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平成30年度高槻市感染症発生動向調査委員会会議録(平成31年3月1日)

ページID:002959 更新日:2022年3月22日更新 印刷ページ表示

1.会議の名称

平成30年度高槻市感染症発生動向調査委員会

2.会議の開催状況

日時:平成31年3月1日(金曜日)15時から16時20分まで
場所:高槻市保健所
公開の可否:可(一部否)
出席委員:浮村委員長、黒川副委員長、片岡委員、大西委員、千葉委員、松下委員、
南委員、森定委員

3.次第

  1. 開会
  2. 報告事項
    (1)感染症発生動向調査事業の全数把握疾患の実績等について
    (2)高槻市ウエストナイル熱媒介蚊サーベイランス事業の実績について
    (3)高槻市感染症サーベイランス事業の実績について
    (4)感染症発生動向調査事業の定点把握疾患の実績等について
  3. その他
    (1)麻しん患者の発生状況について(非公開)
  4. 閉会

4.配付資料

  1. 次第
  2. 委員名簿
  3. 配席図
  4. 資料(平成30年 高槻市感染症発生動向調査実績等報告資料)
  5. 参考資料1 審議会等の会議の公開に関する指針
    参考資料2 高槻市感染症発生動向調査委員会規則
    参考資料3 高槻市感染症発生動向調査事業実施要綱

5.主な審議の内容

下記のとおり

6.担当課

保健予防課

審議の内容

1.開会
事務局:皆様、本日はお忙しい中、お集まりいただき、誠にありがとうございます。定刻となりましたので、平成30年度高槻市感染症発生動向調査委員会を始めさせていただきます。
(1)配付資料の確認
(2)保健所長の挨拶
(3)委員紹介
(4)委員長及び副委員長の選出
(5)傍聴希望者について(傍聴希望者はなし)

2.報告事項
(1)感染症発生動向調査事業の全数把握疾患の実績等について
委員長:感染症発生動向調査事業の全数把握疾患の実績等について、事務局から報告をお願いします。

事務局:(配付資料の高槻市感染症発生動向調査実績等の1ページから9ページを報告)
資料の平成30年高槻市感染症発生動向調査実績等の1ページをご覧ください。
結核を除く1から5類全数把握疾患の実績について報告させていただきます。
1類及び結核を除く2類の患者発生はありませんでした。なお、結核につきましては、後ほど詳細をご報告させていただきます。
3類感染症ですが、腸管出血性大腸菌感染症の患者が5件でした。
4類感染症ですが、E型肝炎が1件、A型肝炎が1件、重症熱性血小板減少症候群が1件、デング熱が1件、日本紅斑熱が1件、レジオネラ症が4件の合計9件の届出がありました。
次に5類感染症ですが、合計138件となっています。
百日咳につきましては、従来の小児科定点把握疾患から、去年の1月1日に全数把握疾患に指定されました。全数把握疾患になった理由の1つとして、大人の流行状況を把握することが挙げられます。
本市に届出のありました63件の年齢構成ですが、10歳未満が38件(1歳未満が6件、2歳が1件、3歳が5件、4歳が1件、6歳が4件、7歳が7件、8歳が5件、9歳が9件)、10歳から15歳未満が16件(10歳が4件、11歳が6件、12歳が4件、14歳が2件)、15歳から20歳未満が1件(16歳が1件)、20歳代が1件、30歳代が4件、40歳代が2件、80歳代が1件となっています。20歳未満が55件と全体の87%を占めていますが、20歳以上も8件で13%と1割以上になっており、大人から子どもへの感染リスクがあります。以上が結核を除く全数把握疾患の実績報告になります。
次に2類感染症結核の本市の発生状況について、ご報告させていただきます。
結核罹患率の推移ですが、平成23年に16.6と、初めて全国を下回り、平成24年は13.8とさらに減少しておりました。しかし、平成25年以降は増減を繰り返しており、平成27年は最低値を記録しましたが、平成28年は16.8と再度増加し、平成30年は暫定値ではありますが、14.6と減少しており、大きなスパンでみると、減少傾向にあります。
次に高槻市保健所管内の新登録結核活動性分類別の推移ですが、活動性分類の内訳では、平成25年以降40%以上をしめ、肺結核喀痰塗抹陽性者の割合が多くなってきており、平成30年では、新登録患者数 51名 のうち、22名の43%が肺結核喀痰塗抹陽性者となっております。肺外結核、潜在性結核感染症は平成28年は減少しておりましたが、平成29年は再度10名程度と増加し、平成30年は横ばいとなっております。
新登録結核患者の年代別推移ですが、本市においては、平成20年以降、新登録結核患者のうち70歳以上の高齢者が常に半数以上を占めており、全国的にもこの割合は増加傾向にあります。平成25年以降は6・7割前後を推移するようになり、平成30年は72.5%となっております。本市では高齢者結核の早期発見・早期治療につなげられるよう、介護従事者を対象に結核予防講習会を実施するなど取り組みを継続しております。
つぎに、過去3年間の新登録肺結核患者のうち喀痰塗抹陽性患者の状況を掲載しております。
年代別推移では、再掲でお示ししている70歳以上の割合が平成28年・29年は8割前後でしたが、平成30年は54.5%となっております。10歳代・20歳代の患者の発生が1例づつ、50歳代が3例ありました。職業別では、高齢者層に偏っていることに伴い、無職が最多を占めております。通所または入所施設に関連した接触者健診を進めることも増えております。また、先ほど、年代別推移でお伝えしました、10歳代・20歳代の患者は、それぞれ学生であったため、多くの接触者に接触者健診が必要となりましたが、集団感染には発展しませんでした。結核治療歴の有無については、平成28年について治療歴ありの患者の発生はありませんでしたが、平成29年は2例ありました。1例は60年前に治療歴があり、1例は2回の治療歴がある事例です。平成30年は、発生はありませんでした。感染危険度別にみますと、平成30年は感染性が高いG3号以降での発見例が半数以上発生しております。早期発見、早期治療が重要であるという課題がここでもみられます。
患者発見方法ですが、例年、患者が医療機関を受診して発見されるケースが大半を占めています。初診から診断までの期間を記載しております。平成30年は初診から診断まで1ヶ月未満が95.5%であり、1例のみ1ヶ月以上2ヶ月未満での発見となっております。本市保健所では、医療機関での早期診断が重要であると考え、診断技術の向上を目指した医療機関を対象とした結核講習会を毎年開催しております。
今後も、結核の低蔓延化に向け、普及啓発やDOTS支援等の結核対策の充実を図っていきたいと思っております。
それでは、近年、届出件数が増加を続けている梅毒ですが、平成30年も過去最高の発生数となりました。表1に国、大阪府、高槻市の件数を記載しております。いずれも大きく増加しており、国、本市では、昨年に比べ1.2倍の報告数があり、大阪府におきましては、昨年に比べ1.4倍の報告数を記録しています。国では、平成25年に1,228件でしたが、年々増加し30年には6,923件と5.6倍に、大阪府でも、平成25年に157件でしたが、30年には1,188件と7.5倍になっております。高槻市においては、平成25年は3件でしたが、30年には19件と6.3倍になっております。男女共に報告届出件数が増加していますが、ここ4年で女性の届出件数が顕著に増加しています。
男性は20歳代から50歳代まで幅広い年齢層から報告が、女性では20歳代をピークにして、その後、年齢とともに減少しています。よって、とりわけ、若い女性をターゲットにした対策が重要と思われます。また、平成26年までは男性の割合が全体の約9割ありましたが、平成27年以降は女性の報告数が急増し平成30年には女性の割合が全体の4割となっています。今回の資料に記載しておりませんが、感染経路については、大幅に異性間の性的接触が増加傾向にあります。梅毒の流行が男性の同性間の性的接触によるものから異性間の性的接触によるものへと拡がっていると考えられますので、今後は、異性間の性的接触に関する対策が必要であると思われます。以上が梅毒に関する報告になります。
麻しんについて、報告いたします。
本市においては、平成26年、輸入例の幼児からの感染の拡がりがあり、計8件の報告がありました。それ以降は報告なしが続いておりました。平成30年については、沖縄県で感染の広がりがあり、国282件、大阪府15件となっております。平成31年は第7週までで、国222件、大阪府81件、高槻市1件です。
国の報告数としましては、平成31年第7週までで、平成30年の1年間の報告数に迫る報告数となっております。表には記載しておりませんが、平成31年に入り、集団感染事例となりました三重県については、第7週までで、報告数は49件となっております。
本市においての1件については、現在対応中であります。
平成30年は第13週以降急増している状況であることがわかります。
平成30年の都道府県別の報告数ですが、沖縄県が突出して多く、次いで愛知県・千葉県となっております。週別の報告数ですが、第43週以降、発生が続いております。
年齢別報告数については、6ヶ月未満、2歳と乳幼児の発生がありましたが、20代から30代が多い状況です。性別・年齢別の報告数ですが、男女に大きく差はない状況です。
大阪府内の直近の平成31年の1週から7週の週別報告数です。今年に入り報告が相次いでおり、感染拡大している状況であるのが分かります。
風しんについて、平成30年関東を中心に感染が拡大している風しんですが、1は平成25年から30年の国・大阪府・高槻市の報告数の推移を示しております。平成25年は、国14,344件、大阪府3192件、高槻市115件と大流行した年でした。それ以降は大幅に減少し、本市においては0件・1件という報告数でしたが、平成30年は国2,917件 大阪府123件 高槻市9件となっております。
平成30年は第33週以降急増している状況であることがわかります。都道府県別の報告数ですが、東京・神奈川・千葉が多く、次いで福岡県が多い状況です。
以降は平成30年の大阪府内の状況になります。
週別の報告数ですが、第34週以降、発生が続いております。
年齢別報告数ですが、20代から50代の年齢層に発生が多くなっております。性別・年齢別の報告数ですが、男性に多く発生している状況が分かります。直近の平成31年の1週から7週の大阪府内ブロック別報告数です。大阪市内に次いで多いのが豊能地域になります。
風しんの流行を受けて、昭和37年4月2日生まれから昭和54年4月1日生まれまでの男性に対して、抗体検査の実施及び予防接種が定期接種化をされ、本市においても来年度からの実施に向けて、準備を進めているところです。

委員長:腸管出血性大腸菌感染症などの発生が高槻市でもあります。市内の飲食店でも生肉を提供している店もあり問題である。結核は高齢者からの発生が多い状況が続いています。昨日、大阪医科大学付属病院で結核委員会があり、その中で、結核の接触者検診の対象者が少ないことや、T-SPOTの陽性率が0.5%と低い割合でした。以前は10%でしたが、最近は3%から5%で推移しています。20歳代の若年者が高齢者と同居していないということでしょうか。この傾向が今年だけなのか今後も続くのか、経過を注意して追跡していく必要があります。梅毒については、性産業に従事している女性間で拡がっている状況で、男性が利用して感染し、家庭内に拡げる状況があります。国も、問題であると考えており、医師の国家試験でも梅毒に関する出題があります。医学教育者の間でも注目している疾患で、適切に学ぶ必要があると考えています。

(2)高槻市ウエストナイル熱媒介蚊サーベイランス事業の実績について
委員長:高槻市ウエストナイル熱媒介蚊サーベイランス事業の実績について、事務
局から報告をお願いします。

事務局:(配付資料の高槻市感染症発生動向調査実績等の10ページを報告)
平成30年6月から9月の間に2週間に1回の割合で合計7回、蚊を捕集し、蚊のウエストナイルウイルスの検出検査を実施しました。蚊の捕集場所は市の環境科学センターで、捕集した蚊の種類は、ヒトスジシマカ、アカイエカ群、コガタアカイエカ等で474匹になります。ウエストナイルウイルス検査の結果は全て陰性でした。

委員長:捕集した蚊がデングウイルスを保有していても、PCR検査(ウエストナイルウイルス検査)で検出されます。これらのウイルスを保有する蚊が、高槻市内には常在していないということを毎年、検査を実施しエビデンスを残している事業になります。

(3)高槻市感染症サーベイランス事業の実績について
委員長:それでは、次に高槻市感染症サーベイランス事業の実績について黒川委員から報告をお願いします。

黒川委員:(配付資料の11ページから15ページを報告)
高槻市・島本町感染症サーベイランスですが、平成30年は合計17,572件の報告があり、一番多かったのがインフルエンザの6,778件で、次いで感染性胃腸炎の5,637件で、3番目がA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の2,271件になります。地区別の報告件数では、阿武野地区が8,795件と突出して多くなっています。阿武野地区を除く4地区の報告件数は、ほぼ同じになります。月別の件数ですが、感染性胃腸炎は月別の件数にあまり変化がありませんが、インフルエンザは、やはり、12月、1月、2月に多くなっています。また、手足口病とヘルパンギーナは6月から9月にかけて多くなっています。年齢別報告数ですが、感染性胃腸炎は1歳から6歳にかけて報告数のピークがあります。インフルエンザについては、3歳から9歳と、幼稚園から小学校の下級生にかけて報告数のピークがあります。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎についても、3歳から11歳と、幼稚園から小学校の上級生にかけて報告数のピークがあります。疾患別の報告数ですが、平成30年はインフルエンザが1位で感染性胃腸炎が2位となっており、毎年、この2疾患が上位を占めています。

(4)感染症発生動向調査事業の定点把握疾患の実績等について
委員長:それでは、次に感染症発生動向調査事業の定点把握疾患の実績等について事務局から報告をお願いします。

事務局:(配付資料の16ページから23ページを報告)
高槻市定点報告疾患届出実績について説明いたします。
平成29年及び平成30年の本市の5類感染症の定点報告疾患の届出実績について、前年と比べ大きく変動がありましたのが、手足口病です。
29年の398件から30年の95件と大幅減少していますが、これは29年が平年の4倍以上の件数であったため、30年が平年並みに戻った結果です。次に伝染性紅斑ですが、29年の26件から30年の124件と4.7倍に増加しています。流行性耳下腺炎は29年の167件から22件と約7分の1に減少しています。インフルエンザは小児科及び内科の合計として、29年の1,882件から29年は2,643件と40%増加しています。マイコプラズマ肺炎とロタウイルスによる感染性胃腸炎は、30年はそれぞれ14件、15件と、どちらも29年の約2分の1に減少しています。
国、大阪府、高槻市の週別感染性胃腸炎の流行状況は例年4月から5月と、11月から12月にかけて流行がみられますが、30年は大きな流行は見られませんでした。なお、国、大阪府に比べて、本市は低い定点報告数で推移しています。
これは、全国の感染性胃腸炎の原因ウイルスであるノロウイルス、サポウイルス、ロタウイルスについての検出状況を週別では、2018-19シーズン、2017-18シーズン、2016-2017シーズンの3シーズンでは、ノロG2.が多くを占めており、サポウイルスとノロG1.が一定数状況が続いています。
2018年9週から26週について、2017年の同時期と比べると、ノロG1.の検出数が多かったことがわかります。
インフルエンザついてですが、これは、過去3シーズンの全国、大阪府、本市におけるインフルエンザの週別定点あたり報告数をグラフにしたものです。今シーズンは、注意報レベル基準値である定点あたり報告数「10」を超えたのが、国は「52週」、大阪府も「52週」、本市は「今年の2週」と、昨シーズンと同様の流行状況です。過去3シーズンの地方衛生研究所で検出された季節性インフルエンザのウイルス別の状況ですが、昨シーズン(2017/18シーズン)は、前半はAH1pdm09型が多くを検出されていましたが、46週すぎからB型山形系統の検出が増え、2週すぎからはA(H3)型の検出も多く検出されていました。今シーズンはAH1pdm09型の検出が主ではじまり、45週頃からはA(H3)型の検出が徐々に増えてきている状況です。
全国のインフルエンザ定点あたり報告数の推移をですが、第7週(2月11日から2月17日)において全国の総数が12.49となっています。第4週の57.09はここ10年では最高値であり、この数値は感染症法が施行された平成11年4月の調査開始以来最大の数値となっている状況です。
以上が感染症発生動向調査事業の定点把握疾患実績の報告になります。

委員長:ありがとうございました。ただいまの報告について、ご意見、ご報告等はございませんか。
インフルエンザについて、昨年はB型の抗体をもっている人が少ないというデータが国から報告されており、早期にB型が流行し、抗体を持っていない人の間で大きな流行になりました。今年は新薬が承認され初めて服用されたシーズンで、服用すると早期にウイルスが消失するため、抗体が作成されにくい傾向があります。この傾向は、タミフルを服用するようになってからも言われています。今後、経験を積んでいく必要があります。

委員長:ここから、麻しん・風しんについての議論に移りたいと思いますが、議論の内容が患者情報など個人情報に及ぶ可能性があり、高槻市情報公開条例第6条第1項の規定に該当する情報であるため、「審議会等の会議の公開に関する指針」第5条第1項に基づき非公開といたします。

【以下非公開での議論】

委員長:本日はご多忙な中、委員の皆様には、ご出席いただき誠にありがとうございました。これで委員会を閉会いたします。