案理由を説明申し上げます。
高槻市立第一中学校用地につきまして、学校として恒常的に利用予定の無いフェンス外の残地について、教育財産としての用途を廃止するものでございます。
別紙配置図をご覧ください。用途廃止する土地は、太枠にて囲んでいる部分でございます。
用途廃止の日は本日平成31年1月21日とするもので、本議案に議決を頂いた後は、購入の意向を示している隣接地所有者に対して、有償譲渡する手続きを進める予定でございます。
以上、誠に簡単な説明ではございますが、ご審議の上、ご可決賜りますようよろしくお願い申し上げます。
樽井弘三教育長
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。
樽井弘三教育長
それでは、無いようですので、採決に入ります。議案第2号、「高槻市立第一中学校用地の一部用途廃止について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。
(異議なし)
樽井弘三教育長
ご異議が無いようですので、議案第2号は、原案どおり可決されました。
以上で、本日の日程がすべて終了いたしましたので、閉会といたします。
( 午後2時22分閉会 )