本文
平成30年7月18日(水曜日)午後3時00分、平成30年第8回高槻市教育委員会定例会を教育委員会室に招集した。
出席委員(5人)
樽井 弘三 教育長
中村 公美子 委員
八十 祐治 委員
深堀 基子 委員
美濃 律 委員
説明のために出席した事務局職員の職、氏名
教育管理部長 平野 徹
教育指導部長 横山 寛
教育管理部部長代理 田中 宏和
教育管理部参事兼城内公民館長 加納 彰
教育管理部参事兼中央図書館長 境谷 圭太
教育指導部部長代理 佐藤 美恵
教育指導部参事兼教職員課長 北堂 薫
総務課長 木下 諭
学務課長 丹羽 正裕
保健給食課長 橋長 忠司
地域教育青少年課長 原田 由美子
文化財課長 宮崎 康雄
文化財課主幹 中西 裕樹
中央図書館主幹兼服部図書館長 藤田 祥隆
教育指導課長 青野 淳
教職員課主幹 原 雅彦
教育センター主幹 藤田 卓也
総務課副主幹 山本 佐和子
学務課課長代理 今福 幸正
保健給食課課長代理 松岡 創
地域教育青少年課課長代理 矢野 幸広
文化財課課長代理 栗田 智子
文化財課副主幹兼埋蔵文化財調査センター所長 橋 公一
しろあと歴史館長兼歴史民俗資料館長 西本 幸嗣
今城塚古代歴史館長 内田 真雄
教育指導課副主幹 丸山 みち子
教育指導課副主幹 堀 晶恵
教職員課副主幹 吉川 智之
教育センター副主幹 青竹 則雄
保育幼稚園総務課主幹 山口 大輔
総務課副主幹 奥 博志
議事日程
日程第1 報告第7号 地震及び大雨における教育委員会の対応について
日程第2 報告第8号 平成30年度高槻市学力テスト(5年生)の結果について
日程第3 承認第7号 平成30年度歳出補正予算(第1号)教育費について
日程第4 議案第27号 高槻市図書館協議会委員の解嘱及び委嘱について
日程第5 議案第28号 高槻市文化財保護審議会委員の委嘱について
( 午後3時00分開会 )
樽井弘三教育長
会議に先立ちまして、「大阪府北部を震源とする地震」の発生から今日でちょうど1ヶ月でございます。地震によりお亡くなりになられました方、そして寿栄小学校の事故でお亡くなりになられました児童のご冥福をお祈りして、黙祷を捧げたいと思います。
(事務局)
それでは、皆様ご起立をお願いいたします。
<黙祷>
黙祷終わり。ご着席ください。
樽井弘三教育長
それでは、ただいまから、平成30年第8回高槻市教育委員会定例会を開会いたします。
なお、本日の本会議に傍聴の希望がございましたので、許可をいたしております。
本日の本会議の出席者は、5名でございます。なお、本日の本会議の署名委員は、深堀委員 美濃委員にお願いいたします。
樽井弘三教育長
ここで、会議録の承認をお願いいたします。本日は、平成30年第7回臨時会会議録の承認をお願いいたします。会議録の朗読を省略してご異議ございませんか。
(異議なし)
(署名委員 会議録署名)
樽井弘三教育長
それでは、議事に入ります。
日程第1、報告第7号、「地震及び大雨における教育委員会の対応について」を議題といたします。報告を求めます。
教育管理部長(平野徹)(報告)
ただ今上程されました、日程第1 報告第7号、地震及び大雨における教育委員会の対応についてですが、6月29日の教育委員会臨時会以降の状況について、ご報告申し上げます。
まず、寿栄小学校におけるブロック塀の倒壊事故についての対応でございます。7月10日から、倒壊したブロック塀の搬出・保管作業を開始し、3日間の工程で、7月12日に作業を完了いたしました。
なお、同校においては、引き続き登下校時の見守りを7月25日まで実施してまいります。
次に、6月29日に行われました総合教育会議で議題にあがりました、第三者委員会の設置についてでございます。7月12日付けで、市長の附属機関として、「高槻市学校ブロック塀地震事故調査委員会」を設置する条例が専決されました。諮問事項は、学校ブロック塀倒壊事故の原因の検証と学校施設の安全管理に係る再発防止策の審議を予定しているとのことです。
次に、通学路における民地のブロック塀等の点検についてでございます。現在、保健給食課において、学校教職員で行った目視点検により抽出された、危険と思われる箇所の安全確認作業を実施しております。また、通学路の点検について、市PTA協議会から、一斉校区点検の提案があり、7月27日に、各小中学校PTAと学校、教育委員会が協力して、通学路周辺のブロック塀等の点検作業を実施いたします。
なお、それぞれの安全確認作業で得られた点検結果については、今後、内容を整理し、関係機関と連携を図りながら、対応、対策を行ってまいります。
最後に、7月5日からの大雨の対応についてでございます。同日の午前3時25分に大雨警報が発表され、午前5時25分には、JR以北住宅地域等に土砂災害警戒情報が発表されました。このたびの地震で地盤が緩んでいることなどから、児童・生徒の安全確保を最優先に判断し、全小中学校の臨時休校を決定いたしました。あわせて、幼稚園・学童保育室も休園・休室を行っております。翌6日も大雨洪水警報が継続されていたため、2日間連続の臨時休校を行っております。
なお、6月18日の地震の際も臨時休校等を行っており、授業日数の確保の観点から、教育委員会として、全小学校において、7月23日から25日までの3日間を午前中のみの授業日に設定いたしました。中学校においても、各校の実情にあわせて、今後、授業日の設定を検討してまいります。
以上で、地震及び大雨における教育委員会の対応についての報告とさせていただきます。
樽井弘三教育長
ただいま、報告が終わりましたが、委員の皆さん何かご意見ご質問はございませんでしょうか。
中村公美子委員
まず、7月5日の大雨のときの臨時休校の対応についてですが、大雨のなか、児童生徒は登校する直前という状況であったと思います。一部では、子どもたちがすでに学校に向かって家を出発していたということも聞いております。そういった中ですので、少し詳しく確認したいのですが、教育委員会で小中学校の臨時休校を決定した経緯と、決定してからその後の連絡等の流れ、その辺を教えていただけますか。
教育指導課長(青野淳)
先ほど教育管理部長からも概要について説明させていただきましたが、私の方からは5日(木曜日)の臨時休業に至るまでの詳細な経過と連絡方法についてお伝えさせていただきます。
まず、経過につきましては、午前3時35分に大雨警報が発表され、午前5時に市全体の災害対策本部会議が開かれております。午前5時25分にはJR以北住宅地域・北部山間地域に土砂災害警戒区域として、避難準備情報が出され、午前5時50分に小中学校・幼稚園・保育園・学童を所管する教育・子ども対策部による対策会議を開催し、6月18日の震度6弱による地震により、地盤が非常に緩んでいることなどを総合的に判断し、児童生徒の安全を第一に優先に考え、午前6時5分に、全ての幼稚園・小中学校、学童保育室の臨時・休園・休校の判断をいたしました。午前6時10分頃、市教委より小中学校の校長会会長の携帯電話に緊急連絡を入れ、臨時休業を伝え、校長会会長から災害などの緊急時に使用することになっている校長連絡網を活用し、小中学校の校長に臨時休業の連絡を入れるよう指示しております。
その後、念のために、午前6時22分に全小中学校の学校宛メールに臨時休業についての連絡を入れております。さらに、その後、午前6時40分に全小中学校にFaxでも再度臨時休業についての文書を一斉に送信し、さらに、午前7時34分には市の災害ホームページのほうにも臨時休業についてのお知らせを掲載しております。
緊急連絡網で電話連絡を受けた校長は、教頭などに指示をし、一斉メール配信を活用し各家庭へ臨時休業について連絡を入れるとともに、一斉メール配信に登録していないご家庭につきましては、学校から各家庭の緊急連絡先へ電話で連絡を入れております。
先ほど中村委員からもご指摘のあった通り、保護者へ臨時休業の連絡が入ったのが午前8時前後になってしまった小学校もあったことについて、当該の小学校の児童及び保護者の方々には混乱を招くことになってしまったことについて、大変申し訳なく思っております。
この点につきましては、課題としては2点考えております。1点目は、校長連絡網による連絡体制において、緊急時に対応できるようになっていたのかどうか、時間がかかってしまったことがあります。2点目は、学校から一斉メール配信等、保護者への連絡についても時間を要したことです。この2点については、今後、校長への指示なども含めまして、改善に向けて取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします。
中村公美子委員
今仰っていただいたように、現状では、まず教育委員会から校長会会長、それから校長会会長から校長、そして学校、家庭というふうに、2段階、3段階、4段階というアクションが必要になってくるのですけれども、迅速かつ正確な連絡がとれるように手段と方法、それでも万が一うまくいかなかったときの補助手段等を、もう一度確認して、仰っていただいたように徹底していくことが必要かと思っています。よろしくお願いします。
教育指導部長(横山寛)
今仰ったように、今回いろんな課題等がございましたので、その辺につきましては、ご意見を参考にしながら、再度緊急連絡体制については検討してまいりたいと思います。よろしくお願いします。
中村公美子委員
7月23日から25日の午前中を全小学校で授業日に設定というふうになっているのですが、昨日も他県の小学校で熱中症による死亡事故がありましたが、今年はとにかく例年になく猛暑日が続いているという状況です。その中で、従来は夏休み期間にあたる7月23日から25日を授業日に設定しているのですが、そのあたり、この日程に決めた経緯であったり、熱中症に対する対策など教えていただけますか。
教育指導課長(青野淳)
今回の臨時休校に伴う授業日の確保という点につきまして、小学校につきましては7月23日、24日、25日の3日間を設定させていただいております。小学校の校長会とも協議しながら進めてまいりましたけれども、7月23日から27日の5日間につきましては、本市ではこの間プール指導という形でやってまいりました、その辺のところの時期を、うまく活用するという形で、この3日間を授業日という形で設定させていただいた次第です。なお、先ほど中村委員からありましたとおり、昨日の熱中症の死亡事故もございましたので、本日付で教育委員会のほうから再度、すでにゴールデンウィーク前後で熱中症については、学校に十分注意喚起するようという形の通知は送らせていただいていますけれども、再度、その辺の通知を送らせていただくとともに、この23日から25日につきましても、まめな水分補給であるとか、気温とか気象の情報をきちんと情報収集しながら、予防するように、学校のほうに、再度、連絡していきたいと思っています。
深堀基子委員
学校施設にブロック塀がまだあるところが15校ほどあると、先日言われていたと思いますが、その学校の工事完了予定日が遅いところで7月14日となっていたと思うのですが、現在の進捗状況をお聞かせください。
それと、保健給食課において、通学路の民地のブロック塀等の点検を行い、安全確保作業を実施していただいております。また市PTA、各小学校PTAと学校が協力して通学路周辺のブロック塀等の点検作業が実施されるようです。危険箇所を子どもたち、保護者が把握することは大変大事なことだと思いますが、認識するだけではなく、改善が重要だと思いますので、私有地だととても難しい問題がたくさんあるかと思いますが、改善に向けて取り組んでいただけるように、ご支援のほうをよろしくお願いしたいと思います。また、危険な箇所だけを点検するというよりも、安全な場所というのもまた、ここに行けば安全だよというような所があるのかどうかという、その辺の点検も、していただいて、子どもにこういう所があるよということも、認識させていただけたらうれしいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
学務課長(丹羽正裕)
学校のブロック塀の解体・撤去についてでございますが、15校の分につきましては、現在、撤去、仮設フェンスの設置を進めておりまして、今週中に全校終了していく予定でございます。その他の学校につきましても、現在取組を進めているところでございまして、夏休み中を目途に完了していく予定をしております。よろしくお願いします。
保健給食課長(橋長忠司)
いただきましたご意見に対しまして、学校、単位PTAと教育委員会と協力いたしまして、対応していきたいと考えております。安全な場所についても、研究していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
美濃律委員
少しお聞きしたいのですが、寿栄小学校のブロック塀の搬出・保管作業を開始、とありますが、保管作業というのは、倒壊したブロック塀全部を、どこかに保管されているということでよろしいのですか。
学務課長(丹羽正裕)
今のご質問でございますが、一定、小学校の北側道路にありましたものについて全て、本市の他の施設で保管しているというところでございます。
八十祐治委員
授業日について、小学校は設定されていますが、中学校は各校の実情にあわせてということですが、今後どのような方針でいくのか、もう少し具体的に決まっているのであれば教えていただきたい。
教育指導課長(青野淳)
今の予定でございますが、中学校については、平成31年1月7日を授業日という形で設定を考えております。その他、小学校・中学校については、それぞれの学校の状況に応じて、授業日の設定をしていきます。
深堀基子委員
先ほどもありましたが、大雨警報のことなのですが、今回は大雨警報に加えて土砂災害警戒情報も出ていましたので、休校という判断されたのだと思いますが、以前から、大雨警報の取扱いをどうするかというのはいつも問題になっていたと思うのです。地域性もあり学校長の判断と私も聞いていたと思うのですが、こういうすごく雨が降るとか、今までとはちょっと違う気象状況になっているので、いつ警報が出るかわからないということもありますけれども、今後の大雨警報について、暴風警報等と同様に、マニュアルというか、学校長任せというのではなくて、教育委員会全体で考えていっていただきたいと思います。
教育指導部長(横山寛)
今問題提起していただいたことについては、以前からそういうご指摘もございましたし、ここのところの気象状況の特異性から見ましても、今後教育委員会が主導してそういったことについての検討を始めないといけないのかと思っておりますので、今後検討させていただきます。
樽井弘三教育長
この間、未曾有の大地震、それから全国的な大雨ということで、まさに危機対応が、学校も教育委員会も、通じまして、この1ヶ月危機対応の連続であるといって過言ではないと思います。そんな中で、課題が前景化、見えるようになっています。1つ1つ整理をして、次に活かしていきたいというふうに思っています。未来の命を救うを合言葉に全力を挙げて事務局と取り組んでまいりますので、よろしくお願いしたいと思います。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
それでは、本件は報告案件でございますので、これをもって終了いたします。
続きまして、日程第2、報告第8号、「平成30年度高槻市学力テスト(5年生)の結果について」を議題といたします。報告を求めます。
教育指導部長(横山寛)(報告)
ただ今上程されました、日程第2、報告第8号、「平成30年度高槻市学力テスト(5年生)の結果概要」の報告につきまして、提案理由をご説明申し上げます。
今年度の実施に関しましては、日程を一部変更しております。昨年度まで、5・6年生ともに1月に実施していた本テストを、今年度は5年生のみ4月に実施しました。5年生のスタート時点での実態を把握し、課題を明確にした上で、授業づくりの取り組みに活かすことが目的です。
続きまして、平成30年度高槻市学力テストの概要及び結果について説明させていただきます。
A3版の資料をご覧ください。
資料左に位置する「教科・区分別正答率」の表をご覧ください。本テストは、「目標値」に対しての到達状況を見ることができるのが特徴です。「目標値」とは、学習指導要領に示された内容について、設問ごとに正答できることを期待した児童の割合を示したものです。
国語の「基礎」の区分で目標値を上回っていますが、国語の「活用」の区分、算数の「基礎」「活用」ともに目標値を下回る結果となっております。
続きまして、資料右側のレーダーチャート図をご覧ください。基礎・活用や、教科の観点別正答率を、全国平均値を50として比較したものです。
教科別にみますと、国語では、読む領域・観点ともに成果が見られ、領域・観点ともに目標値を超えています。例えば、物語文では、場面の様子や登場人物の気持ちを読み取ることができ、説明文では、段落の内容や段落の相互関係を理解し、文章の内容を読み取ることができています。
また、観点「言語についての知識・理解・技能」は全国平均より低くなっておりますが、この観点に含まれます漢字については、第4学年配当の漢字が出題され、読むことに関して、目標値や全国正答率をすべての問題で上回る結果となり、成果が見られます。
課題は、昨年度の5年生と同様に、「書く」領域・観点に見られ、領域・観点ともに目標値を下回っています。その中でも、指定された長さで文章を書くことと、調査の結果から読み取ったことを書くことが、目標値・全国平均より低い結果となっています。国語の授業の中で、指定された条件のもとで書く力をつけるとともに、すべての教科で書く活動の充実が求められます。
算数では、目標値と比べ、「図形」の領域でポイントが大きく上回っています。図形の作図方法や四角形の定義や特徴についての知識・技能の定着が見られます。
しかし、「数学的な考え方」の観点については、正答率が全国平均より低くなっております。加えて、レーダーチャートにはございませんが、無解答率の割合が高い傾向も見られました。自分の考えを、言葉や式を用いて説明する力に課題があるため、学習問題について考えたり、考えたことを表現したり、説明したりする活動の充実が引き続き求められます。
国語・算数の課題を克服するために、本市の教育努力目標にもあげておりますが、すべての学習の基盤となる「言語能力の育成」が必要だと考えています。国語科を要として、全ての教科等で計画的に取組を進めていけるよう学校への支援を行っていきます。
以上誠に簡単ではございますが、平成30年度高槻市学力テストの概要及び結果について説明させていただきました。
樽井弘三教育長
ただいま、報告が終わりましたが、委員の皆さん何かご意見ご質問はございませんでしょうか。
中村公美子委員
国語科のレーダーチャートがわかりにくいのですが、このレーダーチャートの中の左側の5つの項目、言語についての知識・理解・技能、読む能力、書く能力等が観点で、右側の基礎、活用が区分で、話すこと・聞くこと、書くこと、読むこと等が領域にあたるのでしょうか。教えてください。
教育指導課長(青野淳)
中村委員が仰っていただいたとおり、左側の、言語についての知識・理解・技能から国語への関心・意欲・態度までの5つが観点です。右側の真ん中の、話すこと・聞くことから伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項までの4つが領域になります。
中村公美子委員
レーダーチャートの横についている説明文の下半分に、「観点「言語についての知識・理解・技能」に含まれる漢字を書くこと、読むことに関しては、目標値や全国正答率を上回っている。」となっているのですが、この漢字を書くことというのは、領域でいうと、伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項に当たると思うのですが、ここには含まれていないということになるのですか。
教育指導課長(青野淳)
伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項にも含まれております。
中村公美子委員
1つの例ですが、漢字に関しては、領域の中のこの部分にも入っているし、観点のこちらの部分にも入っている、2つ入っているという理解でいいのでしょうか。
教育指導課長(青野淳)
はい。
中村公美子委員
この50を全国平均とした観点と領域、そして区分というのを比較しているこのレーダーチャートというのが、区分・観点・領域が並列に扱われているように見えて、そこにどんな意味があるのか、理解しづらいなというのがあるのですが、そこに何か意図はあるのでしょうか。例えば、評価の観点で、1つのレーダーチャートがあるのではなく、ここを全部並列に扱う意味が、読むことと読む能力の部分とかも、違いがよくわからないのですけれども、そのへんを並列に扱って1つのレーダーチャートにする意味が何かあるのですか。
教育指導課副主幹(丸山みち子)
お答えいたします。全ての区分・領域・観点をこのように並列に表記していることについてですが、中村委員が仰っているように、わかりにくさはあると思っているところです。業者のほうからの情報提供のされ方というのが、このような形で各学校にも示されておりますので、それに倣ってこのように表記させていただいております。見やすさというところについては、再度検討していきたいと思います。
中村公美子委員
国語科だけでなく、算数科についてもですが、ここで言う基礎と活用というのは全国学力・学習状況調査で言うところのA問題の知識、B問題の活用の部分に当たると考えていいのでしょうか。
教育指導課長(青野淳)
中村委員が仰られたとおりでございまして、基礎がA問題、活用がB問題に当たります。
中村公美子委員
この全国学力・学習状況調査ではA問題とB問題の成績に強い相関があるということから、次年度以降、そこの問題は統合するという方針が出されたと思います。そういったことの背景も含めて、高槻市学力テストの分析のあり方であったり、そういったものをより活かせるものとなるように今後検討を進めていく必要があるかなと思います。
深堀基子委員
この高槻市学力テストは5、6年生で実施することになっているのだと思いますが、今年度から4月に実施したということで、5年生のスタート時点での実態を把握し、課題を明確にしたうえで、授業づくりの取り組みに活かすということであれば、年度始めはいろいろと忙しいと思うのですけど、4年生の終わりにテストをして、それを5年生に活かすということでもかまわないのではないかなと思うのですけれども、その辺の考え方を少し教えていただきたい。
教育指導課長(青野淳)
本市では平成28年度から全ての中学校区で連携型小中一貫校として、義務教育9年間を小学校1年生から4年生までの前期、小学校5年生から中学校1年生までの中期、中学校2,3年生の後期という3つのステージに分けて、教育を進めております。とりわけ小中学校の接続期になります中期、いわゆる5,6年生は抽象的な思考力が高まる時期でもあり、取り扱う学習内容が大幅に増えるなど、学習に躓く児童が増加する状況にあります。こういった状況から、児童生徒の学力向上のため、中期を重点と位置付け、とくにこの小学校5年生、中期の最初ということもありますので、5年生で実施をして、その後、その調査結果を基に、5年生の段階で授業改善をしていきたいと考えております。
樽井弘三教育長
テストについて言いますと、大阪府のチャレンジテストが中1,中2,中3であります。全国学力・学習状況調査が小6,中3であり、また高槻市学力テストがあります。そういった意味で、うまく授業で有効活用できるように、子どもたちの学力が上るように、事務局も取り組んでいただきたいと思っています。ただいまのご意見を基に、そういった目標の達成に向けて、整理していただきたいと思っています。よろしくお願いします。
樽井弘三教育長
本件は報告案件でございますので、これをもって終了いたします。
続きまして、日程第3、承認第7号、「平成30年度歳出補正予算(第1号)教育費について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。
教育管理部長(平野徹) (提案理由説明)
ただいま上程されました日程第3、承認第7号、平成30年度歳出補正予算(第1号)教育費につきまして、提案理由を説明申し上げます。
今回の補正予算につきましては、大阪北部地震にかかる震災復旧のための費用について、計上を行うものでございます。
なお、本件は、教育長に対する事務委任等に関する規則第3条第2項の規定により、緊急やむを得ないものとして代理し、市長による専決がなされたものにつきまして、ご承認をお願いするものでございます。
それでは議案書の1ページをお開きください。ここでは、全体の歳出額を記載しております。
教育費の補正額は、表中最下段の歳出合計にございますとおり、6億9千195万6千円を増額いたすものでございます。
2ページ上段をご覧ください。
教育総務費・教育センター費では、地震により破損した電子黒板等のICT機器の修理・更新を行うための費用として、需用費・修繕料におきまして34万7千円、備品購入費におきまして70万円の増額を行うものでございます。
小学校費・学校管理費では、被災した学校施設の復旧や、ブロック塀への対応に要する費用として、需用費・消耗品費におきまして60万円、修繕料におきまして5千200万円、委託料におきまして1千168万4千円、工事請負費におきまして3億6千839万円の増額を、それぞれ行うものでございます。
同じく小学校費・保健給食費では、地震による影響で給食調理が実施できない小学校2校について、他の学校で調理した給食を配送して提供するため、委託料におきまして、564万3千円を増額いたすものでございます。
下段の中学校費・学校管理費でも、小学校費と同じく、被災した学校施設の復旧やブロック塀への対応に要する費用として、需用費・消耗品費におきまして15万円、修繕料におきまして2千200万円、委託料におきまして683万6千円、工事請負費におきまして1億6千998万円の増額を、それぞれ行うものでございます。
3ページ上段をご覧ください。
幼稚園費・幼稚園管理費では、被災した幼稚園施設の修繕等に要する費用として、需用費・修繕料におきまして668万6千円、役務費・手数料におきまして9万7千円を、それぞれ増額いたすものでございます。
社会教育費・青少年育成費では、キャンプ場・青少年施設における被災箇所の復旧、ならびにブロック塀への対応に要する費用として、需要費・修繕料におきまして676万1千円、委託料におきまして300万円の増額を、それぞれ行うものでございます。
社会教育費・公民館費では、公民館施設における被災箇所の修繕、ならびにブロック塀への対応等を行うため、需要費・修繕料におきまして、520万4千円を増額いたすものでございます。
社会教育費・図書館費では、図書館施設の被災箇所の修繕を行うとともに、小寺池図書館における柱・壁面等の被災箇所についての専門家による建物被害状況調査、また阿武山図書館において破損した書架の更新に要する費用などとして、需要費・修繕料におきまして152万3千円、委託料におきまして299万2千円、備品購入費におきまして1千900万円の増額を、それぞれ行うものでございます。
社会教育費・文化財保護費では、今城塚古代歴史館において被災した展示室・空調設備等の復旧のための費用として、需要費・修繕料におきまして、836万3千円を増額いたすものでございます。
以上、誠に簡単な説明ではございますが、ご審議の上、ご承認賜りますようよろしくお願い申し上げます。
樽井弘三教育長
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。
美濃律委員
小学校、中学校のブロック塀撤去等について工事請負費がございますが、先ほどブロック塀を撤去して仮設のフェンスを設置するとの話が出ておりましたが、それは含まれると思いますが、最終的な塀やフェンスの設置の費用は含まれるのですか。
学務課長(丹羽正裕)
ただいまのご質問でございますが、委員仰せのとおり、まず塀を解体して、撤去して、仮設のフェンスを付ける、その費用についてはこちらに含まれております。その後の対応でございますが、塀を撤去して一旦仮設のフェンスを付けまして、その後、本設のフェンス等を設置していくことになります。こちらにつきましては、各学校によって状況が違いますので、例えば、目隠し的なものでありますとか、砂埃への対応でありますとか、そういった個々の状況を鑑みて、仕様のほうを決定してまいりたいと考えております。こちらにつきましては、夏休みが終了して秋以降に順次取り組んでいくことになると考えております。この新設の費用についても工事請負費に含まれております。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
それでは、無いようですので、採決に入ります。承認第7号、「平成30年度歳出補正予算(第1号)教育費について」を原案どおり承認してご異議ございませんか。
(異議なし)
樽井弘三教育長
ご異議が無いようですので、本件は原案どおり承認されました。
続きまして、日程第4、議案第27号、「高槻市図書館協議会委員の解嘱及び委嘱について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。
教育管理部長(平野徹)(提案理由説明)
ただいま上程されました、日程第4 議案第27号の高槻市図書館協議会委員の解嘱及び委嘱について、提案理由を説明申し上げます。
本市の図書館協議会は高槻市立図書館条例第7条第1項の規定により、10人以内とすること、また同条第3項の規定により任期は2年となっております。
今回、市PTA協議会推薦の青木塑乃委員、市公民館運営審議会推薦の安田信彦委員、市議会推薦の木隆太委員の3人の図書館協議会委員より辞任願が提出されました。
これに伴いまして、この3人の図書館協議会委員を平成30年7月18日付けで解嘱し、後任として、市PTA協議会より角南由紀氏、市公民館運営審議会より福井弘氏、市議会より五十嵐秀城氏の推薦を受け、この3人を平成30年7月19日付けで新たに委嘱するものです。
なお、今回委嘱する委員の方々の委嘱期間は、図書館条例第7条第3項により、前任者の残任期間となる平成30年7月19日から平成31年5月31日までとするものです。
以上、誠に簡単な説明ではございますが、よろしくご審議のうえ、ご可決賜りますようお願い申し上げます。
樽井弘三教育長
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。
樽井弘三教育長
よろしいでしょうか。
それでは、無いようですので、採決に入ります。議案第27号、「高槻市図書館協議会委員の解嘱及び委嘱について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。
(異議なし)
樽井弘三教育長
ご異議が無いようですので、議案第27号は、原案どおり可決されました。
続きまして、日程第5、議案第28号、「高槻市文化財保護審議会委員の委嘱について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。
教育管理部長(平野徹)(提案理由説明)
ただいま上程されました、日程第5 議案第28号、高槻市文化財保護審議会委員の委嘱について説明を申し上げます。
文化財保護審議会は高槻市文化財保護条例第16条において市の区域内に存する文化財の保護及び活用に関し委員会の諮問に応じ、意見を具申するために設置されており、また同条例第17条第2項及び第18条第1項の規定により、委員の定数は7名以内、任期は2年となっております。
すでに本年5月8日付けで委員5名の委嘱を行いましたが、新たに1名の委嘱を行うものです。岩城卓二氏は、日本近世史がご専門で高槻では特に古文書に関するご意見をいただいております。委嘱期間は、平成30年7月20日から平成32年5月7日までです。
以上、まことに簡単な説明ではございますが、よろしくご審議の上、ご可決賜りますようお願い申し上げます。
樽井弘三教育長
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。
樽井弘三教育長
よろしいでしょうか。
それでは、無いようですので、採決に入ります。議案第28号、「高槻市文化財保護審議会委員の委嘱について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。
(異議なし)
樽井弘三教育長
ご異議が無いようですので、議案第28号は、原案どおり可決されました。
以上で、本日の日程がすべて終了いたしましたので、閉会といたします。
( 午後3時46分閉会 )