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平成30年第3回高槻市教育委員会定例会会議録

ページID:004749 更新日:2022年3月22日更新 印刷ページ表示

平成30年3月19日(月曜日)午後3時00分、平成30年第3回高槻市教育委員会定例会を教育委員会室に招集した。

出席委員(5人)

1番 深堀 基子 委員
2番 中村 公美子 委員
3番 八十 祐治 委員
4番 美濃 律 委員
5番 一瀬 武 委員

説明のために出席した事務局職員の職、氏名

教育管理部長 平野 徹
教育指導部長 横山 寛
教育管理部部長代理 田中 宏和
教育管理部参事兼城内公民館長兼真上公民館長兼磐手公民館長 加納 彰
教育管理部参事兼中央図書館長 境谷 圭太
教育指導部部長代理 小澤 康信
教育指導部参事兼教職員課長 北堂 薫
総務課長 木下 諭
学務課長 丹羽 正裕
保健給食課長 橋長 忠司
地域教育青少年課長 原田 由美子
文化財課長 宮崎 康雄
文化財課主幹兼しろあと歴史館長兼今城塚古代歴史館長 中西 裕樹
教育指導課長 佐藤 美恵
教育指導課主幹 青野 淳
教職員課主幹 「桒」の画像原 雅彦
教育センター所長 松井 美奈子
教育センター主幹 田中 健文
総務課副主幹 山本 佐和子
総務課副主幹 石「崎」の画像 正伸
保健給食課課長代理 松岡 創
地域教育青少年課課長代理 矢野 幸広
文化財課課長代理 栗田 智子
文化財課副主幹兼埋蔵文化財調査センター所長 「髙」の画像橋 公一
今城塚古代歴史館事務長 内田 真雄
中央図書館副主幹 池田 貴日止
教育指導課副主幹 岩佐 知美
教育指導課副主幹 丸山 みち子
教育指導課副主幹 堀 晶恵
教職員課副主幹 吉川 智之
教育センター副主幹 藤田 卓也
子ども未来部長 万井 勝徳
子ども未来部部長代理 白石 有子
保育幼稚園総務課長 野谷 研介
保育幼稚園総務課課長代理 門屋 智博

議事日程

日程第1 報告第2号 平成29年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果について

日程第2 議案第8号 高槻市史跡整備指導検討会委員の委嘱について

日程第3 議案第9号 高槻市立小学校児童指導要録の改定について

日程第4 議案第10号 高槻市立小学校及び中学校の管理運営に関する規則中一部改正について

日程第5 議案第11号 高槻市立図書館条例施行規則等中一部改正について

日程第6 議案第12号 教育委員会の権限に属する事務の一部の補助執行に係る協議について

日程第7 議案第13号 高槻市いじめ防止基本方針の改定について

日程第8 議案第14号 平成30年度教育努力目標について

日程第9 選挙第1号 高槻市教育委員会委員長選挙について

日程第10 議案第15号 高槻市教育委員会委員長職務代理者指定について

書記

奥 博志

( 午後3時00分開会 )

深堀基子委員長
 ただいまから、平成30年第3回高槻市教育委員会定例会を開会いたします。

 なお、本日の本会議に傍聴の希望がございましたので、許可をいたしております。

 本日の本会議の出席委員は、5名でございます。なお、本日の本会議の署名委員は、2番 中村委員 3番 八十委員にお願いいたします。

深堀基子委員長
 ここで、会議録の承認をお願いいたします。本日は、平成30年第2回定例会会議録の承認をお願いいたします。会議録の朗読を省略してご異議ございませんか。

(異議なし)

(署名委員 会議録署名)

深堀基子委員長
 それでは、議事に入ります。

 日程第1、報告第2号、「平成29年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果について」を議題といたします。報告を求めます。

教育指導部長(横山寛)(報告)
 ただいま上程されました、日程第1、報告第2号「平成29年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果概要」の報告につきまして、提案理由をご説明申し上げます。

 スポーツ庁は、平成20年度より小学校第5学年、中学校第2学年の児童生徒を対象として「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」を実施しております。今年度も、悉皆調査として、市内のすべての小学校第5学年及び中学校第2学年の児童生徒を対象として実施いたしました。

 本調査の実施目的は3点ございます。
 1点目は「子どもの体力が低下している状況にかんがみ、国が全国的な子どもの体力の状況を把握・分析することにより、子どもの体力の向上に係る施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。」こと、
 2点目は「各教育委員会、各学校が全国的な状況との関係において自らの子どもの体力の向上に係る施策の成果と課題を把握し、その改善を図るとともに、そのような取組を通じて、子どもの体力の向上に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。」こと、
 3点目は、「各学校が各児童生徒の体力や運動習慣、生活習慣等を把握し、学校における体育・健康に関する指導などの改善に役立てる。」ことでございます。
 調査内容といたしましては、小中学校とも8種目からなる実技に関する調査及び運動習慣、生活習慣等に関する質問紙調査でございます。

 本市の児童生徒の体力・運動能力等の状況につきましては、教育指導課長より説明させていただきます。

 以上、誠に簡単な説明ではございますが、よろしくお願いいたします。

教育指導課長(佐藤美恵)(説明)
 平成29年度に実施いたしました、全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果について、教育指導部長から本調査の目的及び実施内容の概略は説明させていただきましたので、私からは今年度の調査結果について、ポイントを絞って説明をさせていただきます。

 はじめに、本市の児童生徒の実技に関する調査結果について説明いたします。
 「体力合計点の推移」をご覧ください。全国平均値を「1」とした場合の本市における平均値の推移を表したグラフになります。小学校では、悉皆実施年度の中で、男女とも全国との差が最も大きくなっており、中学校では、男女とも全国との差が縮まっております。
 つづいて、「高槻市と全国を比較したレーダーチャート」をご覧ください。
 小学校では、男女とも「反復横とび」「ソフトボール投げ」が全国平均を大きく下回っており、敏捷性や巧緻性・投球能力に課題がみられます。
 中学校でも、男子は「持久走」「ハンドボール投げ」が全国平均をやや下回っており、持久力、巧緻性・投球能力に課題がみられます。女子は、「ハンドボール投げ」が全国平均をやや下回っており、巧緻性・投球能力に課題が見られますが、握力・反復横とび・持久走・50m走・立ち幅とびの5種目においては全国平均を上回りました。また、上体起こし・反復横とび・持久走・50m走・立ち幅跳びの5種目では調査開始以降、過去最高値となっております。
 参考として、現在の中学校2年生の、小学校5年生時の結果を載せておりますが、多くの種目で改善がみられ、特に男女とも反復横跳びの記録が向上していることが分かります。

 別紙の質問紙に関する調査結果をご覧ください。1枚目は、学校における体育活動の活性化に関連した項目となっており、主に授業改善や授業の工夫等につながる項目となっております。
 一番下の中学校女子をご覧ください。授業に関する質問のすべてにおいて、肯定的な回答が全国平均を上回り、特に「授業の始めに目標が示されている」「授業では友達同士やチームの中で話し合う活動を行っている」の肯定的回答が高い数値を示しており、保健体育における授業改善が進んでいることが伺えます。中学校男子においても、同様のことが言えます。
 このような授業改善は、体を動かすことの楽しさや運動好きな子どもを増やすことにつながり、結果的に体力の向上にもつながると考えております。
 このことから、小学校においても体育の授業を通して、体を動かすことの楽しさや心地よさを味わい、体力の向上につなげていくために、体育の授業の工夫改善に取り組むことが必要だと考えております。

 2枚目をご覧ください。ここでは、運動に親しむ意識として「運動やスポーツをすることは好きですか」の質問をはじめ、「体育の授業以外の一週間の総運動量」、家庭生活における「朝食の摂取、メディアの使用時間、睡眠時間」に関する質問に対する調査結果を載せております。いずれも全国平均を下回る結果となっており、生活習慣や学校以外での運動習慣などについても課題としてあげられます。
 体力・運動能力の向上は学校だけではなく、家庭や地域との連携も重要であるため、各学校が調査結果を家庭や地域と共有し、体力向上につながる運動の日常化を図る取組が必要であると考えております。

 なお、全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果につきましては、各校の担当者向けに結果分析と改善方策に係る研修会を実施し、各学校における体育・健康に関する指導の改善につなげてまいりたいと考えております。

 以上、誠に簡単な説明ではございますが、よろしくお願い申し上げます。

深堀基子委員長
 ただいま、報告が終わりましたが、委員の皆さん何かご意見ご質問はございませんでしょうか。

中村公美子委員
 1つは中学校の女子で全国平均を上回る種目が増えていた。その要因として考えられることがあれば、ということと、小学校ではまだ全国平均より低いものが多いのですけれども、高槻の子どもたちのデータの分布というのはどういうふうになっているのか。例えばこの分布から、この種目に関しては大きな二極化が見えてくるとか、そういったことがもしわかれば教えていただければと思います。

教育指導課長(佐藤美恵)
 最初にありました質問にお答えをさせていただきます。中学校での結果について、中学校男子・女子ともに全国を上回る結果なのですが、1つは授業改善が進んでいるということがあげられます。資料の2ページ目、授業改善・授業の工夫等のところを見ていただきますと、中学校につきましては、体育の授業が楽しいという項目であるとか、授業の中で目当てやねらい、そしてその隣になりますが、振り返る活動を行っていますかというところで、どちらも数値的に上がっております。その目当てと振り返りというところであげますと、子どもたちはどういったことを、1時間の体育の時間で学んでいくのかということが明確であるということ、振り返ることによって、どういう学びがあったのかということと、授業の中での気づき、そういったものを子どもたちがきちんと、1時間の授業の中で捉えているということが大切です。またそのことを教員が授業の中で意識をしながら授業を行っているということが体力向上につながっていると考えられます。また中学校につきましては部活動もありますので、それもあわせて体力の向上につながっていると考えております。

教育指導課副主幹(岩佐知美)
 小中学校のデータの分布のことについてですけれども、調査結果A3版の一番下の総合評価のところにありますように、AからEで体力の合計点を含めて総合評価をしておりますが、上のABという分布については全国より下回って、CからEにかけての評価の低いところが、分布が多いというところになります。種目別に見ても同様のことが見えています。

一瀬武委員
 体力調査の結果概要の中の、高槻市と全国の比較のレーダーチャートの左側を見ると、全国平均と比べると非常に劣っているのかなと思ってしまうのですが、実はあまり差がないのですね。数値的にはそう差はないのだけれども、劣っていると思ってしまう。小学校の男女ともに50m走が全国平均を超えているというのは、何かいろいろあるだろうと思いますが、要はよく走っているということだろうと思いますので、例えば小学校は駅伝競走をやっているのでその影響が出ているのかなと、あるいは授業等でよく走っている、ということが考えられます。その他の種目は数値的な差は小さいにしても、全国を下回っているということで、この数値の差は反復横とびが大きいのかなと、それ以外は、差は小さいけれども、例えば握力、腹筋、柔軟性や巧緻性や敏捷性、バランス感覚などが劣っているのかなと考えてしまうのですけれども。
 まず1つ目ですが、こういうことが非常に問題のようにいわれるのですが、これらの力が劣っていたら、子どもに何か悪いことがあるのでしょうか。

教育指導課長(佐藤美恵)
 体を動かすことによって得られる体力というのは、人間の活動の源であって、また病気への抵抗力を高めるということ、そして健康の維持、意欲や気力の充実にも大きく関わっているというふうにいわれております。握力や腹筋、柔軟性など、運動をするための基礎となる身体能力が劣ると、運動機能や運動能力の低下はもちろんのこと、感染症などの病気に対する抵抗力の低下なども考えられます。また、気力や意欲、精神的ストレスに対する強さや思いやりの心などの精神的な面についても悪影響があると考えられております。

一瀬武委員
 今のを聞くと、すごく大事な力だと思うのですけれども、要するにこれらの力を向上させるのには、使う・訓練をする以外ないのですか。あるいはほかに何かあれば。

教育指導課長(佐藤美恵)
 高槻市におきましては、小学校ではソフトボール投げとか、反復横とびとかが数値的には全国に比べると落ちている形になっているのですけれども、例えばソフトボール投げにつきましては、このご時勢でなかなかキャッチボールというようなことを経験していない子どもたちがかなり増えているというところで、小学校でいうと授業の中でソフトボールはするが、そこで技能を身につけないとなかなか数値が伸びないということがいえると思います。また反復横とびにつきましては、敏捷性ということで、タイミングよく動いたり、バランスとかリズミカルであるとか、そのあたりの力が必要になってきます。これにつきましては、体育の授業の中で体つくり運動ということをやっていくことが必要になってくるかと思います。これまでも授業の中で体つくり運動というのはやっているのですけれども、今後も引き続き授業改善の中で取り組んでいく必要があると考えております。

一瀬武委員
 もう1つ、その図の横に、中学校の男女の全国平均が書かれているのですが、少し劣っているものもあるけれど、基本的には全国と非常に近い感じであまり差がないのかなと思うのです。それと、平成26年に行った小学校時代の調査結果と比べてみると形の上でもずいぶん向上していますね。これは先ほど言われた部活動のことも大きいと思いますが、ほかに何か要因がありますでしょうか。

教育指導課長(佐藤美恵)
 5年前の結果から向上しているというところにつきましては、授業改善の効果があらわれていると考えております。「体育の授業が楽しい」という子どもが増えることで、体を動かす機会や時間も増えるということが、体力向上に繋がっていると考えております。また、部活動において、様々な運動を行う機会と日常の運動時間の増加も、体力向上に繋がっているのではないかと考えております。

一瀬武委員
 次は体力調査の結果概要(質問紙に関する調査)のところですが、先ほど説明があったように、「体育の授業が楽しい」という数値が男女ともに高くなっているというのはすばらしいことですし、授業の目当てやねらいというのは全国平均を上回っているということで、これは授業をされるときにきちんと目当てを示されている。ところが、授業の振り返りについて、中学校の男女ともに全国平均を上回っているけれども、小学校の男女ともに全国平均を大きく下回っている。そのことなのですけれども、そういうことは振り返りの活動が弱いのではないかということは容易に疑いを持てるわけですが、特に教育活動全般でPDCAサイクルのうち、Aはこの際言わずに、PDCというサイクルに則してあらゆる教育活動を展開していきましょうといいますね。Pはいいと思います。Cチェックの部分が軽視されているというか弱いというか、そういうところがあるのかなと思われるのですが、小学校ではそういう傾向があるのでしょうか

教育指導課長(佐藤美恵)
 授業のねらいに対して、どの程度到達したかを振り返る活動は、子どもたちが学習の成果を実感したり、新たな課題を発見することなどにもつながることから、学習内容の定着や思考力・判断力の育成に資するものと考えています。また、子どもが記述等した振り返りにつきましては、教師にとって子どもたちの到達度を把握でき、指導の改善にもつながると考えております。
 中学校の保健体育科では、指導する種目ごとに単元学習指導評価計画を作成しております。この計画では、単元を通して子どもたちに身につけさせたい力を明確にして、「生徒が考える場面」や「教師が指導する場面」、「見通しを持つ場面」、「振り返る場面」などを設定することで、単元を見通した指導につながっております。質問紙調査では、中学校のこういうふうな状況が成果として表れたのではないかと考えております。
 一方、小学校では、体育の授業において、単元を見通した指導に課題があると考えております。振り返り活動を含め、「子どもたちにどのような力を身につけさせるのか」「何のために学ぶのか」など見通しをもった指導を行えるよう一層の授業改善を図っていきたいと考えております。

一瀬武委員
 直接体力調査と関係があるかはわからないのですけれども、全国学力・学習状況調査の結果でも小中間の開きがありますね。中学校でいうとかなりあるけれど、小学校では低い。中学校で上がってきている。こういうことも振り返り活動が弱いという捉え方は間違っているのでしょうか。

教育指導課長(佐藤美恵)
 全国学力・学習状況調査の児童生徒質問紙調査におきましては、「前年度までに受けた授業の最後に学習内容を振り返る活動をよく行っていたと思いますか」という質問に対して、小学校は75.5%が、中学校は70.2%が肯定的に答えております。過去4年間でいいますと、上昇傾向にあります。特に中学校は20ポイント近く上昇をしております。
 また、学校質問紙調査におきましては、「前年度までに、授業の最後に学習した事を振り返る活動を計画的にいれましたか」という質問につきましては、小学校は100%、中学校は88.8%の学校が肯定的に答えています。
 この結果から、児童生徒と学校の取組に対する把握に差があることが課題の一つというふうにいえると思っております。その差をうめるためにも、なんのために振り返り活動を行うのかという目的を教員がしっかりと持って、児童生徒に振り返り活動をさせるということが重要となるというふうに考えております。引き続き、授業改善を行っていきたいと思っております。

深堀基子委員長
 体力・運動能力の向上は学校だけではなく、家庭や地域との連携も重要であるため、各学校が調査結果を家庭や地域と共有し、体力向上につなげる運動の日常化を図る取組が必要と言われていますが、何か具体的に考えられているところはありますか。

教育指導課長(佐藤美恵)
 この件につきましては、各学校が学校だより等を活用しながら、家庭や地域に、学校の成果と課題を報告するという形で周知をしようと考えております。

深堀基子委員長
 他に何かございませんでしょうか。
 それでは、本件は報告案件でございますので、これをもって終了いたします。

 続きまして、日程第2、議案第8号、「高槻市史跡整備指導検討会委員の委嘱について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。

教育管理部長(平野徹)(提案理由説明)
 ただいま上程されました、日程第2 議案第8号 高槻市史跡整備指導検討会委員の委嘱について、提案理由の説明を申し上げます。

 史跡整備指導検討会は、「高槻市附属機関設置条例」において、市内に所在する史跡の保存及び公開についての調査審議に関する事務を担任する附属機関でございまして、現在6名の方に委員委嘱をおこなっております。
 今回、本年3月31日に委員全員の任期が満了しますことから、高槻市附属機関設置条例第4条の規定に基づき、お手もとの委員委嘱名簿の方々を、平成30年4月1日から平成32年3月31日までの2年間、史跡整備指導検討会委員として委嘱しようとするものでございます。

 以上、まことに簡単な説明ではございますが、よろしくご審議の上、ご可決賜りますようお願い申し上げます。

深堀基子委員長
 ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。

深堀基子委員長
 それでは、無いようですので、採決に入ります。議案第8号、「高槻市史跡整備指導検討会委員の委嘱について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。

(異議なし)

深堀基子委員長
 ご異議が無いようですので、議案第8号は、原案どおり可決されました。

 続きまして、日程第3、議案第9号、「高槻市立小学校児童指導要録の改定について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。

教育指導部長(横山寛)(提案理由説明)
 ただいま上程されました、日程第3、議案第9号、高槻市立小学校児童指導要録の改定につきまして、提案理由の説明を申し上げます。

 平成30年度より、小学校「特別の教科 道徳」を実施することに伴い、指導要録 様式IIの一部を改定するものです。
 指導要録とは、学校に備え付けなければならない表簿として法に定められた公簿で、児童生徒の学籍並びに指導の過程及び結果の要約を記録し、その後の指導及び外部に対する証明書等に役立たせるための原簿となるものです。指導要録につきまして、4ページに示しております様式Iは児童の学籍について、5ページ、6ページに示しております様式IIは指導の過程及び結果の要約について記載するものとなっております。
 次に、変更点について説明いたします。3ページの新旧対照表をご覧ください。今回、新たに「特別の教科 道徳」の評価の欄を追加しております。
 具体的には1ページをご覧ください。右中段、「特別の教科 道徳」の評価欄を追加しております。評価欄の「学習状況や道徳性にかかる成長の様子」には、道徳科での授業の様子を継続的に把握し、児童の成長を認め励ます個人内評価として丁寧に見取り、記述するものとなっております。
 なお、中学校は、平成31年度に「特別の教科 道徳」の実施となりますので、それに併せて指導要録を変更する予定としております。

 以上、誠に簡単な説明ではございますが、本件につきまして、よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

深堀基子委員長
 ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。

一瀬武委員
 これは個人内評価をするのですね。各学校で成長の様子などを表現されるのだと思うのですが、この表現のサンプルとか、そういうものは示したりはしているのですか。

教育指導課長(佐藤美恵)
 今年度道徳教育推進教師が各学校の事例等を集めまして、評価の文例集を作成しております。

深堀基子委員長
 他に何かございませんでしょうか。
 それでは、無いようですので、採決に入ります。議案第9号、「高槻市立小学校児童指導要録の改定について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。

(異議なし)

深堀基子委員長
 ご異議が無いようですので、議案第9号は、原案どおり可決されました。

 続きまして、日程第4、議案第10号、「高槻市立小学校及び中学校の管理運営に関する規則中一部改正について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。

教育指導部長(横山寛)(提案理由説明)
 ただ今上程されました、日程第4 議案第10号「高槻市立小学校及び中学校の管理運営に関する規則中一部改正について」提案理由をご説明いたします。

 「高槻市立小学校及び中学校の管理運営に関する規則」第19条には、小中学校における対外運動競技への参加について明記しております。
 現在、部活動運営の適正化に向けて「高槻市部活動ガイドライン」を作成しているところですが、本ガイドラインを作成するにあたり、本市における各中学校の部活動の実態を把握する中で、対外運動競技への参加について変更する必要があること、さらには平成29年度の校長会からの要望もあることから、このたび、対外運動競技への参加について見直すことといたしました。
 つきましては、次の4点について、「高槻市立小学校及び中学校の管理運営に関する規則」の一部改正を行うものです。
 新旧対照表をご覧ください。
 まず1点目、第19条第2項では、右側の欄にありますように、中学校における対外運動競技については、これまでは府内で行われるものを学校教育活動として参加しておりました。しかし、本市の地理的な位置や、移動手段など総合的なことを考えますと、その範囲を検討する必要があることから、左側の欄にありますように、「中学校においては、大阪府内及び隣接府県で行われる対外運動競技に学校教育活動として参加することができる。」としております。
 また、同項では、「近畿大会及び全国大会については、次に定めるところによりそれぞれ年1回に限り参加することができる。」とありますが、どちらの大会についても、競技種目等によっては、年に数回開催されることもあることから、「それぞれ年1回に限り」を削除しております。
 続いて2点目、第19条第3項の右側の欄をご覧ください。これまでは、「対外運動競技とは、国、地方公共団体若しくは学校体育団体の主催又はこれらと関係競技団体の共同主催で開催される大会とする。」としていたため、左側の欄にありますように、「校長が認める練習試合」を追加し、より各中学校の部活動の現状にふさわしいものとしました。
 続いて3点目、左側の欄の第19条第6項をご覧ください。第19条は、対外運動競技についての内容となるため、吹奏楽や囲碁・将棋などの文化的活動についても同様に考えられるようにするため、「前各項の規定は、小学校及び中学校の文化芸術活動について準用する。」としております。
 施行日については、平成30年4月1日でございます。

 以上、誠に簡単な説明でございますが、ご審議の上、ご可決いただきますようお願いいたします。

深堀基子委員長
 ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。

一瀬武委員
 これはすごくいいことだと思います。日頃から実態に即さないようなものが出てくる、そのままになっているようなものがあるだろうと思いますので、とくに最後の第6項は当然のようにやっているのだけれども、書いていなかったというだけのことだと思いますので、こういうように時機を見て変更されるというのはいいことだと思います。

深堀基子委員長
 他に何かございませんでしょうか。
 それでは、無いようですので、採決に入ります。議案第10号、「高槻市立小学校及び中学校の管理運営に関する規則中一部改正について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。

(異議なし)

深堀基子委員長
 ご異議が無いようですので、議案第10号は、原案どおり可決されました。

 続きまして、日程第5、議案第11号、「高槻市立図書館条例施行規則等中一部改正について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。

教育管理部長(平野徹)(提案理由説明)
 ただいま上程されました、日程第5 議案第11号 高槻市立図書館条例施行規則等中一部改正について提案理由を説明申し上げます。

 今回の改正は、のちに説明申し上げます3規則について、次年度4月から移動図書館運営事業に代えてまちごと図書館事業を実施することに伴い条文中の移動図書館に係る表記を削る改正をいたします。次に、図書館は市民団体等が自主的に運営しております家庭・地域文庫に対し図書の貸出等の支援を行っているところですが、規則上の表記はその実情に合っていないことから、当該実情に合わせた変更を行います。併せて、貸出券申込書の様式の変更、天神山書庫・配送業務に従事する職員の勤務時間の特例について、所要の改正を行うものです。

 それでは、改正内容をご説明いたします。
 まず、高槻市立図書館条例施行規則ですが、第2条第4号において、「移動図書館及び家庭・地域文庫の運営」を「家庭・地域文庫の支援」に改め、第11条第2項において「運営」を「支援」と改めるものです。
 また、様式第1号において、所要の変更を行います。

 次に、高槻市教育委員会の職員で特別の勤務に従事するものの勤務時間等の特例に関する規則ですが、別表第4号において、「移動図書館業務及び子ども読書支援業務に従事する職員」を「子ども読書支援業務及び天神山書庫・配送業務に従事する職員」に改めます。

 最後に、高槻市教育委員会事務局組織規則の第3条第7項第6号において、「移動図書館及び」を削るものでございます。

 なお、この規則の改正は、平成30年4月1日から施行いたします。

 以上、誠に簡単な説明ではございますが、よろしくご審議の上、ご可決いただきますよう、お願い申し上げます。

深堀基子委員長
 ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。

深堀基子委員長
 それでは、無いようですので、採決に入ります。議案第11号、「高槻市立図書館条例施行規則等中一部改正について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。

(異議なし)

深堀基子委員長
 ご異議が無いようですので、議案第11号は、原案どおり可決されました。

 続きまして、日程第6、議案第12号、「教育委員会の権限に属する事務の一部の補助執行に係る協議について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。

教育管理部長(平野徹)(提案理由説明)
 ただいま上程されました、日程第6 議案第12号 教育委員会の権限に属する事務の一部の補助執行に係る協議について提案理由を説明申し上げます。

 図書館において、平成30年4月から予約本の受取りや返却等ができる「まちごと図書館」事業を公民館6館と樫田支所において実施いたします。
 うち、市長の機関である市民生活部市民課樫田支所において本事業を行うに当たっては、地方自治法第180条の7の規定に基づき補助執行させる必要があることから、市長に対し協議申入れを行うものです。
 補助執行の開始日は、平成30年4月13日としております。
 なお、まちごと図書館事業につきましては、ホームページ、チラシ、ポスターにて市民に周知し、広報誌は4月号に掲載する予定にしております。

 以上、誠に簡単な説明ではございますが、よろしくご審議の上、ご可決いただきますよう、お願い申し上げます。

深堀基子委員長
 ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。

深堀基子委員長
 それでは、無いようですので、採決に入ります。議案第12号、「教育委員会の権限に属する事務の一部の補助執行に係る協議について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。

(異議なし)

深堀基子委員長
 ご異議が無いようですので、議案第12号は、原案どおり可決されました。

 続きまして、日程第7、議案第13号、「高槻市いじめ防止基本方針の改定について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。

教育指導部長(横山寛)(提案理由説明)
 ただいま上程されました、日程第7、議案第13号「高槻市いじめ防止基本方針の改定」について、提案理由をご説明いたします。

 平成25年6月28日に文部科学省が制定した「いじめ防止対策推進法」をもとに、本市では平成27年6月に「高槻市いじめ防止基本方針」を策定し、いじめは決して許されない行為であり、早期発見・早期対応に努めてまいりました。また、学校だけで抱え込むのではなく、保護者や関係機関との連携を図りつつ、児童生徒一人ひとりに応じた指導・支援を積極的に進め、その防止と対策に当たってきたところでございます。
 しかし、小中学生のスマートフォン所持の普及による、インターネット上のいじめの問題等を抱える現代社会においては、いじめの早期発見・早期対応や組織的な取組がますます重要となってきております。
 このような状況を鑑み、平成29年3月14日付、国の「いじめ防止等のための基本的な方針」の改定の内容を踏まえ、本市における「高槻市いじめ防止基本方針」がいじめの防止や早期発見、早期対応をより具体的かつ実効性のある基本方針とすることを目的とし、改定を行うものでございます。
 なお、施行日は平成30年4月1日とするものです。

 また、いじめ防止基本方針における改定ポイントにつきましては、教育指導課長よりご説明いたしますので、よろしくお願いいたします。

教育指導課長(佐藤美恵)(説明)
 私からは、高槻市いじめ防止基本方針改定の概要について説明させていただきます。

 まずはじめに、平成29年3月14日に改定された国におけるいじめ防止基本方針の改定点は大きく分けると6点です。
 1点目は「いじめ防止等の対策の基本的な方向について」、簡単に「けんか」や「ふざけあい」と判断せず、背景にある事情の調査を行い、いじめに該当するか否かを判断するという点です。
 2点目は「学校いじめ防止基本方針の策定について」いじめ防止等の取組について学校評価の項目に位置づけるという点です。
 3点目は「学校における未然防止について」特に配慮が必要な児童生徒についての支援や周囲の児童生徒に対する指導等を行うという点です。
 4点目は「学校におけるいじめに対する措置について」いじめを発見した場合には、学校いじめ不登校対策委員会に報告し、学校の組織的な対応に積極的につなげるという点です。
 5点目は「学校におけるいじめの解消について」いじめは単に謝罪をもって解消とせず、行為が止んでいる期間等の要件をふまえるという点です。
 6点目は「重大事態への対処について」児童生徒又は保護者から「いじめにより重大な被害が生じた」という申立てがあったときは、報告・調査等に当たることを徹底するという点です。

 次に、本市におけるいじめ防止基本方針の改定ポイントをお伝えします。
 今申しあげた国の基本方針の改定点を踏まえながら、特に、各学校において策定されているいじめ防止基本方針に則った対応や組織体制について具体的でかつ実効性のあるものになるよう見直しを図りました。また、重大事態への対処については、教育委員会の附属機関である「高槻市いじめ問題専門委員会」を設置した点などが、今回の改定における大きなポイントとなっております。
 次に、改定した高槻市いじめ防止基本方針の内容について、具体的に改定した部分を申しあげます。
 2ページをご覧ください。アからオについては、「いじめ理解の促進」を図るため、いじめの定義について、要件を限定して解釈されることのないよう、いじめを広くとらえるということ、また、いじめの中にも、ケースによっては犯罪行為として取扱われることもあるため、警察と連携していくことなどについて追記しました。
 7ページをご覧ください。こちらは、国の示す「いじめ解消の定義」について明記しております。
 9ページをご覧ください。「市として取り組む施策の充実」を図るため、新たに「高槻市いじめ問題専門委員会」の設置と、役割や構成について追記しております。また、10ページの(1)いじめの未然防止のための施策に8.関係機関との連携、9.生徒指導体制の整備について追記しました。
 13ページから17ページにつきましては、「学校の組織的対応の強化」を図るため、いじめ防止等・早期発見・早期対応についてそれぞれ具体的な取組内容を大幅に盛り込みました。
 14ページでは、「いじめ不登校対策委員会の役割」を明確にしております。
 15ページの「いじめ防止等に関する取組」の(4)で「配慮を要する児童生徒についての支援」について触れております。
 16ページの(2)定期的なアンケート調査や教育相談については、26ページにあります、別添1「いじめ対応チェックシート」や、27ページの別添2「児童生徒個別チェックシート」などを示しております。
 「いじめへの対処」につきましては、28ページの別添3「いじめ事案対応フローチャート」を示すとともに、学校の具体的な対応について詳細に記しました。
 18ページから24ページにつきましては、「重大事態への対応強化」を図るため、「高槻市いじめ問題専門委員会」の位置付けと調査の内容等について、「疑い」が生じた段階で調査を開始することについて、また、自殺における重大事態のみならず、不登校重大事態への対応についての留意事項等について詳細に記しました。
 さらに、市長による再調査について、再調査の必要性があるか否かの判断について、「高槻市いじめ再調査委員会」に対して諮問を行えるよう変更しております。
 30ページには、別添5「重大事態発生時の対応フローチャート」を示しております。

 以上、簡単な説明ではございますが、今回の改定における概要の説明とさせていただきます。

深堀基子委員長
 ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。

美濃律委員
 いじめ防止基本方針が改定されたことで、具体的に学校のいじめに対する対応で、何か変化が期待できることを教えてください。

教育指導課主幹(青野淳)
 先ほどご説明させていただいたところにもあるのですが、例えば14ページをご覧ください。14ページのところでは、学校が設置することを義務づけられています「いじめ不登校対策委員会」の設置が記載されています。今回、再調査委員会の答申もふまえまして、学校が組織的にいじめに対応していくということを鑑みて、いじめ不登校対策委員会が具体的にどういう役割をするのか、こういったことをここに書かせていただいているところが、学校の対応として変わってくるところでございます。
 あとは、別添1から5にありますとおり、学校が具体的にどういったところに気をつけて、いじめの早期発見に役立てるであるとか、若しくは教育委員会と対応しながら、いじめ事案の報告をどういう順序で、やっていくかということをフローチャートで、具体的に示すことによって、より学校が早期にいじめに対して対応できると考えております。

八十祐治委員
 今回、重大事態の調査については附属機関である高槻市いじめ問題専門委員会というのが、新たに設置されることになったのですが、なぜこの附属機関が設置されたのか。またこの附属機関を設置することによって、どういうことが期待できるのかということを、ご説明いただけますでしょうか。

教育指導課主幹(青野淳)
 高槻市ではこれまでもいじめの調査については、学校問題解決チームをおいて、早期に学校に入ることで、従来のいじめ対応若しくは重大事態の対応をしてまいりました。今回、この附属機関を設置することによって、弁護士や臨床心理士等の専門家から、いわゆる中立性・公平性をより担保した形で対応するために、今回こういった附属機関を設置した次第でございます。

中村公美子委員
 先ほどの説明にもあったように、いじめの「解消」の定義が示されたわけですが、示された経緯を少し教えてください。

教育指導課主幹(青野淳)
 文部科学省によりますと、平成27年に発生しました青森県の中学2年生の女子生徒がいじめを苦に自殺したケースでは、自殺の2ヶ月前に被害者が担任にいじめを相談し、学校側は加害生徒らに指導し、その時点でいじめは解消したと判断していましたが、実際にはその後も悪口や無視などのいじめが続いていたとその後の調査でわかっています。文部科学省は、「早急に解消したと判断せず、見守りを続けていれば最悪の事態を防げたかもしれない」としており、いじめの解消の定義が示されるきっかけになった事例として挙げられています。

美濃律委員
 先ほどのいじめ対応チェックシート(学校用)、児童生徒個別チェックシート、いじめのサイン発見シート(保護者用)というのは、具体的に年間で何回とかというふうなチェックをされるのでしょうか。

教育指導課主幹(青野淳)
 いじめ対応チェックシートの各学校での回数等については、この基本方針のほうには示されておりませんが、少なくとも旧学期若しくは月ごとに、そういった学校でのチェックに役立てていただければと思っております。また、保護者用のサイン発見シートに関しましては、保護者用となっていますが、地域の方であるとか、そういった方々が気になる地域での子どもたちを幅広く見ていただくというところで、文部科学省が出しましたいじめのサイン発見シート、これをもとに、学校だけでなく、地域、そして家庭でも、こどもたちの小さなサインを見つけていただく、そういったことでの活用にも使っていただきたいというふうに考えております。

一瀬武委員
 これは、学校の先生や教育委員会はわかるのですが、どこまでこれを使ってもらうように知らせるのか。例えば、保護者とか、それから子どもにも知らせるのか。

教育指導課主幹(青野淳)
 今回の高槻市いじめ防止基本方針の改定につきましては、各学校に周知するとともに、市のホームページにも、掲載していきたいと考えております。あと、児童生徒につきましては、例えば、教育相談窓口といった関連もありますことから、現在高槻市でやっている「はにたのこどもいじめ110番」といったところとも関連付けながら、こどもたちにも相談しやすい窓口といった部分でも、このいじめ防止基本方針の周知については図っていきたいと考えております。

一瀬武委員
 これはとにかく丁寧に書かれているので、読めばどうしたらいいのかというのがわかるのですが、頭に入れるというのは、なかなか入ってこない。先生方であろうと市民であろうと、相当な研修というか、周知をしないとなかなか頭に入ってこないと思いますので、ぜひ丁寧な周知を図っていただくとともに、これは先生方1人1人が持たれるということになるのですか。

教育指導課主幹(青野淳)
 4月に入りましたら、いじめ防止基本方針については、校長会・教頭会を通じて、その周知徹底を図る。それと学校の生徒指導担当者にもこの基本方針については改定ポイントについての研修等も行っていきたいと考えております。

一瀬武委員
 これは、予防ですので、何をしたらいいかということを、徹底しなければならないと思いますので、ぜひ丁寧な説明、研修をお願いしたいと思います。

深堀基子委員長
 15ページのいじめ防止等に関する取組の中で、(1)から(4)まで細かく書かれているのですが、他者をいじめない、いじめに向かわせないことがとても重要なことだと思っています。(1)の中で、「すべての児童生徒の「居場所づくり」と「絆づくり」に努める。」とありますが、具体的にどのような取組なのか、されているところはあるのでしょうか。

教育指導課主幹(青野淳)
 今現在、阿武山中学校区で「魅力ある学校づくり」の推進を文部科学省の指定を受けて行なっております。この間、中学校を中心に自己有用感、自己肯定感を育むために、特別活動以外の授業の中でも、こどもたちの居場所づくり、そういった部分については、やっていっておりますので、今後もそういった取組を高槻市内で推進していきたいと考えております。

深堀基子委員長
 他に何かございませんでしょうか。
 それでは、無いようですので、採決に入ります。議案第13号、「高槻市いじめ防止基本方針の改定について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。

(異議なし)

深堀基子委員長
 ご異議が無いようですので、議案第13号は、原案どおり可決されました。

 続きまして、日程第8、議案第14号、「平成30年度教育努力目標について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。

教育指導部長(横山寛)(提案理由説明)
 ただ今上程されました、日程第8、議案第14号、平成30年度 教育努力目標につきまして、提案理由のご説明を申し上げます。

 本「教育努力目標」は、高槻市教育振興基本計画に則り、国や大阪府の動向を踏まえ、1年間の取組としての本市教育委員会の基本的な考え方を示しました。
 これに基づきまして、地域に根ざした信頼される学校園をつくるとともに、市民ニーズに応える社会教育の推進に取り組んでまいりたいと考えております。

 初めに、全体の構成について説明させていただきます。
 まず、1ページ目の「はじめに」では、社会情勢をはじめ、本市における教育施策、国の教育動向等をまとめております。

 3ページ目の「もくじ」をご覧ください。
 第1章で教育振興基本計画に掲げる「教育目標」を、第2章で平成30年度の重点目標及び重点目標の具体を記載しております。

 8ページからの第2章「平成30年度の具体的目標」のはじめに各重点目標の基本的な考え方を整理しております。それぞれ読み上げますので、よろしくお願いいたします。

 まず8ページの、重点目標1.「確かな学力の育成」です。
 今、求められる学力は「何を知っているのか」という知識の量や理解の程度だけではなく、「自分の知っていることを使って、何ができるのか」「どのように問題を解決することができるのか」という、実生活や社会において知識や技能を活用して課題を解決する力である。
 このような学力をつけるため、基礎的・基本的な知識・技能の確実な習得と思考力・判断力・表現力などを育成し、主体的に学習に取り組む態度を養う。また、自ら課題を発見し解決する力、他者と協働するためのコミュニケーション能力、物事を多様な観点から論理的に考察する力、学んだことを実生活や社会でも使うことができる学力を育成する。

 続いて11ページの、重点目標2.「豊かな人間性の育成」です。
 変化の激しい社会を生き抜くために子どもたちに育みたい豊かな人間性とは、自らを律しつつ、他人と協調し、他人を思いやる心や、社会貢献の精神などを大切にしようとする心のことである。言い換えると、自分の育った地域や高槻に愛着と誇りを持ち、将来の高槻を担う市民として、自分にきびしく、人にはやさしくできる、「たのもしさ」とも言える。
 このような豊かな人間性を育むため、児童・生徒が生活するあらゆる場面において、自己の責任、他者の気持ち、互いの人権を守ることや公共の福祉に配慮する心を育成する。

 続いて14ページ、重点目標3.「健やかな心身の育成」です。
 体力は、様々な活動の源であり、健康の維持だけではなく、意欲や気力といった精神面の充実に深く関っている。運動は、そのような体力を養うとともに、持続力や集中力を高めたり、チームワークの大切さや課題を解決する力を養うなど、生きる力を支える重要な力を育む。
 このため、児童生徒が生涯を通じて運動やスポーツを実践できる資質や能力を育むことができるよう、学校の教育活動全体を通して、体力向上に取り組むとともに、家庭や地域と連携し、体を動かす機会の充実を図る。

 続いて、16ページ、重点目標4.「学校力の向上」です。
 子ども達に必要な資質・能力を確実に身につけさせるため、校長のリーダーシップの下、教育課程(カリキュラム)、日々の教育活動、学校の資源が一体的になるようマネジメントを行う。また、教職員が指導力を高め、本来の仕事に意欲的に取り組むためにも、教職員や学校内の多様な人材が、それぞれの専門性を生かして能力を発揮できる体制づくりや業務の改善に努める。
 幼稚園教育等に関しては、発達や学びの連続性を踏まえた幼児教育の充実を図り、幼稚園・認定こども園・保育所のさらなる連携により、義務教育への円滑な接続に取り組む。

 続いて、21ページ、重点目標5.「家庭力の向上」です。
 家庭は、教育の原点であり、生きる力の基礎を身につける場である。近年、価値観の多様化や少子高齢化など社会環境の変化によって人と人とのつながりの希薄化が懸念されており、子どもにとって最も身近な社会である家庭の教育力の向上が課題となっている。
 そのため、家庭教育への支援として、親子交流や保護者の学習機会を提供するPTA家庭教育学習会の開催、PTA活動への支援として、保護者や地域住民を対象とする各種講座・研修会の開催に取り組む。また、孤立しがちな子育てに課題を抱える家庭への支援として、福祉機関との連携を進める。

 最後に、23ページ、重点目標6.「地域力の向上」です。
 地域は、家庭と学校をつなぐ連携の要であり、子どもにとっては学校で学んだことを実生活で活かす場である。
 そのため、市民や地域団体が連携、協働する教育ネットワークを充実し、「地域の子どもは地域が見守り、育てる」意識を高めるとともに、異世代交流など多様な体験ができる放課後子ども教室を推進する。
 また、自ら考え主体的に地域社会に参加・参画する青少年を育むため、活動・発表・活躍の場や機会を提供する。そして、青少年の活動拠点であるキャンプ場、地域の知や活動の拠点である図書館、博物館、公民館などの社会教育施設を活用し、実体験を通じて豊かな人間性と人を思いやり郷土を愛する心を育む。

 以上、6点の重点目標を踏まえ、それぞれについてより具体的な目標を記述してございます。
 詳細につきましては、教育指導課長よりご説明いたします。

 よろしくご審議の上、ご可決いただきますようお願いいたします。

教育指導課長(佐藤美恵)(説明)
 では、私からは8ページからの「具体的目標」について説明いたします。
 特に、重点をおくべきと考える点や、29年度と異なる点を中心に説明いたします。

 第2章の具体的目標は、教育振興基本計画の項目を参照にし、前半の3つは「子どもの社会参画力を育むための目標」、後半の3つは「子どもを取り巻く教育力を向上するための目標」として、重点目標6つに対する具体的な目標を揚げております。

 「重点目標1 確かな学力の育成」についてです。
 (1)から(7)の7つの柱でまとめてございます。

 (1)小中一貫した学習指導の充実について

 1.9年間を見通した教育課程の編成の1つめ、○各学校の特色を踏まえて具体的に設定した教育目標の実現をめざし、学習指導要領の総則及び各教科等の目標や内容に関する理解を十分に深める。

3つめ、○各中学校区で設定している子ども像を実現するための小中一貫した教育を推進する。としております。

 (2)きめ細かな学習指導の充実について

 2.指導内容の重点化について、○全ての教科等における資質・能力の育成や学習の基盤となる言語能力を育成するため、各教科等における言語活動の充実、及び、言語能力育成の中心的な役割を担う国語教育の充実を図る。としております。

 3.学習指導の多様な展開の1つめ、○基礎的・基本的な知識・技能の習得とそれらを活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等の育成及び学びを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力を養うとともに、習得・活用・探究の学習過程を通して、児童生徒の知識の理解の質を高める「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた学習指導を行う。としております。

 4.授業研究の推進の1つめ、○基礎的・基本的な知識・技能の習得とそれらを活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等を育成し、主体的に学習に取り組む態度を養うため、授業に関する研究を深め、授業改善を推進する。としております。

 10ページ、(5)理数教育の充実について

 1.理数教育の充実では、○知識基盤社会を生き抜く中で、科学技術の土台となる理数教育の充実を図り、児童生徒の問題発見・解決能力等の資質・能力を育成すること。としております。

 (6)外国語活動・英語教育の充実について

 1.外国語活動・英語教育の充実の1つめ、○小学校中学年・高学年の外国語活動では、外国語を聞くこと、話すことの言語活動を通じ、コミュニケーションを図る素地や基礎となる資質・能力を育成する。とし、2つめに、○小学校低学年においては、英語の音や表現に慣れ親しませる。としております。

 次に、11ページ「重点目標2 豊かな人間性の育成」です。

 (1)から(5)の5つの柱でまとめてございます。

 (1)道徳教育の推進・充実について

 1.指導計画の作成と推進体制の確立の3つめ、○「特別の教科道徳(以下、「道徳科」)」の全面実施に向けて、道徳教育推進教師を中心に、指導方法や評価のあり方に関する研究を組織的に行う。としております。

 2.「道徳科」(「道徳の時間」)の充実の1つめ、○「教科書」「わたしたちの道徳」など読み物教材を活用した授業を計画的に実施する。としております。

 12ページ、(4)組織的な生徒指導の推進について

 1.生徒指導体制(組織的な対応)の充実の1つめ、○すべての児童生徒が安心して学校生活を送る中で、自己実現を図れるよう、各学校の生徒指導体制を整備する。2つめ、○実効性のある「いじめの未然防止、早期発見、早期対応」ができるよう、市及び学校の「いじめ防止基本方針」が、より具体的なものとなるよう継続的に見直しを図る。としております。

 2.児童生徒理解に関する取組の充実の1つめ、○児童生徒の健全な成長を促すため、児童生徒一人一人について理解を深める取組を充実する。としております。

 (5)人権教育の充実・推進について

 1.人権教育の計画的な実施と推進体制の充実の2つめ、○同和問題、障がい者、在日外国人、男女平等、貧困など、あらゆる人権課題の解決に向け、推進体制を整備し、計画的に指導を行う。

 2.障がい理解教育の推進の1つめ、○集団の中で一人ひとりを尊重し、違いを認め合いながら、互いを大切にする態度を育むため、「ともに学び、ともに育つ」という観点からの学校づくり・集団づくりを行う。としております。

 続いて、14ページ「重点目標3 健やかな心身の育成」についてです。

 (1)から(4)の4つの柱でまとめてございます。

 (1)学校における体育活動の活性化について

 1.指導計画作成と推進体制の確立の1つめ、○全国体力・運動能力、運動習慣等調査等各種データをもとに、児童生徒の体力や運動習慣の実態を把握し、改善を図るとともに、そのような取組を通じて、子どもの体力の向上に関する組織的・継続的な検証改善サイクルを確立する。としております。

 2.体育・保健体育の授業の充実の1つめ、○生涯にわたって運動に親しむ資質や能力を育むため、体育・保健体育の小中学校9年間の指導計画を作成し、指導方法や評価方法に関する研究を推進する。としております。

 15ページ、(4)学校生活における安全教育の充実について

 1.安全教育及び危機管理体制の整備の1つめ、○児童生徒自身に安全を守る能力を身につけさせるため、生活安全、交通安全、災害安全に係る教育を、計画的に実施する。としております。

 続いて、16ページ「重点目標4 学校力の向上」についてです。

 (1)から(7)の7つの柱でまとめてございます。

 まずは、(2)教員の指導力の向上について

 1.教員の指導力の向上の1つめ、○「高槻市教職員研修基本方針」に基づき、経験年数の浅い教員、ヤングリーダー、ミドルリーダー、管理職等各ステージに合わせた教職員研修や、本市の教育課題に即した教職員研修を効率的、計画的かつ体系的に実施する。2つめ、○思考力・判断力・表現力等を育む授業改善、道徳教育の充実、小学校外国語教育の充実、ICTの活用、発達障がいを含む特別な支援を必要とする児童生徒への対応等、新たな課題に対応できる教師の力量を高める。としております。

 17ページ、(3)学校の組織力の向上について

 2.教職員の組織的・継続的な育成の2つめ、○学校事務職員が適正かつ継続的に執務執行できる環境づくりを進める。としております。

 18ページ、(4)家庭・地域等との連携の推進について

 1.地域に開かれた特色ある学校づくりの2つめ、○教育内容や教育活動に必要な資源を、地域等の外部の資源も含めて活用しながら効果的に組み合わせ、特色ある学校づくりを進める。としております。

 (5)安全・安心な学校づくりについて

 1.安全対策の充実の1つめ、○安全で快適な学校園生活を営み、健全な心身を育むため、教育環境の計画的な整備・充実を行う。としております。

 2.地域ぐるみの安全体制の整備の1つめ、○セーフティボランティア活動への登録及び「こども見守り中」の旗の掲示協力等、子どもを見守る安全活動への市民の参加を呼びかける。としております。

 19ページ、4.安全、衛生管理に関する指導の徹底の1つめ、○衛生管理や食物アレルギー対応に関する指導を徹底する。としております。

 (6)教育環境の整備について

 1.ICT環境の整備の1つめ、○児童生徒の情報活用能力の育成を図り、ICTを活用した「わかる授業」を推進するため、中学校コンピュータ教室の機器更新などICT機器を計画的に整備し、充実を図る。としております。

 次に、20ページをご覧ください。

 (7)幼稚園教育等の充実について

 1.きめ細かな指導の推進の3つめから、○豊かな体験を通じて、感じたり、気付いたり、分かったりできるようになったりする「知識及び技能の基礎」を育む。○気付いたことやできるようになったことなどを使い、考えたり、試したり、工夫したり、表現したりする「思考力、判断力、表現力等の基礎」を育む。○心情、意欲、態度が育つ中で、よりよい生活を営もうとする「学びに向かう力・人間性等」を育む。○特別な配慮を必要とする幼児への指導の充実を図る。○親子の野菜栽培活動等を通して、命を大切にする心を育む。○各園の教育課題を明らかにし、課題に応じた実践研究に取り組むとしております。

 続いて、21ページ「重点目標5 家庭力の向上」についてです。

 (1)から(3)の3つの柱でまとめてございます。

 (2)PTA活動への支援について

 1.PTA活動への支援の3つめ、○PTA主催の家庭教育学習会に対して、助言や情報提供、学習会開催にかかる支援を行うとともに、学習会の普及を図る。としております。

 続いて、23ページ「重点目標6 地域力の向上」についてです。

 (1)から(4)の4つの柱でまとめてございます。

 (2)青少年健全育成の推進について

 1.青少年の社会参加・社会参画を推進の1つめ、○自然体験活動事業、チャレンジキャンプなどの野外体験活動を通じて、リーダー育成に努めるとともに、子どもたちの郷土愛や生きる力を育み、次代を担う青少年を育成する。2つめ、○摂津峡青少年キャンプ場を、安全で安心して活動できる施設として適切に維持・管理する中で、学校教育や市民の自然体験活動等による実体験の機会の充実を図る。としております。

 24ページ、(3)公民館・図書館の充実について

 1.学習機会の提供・拡充の2つめ、○一般市民や公民館利用グループを対象とした人権講座等を通して、人権意識に関する普及啓発を推進する。としております。

 25ページ、2.施設整備の推進の1つめ、○高齢者や障がい者等だれもが安全・安心・快適に公民館が利用できるよう、バリアフリー化をはじめとした計画的な施設整備を推進する。としております。

 3.図書館事業の充実の4つめ、○公民館等で本の受取・返却ができる「まちごと図書館」事業を実施する。としております。

 25ページ、(4)文化財の保存と活用について

 1.歴史遺産を活かしたまちづくりの1つめ、○「いましろ大王の杜」をはじめ文化財公開施設を適切、良好に維持し、歴史遺産のネットワークの魅力を高める。3つめ、○安満遺跡公園の平成33年の全面開園に向け、安満遺跡の保存・整備と活用の取組を推進する。としております。

 2.文化財の普及啓発の1つめ、○しろあと歴史館並びに今城塚古代歴史館において、藤原鎌足と阿武山古墳をテーマとした特別展を両歴史館の合同展として実施する。両歴史館の特徴を活かした企画展や講座・教室を開催するなど、市民が地域の豊かな歴史文化に接する機会を積極的に設け、「歴史のまち高槻」を全国へ発信する。2つめ、○芥川山城跡や高槻城跡など市内に所在する戦国時代から江戸時代の歴史遺産をPRする。としております。

 以上で「平成30年度 教育努力目標」においてポイントを絞ってご説明いたしました。
 なお、資料として新旧対照表もつけておりますので、よろしくお願いいたします。

深堀基子委員長
 ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。

中村公美子委員
 10ページの(5)理数教育の充実というのが、今回新たに加わったと思うのですけれど、その背景や理由を教えていただきたいのが1つ。
 それと、14ページの体育活動の活性化の2.の中で、指導方法や評価方法に関する研究を推進する、とあるのですけれども、具体的にどのような研究をどのように進めていくのか教えてください。
 もう1点、16ページの(2)教員の指導力の向上の部分の1.の中で、経験年数の浅い教員、ヤングリーダー、ミドルリーダーとあるのですけれども、ヤングリーダーという新たなステージが加わっていると思うのですが、このヤングリーダーの役割、ミドルリーダーとの違いというのも教えていただきたいと思います。

教育指導課長(佐藤美恵)
 1点目の、理数教育の質問にお答えをさせていただきます。21世紀の社会は知識基盤社会であるということと、情報化とか、グローバル化とか、社会変化が人間の予測を超えて加速度的に進展するということと、加えて人工知能の発達など科学技術に支えられる社会であるといえると思います。
 理数教育の充実についてですが、科学技術の土台は理数教育です。国際調査において、日本の子どもたちの算数・数学、理科について、数学的リテラシーであるとか科学的リテラシーの平均得点は上位に位置しているのですが、関心・意欲や意義・有用性に対する認識については、改善傾向が見られるということと、諸外国に比べると肯定的な回答が低いという現状があります。
 科学技術とか、学術研究の先進国として将来にわたり存在感を発揮するとともに、成果を広く共有するために、子どもたちが研究や技術革新、技術経営などの新たな価値の創造を担うキャリアに関心を持つことができるよう、理数科目等に関する学習への関心を高めていくことが大切であると考えております。そのため理数教育の充実を図っていきたいと考えております。
 続きまして、体育・保健体育の授業の充実のところで、具体的な研究内容ですが、平成27年度からの2年間、第一中学校区と第九中学校の小中学校を指定し、体育・保健体育の授業改善を通した体力向上の取組を行ってきました。また、今年度より2年間、第九中学校が国立教育政策研究所の指定を受け、「運動の技能や知識を活用するなどの思考力・判断力を育成するための指導や評価方法等の工夫改善についての研究」を進めております。今年度は第九中学校で5回の研究授業を実施し、市内をはじめ、他府県からも多くの先生方の参加がありました。このような研究授業や協議等は、教員の指導力の向上につながっていると考えております。

教育センター主幹(田中健文
 3点目の経験年数の浅い教員、ヤングリーダー、ミドルリーダーですけれども、近年学校現場には山積する教育課題がたくさんあります。学校力の向上が必要となります。この学校力の向上を果たすためには、教員一人ひとりの資質向上に戻らねばならないと、文部科学省もいっております。そこで、教職員の平均年齢が非常に下がってきており、採用間もない教員がどんどん学校の運営に参画してきております。これまで10年経験者研修というものがありましたが、このあたりまで待たずに、どんどんさまざまな知識を身につけていかなければならない状況でございます。そこで、本市ではこれまで10年経験者研修あたりで用いております、ミドルリーダーというものよりもっと早めに、ヤングリーダーというものをあえて使わせていただくことで、さまざまな教育課題を乗り越えていくために、教職員の資質向上というものを研修を通して、意識を持っていただくということを通して取り組んでまいりたいと考えております。そういうふうな意味でのヤングリーダーでございます。ミドルリーダーは先ほども言いましたように、これまで国が、大体10年あたりをイメージして使っている言葉でございます。それもこれからも大事にしていきたいと思います。

美濃律委員
 重点目標5 家庭力の向上のところでお聞きしたいのですが、「PTA主催の家庭教育学習会に対して、情報提供や支援を行う」とありますけれども、このPTA主催の家庭教育学習会は例えば年間何回ぐらい行われているとか、対象は保護者の方ですね、参加率、どのくらいの割合で参加されているのか、わかりましたら教えてください。
 それと、福祉機関との連携のところで、「関係各課や他機関等と連携し、適切な指導や支援を行う」と、「孤立しがちな子育てに課題を抱える家庭への支援として」とありますが、これも具体的に、こういうことをやっているというのがあれば教えてください。

地域教育青少年課長(原田由美子
 家庭教育学習会の実績についてのご質問ですが、平成28年度につきましては82学校園中80校園で実施され、101回開催されました。参加者数につきましてはのべ4,031人の保護者が参加しております。

教育指導課主幹(青野淳)
 22ページにあります、福祉機関との連携というところで、具体的な関係機関ですけれども、各児童生徒、子どもの家庭的背景に対する福祉的な支援が必要な場合につきましては、例えば福祉部局とかカンガルーの森、若しくは場合によっては医療等の具体的な病院と連携していくということでございます。

一瀬武委員
 1ページのはじめにのところの2段落目、「このような明るい話題の一方教育を取り巻く社会の状況は、社会構造の変化、少子高齢化、地球規模の環境悪化など、これからの時代は決して楽観視できない」とありますね、楽観視できないのはわかりますが、この捉え方が先生方によって共通ではない、違いがあると思っているのです。そのことで、教育活動をする際に、疑念が出てきたり、齟齬が出てきたりするのではないかと心配するのです。そこで、教員の指導に戸惑いが出ないようにするために、少なくとも「楽観視できない」の意味、教育委員会でいっている意味をはっきりさせておかないと。
 例えばAIを非常に高く評価する人もいれば、そうでない人もいる。グローバル化は特に英語教育をめぐっては、グローバル化というのはものすごく悪いという、その結果、英語教育はいらない、日本語でやったらいいというような考えがある。あるいは、少子高齢化、これは非常に難しいですが、教育の中でどういうふうに指導していくのか。また、環境については共通しているのではないかなと、他と比べて万人が環境悪化に対してはだめだと思っているのではないかな。そういうところがありますので、この「楽観視できない」という意味を教育委員会としてどういうふうに捉えているのか、そこをはっきりさせないと、先生方が困られるのではないかなという気がします。簡単で結構ですので。

教育指導部部長代理(小澤康信)
 お尋ねのところですけれども、前段の藤井聡太さんから始まって若者の台頭というところにつきましては、これからの社会の明るさであると。しかし一方では、グローバル化やAIというような社会構造の変化、これも教育長がおっしゃるように一長一短あるのですけれども、こういうことも含めて課題があるということで、これから先、5年後10年後50年後というあたりを考えていくと楽観視できない。この両方のことを含めて書いております。

一瀬武委員
 わかりました。
 難しいと思うのですけれど、グローバル化なんかは、積極的に支持する層とそうでないという層が、教育の中で分かれていると思うのです。そういうところを教育委員会としてどう折り合いをつけるかという方向性をきちんと出しておかないと、それこそ片方はいいけれど、片方はこういうことをしている、ということになって、それも教育の指導の中で問題になってくるというようなこともあるだろうと思います。特に少子高齢化については教育の中でどういうように言っていくのか、すぐに頭には思い浮かばないですけれども、こういうものをどう教育の中で教えていくのか、これも警戒しないといけないのではないかなと思っています。

 それから、第1章は非常にすばらしい内容ですし、これは高槻市教育振興基本計画ですが、附属機関で議論して、答申をいただいたわけですが、7ページに、教育振興基本計画の体系図がありますね。ここでいろいろと列挙されているのですが、これを全てやれていたら高槻はダントツにすばらしい教育を行っていることになるだろうと思います。それはすごいことだと思います。
 それはとてもじゃないけれど、そこまではいかないだろうと思うので、例えばめざす子ども像の4つとか、つけたい力の社会参画力のところで13の基本施策であるとか、子どもを取り巻く教育力のところで14の基本施策というのがあるのですけれども、中でもこれは高槻では、すごくやっている、評価できるというのが、全部でなくていいので、1つでも2つでも、そういうものがあればそれはどういうものか、あるいはこれは実に遅れているなというものがあれば、なければないで結構ですので、もしあればそれが何か。その辺をお教え願いたい。

教育指導課長(佐藤美恵)
 私のほうからは教育指導部にかかわって13の基本施策のうち成果と課題をお話させていただきます。
 まず成果の1つ目といたしまして、
 「(2)きめ細かな学習指導の充実」におきましては、全国学力・学習状況調査の調査結果から、全国を基準として平均正答率を比べると小中学校ともに向上傾向にあるといえます。小学校では算数、中学校では国語と算数が教科・区分ともに全国を上回っております。
 この間、「個-グループ-個」で思考する授業スタイルの定着であるとか、めあてを明確にし、振り返りを行うといった授業改善が進み、一定の成果があったと考えております。
 また、「(3)自ら学び続ける力の育成」では、児童生徒の学習習慣の定着、自学自習力の向上を目的として、「再チャレンジ教室」や「土曜学びUp講座」などを実施しておりますが、全国学力状況調査の児童生徒質問紙において、「自分で計画を立てて学習する」という項目において、肯定的に回答した児童生徒の割合は少しずつではありますが、上昇傾向にあるというふうにいえるかと思います。
 「(8)学校や地域に愛着を持ち、地域社会に参画する力の育成」では、この間も「地域と連携した特色ある学校づくり推進事業」を通じて、学校が保護者や地域等との「横の連携」を生かした特色ある学校づくりを推進しているというところがいえると思います。

 また、課題につきましては、
 「(9)組織的な生徒指導の推進」につきましては、先ほどもいじめ防止基本方針の提案もさせていただきましたが、今後も学校の組織体制の構築につきましては取り組みを進めていきたいと考えております。
 「(11)学校における体育活動の活性化」につきましては、これも先ほど報告をさせていただきましたが、全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果において、小学校の課題があげられる結果となります。そのため小学校での普段の体育の授業改善が今後も必要であると考えております。

地域教育青少年課長(原田由美子
 教育振興基本計画体系図の子どもを取り巻く教育力、14の基本施策の中で成果と課題についてお答えいたします。目標2-2家庭力の向上、目標2-3地域力の向上におきまして、効果があった代表的な2つの事業についてご説明申し上げます。
 1つ目は(8)家庭教育への支援、ならびに(9)PTA活動への支援の項目から、家庭教育学習会でございます。家庭教育学習会は、子どもが基本的な生活習慣や豊かな情操、社会的なマナーなどを身につけるよう、親世代が子育て全般について学びあい、理解を深めて実践することにより、家庭の教育力の向上を図ることを目的としております。
 市では、学習会開催にかかる支援を行っており、市内82幼小中学校園PTAに学習会の開催を働きかけているところでございます。学習会の実績でございますが、平成28年度は先ほど申し上げましたように、80校園、参加者数は4,031人で、平成29年度もほぼ同数となる見込みでございます。平成23年度に開始して以来、毎年増加傾向にあり、家庭での教育力の向上につながっているものと考えております。

 2つ目は、目標2-3地域力の向上の(11)地域等との協働の推進から、放課後子ども教室についてでございます。放課後子ども教室は地域の子どもは地域で育てるという理念の下、子どもたちの多様な体験や世代、異年齢との交流の場となっております。地域の方々の参画を得て、平成20年度から開設が始まり、現在の実施箇所数は36箇所37小学校区と当初の計画を前倒しする形で開設が進んでまいりました。残る未開設校が4校区となっていることから、平成30年度は全校区での開設を目指すとともに、地域の方々と連携を深める中で、更なる内容の充実を図ってまいります。

 また社会教育・青少年育成等の事業全般にかかる課題といたしましては、これからこれら基本施策を持続可能なものにするためには、家庭や地域の方々が主体的に参画していただくことが最も大切であると考えております。さらなる人材確保のため、今後も市民の積極的な参画を呼びかけてまいります。

一瀬武委員
 わかりました。できるだけ際立つものを、すぐにそういうものができるということではないと思いますので、地道な活動になりますし、学校等とタイアップしながら、よりいっそう優れたというか、進んだところを多くしていただくと同時に課題、特に13の基本施策の「(9)組織的な生徒指導の推進」、よく教育活動を組織的にと言っておって、学校そのものは組織というのをわりかし標語のように言われるのですけれども、どうも組織活動というのが生徒指導なら生徒指導だけだと思っておられるところがあるのではないかなと、ですから、教育活動そのものが組織として動くような活動にならないと、徹底しないだろうと思いますので、そのことも含めて課題のあるところを充実するような指導をよろしくお願いしたいと思います。

八十祐治委員
 1点だけ、英語教育の充実のところで、「小学校低学年においては、英語の音や表現に慣れ親しませる」ということを新たに書かれていますけれども、具体的にはどのようなことをするのか。
 もう1つ、英語教育の充実を図るためには、教える側の技量というか、教員の指導力の向上も不可欠となると思うのですが、その辺の対策というものがあれば具体的に教えてください。

教育センター主幹(田中健文
 1点目の小学校低学年における、英語の音や表現に慣れ親しませるということですけれども、小学校低学年の英語学習のために大阪府教育庁が作成したDVD教材『Dream』というものがあります。本市ではその『Dream』を活用してまいりたいと考えております。DVD教材ですから、映像を見ながら英語でのお話を聞く、台詞を真似して言っていく、英語の歌を聴き真似して歌う、時には身振りなどを交えながらの表現を楽しむことができる教材となっております。低学年の子どもたちが英語の音や表現に慣れ親しむことを無理なく自然と楽しめるよう作られたこの教材を有効に活用してまいります。
 2点目の英語教育の充実における指導力の向上についてですが、英語教育の大きな変革のときに、特に小学校教員の指導力向上に向けた研修は、これまで以上に充実させていきたいと考えております。指導方法や教材研究をはじめ国の方針や英語教育全般の情報等もメニューに加えながら、全部の小学校から受講していただく形で、計画的に実施していきます。また、大阪府も三年計画で指導力向上研修を計画しております。高槻市内の全小学校から1名ずつ受講することとなっております。また英語教育に特化した学校教育専門員や英語教育支援員が各小学校に巡回し、授業作りや教材研究などに対する具体的なアドバイスも行ってまいります。このような取組を通じて、職員の指導力の向上を図ってまいりたいと考えております。

一瀬武委員
 1つ、そもそも論になったらいけないのですけれども、文部科学省が、例えば不登校のときもこれを言ったのですが、「不登校は誰にでも起こる、そういう認識を持て」ということだったのです。そういう認識を持った結果、減ったかというと1つも減っていない、よけい増えた。今回、「いじめはそもそも誰にでもふりかかるし、誰でも起こす、そういう認識を持て」と言われているのですけれども、私はなぜそういうことを言うのだろう、あるいは先生方はそういうことに対する共通の認識を思っておられるのか、その辺がどうなのか。そもそもいじめをするという根本的な原因というのをわからないで対策をやっているのか、ある程度わかって対策を打っているのか、この辺なのですが、これはどうなのでしょうか。

教育指導課主幹(青野淳)
 いじめが発生する要因としましては、自分たちと異なるものを排除しようという集団心理であるとか、他人より優位でいたい(嫉妬やねたみ)という優位性の確保、いろんな精神的なストレスの解消、それと、いじめの四層構造といわれるような、何も言わない傍観者がいじめを助長するという面からも、誰もが加害者にも被害者にもなりうると考えられています。
 その根本的ないじめに対する知識については、初任者の先生方や生徒指導担当者に対して研修を行ったり、周知する機会を設けたりしておりますが、各学校で担当者がまだまだ全職員に伝えきれていないという現状もあるのかなと思っております。いじめの未然防止の対応について周知することはもちろん大切と考えていますが、「なぜいじめが起こるのか」というようないじめの根本的な共通理解を図っていくことについても、今後さらに力を入れていきたいと考えています。

一瀬武委員
 特に根本的な理由は何なのか、その理由をまずわかって、それに対応しましょうというのであれば、このいじめについては難しいなというのもわかっているのですけれども、ここは認識しないといけない。それから、高槻市いじめ防止基本方針という膨大なものができた。努力の結晶だとは思うのですけれども、こういうものを徹底を図る上で、いじめをなくす指導力を向上させるのに、いつでも常にいじめ対応ばかり意識しているのがいいのか。私は、いじめというものを起こさない学校体制を作るのに、いじめではなくて、意識をしなければならないことがあるだろう思っているのです。そこが今不足しているのではないか。
 先ほど体系図の中であったように、学校の中で生徒指導の力がついていないと言われたと思うのですけれども、実は私は生徒指導というのは教育活動だと思っているのです。ところが、いじめの防止というのは果たして教育活動なのかどうか。これは非常に難しいと思う。だからまず、私は非常に大切なのは学校の中で、こういういじめをさせない体制作り、組織で対応するということ。その前提というのは、生徒指導というその指導性を科学的に全員が身につけて、そういうもので日頃から、いじめが起こったその事後対策に対して、そこで子どもたちを教育していくのだという作業を丁寧にやらないと、いじめの防止なんてできないだろうと、そういうことを思っています。
 だから、私はこのいじめ防止基本方針を徹底するということが、必ずしもいじめの防止の根本的治療にはならないだろうと思います。やはり学校の中で先生方が生徒指導というものをもう1度しっかりと捉えて、学校の教育の基本は2本線あると思います。授業と生徒指導ですね。生徒指導というのは、決して何か起こったときに「あなたそんなことをしてはいけない」というような作業ではなくて、そういうことが起こったときにどう組織として、この子を向上させていってやるのかということをきめ細かく指導していく、この教育活動がいいのではないかと思っているのです。それが違うのであれば、何か意見があったら教えていただきたい。

教育指導課主幹(青野淳)
 今回の高槻市のいじめ防止基本方針については、市のいじめのガイドライン、指針となるものですから、徹底することは必須だと考えております。いじめ解決のために必要なのは最終的には教員一人ひとりの指導力であると考えます。しかしながら、一人の卓越した指導力をもつ教員がいたとしても、いじめ問題は解決されるというふうには考えておりません。やはり教職員全員が「決していじめを許さない」という意志のもと、一丸となって問題と向き合っていくことが必要であると考えます。今回、いじめ防止基本方針の4ページのところ、(3)基本理念(教職員の意識)のエのところでも書いております。「学校における最大の教育環境は教職員であり、児童生徒一人ひとりを大切にする意識や日常的な態度が非常に重要である。そのため、教職員は、日々の言動が児童生徒に大きな影響を持つことを十分に認識しながら、教育活動を行う。」というふうに書いております。先ほど教育長がおっしゃられました、いわゆるいじめが起こったときの対応についても、一般的なものではなくて、若い先生方が特に増えている中で、具体的にどういうことで対応していけばいいのか、実効性のある研修とかも、今年度から具体的に実施していきたいと考えております。

一瀬武委員
 ありがとうございます。そのとおりだと思います。

深堀基子委員長
 他に何かございませんでしょうか。
 それでは、無いようですので、採決に入ります。議案第14号、「平成30年度教育努力目標について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。

(異議なし)

深堀基子委員長
 ご異議が無いようですので、議案第14号は、原案どおり可決されました。

 続きまして、日程第9、選挙第1号、「高槻市教育委員会委員長選挙について」を議題といたします。

深堀基子委員長
 本件につきましては、私、深堀の委員としての任期が、来る3月25日をもちまして、満了となりますが、3月1日の高槻市議会で再任について同意いただいたところでございます。
 委員長に関しましては、委員の任期が満了すると、委員長の職も当然に失うこととされていますので、3月26日以降の委員長は改めて選出することとなっております。
 つきましては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第12条第1項及び第2項並びに高槻市教育委員会会議規則第2条の規定に基づき、委員長の選挙を行なうものでございます。
 なお、選挙の方法については、無記名投票により行うこととなっております。
 また、任期につきましては、一瀬教育長の任期が平成30年6月14日に満了して、その後は委員長と教育長を一体化した新教育長制度に移行するため、次期委員長の任期は、平成30年3月26日から平成30年6月14日までとなります。
 それでは、投票用紙の配付をお願いいたします。

<書記>(投票用紙配付)

<委員>(投票)

<書記>(回収・開票)

深堀基子委員長
 それでは、開票の結果を発表してください。

教育管理部長(平野徹)
 開票の結果を発表いたします。
 深堀委員、4票、中村委員、1票でございます。選挙の結果、深堀委員が委員長に選出されました。以上でございます。

深堀基子委員長
 選挙の結果、私、深堀が委員長と決しました。

深堀基子委員長
 それでは、続きまして、日程第10、議案第15号、「高槻市教育委員会委員長職務代理者指定について」を議題といたします。

深堀基子委員長
 本件については、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第12条第4項及び高槻市教育委員会会議規則第3条第1項の規定に基づき、委員長の選出に準じて、無記名投票により行なうものでございます。
 なお、慣例により委員長職務代理者の指定を委員長の選挙に合わせて行っております。
 また、任期については、平成30年3月26日からでございます。
 それでは、投票用紙の配付をお願いいたします。

<書記>(投票用紙配付)

<委員>(投票)

<書記>(回収・開票)

深堀基子委員長
 それでは、開票の結果を発表してください。

教育管理部長(平野徹)
 開票の結果を発表いたします。
 中村委員、4票、八十委員、1票でございます。投票の結果、中村委員が委員長職務代理者に選出されました。以上でございます。

深堀基子委員長
 投票の結果、中村委員に委員長職務代理者をお願いすることに決しました。
 中村委員よろしくお願いいたします。

 それでは、本日、委員長に選任されました私と、同じく委員長職務代理者に選任されました中村委員から、一言ご挨拶をさせていただきたいと思います。

深堀基子委員長
 委員長に選任いただき、ありがとうございます。短い期間ではございますが、これからも引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

中村公美子委員
 引き続き、委員長職務代理者として、よろしくお願いいたします。

深堀基子委員長
 以上で、本日の日程がすべて終了いたしましたので、閉会といたします。

( 午後5時06分閉会 )