本文
令和4年2月17日(木曜日)午後3時00分、令和4年第2回高槻市教育委員会定例会を教育委員会室に招集した。
出席者(4人)
樽井 弘三 教育長
美濃 律 委員
深堀 基子 委員
浦野 真彦 委員
説明のために出席した事務局職員の職、氏名
学校教育監 安田 信彦
教育次長代理 田中 宏和
教育政策官 中原 一行
参事兼地域教育青少年課長 原田 由美子
参事兼中央図書館長 境谷 圭太
参事 藤田 卓也
教育総務課長 田口 裕之
学校安全課長 今福 幸正
学校安全課主幹 川本 亨
保健給食課長 橋長 忠司
教育指導課長 杉野 暁子
教職員課長 三谷 倫匡
教職員課主幹 平井 新一郎
教育センター所長 丸山 みち子
教育総務課課長代理 高橋 直樹
教育総務課副主幹 平野 裕士
学校安全課課長代理 矢野 幸広
地域教育青少年課副主幹 川口 隆志
城内公民館館長代理 加藤 陸子
中央図書館副主幹 平井 智子
教育指導課課長代理 小寺 基之
教育指導課副主幹 近藤 利起
教育指導課副主幹 美濃 亨
教育総務課主査 須増 摩耶
地域教育青少年課主査 佐々木 直子
教育指導課指導主事 誠光 俊明
子ども未来部長 万井 勝徳
子ども未来部部長代理 白石 有子
保育幼稚園総務課長 野谷 研介
議事日程
日程第 1 議案第 2号 高槻市立保育所条例及び高槻市立幼稚園条例中一部改正原案について
日程第 2 議案第 3号 高槻市附属機関設置条例中一部改正原案について
日程第 3 議案第 4号 高槻市附属機関設置条例中一部改正原案について
日程第 4 議案第 5号 高槻市青少年健全育成条例中一部改正原案について
日程第 5 議案第 6号 高槻市教育委員会表彰被表彰者の決定について
日程第 6 議案第 7号 高槻市立学校における学校運営協議会の設置等に関する規則の制定について
日程第 7 議案第 8号 特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例中一部改正原案について
日程第 8 議案第 9号 第2次高槻市子ども読書活動推進計画について
日程第 9 議案第10号 令和3年度歳入歳出補正予算(第5号)教育費原案について
日程第 10 議案第11号 令和4年度歳入歳出予算教育費原案について
日程第 11 報告第 1号 令和3年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査の概要及び結果について
日程第 12 承認第 1号 高槻市立小・中学校教職員人事内申の承認について
(午後3時00分開会)
樽井弘三教育長
ただいまから、令和4年第2回高槻市教育委員会定例会を開会いたします。
なお、本日の会議に傍聴の希望がございましたので、許可をいたしております。
本日の会議の出席者は、4名でございます。なお、本日の会議の署名委員は、美濃委員 深堀委員にお願いいたします。
樽井弘三教育長
ここで、会議録の承認をお願いいたします。本日は、令和4年第1回定例会会議録の承認をお願いいたします。会議録の朗読を省略してご異議ございませんか。
(異議なし)
(署名委員 会議録署名)
樽井弘三教育長
それでは、議事に入ります。
日程第1、議案第2号、「高槻市立保育所条例及び高槻市立幼稚園条例中一部改正原案について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。
子ども未来部長(万井勝徳) (提案理由説明)
ただいま上程されました、日程第1、議案第2号、「高槻市立保育所条例及び高槻市立幼稚園条例中一部改正原案について」提案理由をご説明申し上げます。
本件につきましては、3月市議会定例会への上程を予定しており、それに先がけ原案決定をお願いするものでございます。
本改正は、「第2次高槻市立認定こども園配置計画」に基づき、市立富田保育所と市立富田幼稚園とを統合して、新たに(仮称)富田認定こども園とするとともに、運営主体を民間に移管するもので、これに伴い、両施設を廃止するため、高槻市立保育所条例中、別表の富田保育所の項を削り、市立富田幼稚園を廃止するため、高槻市立幼稚園条例中、富田幼稚園に関する条項及び別表の富田幼稚園の項を削るものです。
本事業の経過について、別添の参考資料をご覧ください。
令和3年6月に、第2次高槻市立認定こども園配置計画(案)として、富田幼稚園及び富田保育所の認定こども園化及び民営化の方針を策定したのち、市議会や保護者の方々へ説明を行い、7月末に当該計画を正式に決定いたしました。その後、市の附属機関である子ども子育て会議や、第2回の保護者説明会を実施するとともに、広報誌掲載などを行い、当該計画の周知に努めてまいりました。そして、9月には、認定こども園化及び民営化の運営方針として、公私連携の幼保連携型認定こども園として民間移管すること、移管先は本市の外郭団体である社会福祉法人高槻市社会福祉協議会を候補とすること、スムーズな移管に向けて職員派遣や資金貸付などの支援を行うこと等を決定し、その後、市と社会福祉協議会の間で、移管に向けての基本的な合意書を締結いたしました。
現在は、令和4年4月の移管協定締結に向けた協議を進めるとともに、市において、新園舎を整備する期間に使用する仮園舎の整備等を進めているところです。
今後、市議会において本改正条例が可決されたのち、移管協定を締結し、令和5年4月1日より、高槻市社会福祉協議会が(仮称)富田認定こども園として運営を開始いたします。これに伴い、同日付けで富田保育所及び富田幼稚園を廃止するものでございます。なお、所要の改正も合わせて行っておりますので、よろしくお願いいたします。
以上、簡単な説明ではございますが、よろしくご審議の上ご可決賜りますようお願い申し上げます。
樽井弘三教育長
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。
深堀基子委員
4回保護者説明会が行われていると思うのですが、保護者の方からは特に意見などはございませんでしょうか。
保育幼稚園総務課長(野谷研介)
説明会では、保護者の方から特に心配な点などはなく、将来の定員がどうなるかとか、仮園舎の施設の状況はどのようなイメージかなど、どちらかというと、次に出来上がるものがどのようなものか知りたいというような声があり、民営化そのものや統廃合に対する不安の声というのはありませんでした。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
美濃律委員
今現在ここで働いておられる方々は、民営化になった後はどうなるのでしょか。
保育幼稚園総務課長(野谷研介)
通常、民営化になりますと、公立の職員は別の公立施設へ配置転換、異動になりますが、今回の場合は、職員を派遣するという支援も含めておりますので、移管当初については、大部分の職員を一旦、社会福祉協議会に派遣します。そこから、社会福祉協議会が新規採用で職員を獲得するペースに合わせて、5年くらいかけて職員を引き上げます。
ですので、公立の職員については公立の身分を持ったまま一旦そこに派遣され、順次帰ってきて別の公立施設に配置されていくということになります。
これは正規職員だけになりますので、正規職員以外の職員については、雇い替え、あるいは別のところへの配置転換となります。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
それでは、無いようですので、採決に入ります。
議案第2号、「高槻市立保育所条例及び高槻市立幼稚園条例中一部改正原案について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。
(異議なし)
樽井弘三教育長
ご異議が無いようですので、議案第2号は、原案どおり可決されました。
続きまして、日程第2、議案第3号、「高槻市附属機関設置条例中一部改正原案について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。
教育次長代理(田中宏和) (提案理由説明)
ただいま上程されました、日程第2、議案第3号、「高槻市附属機関設置条例中一部改正原案」について、提案理由のご説明を申し上げます。
本件につきましては、3月市議会定例会への上程を予定しており、それに先がけ原案決定をお願いするものでございます。
令和3年2月に市立小学校で発生した死亡事故について、文部科学省が定めた「学校事故対応に関する指針」に基づく詳細調査を実施するため、同年7月に教育委員会の附属機関として「高槻市学校事故調査委員会」を設置し、当該事故の詳細調査についての諮問を行い、同年12月に答申をいただきました。
つきましては、本件調査が終了したことから、高槻市附属機関設置条例中、「高槻市学校事故調査委員会」の規定を削除するとともに、「特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例」中、「高槻市学校事故調査委員会」の委員の規定を削除するものでございます。
なお、施行日は公布の日とするものでございます。
以上、誠に簡単な説明ではございますが、よろしくご審議の上、ご可決賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
樽井弘三教育長
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。
樽井弘三教育長
それでは、無いようですので、採決に入ります。
議案第3号、「高槻市附属機関設置条例中一部改正原案について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。
(異議なし)
樽井弘三教育長
ご異議が無いようですので、議案第3号は、原案どおり可決されました。
続きまして、日程第3、議案第4号、「高槻市附属機関設置条例中一部改正原案について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。
教育次長代理(田中宏和) (提案理由説明)
ただいま上程されました、日程第3、議案第4号、「高槻市附属機関設置条例中一部改正原案」について、提案理由のご説明を申し上げます。
本件につきましては、3月市議会に上程する原案決定をお願いするものでございます。
市立小学校及び中学校の空調設備につきましては、児童生徒等のよりよい教育環境を確保していくため、平成16年度に一斉に設置したものをはじめ、設置後15年以上が経過した普通教室等約1,200室の設備を更新するとともに、未設置となっている特別教室約200室に対して新たに空調設備を設置していく必要がございます。
これら空調設備の整備にあたりまして、更新、設置及び維持管理を効率的かつ効果的に実施することができる民間事業者を多角的な視点から選定するため、「高槻市学校空調設備更新等事業者選定委員会」を教育委員会の附属機関として設置するものでございます。本選定委員会の担任事務は、「教育委員会の諮問に応じ、市立の小学校及び中学校における空調設備の更新等を行う事業者の選定に関する事務」でございます。また、委員は3人で、委員構成としましては、「(1) 学識経験のある者」「(2) その他教育委員会が適当と認める者」とし、その任期は「当該諮問に係る選定の期間中」としております。
併せて、「特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例」を一部改正し、当該委員の報酬を日額9,100円と定めるものでございます。
なお、施行日は令和4年4月1日とするものでございます。
以上、誠に簡単な説明ではございますが、よろしくご審議の上、ご可決賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
樽井弘三教育長
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。
浦野真彦委員
体育館は入っていないようですが、体育館の空調についても検討されるのでしょうか。
学校安全課主幹(川本亨)
こちらの附属機関の事業者選定委員会につきましては、学校の教室に現在設置しておりますエアコンの更新や、特別教室の新設分の事業者を選定する委員会で、体育館の空調につきましては、令和4年度から検討に入り、その検討の中で、順次整備を進めていきますので、これには入っておりません。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
深堀基子委員
この委員会というのは年に何回くらい開催されているのでしょうか。
学校安全課主幹(川本亨)
選定委員会につきましては、公募期間を5月ごろから9月ごろまでで現在予定しており、その公募前に公募書類等の審査をするため、委員会を一度開催する予定です。また、9月に出てきた提案に合わせて、開催する予定でございます。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
美濃律委員
先ほどの体育館の空調の件で、この4月からということなのですが、完了するのはいつ頃か、予定は分かりますでしょうか。
学校安全課主幹(川本亨)
体育館の空調ですが、現在のところ令和4年度から検討に入りまして、令和7年度いっぱいを目標に、整備を進めていく予定です。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
それでは、無いようですので、採決に入ります。
議案第3号、「高槻市附属機関設置条例中一部改正原案について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。
(異議なし)
樽井弘三教育長
ご異議が無いようですので、議案第4号は、原案どおり可決されました。
続きまして、日程第4、議案第5号、「高槻市青少年健全育成条例中一部改正原案について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。
教育次長代理(田中宏和) (提案理由説明)
ただいま上程されました、日程第4、議案第5号、高槻市青少年健全育成条例中一部改正原案につきまして、提案理由のご説明を申し上げます。
本件につきましては、3月市議会定例会への上程を予定しており、それに先がけ原案決定をお願いするものでございます。
本改正は、「民法の一部を改正する法律(平成30年法律第59号)」により、成年年齢が20歳から18歳に引き下げられること及び女性の婚姻開始年齢が16歳から18歳に引き上げられることに伴い、本条例における青少年の定義を、「18歳未満の者(婚姻により成年に達したものとみなされる者を除く。)」から「未成年者」に改めるものです。
以上、誠に簡単な説明ではございますが、よろしくご審議の上、ご可決賜りますようお願い申し上げます。
樽井弘三教育長
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。
樽井弘三教育長
それでは、無いようですので、採決に入ります。
議案第5号、「高槻市青少年健全育成条例中一部改正原案について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。
(異議なし)
樽井弘三教育長
ご異議が無いようですので、議案第5号は、原案どおり可決されました。
続きまして、日程第5、議案第6号、「高槻市教育委員会表彰被表彰者の決定について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。
教育次長代理(田中宏和) (提案理由説明)
ただいま上程されました、日程第5、議案第6号、高槻市教育委員会表彰被表彰者の決定につきまして、提案理由のご説明を申し上げます。
本件につきましては、高槻市教育委員会表彰規則第8条に基づき、教育委員会表彰を致そうとするもので、今回の表彰件数は、個人5名で、表彰の内容といたしましては、いずれも規則第5条に定めております「児童生徒功績賞」でございます。
それでは、個々の推薦理由につきましてご説明させていただきます。
まず、高槻市教育委員会表彰内規第2条第1項第1号に基づく、「対外運動競技において入賞した者」として推薦いたしますのは、第一中学校3年生の森本(もりもと)涼雅(りょうが)さんでございます。森本さんにおかれましては、「令和3年度全国中学校体育大会 第42回全国中学校スケート大会 フィギュアスケート競技」で、優勝という優秀な成績を収められました。
次に、内規第2条第1項第2号に基づく、「芸術・文化に係るコンクール等において優秀な成績を挙げた者」として、第六中学校1年生の阿久根(あくね) あかりさん、如是中学校3年生の吉田(よしだ)結菜(ゆな)さん、芝谷中学校1年生の前田(まえだ)美優(みゆう)さんと、松本(まつもと)紗采(さあや)さんの計4名でございます。4名はいずれも、チームの一員として、「第49回バトントワーリング全国大会」のバトン編成U(アンダー)-15(フィフティーン)部門に出場し、第1位という優秀な成績を収められました。
経歴等の詳細につきましては参考資料の被表彰者推薦書をご覧いただきますようお願い申し上げます。
簡単な説明でございますが、よろしくご審議の上、ご可決賜りますようお願い申し上げます。
樽井弘三教育長
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。
浦野真彦委員
全国大会1位という大変見事な結果ですし、ホームページなどで発表されて、市民の皆さんにも知っていただけたらと思います。
ちなみに、表彰式はあるのでしょうか。
教育総務課長(田口裕之)
今回、ご可決いただきました場合、特に中学校3年生の方がいらっしゃいますので、後日、できる限り3月をめどに、表彰の授与をさせていただく予定でございます。
なお、日時等の詳細については、これから調整させていただきます。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
それでは、無いようですので、採決に入ります。
議案第6号、「高槻市教育委員会表彰被表彰者の決定について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。
(異議なし)
樽井弘三教育長
ご異議が無いようですので、議案第6号は、原案どおり可決されました。
続きまして、日程第6、議案第7号、「高槻市立学校における学校運営協議会の設置等に関する規則の制定について」、日程第7、議案第8号、「特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例中一部改正原案について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。
学校教育監(安田信彦) (提案理由説明)
ただいま上程されました、日程第6、議案第7号「高槻市立学校における学校運営協議会の設置等に関する規則の制定について」、日程第7、議案第8号「特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例中一部改正原案」、2件の議案併せて、提案理由をご説明申し上げます。
まず、議案第7号につきまして、ご説明申し上げます。
「コミュニティ・スクール」とは、学校運営協議会を設置している学校のことで、本市においては、これまで実施してきた連携型小中一貫教育の枠組みを活用し、各中学校区での「学校運営協議会」の設置に向け取り組んでおります。
令和4年度から段階的に学校運営協議会を設置し、将来的には市内全中学校区での設置を目指してまいります。
つきましては、令和4年度からの学校運営協議会の設置にあたり、「高槻市立学校における学校運営協議会の設置等に関する規則」を制定し、学校運営協議会の設置及び運営等に関し、必要な事項を定めるものです。
本規則については、令和4年4月1日から施行するものです。
なお、学校運営協議会については、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第47条の5に定められており、設置に関しては教育委員会規則で定めるものとされています。
次に、議案第8号につきまして、ご説明申し上げます。
本件につきましては、3月市議会定例会に上程されるものですが、それに先がけ原案決定をお願いするものでございます。
先にご説明させていただきました学校運営協議会を設置し、本協議会の委員の任用を行っていくにあたり、特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の別表に、「学校運営協議会の委員」を加えるとともに、当該委員の報酬を日額3千円と定めるものでございます。
本条例につきましても、令和4年4月1日から施行するものです。
以上、誠に簡単な説明ではございますが、よろしくご審議の上、ご可決いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
樽井弘三教育長
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。
美濃律委員
空調の委員は日額9,100円と条例にあり、これは日額3,000円ですが、なぜこのような日額の差がでるのでしょうか。
教育指導課長(杉野暁子)
本市の条例に定められました、特別職の職員で非常勤のものの報酬の多くは、日額9,100円ですが、これらの多くは、市全体に係る施策等について審議等を行う機関であるということがございます。
学校運営協議会は、各中学校区ごとに審議等行うというものであることから、一定金額を抑え、日額3,000円と設定したものでございます。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
それでは、無いようですので、採決に入ります。
議案第7号、「高槻市立学校における学校運営協議会の設置等に関する規則の制定について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。
(異議なし)
樽井弘三教育長
ご異議が無いようですので、議案第7号は、原案どおり可決されました。
続きまして、日程第7、議案第8号の採決に入ります。
議案第8号、「特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例中一部改正原案について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。
(異議なし)
樽井弘三教育長
ご異議が無いようですので、議案第8号は、原案どおり可決されました。
ここで、3時35分まで休憩します。
(午後3時30分休憩)
(午後3時35分再開)
樽井弘三教育長
会議を再開します。
続きまして、日程第8、議案第9号、「第2次高槻市子ども読書活動推進計画について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。
教育次長代理(田中宏和) (提案理由説明)
ただいま上程されました、日程第8、議案第9号、「第2次高槻市子ども読書活動推進計画」につきまして、提案理由のご説明を申し上げます。
本計画につきましては、昨年11月の教育委員会定例会において、計画素案についてご審議いただきましたが、本日はパブリックコメントの実施結果及び計画の策定について、ご審議いただくものでございます。
資料の「第2次高槻市子ども読書活動推進計画(素案)に対するパブリックコメントの実施結果について」をご覧ください。項番1のとおり、素案に対するパブリックコメントを令和3年12月20日から令和4年1月19日までの1か月間、実施したところ、項番2のとおり個人15名と1団体から、21件のご意見をいただきました。
いただいた意見の内容としては、「第3章 第1次高槻市子ども読書活動推進計画の取組結果と課題」についてが2件、「第4章 第2次計画の基本的な方針と施策」についてが18件、「第5章 子どもの読書活動状況の指標」についてが1件、でございました。
詳細につきましては、「第2次高槻市子ども読書活動推進計画(素案)に対する意見要旨と市の考え方」のとおりですが、これらの意見への対応結果としては、いずれも「原案どおり」としております。
以上をふまえまして、原案どおり、「第2次高槻市子ども読書活動推進計画」を策定しようとするものでございます。
なお、今後の予定といたしましては、3月市議会でパブリックコメントの実施結果について報告し、その後市民のみなさまへの周知を予定しております。
以上、誠に簡単な説明ではございますが、よろしくご審議の上、ご可決賜りますようお願い申し上げます。
樽井弘三教育長
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。
美濃律委員
平成18年に第1次計画が策定されたと書いてあり、資料の右横に、平成31年度全国学力・学習状況調査の表がありますが、平成18年度に計画する前の状況から平成31年度までで、本を読まない子どもがどのくらい減ったかなどという資料はありますでしょうか。
教育指導課長(杉野暁子)
全国学力・学習状況調査については平成19年度からの実施になりますので、平成18年度以前のデータがないと考えられます。
美濃律委員
平成19年度の結果は分からないですか。
計画が平成18年であれば、策定された頃からどのくらいの差があるのか少しわかりにくいのかなと思います。
中央図書館副主幹(平井智子)
6ページの資料でございますが、この計画自体は、平成23年度に見直しを行っており、それ以降の結果について精査したのが今回の見直しでございます。ですので、平成22年度のデータを、6ページ、表1の括弧の中に書いております。
そして、今回見直しをする際のデータとして、直近のものである、平成31年度、令和元年度のデータと比較したもので、ご紹介させていただいております。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
深堀基子委員
パブリックコメントの中で、学校司書が学校図書支援員となり、読書活動協力員と切替えが始まったというように書かれていて、今は、司書教諭は各学校に1名配置されていると思うのですが、読書活動協力員というのは、どのように配置されているのかというのと、学校図書支援員と読書活動協力員との違いを教えていただけますでしょうか。
教育指導課長(杉野暁子)
まず司書教諭につきましては、1校12学級以下の学校には配置されていないのですが、それ以外は、司書教諭は全校に配置されています。これは教諭になります。
それ以外の、外部スタッフという位置付けで、学校司書と呼んでいますが、学校図書館支援員と読書活動協力員がございます。
小学校には、学校図書館支援員を配置しておりまして、中学校には読書活動協力員を配置しております。
小学校の学校図書館支援員につきましては、月額制の会計年度任用職員という位置付けになります。ただ今年度から、最長の更新年度の5年を経過した方から随時、中学校に配置している時間額制の読書活動協力員に切り替えています。
違いにつきましては、小学校で配置しておりました学校図書館支援員は、一定の専門性や経験を有するというところで、例えば授業の支援も行っていただきます。
また、読書活動協力員につきましては、主に学校図書館の、開館や運営に携わっていただきます。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
浦野真彦委員
私もパブリックコメントを読ませていただいたのですが、司書についての意見が多いように感じました。
その中で、学校での本の管理について心配の声があったと思うのですが、私も気になっておりまして、そのような点は大丈夫なのでしょうか。
教育指導課長(杉野暁子)
学校におきましては、司書教諭を中心とした学校の教員と、学校司書の位置付けである、学校図書館支援と読書活動協力員により、図書館の運営は行っております。
ですので、読書活動協力員に切り替わっても、図書館の運営という点に関しては、教員と協力しながら行っており、今のところ支障があるとは聞いておりません。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
深堀基子委員
今は児童生徒たちの中で、図書委員さんというのはいらっしゃるのでしょうか。
その方たちはどのような活動かというのと、昔は図書クラブなどもあったかと思うのですが、今も中学校でそのようなクラブをされているところはあるのでしょうか。
教育指導課長(杉野暁子)
図書委員、これは児童会、生徒会の活動になりますが、図書委員につきましては、小学校にも中学校にも、全ての学校にあるかと思います。
図書委員を中心に、例えば、図書館の運営の一部に携わったり、読書活動推進のためのさまざまな取組を、児童生徒に発信をしたりなど、そのような取組をしております。
一方で、中学校で図書クラブというのは現在のところ把握しておりません。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
それでは、無いようですので、採決に入ります。
議案第9号、「第2次高槻市子ども読書活動推進計画について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。
(異議なし)
樽井弘三教育長
ご異議が無いようですので、議案第9号は、原案どおり可決されました。
続きまして、日程第9、議案第10号、「令和3年度歳入歳出補正予算(第5号)教育費原案について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。
教育次長代理(田中宏和) (提案理由説明)
ただいま上程されました日程第9、議案第10号、令和3年度歳入歳出補正予算(第5号)教育費原案につきまして、提案理由のご説明を申し上げます。
本件につきましては、3月市議会定例会に上程されるものですが、それに先がけ教育費原案の決定をお願いするものでございます。
それでは議案書1ページ、及び2ページをお開きください。ここでは、全体の歳入・歳出額を記載しております。
今回の補正は、これまでの事業の進捗状況に伴い、決算見込みを念頭におきました補正を行うとともに、国の予算を活用する事業費等を予算計上し、次年度に繰り越して円滑に実施いたそうとするものでございます。
歳入予算につきましては、1ページ最下段にございますとおり、6億5千603万円を増額し、歳出予算につきましては、2ページ最下段にございますとおり、22億7千564万2千円を増額いたすものでございます。
では、歳出からご説明申し上げます。5ページをご覧ください。
教育総務費・事務局費の負担金補助及び交付金におきまして、通学市バス定期券特別割引について、2万円の増額を行うものです。
また、研修指導費の繰出金におきまして、奨学金貸付基金への繰出金として、2万3千円の増額を行うものでございます。
次に、6ページ及び7ページをご覧ください。
小学校費及び中学校費の学校管理費でございます。
需用費の消耗品費、委託料の清掃、備品購入費において、それぞれに増額いたすものです。
こちらは、昨年に引き続き、国の令和3年度補正予算を活用し、学校における教育活動支援のために取り組むものでございます。
児童生徒の安心安全な学習環境を確保しつつ、教育活動を着実に継続するため、小中学校における感染症対策や、児童生徒の学びを保障するための取組として、備品の整備、消毒液などの保健衛生用品の購入、トイレ清掃業務委託の回数追加等費用として、増額補正するものです。
次に、6ページ上段をご覧ください。小学校費・学校管理費でございますが、工事請負費におきまして、19億5千347万5千円、また7ページ中段の中学校費・学校管理費につきましても、工事請負費におきまして、5億6千10万円をそれぞれ増額いたします。
これは、いずれも国の予算を活用し、ブロック塀対策、大規模改修等の校舎改修、エレベーター設置、トイレ整備、などを実施するものでございます。
続きまして、事業等の進捗等に伴う今後の執行見込額を勘案した補正についてご説明いたしますので、5ページにお戻りください。
5ページ、教育総務費の教育センター費、研修指導費、学校安全費及び小中一貫校整備費、6ページ、小学校費の学校管理費、教育振興費、及び保健給食費、7ページ、中学校費の学校管理費、教育振興費、及び保健給食費、8ページ、幼稚園費の幼稚園管理費、8から9ページ、社会教育費の社会教育総務費、青少年育成費、公民館費、図書館費におきまして、それぞれ、契約差金や人件費等の、不用額の精算などをいたすものでございます。
続きまして、歳入予算についてご説明申し上げますので、恐れ入りますが、3ページにお戻りください。
上段の教育費国庫補助金のうち、教育総務費補助金及び社会教育費補助金におきまして、国からの交付決定に基づく増額を行うものでございます。
小学校費補助金におきましては、2千857万5千円、中学校費補助金におきましては、1千327万5千円を増額いたすものです。
これは、先ほど歳出でご説明いたしました、学校における教育活動支援のための取組に係る国の補助金を増額補正するものでございます。
中段の教育費国庫委託金では、70万円を減額いたすもので、国からの交付決定等に基づき、減額補正を行うものでございます。
下段の教育費国庫交付金では、小学校費、及び中学校費交付金におきまして、歳出でご説明いたしました、改修工事等に対する学校施設環境改善交付金の増額を行い、幼稚園費では、100万円の減額を行い、全体として、6億1千104万8千円を増額補正いたすものでございます。
続きまして、4ページ上段の府補助金につきましては、教育総務費補助金におきまして、大阪府からの交付決定等に基づき、「市町村医療的ケア体制推進事業補助金」として、133万7千円の増額、「府学習支援員配置事業費補助金」として、1千699万2千円の減額を行い、全体として、1千565万5千円の減額補正をいたすものでございます。
利子及び配当金では、5千円を増額補正いたすもので、奨学金貸付基金の運用に伴う利子の増額でございます。
教育費寄附金では、1万8千円を増額補正いたすもので、寄附金の受領に伴う増額でございます。
最後に、10ページをご覧ください。「繰越明許費補正」でございます。
歳出補正でもご説明しました、学校における教育活動支援や改修工事等の各事業につきましては、記載しております金額を令和4年度にそれぞれ繰り越して、円滑に事業実施いたそうとするものでございます。
なお、補正における主要な事業の概要等につきまして、参考資料として添付させていただいております。
説明は以上でございます。ご審議の上ご可決賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
樽井弘三教育長
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。
浦野真彦委員
トイレの整備事業について伺います。
中学校の改修なのですが、令和3年度補正、令和4年度当初予算ともに、女子トイレのみとなっているようですが、男子トイレの改修についてはいかがでしょうか。
もう一点なのですが、洋式化率は現在、小中それぞれどの程度進んでいるのでしょうか。
学校安全課長(今福幸正)
トイレについてのお尋ねでございますが、現在行っているトイレの整備につきましては、平成27年度から行っているところです。
当初の整備内容といたしましては、小学校は全面改修、中学校は、臭気対策といたしまして、主に男子小便器のセンサー化などに取り組んでまいりました。
改修を進める中で、男子トイレにつきましても、洋式化など、内容の追加や変更、調整を行いながら進めているところです。
中学校につきましては、男子トイレの臭気対策のめどが立ちましたことから、今年度、令和3年度から、中学校につきましては、女子トイレの全面改修に着手しております。ですので、今後も、劣化状況や児童生徒の推移など、状況に応じて、引き続き努めていきたいと考えております。
2点目の洋式化率についてでございますが、令和2年度末時点で、小中学校合わせますと、32%となっております。今年度、改修を行っておりますので、今年度末時点では、36.1%になる見込みです。
なお、計画開始当初の平成27年度末時点では、22.2%でございました。
浦野真彦委員
トイレの整備については、最近スピードアップされているように感じて、この点はいいなと思うのですが、今教えていただいた洋式化率の数字が、思っていたよりも低かったので、全てが洋式になるように、引き続き進めていただけたらと思います。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
深堀基子委員
小中学校の校舎改修ということで、今年度、大規模改修工事が小学校6校、中学校1校となっていますが、この大規模改修工事というのはどのような工事が行われるのかということと、ブロック塀の撤去作業が挙げられていると思うのですが、令和4年度対象のコンクリートブロック塀等について、ブロック塀一段でも、これは塀と言うのでしょうか。
また、それは必ずしも取り除かなければならないものなのでしょうか、お聞かせいただきたいです。
学校安全課長(今福幸正)
まず1点目の、大規模改修の工事内容についてですが、校舎は、屋上や外壁の改修、それと、内装の改修です。
体育館につきましては、屋根、外壁の改修に加えて、床の改修を行っております。
今回の補正予算へ計上しております、小中学校合わせて7校につきましては、校舎が4棟、体育館が3棟を対象としておりまして、いずれも前回の改修や建設から約30年が経過しており、老朽化及び長寿命化対策のために、建物全体の改修を実施いたします。
2点目のブロック塀に関するお尋ねでございますが、平成30年の大阪府北部地震以降、5か年計画で、学校施設の方は進めております。
大きくは、対策工事が4種類ございまして、一つは、コンクリートブロックで、いわゆる何段積みにもなっているようなブロック塀です。
次に、コンクリートブロック造の土留で、擁壁のようになっている部分です。
次に、学校にあるバックネットの下の部分です。こちらがコンクリートブロック造になっているものです。
それから、1段から3段のコンクリートブロックで、その上にフェンスが取り付けられており、コンクリートブロックがフェンスの基礎になっているような部分です。
これらの4つを、この5か年で撤去する計画を進めてきております。
来年度につきましては、その計画の最終年度で、まず高さのあるものから撤去しておりましたので、来年度は、コンクリート1段のものにフェンスが取り付けられているものを対象としております。
そのフェンスの基礎となっているコンクリートブロックというのは、そのものは低いのですが、学校の外周に使っているフェンスは、高さが一定あり、一体的な構造となっておりますので、それが倒れた場合は一体的に倒れてくるということで、危険性があると判断し、撤去を進めております。ですので、一段のものも対象としております。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
美濃律委員
エレベーターの設置事業なのですが、来年度、小学校だけあるのですが、これは必要分に応じて来年度は小学校だけという理解でよろしいでしょうか。
学校安全課長(今福幸正)
来年度のエレベーターの設置についてでございますが、必要度の高い児童生徒がいらっしゃる学校から、優先的に設置を進めておりますので、その計画を進める中で、来年度は優先度が高い学校がたまたま小学校であったとご理解いただければと思います。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
浦野真彦委員
感染症対策等支援の中に、トイレ清掃業務委託(回数追加)とありますが、これは新型コロナウイルス対策で、期間限定になるのでしょうか。
保健給食課長(橋長忠司)
トイレ清掃業務の委託回数につきましては、令和2年3月まで、1校あたり月2回実施しておりました。
令和2年度からは、補助金の事業を活用し、夏休みなどを除いて1回増やすことで、月3回の清掃としておりまして、この事業の対象となる間は継続していきたいと考えております。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
浦野真彦委員
その後については、分からないということでしょうか。
保健給食課長(橋長忠司)
コロナの感染状況に応じて検討していければと考えております。
樽井弘三教育長
コロナの状況が終わった後のことについては未定ということでよろしいでしょうか。
保健給食課長(橋長忠司)
はい。未定です。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
それでは、無いようですので、採決に入ります。
議案第10号、「令和3年度歳入歳出補正予算(第5号)教育費原案について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。
(異議なし)
樽井弘三教育長
ご異議が無いようですので、議案第10号は、原案どおり可決されました。
ここで、4時40分まで休憩します。
(午後4時35分休憩)
(午後4時40分再開)
樽井弘三教育長
それでは会議を再開します。
続きまして、日程第10、議案第11号、「令和4年度歳入歳出予算教育費原案について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。
教育次長代理(田中宏和) (提案理由説明)
ただいま上程されました日程第10、議案第11号、令和4年度歳入歳出予算教育費原案につきまして、提案理由のご説明を申し上げます。
本件につきましては、3月市議会定例会に上程されるものですが、それに先がけ教育費原案の決定をお願いするものでございます。
それでは議案書1ページ、及び2ページをお開きください。
ここでは、全体の歳入・歳出額を記載しております。
2ページの最下段にございますとおり、令和4年度当初予算教育費の歳出予算合計は、86億4千632万9千円でございます。
それでは、歳出からご説明申し上げます。7ページをご覧ください。
教育総務費・教育委員会費、1千86万6千円につきましては、教育委員報酬及び、教育委員会の運営等に係る予算を計上しております。
中段の部分、事務局費、8億861万5千円につきましては、教育委員会事務局における職員等の人件費や、事務局運営に係る経費等でございます。
9ページ中段からをご覧ください。
教育センター費、4億9千467万7千円につきましては、教職員の各研修・調査研究費や教育ネットワーク管理に係る費用、教育センター及び教育会館の運営費等でございます。
11ページをご覧ください。
研修指導費、1億478万6千円につきましては、生徒指導の推進、英語教育の充実、統合型校務支援システムなどの経費でございます。
コミュニティ・スクール導入の取組としまして、今年度、検討・準備を進めてきた2つのモデル中学校区において、令和4年度には「学校運営協議会」を設置するとともに、新たにモデル中学校区を指定し、準備を進めてまいります。
12ページ中段、人権教育指導費、315万3千円につきましては、人権教育推進に係る事業費でございます。
最下段、教職員福利厚生費、8万5千円につきましては、小中学校教職員の福利厚生に係る事業費でございます。
13ページ上段をご覧ください。在日外国人教育費、709万3千円につきましては、多文化共生・国際理解教育事業における費用でございます。
13ページ中段から14ページ上段、特別支援教育費、1億421万2千円につきましては、特別支援教育支援員の配置、支援学級整備、巡回相談等の事業費でございます。令和4年度から新たに実施する、医療的ケアが必要な児童生徒の、通学支援に係る費用を計上しております。
14ページ中段をご覧ください。
学校安全費、1億356万6千円につきましては、警備員配置などを含む、学校安全に関する各種取組に係る事業費でございます。
寿栄小学校に続き、第三中学校区の全校においてセーフティプロモーションスクールの認証取得を目指すなど、学校安全の取組を推進してまいります。
15ページからをご覧ください。
小学校費の学校管理費、26億1千49万6千円につきましては、給食調理員・校務員等の人件費や、教材の整備、学校図書館の充実、各種設備備品の購入、学校施設の維持補修などに係る事業費でございます。
17ページをご覧ください。
教育振興費、2億1千145万7千円につきましては、児童の遠距離通学補助費、児童学用品費等の就学援助費でございます。
保健給食費、2億4千97万2千円につきましては、学校医等の報酬、学校環境衛生や健康診断・各種検診等の保健事業、学校給食事業、日本スポーツ振興センター負担金や、就学援助児童医療扶助費などの予算を計上しております。
19ページをご覧ください。
中学校費の学校管理費、10億3千669万1千円につきましては、給食調理員・校務員等の人件費や、部活動活性化の費用、教材の整備、学校図書館の充実、施設の維持補修費などに係る事業費でございます。
中学校においても35人学級を実施することで、小中学校間の接続をスムーズに行い、多様化する生徒個々へのきめ細かな指導の実現を図っていくため、令和4年度から中学校1年生、令和5年度から全学年での実施に向け、取り組んでまいります。
20ページ下段をご覧ください。
教育振興費8千126万6千円につきましては、小学校費と同様、通学補助費や就学援助費等でございます。
20ページ下段及び21ページをご覧ください。
保健給食費、6億6千380万円につきましては、小学校費と同様に、学校医等の報酬、保健事業、学校給食事業、及び就学援助生徒医療扶助費などでございます。
令和4年度より、中学校給食費を無償化し、教育費の負担が大きい中学生がいる世帯の負担軽減を図ってまいります。このため、中学校費の保健給食費につきましては、前年度と比較して、4億6千450万7千円、増加してございます。
22ページから23ページをご覧ください。
幼稚園費の幼稚園管理費、6億5千938万円につきましては、幼稚園教諭等の人件費、保育備品等の購入費、保健活動費、施設の維持補修、警備員配置等の安全推進などの事業費でございます。
24ページをご覧ください。
社会教育総務費、3億3千275万7千円につきましては、職員や社会教育委員等の人件費、自然博物館の指定管理料、人権教育や家庭成人教育の推進等に係る予算などを計上いたしております。
先ほどご説明させていただきました、コミュニティ・スクール導入に向けた「学校運営協議会」設置に併せて、令和4年度は2中学校区で「地域学校協働本部」を整備するとともに、新たにモデル中学校区を指定し、段階的に、地域と学校が連携・協働して行う「地域学校協働活動」を推進してまいります。
25ページをご覧ください。
青少年育成費、8千671万6千円につきましては、青少年活動拠点施設、キャンプ場運営、青少年育成、はたちのつどいの運営、青少年チャレンジ推進の事業費等でございます。
27ページをご覧ください。
公民館費、3億3千429万6千円につきましては、公民館の運営、各種講座・教室の開催、施設管理・維持補修等の事業費でございます。
28ページ下段から30ページの図書館費、7億5千144万5千円につきましては、図書館職員の人件費、図書館協議会委員の報酬、各図書館やまちごと図書館の事業、施設の維持補修に係る予算を計上いたしております。
令和4年度は、新たに「電子図書館」を導入し、電子書籍の貸出し・検索などのサービスを行うことで、利便性の向上と利用者増加を図ってまいります。
次に、歳入のご説明を申し上げますので、恐れ入りますが、3ページにお戻りください。
教育費負担金、1千80万9千円につきましては、日本スポーツ振興センターの保護者負担金でございます。
教育使用料、708万5千円につきましては、学校園の施設使用料、及び社会教育施設の使用料でございます。
4ページをご覧ください。
教育費国庫補助金、6千538万8千円につきましては、記載しておりますとおり、いじめ対策・不登校支援や、特別支援教育の体制整備、セーフティボランティア等、GIGAスクール構想の事業費、また小中学校での理科教育の振興、就学奨励費、医療通院扶助費、及び、放課後子ども教室の事業費、地域教育協議会や地域学校協働活動等、各事業への補助金でございます。
教育費国庫委託金、109万円につきましては、人権教育と教育課程の研究、それぞれの指定校事業に対する委託金でございます。
続きまして、5ページをご覧ください。
教育費国庫交付金、4千800万円につきましては、幼稚園における教育支援体制整備事業費交付金、及び、小中学校の運動場改修工事に係る、防災・安全社会資本整備交付金でございます。
教育費府補助金、431万4千円につきましては、記載の事業に係る、大阪府からの補助金でございます。
財産貸付収入、97万1千円につきましては、建物貸付料収入でございます。
利子及び配当金1千円につきましては、奨学金貸付基金の利子収入科目設定でございます。
6ページをご覧ください。
学校給食物資・買付貸付金返還収入、840万円につきましては、給食物資買付のために学校給食会に貸し付けた資金の返還収入でございます。
雑入、617万3千円につきましては、6ページに記載しておりますとおり、各種の料金収入等でございます。
最後に、債務負担行為につきまして説明いたします。
31ページをご覧ください。
1段目、外国語指導助手派遣業務につきましては、人材確保等の準備や手続きなどにおいて、一定の期間を要するため、令和4年度から5年度にわたり、4千900万円を限度額とする債務負担行為を設定するものです。
小学校及び中学校の「空調設備更新等事業」につきましては、普通教室等の既存機器の更新、及び特別教室への新設を計画的に行っていくため、令和4年度から令和18年度までの期間について、小学校で25億円、中学校で10億円を限度額とする、債務負担行為を設定するものです。
なお、主要事業の概要等につきましては、参考資料として添付させていただいております。
説明は以上でございます。ご審議の上、ご可決賜りますようよろしくお願い申し上げます。
樽井弘三教育長
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。
美濃律委員
参考資料の2ページ、学校給食で、中学校給食費の無償化実施とありますが、小学校は無償化の計画はあるのかということと、中学校は教育費の家庭の負担が大きいとありましたが、他に中学校を選ばれた理由があれば教えてください。
保健給食課長(橋長忠司)
中学校給食の無償化につきましては、おっしゃられたように、習い事等の教育費等が、中学校の方が小学校より大きいので、保護者に対して、その部分の負担軽減を図りたいと考えており、中学校給食費の無償化を考えております。
小学校につきましては、現在のところ、無償化は考えておりません。
樽井弘三教育長
家庭の費用負担は、小学校、中学校で、平均するとどのくらい違いがあるのでしょうか。
保健給食課長(橋長忠司)
文部科学省の平成30年度の教育費調査では、公立小学校の場合、平均で年32万円くらいとなっております。
一方で、公立中学校は、平均は48万円くらいとなっておりますので、やはり中学生の方が小学生より、1.5倍くらいの教育費の負担があると認識しております。
美濃律委員
近隣他市などで小学校、中学校の給食費を無償化されているところなどはあるのでしょうか。
保健給食課長(橋長忠司)
他市で給食費無償化をしているところについてですが、現在、人口の少ない市町村でございまして、近隣では人口約2,000人の京都府伊根町、人口約2万8,000人の兵庫県相生市などで、中核市では、人口約13万5,000人の兵庫県明石市と聞いております。
このあたりの市は永続的に行っていますが、大阪市については、コロナ対策として期間限定で行っていると聞いております。
樽井弘三教育長
今挙げられた市につきましては、小中両方で無償化を行っているのでしょうか。
保健給食課長(橋長忠司)
京都府伊根町、兵庫県相生市ともに小中で無償化していると認識しております。また、兵庫県明石市については、中学校のみと聞いております。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
浦野真彦委員
給食費無償化のことで今教えていただいたのですが、確かに中学生の方が教育費の負担が多いということは分かるのですが、やはり小学生の親御さんもかなり大変であると思いますので、例えば、全額ではなく、一部であるとか、5、6年生だけとか、すぐにはなかなか予算もあるので大変だとは思うのですが、ご検討いただければと思います。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
深堀基子委員
35人学級編成の実施についてですが、中学校で令和4年度から中学校1年生、その後は全学年で実施するということですが、1年生から3年生まで実施した場合、全体で何クラスくらい増えるのでしょうか。
教育指導課長(杉野暁子)
令和5年度のクラス数ですが、教育人口推計の数値等から想定したところ、令和5年度に中学校1年生から3年生まで35人学級編制とした場合は、32クラス増えることが予想されます。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
深堀基子委員
英語教育充実で、外国語指導助手(ALT)の派遣人数の削減とありますが、何人くらい減るのでしょうか、そしてなぜ減らされているのでしょうか。
教育センター所長(丸山みち子)
ALTの派遣人数についてですが、令和3年度は23名派遣しておりますが、令和4年度は18名とし、5名の削減をするものでございます。
理由についてですが、中学校学習指導要領においては、授業は英語で行うことを基本とすることとなっていることから、中学校では、平成29年度から令和2年度にかけて、英語科全教員を対象に、英語力向上研修を実施するなど、教員の英語力、指導力の向上に取り組み、一定の成果を上げてきているところでございます。
そのため、ALTの派遣につきましては、小学校を中心とした効果的な配置とする業務精査を行い、削減したところでございます。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
深堀基子委員
特別支援教育の通学支援の実施とありますが、通学支援の必要な児童生徒は何人くらいいるのでしょう。
教育指導課長(杉野暁子)
人工呼吸器機器管理等、医療的ケアが常に必要であるということや重度肢体不自由があり、保護者が就業しているなど、学校への送迎が困難な児童生徒を対象としておりまして、令和4年度は2名を見込んでおります。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
浦野真彦委員
電子図書館の導入について伺います。電子図書館の導入はこれからの時代に合ったもので、良い施策だと思います。
電子書籍、紙の書籍についてですが、それぞれ1冊あたりどのくらいかかるものなのでしょうか。
参事兼中央図書館長(境谷圭太)
電子書籍につきましては、1タイトル当たり、平均で4,400円と伺っております。
紙の書籍につきましては、これは令和2年度の統計の数値でございますが、一般書では、平均で1,907円、児童書では、平均で1,674円、全体の紙書籍の合計で平均いたしますと、1,832円になっております。
浦野真彦委員
電子書籍の場合、買い替える必要がないので、高いのは当然だと思います。
ただ、紙の本に比べると、やはり倍以上ということなので、ぜひニーズに合った書籍を選んで、購入していただければと思います。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
深堀基子委員
今、電子図書のお話があったのですが、大阪府内で電子図書館を導入している市町村はどれくらいあるのでしょうか。
参事兼中央図書館長(境谷圭太)
令和3年7月時点で、大阪府下で17市が導入済みでございます。
令和4年度に3市がさらに導入されると伺っております。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
浦野真彦委員
参考資料の3ページ、生徒指導推進の中にある、「はにたん子どもいじめ110番」についてなのですが、こちらは年間でどれくらい相談件数があるのでしょうか。また、予算がどのように使われるのでしょうか。
教育指導課長(杉野暁子)
「はにたん子どもいじめ110番」に係るいじめの相談件数は、総アクセス数は、今年度につきましては、1月末時点で1,647件です。しかしながら、メールでのいじめの相談はございませんでした。
予算につきましては、「はにたん子どもいじめ110番」の周知用カードを作成して、全児童生徒に配付をしております。
浦野真彦委員
アクセスが1,647件あるということで、相談したいというお子さんがたくさんいるのかと思うのですが、それにもかかわらず、今年度の相談件数はゼロというのは、どのような分析をされているのでしょうか。
教育指導課長(杉野暁子)
この相談件数が少ないことというのは、以前から課題として上がっております。
対策としまして、今年度10月に、1人1台端末のデスクトップから、この「はにたん子どもいじめ110番」のホームページにアクセスできるようにしたところです。
ただ、今の課題としましては、ホームページにアクセスした際に、システムの都合上、相談内容を入力する画面に行くまでの手順が複数ございまして、その影響もあるかと考えております。
これにつきましては、入力の手順が簡素化できるように、関係課とも調整を図ってまいりたいと思います。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
美濃律委員
同じページの(3)教育相談についてですが、来所相談の今までの実績が分かれば教えていただきたいです。
教育センター所長(丸山みち子)
面接相談等の実績についてですが、令和2年度についてお答えさせていただきます。
不登校や子育てしつけ等の相談につきまして、昨年度は316件ございました。延べ件数としては、継続して相談される方が多く、昨年度につきましては、2,773件となっております。
美濃律委員
これは、3歳から18歳までの本人及び保護者に対してということなのですが、保護者の方が比率的にはかなり多いということでしょうか。
教育センター所長(丸山みち子)
相談件数でございますが、保護者も子どもの分も含まれており、両方合わせての件数を答えさせていただきましたので、それぞれの数については今お答えできません。しかしながら、面接相談の場合、子どもだけで来るということは、まずございませんので、保護者とともに来て相談されるかと思います。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
浦野真彦委員
体育館の空調なのですが、令和7年度いっぱいでということだったのですが、体育館の空調というのはどのようなものになるのでしょうか。
学校安全課長(今福幸正)
体育館の空調の仕様につきましては、来年度、令和4年度に、災害時の避難所となるようなことも考慮し、また、他市事例なども参考に、仕様の検討を行っていきたいと考えております。
他市では、複数のエアコンを設置しているところが多いと認識しております。
浦野真彦委員
複数のエアコンというのは、業務用の大きなものということでしょうか。
学校安全課長(今福幸正)
委員仰せのとおり、業務用のエアコンが体育館に複数台設置されています。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
それでは、無いようですので、採決に入ります。
議案第11号、「令和4年度歳入歳出予算教育費原案について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。
(異議なし)
樽井弘三教育長
ご異議が無いようですので、議案第11号は、原案どおり可決されました。
続きまして、日程第11、報告第1号、「令和3年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査の概要及び結果について」を議題といたします。報告を求めます。
学校教育監(安田信彦) (報告)
ただいま上程されました日程第11、報告第1号、「令和3年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査の概要及び結果」の報告につきまして、提案理由をご説明申し上げます。
スポーツ庁は、平成20年度より小学校第5学年、中学校第2学年の児童生徒を対象として「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」を実施しております。
昨年度は、新型コロナウイルス感染症の全国的な感染状況や、学校の再開状況等を踏まえ中止となりましたが、今年度については、悉皆調査として、市内のすべての小学校第5学年及び中学校第2学年の児童生徒を対象として実施いたしました。
本調査の実施目的は3点ございます。
1点目は「国が全国的な子どもの体力の状況を把握・分析することにより、子どもの体力の向上に係る施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。」こと、2点目は「各教育委員会が自らの子どもの体力の向上に係る施策の成果と課題を把握し、その改善を図るとともに、子どもの体力の向上に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。」こと、3点目は、「各学校が各児童生徒の体力や運動習慣、生活習慣等を把握し、学校における体育・健康等に関する指導などの改善に役立てる。」ことでございます。
調査内容といたしましては、小学校8種目、中学校9種目からなる実技に関する調査及び運動習慣、生活習慣等に関する質問紙調査でございます。
本市の児童生徒の体力・運動能力等の状況につきましては、教育指導課長より説明させていただきます。
以上、誠に簡単な説明ではございますが、よろしくお願いいたします。
教育指導課長(杉野暁子)
令和3年度に実施いたしました、全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果について説明させていただきます。
本調査の目的及び実施内容の概略は先ほど、学校教育監から説明させていただきましたので、私からは今年度の調査結果について、ポイントを絞って説明をさせていただきます。
はじめに、本市の児童生徒の「実技に関する調査結果」について説明いたします。
左下にあります「体力合計点の推移」をご覧ください。
令和元年度調査と比べ、体力合計点については、小・中学校の男女ともに下回る結果となっております。
小学校男子では、全国平均との差は縮まりましたが、中学校の男女では、前回調査より、全国平均との差が広がっております。
続いて、「高槻市と全国を比較したレーダーチャート」をご覧ください。全国平均値を「50」としたレーダーチャートになっております。
小学校の男子では、「上体起こし」「50m走」は全国平均を上回りましたが、「反復横とび」が全国平均を下回っており、敏捷性に課題がみられます。
小学校の女子では、「50m走」は全国平均を上回りましたが、「反復横とび」「20mシャトルラン」が全国平均を下回っており、敏捷性や全身持久力に課題がみられます。
中学校男子では、「上体起こし」「長座体前屈」「反復横とび」「持久走」が全国平均を下回っており、筋パワー・筋持久力、柔軟性、敏捷性、全身持久力に課題がみられます。
中学校女子では、「上体起こし」「反復横とび」「持久走」「20mシャトルラン」「ハンドボール投げ」が全国平均を下回っており、筋パワー・筋持久力、敏捷性、全身持久力、巧緻性・投球能力に課題がみられます。
参考として、現在の中学校2年生の、小学校5年生時の結果を載せております。中学校男女とも、小学校5年生時に比べて、反復横跳びで改善が見られましたが、長座体前屈では低下する結果となりました。
資料下の「1週間の総運動時間の状況」をご覧ください。
体育の授業を除く1週間の総運動時間が60分未満の児童生徒の割合は、小学校男子で10.6%、女子で16.5%となっております。中学校の男子は9.9%、女子は17.9%で、いずれも全国平均を上回っております。
続いて、本市の「質問紙に関する調査結果」について説明いたします。
2枚目をご覧ください。
一番左の「体育の授業は楽しい」と回答した児童生徒の割合について、小学校では、前回調査を下回りましたが、男女ともに全国平均との差が縮まっております。
中学校では、前回調査を下回り、全国平均との差も広がる結果となりました。
2枚目から3枚目にかけては、「運動やスポーツに対する意識」、家庭生活における「朝食の摂取、睡眠時間、メディアの使用時間」についての調査結果を載せております。多くの質問項目で、前回調査結果を下回る結果となっております。
令和3年度の調査結果につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴い、学校の活動が制限されたことの影響が考えられますが、とりわけ中学校における体力合計点の低下や体育の授業に関する肯定的な回答が減少していることについては、さらなる課題の分析が必要であると考えています。体育の授業の目標は、生涯にわたって心身の健康を保持増進し、豊かなスポーツライフを実現するための資質・能力を育むことでありますが、これまでの成果と課題を検証し、今後さらに、小中連携した体育の授業づくりの工夫・改善の取組を、推進してまいります。
なお、全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果につきましては、担当者向けに結果分析と改善方策に係る研修会を実施する予定でございます。
以上、誠に簡単な説明ではございますが、よろしくお願い申し上げます。
樽井弘三教育長
ただいま、報告が終わりましたが、委員の皆さん何かご意見ご質問はございませんでしょうか。
美濃律委員
体力調査の全体を見せてもらって、学力調査は、ほぼ全てにおいて平均を上回るような状況なのですが、それと比べると、ほぼ全てにおいて、平均を下回っているものが多いようなのですが、この関連は何か考えられることはあるのでしょうか。例えば、勉強が忙しくて運動をする時間が少なくなっているなど、何か考えられることがあったら教えてください。
教育指導課長(杉野暁子)
学力と体力の相関というのは、今のところ相関があるという把握はしておりません。
しかしながら、生活習慣等との関連がございますので、この資料にもございますとおり、健康教育や食育の推進の項目については、全国学力・学習状況調査の質問紙項目と重なる部分でありまして、例えば、朝食を毎日食べますかとか、メディアをどれくらい見ているかという質問項目が、全国調査にもあったと思います。
この課題が何であるかというのを、今後さらに分析を進めなければならないと考えております。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
深堀基子委員
質問紙調査で、中学校の男女で、授業が楽しいや、授業でたくさん運動するなど、体育の授業に関して、肯定する回答をした生徒の割合が、全国と比較して大きく低下していますが、その原因をどのように考えていますか。
教育指導課長(杉野暁子)
体育の授業に関して、肯定的に回答する生徒の割合が低下した原因につきましては、現在分析を進めているところでございますが、体育の授業は、生涯にわたって運動に親しむことを目的としていることからも、この「授業が楽しい」と回答する生徒の減少は、課題であると認識しております。
また、「授業での運動量が多い」と回答している生徒の方が、やはり実技調査の結果も高いという全国の分析結果もございます。
本市の実技調査の結果は、先ほども申しましたとおり、一部改善がみられる種目はありますが、依然として多くの種目で全国平均を下回っている状況であり、これには運動量も影響していることが考えられます。
これらの課題解決に向けましては、全ての児童生徒が参加する、体育の授業の充実が重要であると考えております。
今後、調査結果を分析し、改善方策を学校に示すことで、体育の授業の工夫改善の取組を、さらに進めてまいりたいと考えております。
深堀基子委員
特に中学校の女子が低く、楽しくないと言っている生徒が多いか思うのですが、どのような授業が楽しくなくて、特に球技とか種目によってなど、どのような授業が嫌いなのかというのが分かれば教えていただきたいです。
教育指導課課長代理(小寺基之)
今回の調査では、そのような該当する質問等がないため、把握はできておりませんが、過去の調査で平成26年度の全国体力調査で、運動領域別に児童生徒への授業に関する質問紙調査を実施しております。
この時の特徴といたしましては、例えばサッカーとかバスケットボールといったボール運動、球技、そのようなゲーム性を持たせるような領域や、水泳運動、これは運動する環境の楽しさがあるような領域に対しては、「楽しい」と回答する児童生徒の割合が高く、反対に鉄棒やマットなどを行う器械運動については、「楽しくない」と回答する割合が高くなっておりました。
できる、できないということがはっきりしている領域や種目については、児童生徒の評価、肯定的な回答をする割合が低くなる傾向がございました。
深堀基子委員
どういうところが好きか嫌いかというのが分かれば、また調査していただけたらと思います。
この「楽しい」と回答した児童生徒の推移となっているのですが、これは2、3年前までは「やや楽しい」というのも入っていたと思います。なので、急に楽しくないという児童生徒が増えたのかなと思います。
「やや楽しい」も、「楽しい」も入るのであれば、もう少し上がるのかなと思いますが、やはり授業が楽しいのがいいなと思いますので、よろしくお願いします。
樽井弘三教育長
これは全国同じですよね。
教育指導課課長代理(小寺基之)
全国同様に、「楽しい」、「やや楽しい」という項目がありまして、以前、高槻市の調査結果を表現する時に、「楽しい」と「やや楽しい」を混ぜて表現しておりました。
これを「楽しい」にしているのは、授業改善を進めるという意味で、「楽しい」子どもたちを増やしたいという意図を持って、今回調査結果をこのように表現させていただいております。
浦野真彦委員
今の話なのですが、全国は、「やや楽しい」もあるのですか。
教育指導課課長代理(小寺基之)
全国の調査結果は「楽しい」です。
浦野真彦委員
深堀委員の話と被るのですが、特に、中学生の男子を見ると全国は微増ですが上がっています。にもかかわらず、高槻市はかなり下がってきています。以前もそこの話は出たと思うのですが、これは結構深刻だと思います。
楽しいとかという問題ではなく、これは嫌だというサインだと思います。
現場の先生、あるいは生徒に聞いてみたらどうかなと思うんですね。何か原因がないと、こうはならないのではないかなと思います。
それで一つ伺いたいのは、平成27年の数字を見ると、今とほぼ同じで、かなり下がっているのですが、そのあと、28年、29年とかなり上がっていると思います。何か上がった理由は、心当たりはあるのでしょうか。
教育指導課課長代理(小寺基之)
この授業に関する質問については、平成25年度の質問紙調査で、新たに追加をされまして、本市においては、このような授業に関する基本的な項目の多くが全国平均を下回っているような状況でございます。
このような状況を受けて、本市で平成26年度から取り組んでいる体力向上推進計画アクションプランというのがございまして、その策定や、平成27年度からは、研究校の指定を行うなど、体育の授業改善を通した体力向上の取組を進めてきたところでございます。
この平成28年度から平成29年度にかけて、数値が向上した背景には、このような当時の授業改善の取組に、一定の成果があったものと認識をしております。
浦野真彦委員
その後下がっているのは、理由は分からないのでしょうか。
教育指導課課長代理(小寺基之)
この平成29年度を境に、低下をしているところについては、課題としてとらえて、詳細な分析をする必要があると認識しております。
教育指導課長(杉野暁子)
なぜ嫌いかというところで、あてはまるものをという質問項目がございます。
その中では、中学校入学前から体を動かすことが苦手であるとか、保健体育の授業で上手くできないといった項目が多くございました。
やはり、先ほど申しましたように、「楽しい」ということは、一番大事なところだと考えておりますので、中学校入学前から体を動かすことが苦手だったという児童が継続して嫌いになっているということや、保健体育の授業で上手くできないということが、嫌いな原因になっているというところで、やはり授業の中で、児童生徒にできたという達成感が実感できるような工夫を、小中学校が連携し、取り組んでいく必要があると考えております。
今後の授業づくりの取組といたしましては、連携型小中一貫教育の枠組みを活かしまして、小中の教員が互いの授業を参観したり、中学校の教員の専門性を活かした、乗り入れ授業を行ったりするなど、9年間を見通した連続性のある取組を推進していく必要があると考えております。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
深堀基子委員
質問紙調査で、体育の授業で「できなかったことができるようになった」きっかけ、理由はどのようなものがありましたか、の問いに、「授業中に先生に個別にコツやポイントを教えてもらった」と回答した児童生徒の推移とありますが、他にどのような回答があったのか聞かせてください。
教育指導課課長代理(小寺基之)
「できなかったことができるようになった」きっかけ、理由として、「授業中に先生に個別にコツやポイントを教えてもらった」以外では、小中学校の男女で、「友達に教えてもらった」そして、「先生や友達の真似をしていく」、「授業中に自分で工夫をして練習をした」と回答する割合が高くなっておりました。
できるようになるためには、授業での教員の効果的なアドバイスや専門的な指導であったり、児童生徒同士の関わり、そして、運動の場や運動の取り組み方など、自己の課題に合った練習ができるような工夫をすることが重要であると考えています。
深堀基子委員
できないから楽しくない、ということがあるのであれば、今のように、指導していただけたら楽しい児童生徒が増えるかもしれないのでよろしくお願いします。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
美濃律委員
質問紙調査で、「体を動かす遊びを含むスポーツをすることは好きですか」という質問は、中学校の男子ではそれほど全国平均と差がないですし、その次の、「体を動かす遊びを含むスポーツは大切なものですか」という質問は、上がっていっているということは、何かちょっとしたことで、体育の授業の改善ができるのではないかなと思います。
全体的にも、体を動かすことが嫌という生徒ばかりではないような気がします。そのあたりを、また調査して改善していただけたらと思います。
樽井弘三教育長
それでは、今後の方向性も含めて確認しておきたいと思います。
まず、これはもう自明のことですが、子どもたちの「体力向上」というのは、学校教育の役割として、法律で定められています。
これも自明のことですが、改めて確認をしておきたいと思います。
教育基本法で、教育の目的の一つとして、「健やかな身体の育成」を定めています。それを受けて、学校教育法では、「運動を通じて体力を養う」ことを、義務教育の目標の一つに掲げています。
そして、学習指導要領では上位法の目的や目標を、授業を通して子どもたちに育成することを求めています。その中心となる教科が、小学校では体育科であり、中学校では保健体育科です。
先ほどから体育の授業の質問が相次いだのですが、まさにそのとおりで、法律はそこを求めています。
そのような視点で、今回の調査結果を見た時に、懸念すべき点があります。それは、中学校における体育授業についての本市回答が、際立って異質であることです。
一つは、今質問が随分出ました、「体育の授業が楽しいですか」という質問です。
平成29年度の調査を境に、楽しいと答えた割合が低下し続けています。
中学校男子は、49%から38%に、中学校の女子は37.4%から25.9%と急激に落ち込んでいます。
中学校の男子でいうと半数以上、女子は4分の3以上の生徒が体育の授業を楽しいと思っていません。嫌いと思っているかどうかは別ですが、そのような現状です。
ところが本市の小学校では、男女ともに全国と傾向は変わらないです。ですから、中学校のその異質さが目立ちます。
二つは、「体育の授業ではたくさん運動しますか」という質問です。
たくさん運動すると答えた生徒の割合は平成30年から比べて、これも激減しています。
男子が12%、女子は15.7%も低下しています。これも、全国の傾向と明らかに違います。これは顕著で異質な感じがします。
今回の全国体力・運動能力、運動習慣等調査では、体力合計点の低下は免れないであろうと、全国的に誰もが予想していました。
コロナによる一斉休校や緊急事態宣言の発令で、子どもたちの運動量が減っていますので、体力の向上は恐らく考えにくいと思います。
そのような意味では、大変分かりやすい結果に全国もなっていると思いますが、憂慮すべきことは、本市の中学校における体力の合計点の低下は、全国の比ではないほどに落ち込んでいるということです。
この状況と、先ほど指摘した体育の授業に関する生徒の回答、これに因果があるのかどうかどうかは分かりません。他に違う要因があるのかもしれませんが、体育の授業が子どもたちの体力向上に大きく関与していることは、間違いありません。
子どもたちは、体育の授業を通して、上達する喜びを知ることになります。その経験が、生涯にわたって豊かなスポーツライフを実現することにつながると思います。
できなかったことができる、上達することによって世界が開ける、ますます運動が好きになるという状態ですよね。これは大人になってからも、そのような経験をすることが多いと思うのですが、それを体育の授業を通してきっかけにするというのは一つの値打ちだと思います。
全国学力・学習状況調査は、時間をかけて結果を分析し、各教科の授業改善につなげるわけです。
しかしながら、この体力調査についてはどうなのでしょうか。私は全国学力・学習状況調査以上にしっかりと分析をして、保健体育科の授業改善につなげていかなければならないと思っており、非常に憂慮しています。
体力の向上というのは、子どもたちの「生きる力」、私は「生き延びる力」と思っていますが、その基盤となるものであります。
今後、学校現場とも連携をしながら結果分析を進め、全国学力・学習状況調査と同様に、授業改善につなげていってもらいたいと考えています。
体力の低下というのは、「よりよい社会を創る」上で、死活的な課題であると思います。基盤ですので、確認をしておきます。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
それでは、本件は報告案件でございますので、これをもって終了いたします。
続きまして、日程第12、承認第1号、「高槻市立小・中学校教職員人事内申の承認について」を議題といたします。
本件は、人事案件にあたりますので、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第7項ただし書きの規定に基づき、秘密会にして審議すべきと考えますが、委員の皆さん、ご異議ございませんか。
(異議なし)
樽井弘三教育長
ご異議がないようですので、本件につきましては、秘密会といたします。
-秘密会-
樽井弘三教育長
以上で、本日の日程がすべて終了いたしましたので、閉会といたします。
(午後5時22分閉会)