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平成30年12月14日(金曜日)午後2時00分、平成30年第13回高槻市教育委員会定例会を教育委員会室に招集した。
出席委員(5人)
樽井 弘三 教育長
中村 公美子 委員
八十 祐治 委員
深堀 基子 委員
美濃 律 委員
説明のために出席した事務局職員の職、氏名
教育管理部長 平野 徹
教育指導部長 横山 寛
教育管理部部長代理 田中 宏和
教育管理部参事兼城内公民館長 加納 彰
教育指導部部長代理 佐藤 美恵
教育指導部参事兼教職員課長 北堂 薫
総務課長 木下 諭
学務課長 丹羽 正裕
保健給食課長 橋長 忠司
地域教育青少年課長 原田 由美子
文化財課長 宮崎 康雄
文化財課主幹 中西 裕樹
教育指導課長 青野 淳
教育指導課主幹 岩佐 知美
教職員課主幹 原 雅彦
教育センター所長 田中 健文
教育センター主幹 藤田 卓也
総務課副主幹 山本 佐和子
地域教育青少年課課長代理 矢野 幸広
文化財課課長代理 栗田 智子
文化財課副主幹兼埋蔵文化財調査センター所長 橋 公一
しろあと歴史館長兼歴史民俗資料館長 西本 幸嗣
今城塚古代歴史館長 内田 真雄
教育指導課副主幹 武藤 亮
教育指導課副主幹 丸山 みち子
教育指導課副主幹 堀 晶恵
教職員課副主幹 吉川 智之
総務課副主幹 奥 博志
議事日程
日程第1 報告第11号 平成30年度中学生チャレンジテスト(3年生)の結果について
日程第2 議案第47号 平成30年度歳出補正予算(第6号)教育費原案について
( 午後2時00分開会 )
樽井弘三教育長
ただいまから、平成30年第13回高槻市教育委員会定例会を開会いたします。
本日の会議の出席者は、5名でございます。なお、本日の会議の署名委員は、中村委員 八十委員にお願いいたします。
樽井弘三教育長
ここで、会議録の承認をお願いいたします。本日は、平成30年第12回定例会会議録の承認をお願いいたします。会議録の朗読を省略してご異議ございませんか。
(異議なし)
(署名委員 会議録署名)
樽井弘三教育長
それでは、議事に入ります。
日程第1、報告第11号、「平成30年度中学生チャレンジテスト(3年生)の結果について」を議題といたします。報告を求めます。
教育指導部長(横山寛)(報告)
ただいま上程されました、日程第1、報告第11号「平成30年度中学生チャレンジテスト(3年生)の結果概要」の報告につきまして、提案理由をご説明申し上げます。
中学生チャレンジテストですが、中学1・2年生は、平成26年度より1月に、中学3年生は、平成28年度より6月に実施しております。
今回の結果報告につきましては、中学3年生を対象に行ったチャレンジテストの結果となります。本テストは、当初6月20日に実施予定でしたが、大阪府北部地震の影響で延期になりました。また次の実施予定日であった9月4日は、台風21号の影響で延期となり、二度の日程変更を経て9月6日(木曜日)に市内18中学校全てで実施しております。
調査内容は、国語、社会、数学、理科及び英語の5教科と生徒に対する各教科2問ずつのアンケート調査になります。
本調査の目的ですが、資料左上に掲載しておりますとおりでございますが、次の3つに整理されます。
一つ目は、大阪府教育委員会、市町村教育委員会及び学校が生徒の学力の状況を把握することにより、教育の成果と課題を明らかにし、今後の教育施策や学力向上の取組にいかすこと。
二つ目は、生徒一人ひとりが、自らの学習到達状況を正しく知ることにより、自分の学力に目標を持ち、また、その向上への意欲を高めること。
三つ目は、大阪府教育委員会が、調査結果を活用して、大阪府公立高等学校入学者選抜の調査書に記載する評定が、公平性の高いものであるかどうかを確認する資料を作成し、市町村教育委員会と学校に提供すること。
具体的には、各中学校は、今回の調査結果の自校の結果と府全体の平均を比べて、自校の「評定平均の範囲」を算出します。
なお、調査結果につきましては、実施日が当初の予定より遅れたために、例年より2ヶ月ほど遅く11月上旬に各校に返却されています。
また、調査結果の公表につきましては、平成28年4月の教育委員会定例会において決議いただいておりますとおり、全国学力・学習状況調査と同様に、学校別結果の公表は行わないこととなっております。
この決定をふまえ、本調査の結果について教育委員のみなさまに配付させていただくとともに、市ホームページにも掲載する予定でございます。
つぎに、今回の本市の調査結果についてでございますが、配付しております資料左中段に位置します「教科別・平均点比較(対大阪府)」の表をご覧ください。
本市は、大阪府の平均点を2.5点~5.1点上回る結果となりました。
その下にあります現3年生が受けたチャレンジテストの3年間の対府比の推移をご覧ください。3年間実施の全ての教科で、大阪府の平均を超えておりますが、とりわけ本市の課題でもありました国語においては、3年間で毎年上昇しており、中学校3年間で力をつけている状況がわかります。
右側の「得点分布グラフ」をご覧ください。
各教科の得点分布につきましては、全教科とも、得点の低い割合が府より少なく、得点の高い割合が多い状況が見られます。次に、グラフ下の領域別結果の表を見てみますと、5教科ともに調査内のすべての関連・領域において大阪府の平均点を上回りました。
資料の裏面の「現3年生の3年間のアンケート結果」をご覧ください。各教科のアンケートはそれぞれ2問ございます。1問目は、授業の内容の理解について、2問目は、思考力、判断力、表現力等を育成する学習活動の状況について問う質問になっております。
特に各教科2問目の質問におきまして、グラフの一番左に示されてます「当てはまる」と回答した生徒が3年間で増えております。これは、一方的に知識を伝達する授業ではなく、学習した知識や技能を活用し、考えたり表現したりするなど深い学びにつながる授業実践が進んできた結果と考えております。
今後も子どもたちが、学んだことを使って、主体的に問題解決ができるような力を育む授業づくりに、取り組んでまいります。
以上、簡単な説明ではございますが、よろしくお願いいたします。
樽井弘三教育長
なお、会議の途中ですけれども、本日の会議に傍聴の希望がございましたので、許可をいたしております。
樽井弘三教育長
ただいま、報告が終わりましたが、委員の皆さん何かご意見ご質問はございませんでしょうか。
中村公美子委員
今回のチャレンジテストが6月20日実施予定が延期になったということなのですけれども、これは高槻市以外の市でも同じように変更になったと考えてよいでしょうか。
教育指導課長(青野淳)
例年より2ヶ月遅れたことにつきましては、高槻市以外の市町村も同じような状況となっております。
中村公美子委員
今回の各教科の無回答率というのはどうだったのか教えていただいていいですか。
教育指導課長(青野淳)
今回の3年生の中学生チャレンジテストの無回答率につきましては、全ての教科について、大阪府平均よりも低くなっております。ただある程度まとまった文章で回答する記述式問題の無回答率は、選択問題や短い答えを記述する問題に比べて高い傾向がございます。今後も学習した知識や技能を活用して学習した各教科の語彙を使い、説明する力等しっかりとつけていく必要があるというふうに考えております。
中村公美子委員
この調査の目的の中に、「教育の成果と課題を明らかにし、今後の教育施策や学力向上の取組にいかす」というふうにあるのですけれども、今回の調査結果で生徒間あるいは学校間の格差に関しては、どういった状況になっているのでしょうか。格差は年々なくなってきているのか、そうともいえないのか、その辺少し教えていただけますか。
教育指導課長(青野淳)
地域間の格差については縮まっていないと考えております。こういった地域間の格差については教育委員会としても課題として捉えておりますので、今後しっかりと取り組んでいきたいと考えております。
深堀基子委員
今年度はチャレンジテストが延期になるなど、地震や台風などの災害の多い年だったと思うのですけれども、そのために学校が休校になることも多かったと思うのです。そういう休校になることで、授業の遅れや学力の低下などの心配はあるのでしょうか。
教育指導課長(青野淳)
地震や台風などでの休校というところですけれども、小学校中学校とも、夏休みを使いまして、授業日を新たに設けたり、中学校に関しましては来年の1月7日に授業日を設けて、そういうことがないよう努めているところです。
樽井弘三教育長
他どうでしょうか。
そうしたら、せっかくの機会ですから、私のほうから共有・確認したいことがありますので、お願いしたいと思います。
調査目的の説明が先ほどありましたけれども、教育行政の立場からすると、打ってきた施策の成果と課題を検証する、そして改善を図る、これが1つ。もう1つは大阪府が評定の公平性を担保する、そういう意味で資料を提供する。これが行政の立場からするべき今回のテストの目的だというふうに思うのですけれども、先ほどの説明では、その成果の部分、先ほど中村委員からもございましたし説明がありました、そこではずいぶん成果が見られるのだと、その理由については、深い学びにつながる授業実践が進んできた結果だということをご説明されたというふうに思っています。たしかにそうなんだろうなと思うのですけれども、その深い学びというのはよく使われるのですが、具体的にどういう学びなのか、またそれにつながる授業というのはどんな授業なのか、大変難しいのですけれども、実践例とかご紹介いただきたい。
教育指導課長(青野淳)
深い学びにつながる授業につきましては、習得した知識や技能が新たな場面でも活用できる力を育成していくことだと考えております。具体的にいいますと、習得した知識や技能がこれまで学習したことやこれまでの生活体験との経験と結びついていること、そして授業で学んだことに関して新たな疑問点などを見出し問い続けること、このような場面を意図的に設定する授業が深い学びにつながる授業というふうに考えております。
樽井弘三教育長
もう1つ、説明の中では成果が中心になっていたと思うのですけれども、先ほど格差の問題の質問がありましたが、それ以外の部分での課題はどのように捉えられていますか。
教育指導課長(青野淳)
昨年度に引き続きまして、共通する課題としましては、国語において与えられた複数の条件の下、まとまった文章を書くなどの問題、社会科におきましては、複数の資料から読み取れる内容を説明するなどの問題、理科におきましては実験でおこった現象について理由を説明するなどの問題に課題が見られました。このような力を身につけていくためには習得した知識や技能、これまで学習したこととの経験と結び付けて理解し、表現する力を育むなど、先ほどありました深い学びの授業づくりを推進していく必要があるというふうに思っております。またこのような力については一朝一夕で身につくものではなく、小中で学力課題を共有し、9年間の一貫した学習の充実を引き続き図ってまいりたいと考えております。
樽井弘三教育長
最後、要望というかこういう方向性を考えたいということを。これは前回の全国学力テストのときに申し上げたと思うのですけれども、低学力の克服と階層間格差の是正が公教育の大きな役割の1つだろうというふうに考えております。そういった力、不利な家庭環境にある子どもにそういった力をつけていく、これは責務だと思っていますので、そういったことも含めて、今回のテストを活用いただいて、今後の施策展開をしていただきたいと思っております。要望としてお願いしたいと思います。実際に、今こんな取組をしているという部分もあると思いますけれど、もしここで紹介していただけるなら、ご紹介いただけたらと思います。
教育指導課長(青野淳)
格差是正につきましてすでに市で実施しております取組としては、放課後における再チャレンジ教室であるとか、もしくは地域と連携した特色ある学校づくりでのICTを活用した家庭学習がございます。また府の加配等を活用し取り組んだ実践内容とかを市全体に広げていくなど、格差の是正に努めてまいりたいと考えております。
樽井弘三教育長
ありがとうございました。他に何かございませんでしょうか。
それでは、本件は報告案件でございますので、これをもって終了いたします。
続きまして、日程第2、議案第47号、「平成30年度歳出補正予算(第6号)教育費原案について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。
教育管理部長(平野徹)(提案理由説明)
ただいま上程されました、日程第2、議案第47号、平成30年度歳出補正予算(第6号)教育費原案につきまして、提案理由をご説明申し上げます。
本件につきましては、12月市議会定例会に追加提案されるもので、それに先がけ教育費原案の決定をお願いするものでございます。
それでは議案書の1ページをお開きください。ここでは、全体の歳出額を記載しております。
教育費の補正額は、表中最下段の歳出合計にございますとおり、1,216万9千円を増額いたすものでございます。
その内容といたしましては、官民給与の均衡を図るための人事院勧告に準じ、本市におきましても、一般職の職員の給与に関する条例等の改正を行うことに伴い、人件費の補正を行うものでございます。
2ページから4ページにございますとおり、各費目の給料、職員手当等、共済費において、それぞれ増額を行うものでございます。
以上、誠に簡単な説明ではございますが、ご審議の上、ご可決賜りますようよろしくお願い申し上げます。
樽井弘三教育長
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。
樽井弘三教育長
よろしいでしょうか。
それでは、無いようですので、採決に入ります。議案第47号、「平成30年度歳出補正予算(第6号)教育費原案について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。
(異議なし)
樽井弘三教育長
ご異議が無いようですので、議案第47号は、原案どおり可決されました。
以上で、本日の日程がすべて終了いたしましたので、閉会といたします。
( 午後2時20分閉会 )