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令和3年12月17日(金曜日)午後3時00分、令和3年第13回高槻市教育委員会定例会を教育委員会室に招集した。
出席者(5人)
樽井 弘三 教育長
美濃 律 委員
深堀 基子 委員
浦野 真彦 委員
岡本 華世 委員
説明のために出席した事務局職員の職、氏名
教育次長 土井 恵一
学校教育監 安田 信彦
教育次長代理 田中 宏和
参事 藤田 卓也
教育総務課長 田口 裕之
教育指導課長 杉野 暁子
教育センター所長 丸山 みち子
教育指導課課長代理 小寺 基之
教育センター所長代理 中村 吉博
教育総務課副主幹 平野 裕士
教育指導課副主幹 近藤 利起
教育指導課副主幹 美濃 亨
教育センター副主幹 水口 裕介
教育センター副主幹 山本 由紀子
教育総務課主査 須増 摩耶
教育指導課指導主事 誠光 俊明
子ども未来部長 万井 勝徳
子ども未来部部長代理 白石 有子
保育幼稚園総務課長 野谷 研介
教育指導課指導主事 直原 孝志
議事日程
日程第 1 報告第8号 令和3年度中学生チャレンジテスト(3年生)の概要及び結果について
日程第 2 議案第29号 高槻市立樫田幼稚園の令和4年度及び5年度の運営の基本方針について
(午後3時00分開会)
樽井弘三教育長
ただいまから、令和3年第13回高槻市教育委員会定例会を開会いたします。
なお、本日の会議に傍聴の希望がございましたので、許可をいたしております。
本日の会議の出席者は、5名でございます。なお、本日の会議の署名委員は、浦野委員 岡本委員にお願いいたします。
樽井弘三教育長
ここで、会議録の承認をお願いいたします。
本日は、令和3年第12回定例会会議録の承認をお願いいたします。会議録の朗読を省略してご異議ございませんか。
(異議なし)
(署名委員 会議録署名)
樽井弘三教育長
それでは、議事に入ります。
日程第1、報告第8号、「令和3年度中学生チャレンジテスト(3年生)の概要及び結果について」を議題といたします
提案理由の説明を求めます。
学校教育監(安田信彦) (提案理由説明)
ただいま上程されました日程第1、報告第8号、「令和3年度中学生チャレンジテスト(3年生)の概要及び結果」の報告につきまして、提案理由をご説明申し上げます。
中学生チャレンジテストですが、中学1・2年生は、平成26年度から、中学3年生は、平成28年度から実施しております。
今年度につきましては、9月2日(木曜日)、国語、社会、数学、理科及び英語の5教科と8項目のアンケートを実施いたしました。
資料左上、実施概要をご覧ください。
本調査の目的ですが、4点ございます。
1つ目は、大阪府教育委員会が、府内における生徒の学力を把握・分析することにより、大阪の生徒の課題の改善に向けた教育施策及び教育の成果と課題を検証し、その改善を図ること。
加えて、調査結果を活用し、大阪府公立高等学校入学者選抜における評定の公平性の担保に資する資料を作成し、市町村教育委員会及び学校に提供すること。
2つ目は、市町村教育委員会や学校が、府内全体の状況との関係において、生徒の課題改善に向けた教育施策及び教育の成果と課題を検証し、その改善を図るとともに、そのような取組みを通じて、学力向上のためのPDCAサイクルを確立すること。
3つ目は、学校が、生徒の学力を把握し、生徒への教育指導の改善を図ること。
4つ目は、生徒一人一人が、自らの学習到達状況を正しく理解することにより、自らの学力に目標を持ち、また、その向上への意欲を高めることでございます。
なお、調査結果につきましては、10月下旬に各校に返却されています。
また、調査結果の公表につきましては、チャレンジテストの参加についてご審議いただいた際に、市全体の結果のみを公表し、学校別結果の公表は行わないこととご可決いただいております。
この決議を踏まえ、市ホームページに掲載する予定でございます。
なお、結果等につきましては、教育センター所長より説明させていただきます。
以上、誠に簡単な説明ではございますが、よろしくお願い申し上げます。
教育センター所長(丸山みち子)
令和3年度中学生チャレンジテスト(3年生)の概要及び結果について説明させていただきます。
引き続き、資料をご覧ください。
市内全ての中学校3年生で実施いたしましたチャレンジテストの実施教科については、先ほど学校教育監からの説明にあった通りですが、理科の調査につきましては、各学校の年間カリキュラムでの指導内容によって、各学校がA、B、C調査問題を選択いたしました。
今回の本市の調査結果についてでございますが、配付しております資料左中段に位置します「教科別・平均点比較(対大阪府)」の表をご覧ください。すべての教科について、大阪府の平均点を1.1点から4.4点上回る結果となりました。
その下にあります現3年生が受けたチャレンジテストの3年間の対府比の推移をご覧ください。
3年間実施の全ての教科で、大阪府の平均を超えております。
続きまして、右側の「得点分布グラフ」をご覧ください。
各教科の得点分布につきましては、国語、英語は、大阪府と比べて低位層が少なく高得点層が多い結果となっております。また、数学は、低位層が少なく中間層が多く、社会、理科については、大阪府と同じ傾向が見られました。
次に、グラフ下の領域別結果の表を見てみますと、理科Aの「エネルギー」及び「粒子」の2領域について、0.1から0.2点、大阪府の平均点を下回りました。特に、「粒子」の領域である「飽和水溶液中の溶質の質量を求める」問題の正答率が低く、飽和水溶液中の溶質と溶解度との関係についての理解に課題がありました。
次に、資料の裏面の「現3年生の3年間のアンケート結果」をご覧ください。アンケートは、8項目で実施いたしました。
1問目から6問目については、「当てはまる」「どちらかといえば、当てはまる」と肯定的回答をしている生徒が年々増加している傾向が見られます。
7問目「テレビや新聞、インターネットなどのニュースを見る」については、3年生で肯定的回答が減少しています。
8問目「普段(月曜日から金曜日)、一日当たりどれくらいの時間、携帯電話やスマートフォンを使いますか」という設問については、1時間以上使用していると回答した子どもの割合は大阪府の平均を下回っておりますが、一方で、4時間以上使用している生徒が、20パーセント近くおります。
これらの結果から、中学校区で取り組んでいる授業改善や日々の取組の成果が継続して出ている一方で、携帯電話やスマートフォンの使用方法などについては、家庭と連携しながら、取り組んでいく必要性があると考えております。
以上、令和3年度チャレンジテスト(3年生)の概要及び結果について説明させていただきました。
樽井弘三教育長
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。
深堀基子委員
この得点分布グラフを見ますと、数学が他の教科と違った形になっています。このようなグラフになっていることは、どのように分析されているのでしょうか。
教育センター所長(丸山みち子)
数学の得点分布については、本市も大阪府と同様に櫛型となっております。
大阪府と比べると得点の低い生徒の割合は低いものの、他教科と比べるとその割合は高くなっていることから、知識の積み上げにおいて課題がみられ、問題を解く前提の理解が不十分なところに対して、生徒への支援が必要だと考えております。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
美濃律委員
これは市内全体の結果ですが、学校間の差についてはどのような結果なのか教えていただけますでしょうか。
教育センター所長(丸山みち子)
10月の教育委員会にて報告しました、全国学力・学習状況調査と同様の傾向がみられました。
学力・学習状況調査の結果について、各学校が問題ごとに丁寧に分析することで一人一人の学力実態を把握し授業改善など、具体的な取組につなげるとともに、つまずいている子どもへの支援を行っていくことが何よりも大切であると考えています。
本市としましても、各校の状況を丁寧に把握し、学校訪問による支援、学校の現状やニーズを把握し、施策に活かすなど、全ての子どもたちの学力の向上に向け、力を尽くしてまいりたいと考えております。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
浦野真彦委員
大阪府との比較ですが、国語の「書くこと」の成績が一番大きく上回っています。この点はどのように分析しているのでしょうか。
教育センター所長(丸山みち子)
国語の書くことの成績についてですが、今回の数値は、昨年度と比較して、対大阪府で大きく上回っております。
令和2年度は、中学2年生の時の「書くこと」が32問中6問、25点の配点でございました。
令和3年度は、中学校3年生になり、「書くこと」については、33問中2問、9点の配点になっておりましたので、単純な比較は難しいと考えております。
しかしながら、書くことの領域については、中学校においては、全国学力・学習状況調査においても大阪府の平均正答率を上回る結果となっており、日頃の授業改善の成果が結びついていると考えております。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
岡本華世委員
全国学力・学習状況調査においてですが、大阪府の平均値を上回っているようですが、チャレンジテストにおいても、3年間実施した全ての教科で大阪府の平均値を上回っているとのことです。これは、どのような取組の成果と考えられているか教えてください。
教育指導課長(杉野暁子)
一つは、平成28年度から本市で取り組んでおります、全中学校区での連携型小中一貫教育の中で、中学校区で教職員が連携して課題を分析したり、授業研究を行ったりといった取組が、随分定着してきたと考えております。また、教育センターの研修の参加を通して、教職員が授業研究を進め、分かる授業づくりに取り組んできたことの成果が表れてきていると考えております。
一方で、本市の課題としましては、この間、自学自習力の向上ということを挙げてきました。いわゆる、家庭学習の定着も含めて、学校以外での学習量をいかに増やすかということに取り組んできたところです。
今回、裏面のアンケート結果の中の、6.「自ら課題を見つけて、家で勉強している。」については、今年度の3年生の全国学力・学習状況調査でも、向上傾向がみられました。
これが今年度だけの結果であるかどうかは、今後の調査等をみていく必要があるとは思いますが、この間、中学校で実施しております、家庭学習支援事業「学びup↑講座」や、その他、各中学校区で連携して取り組んでおります、家庭学習推進のための、例えば、家庭学習推進週間や自学自習ノートなどの取組の成果が少しずつ表れてきていると考えております。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
深堀基子委員
裏面、アンケートの結果ですが、携帯電話やスマートフォンを使いますかという質問について、4時間以上使用すると回答した生徒が20パーセントになっております。携帯電話やスマートフォンの使用方法などについては、家庭と連携しながら取り組んでいく必要性があると考えておられるということですが、具体的にはどのように取り組んでいかれるのか、教えていただけますでしょうか。
教育指導課長(杉野暁子)
例えば、家庭で、使用時間のルールを設定するなどといった、家庭と連携した取組の啓発なども必要であると考えております。
今回特に、一日4時間以上使用すると答えた生徒が増えているということについては、少し気になるところであります。
全国学力・学習状況調査でも、携帯電話やスマートフォンを使用している率と学力は、負の相関があったかと思いますので、やはり使用時間の制限等については、家庭と連携して取り組むべきだと考えております。
また、スマートフォンの活用が増える中で、その活用のルールとしましては、情報に関して、誤ったものや危険なものがあるということ、情報を正しく選択して活用すること、発信する側にも責任があるということなどの、情報を扱う情報教育を実施する必要があると考えております。これについては、各教科等の学習の中で、取り組んでいきたいと考えております。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
浦野真彦委員
先程の深堀委員が質問されたことに関してもう少し伺いたいのですが、8番のアンケートの携帯電話、スマートフォンの使用時間について、この質問にはタブレット、あるいはパソコンを使用する時間は含まれていないのでしょうか。また、子どもたちが具体的にどのように使っているのかというのは分かりますでしょうか。
教育センター所長(丸山みち子)
資料の裏面にお示ししたとおりのアンケートの取られ方となっておりますので、どのように携帯電話やスマートフォンを使っているのかというのは分かりません。
また、タブレットやパソコンが含まれているかということにつきましては、含まれていないと考えております。
浦野真彦委員
このアンケートが30年前、あるいはそれ以上前にあったとしたら、一日どのくらいテレビを観ていますかという質問になったかと思います。そして、4時間以上観ている子どもがいたら、家庭と連携して、というようなことになっていたのかなという気がします。
携帯電話あるいはスマートフォンの使い過ぎの問題はよく聞きますし、依存症の問題があるのも承知しているところではあるのですが、今や、特にスマートフォンについては、勉強はもちろん、趣味あるいは仕事になくてはならないツールなんですね。そういった点も踏まえて、子どもたちがいかに上手く使えるか、そのような方向で考えていただけたらと思います。
リスクはもちろんあるのですが、悪者にするのはやめていただいて、上手く考えていただけたらと思いますので、よろしくお願いします。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
岡本華世委員
大阪府公立高等学校入学者選抜における評定についてですが、チャレンジテストの結果によって、どのくらいの影響があるのか教えてください。
教育指導課長(杉野暁子)
現在中学校1年生から3年生までの全学年の評定が選抜の資料となっております。ただ、この評定というのは、学校が普段の授業やテストなどの学習状況を見て決定をします。チャレンジテストはあくまでも、各学校がつけた調査書の評定が、定められた評定の範囲内に入り、適正かどうかを確認するものですので、1回のチャレンジテストによって評定が確定するものではございません。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
浦野真彦委員
過去のチャレンジテストの結果をアンケートも含めて比べ、今回変わった点、あるいはこのようなところが違う、などといった傾向があれば教えていただけますでしょうか。
教育センター所長(丸山みち子)
教科の出題の傾向については、ここ数年で大きな変化はございません。
また、アンケートにつきましては、令和元年度に1、2年生から質問項目が刷新されたため、この3年生のチャレンジテストで、全ての学年で同じアンケートとなり、推移が見られるようになっております。
資料の裏面にお示ししておりますように、1から6については、肯定的回答が年々増えているということが、同一集団の中で見ることができます。
樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
深堀基子委員
保護者向けに、このチャレンジテストをしますというような資料が配布されていたようですが、その中では、教科書何ページから何ページというような具体的にこの範囲から出ますというようなことが書かれていると思いました。
高槻市はこの教科書を選んでいますが、他市には違う教科書を選んでいるところも大阪府内にあると思います。それによって学力の差が出るかどうかというのは難しいかと思うのですが、大阪府の平均点というのはこの資料の中で出ている一方で、テストの結果は市町村によって順位がつけられているのか、それは大阪府教育庁だけが知っていることなのか、あるいは各市町村に順位を知らされているのか、お伺いしたいです。
教育指導課長(杉野暁子)
各市町村の結果につきましては、大阪府のホームページで公表されております。ただ、例えば市町村で学校が1校だけという場合は、学校が限定されてしまいますので、結果は公表されておりません。
また、教科書については、市町村や採択の区域で採択しており、便宜上分かりやすく教科書のページを記載しておりますが、基本的には学習指導要領に従って、これまで学習した範囲が出されますので、教科書による違いは特段ないかと考えております。
深堀基子委員
順位はホームページに出ていますか。
教育指導課長(杉野暁子)
順位はありませんが、各市町村別の結果はございます。
樽井弘三教育長
では、裏面のアンケートについて確認をしたいのですが、これは、A君が1年生の時、2年生の時、3年生の時、つまり同じ集団が答えています。
同じ集団が答えているということで考えると、例えば1番でいうと、この学校は、1年生の時より3年生の時の方が、書く場面が増えたと考えられるでしょう。また、意見を伝える場面も、1年生の時よりこの学校は増えています。3番も4番も同じです。
一方で、大阪府全体ではどうなのでしょうか。高槻市の1年生の時の大阪府の当てはまる率について、分かりましたら1番から4番までを教えてください。
教育センター所長(丸山みち子)
まず、1.「授業中、ノートやプリントに自分の考えを書く場面がある。」で、1.「当てはまる」と回答した生徒の割合についてお答えさせていただきます。
令和元年度の大阪府の1年生は、当てはまると答えた割合は48.4パーセント、令和2年度、大阪府の当てはまると答えた生徒の割合は50.4パーセント、令和3年度の大阪府の3年生の割合は、資料にありますが、数字としましては、54.6パーセントとなっております。
2.「授業中、自分の考えや意見を伝える場面がある。」の割合につきましては、令和元年度の大阪府の1年生は、44.5パーセント、令和2年度の大阪府の2年生は46.7%、令和3年度の大阪府の3年生は47.9パーセントとなっております。
3.「授業中、話し合う活動を通じて自分の考えを深めたり、広げたりしている。」については、令和元年度の大阪府の1年生は34パーセント、令和2年度の大阪府の2年生は35.3パーセント、令和3年度の大阪府の3年生は、36.4パーセントとなっております。
最後に、4.「授業で、図書館の資料やインターネットなどで調べる活動がある。」につきましては、令和元年度の大阪府の1年生は13.6パーセント、令和2年度の大阪府の2年生は18.4パーセント、令和3年度の大阪府の3年生は26.8パーセントとなっております。
樽井弘三教育長
高槻市だけが伸びているということでもないですね。恐らく、1番から4番の授業のありかたが推奨されているのだと思います。
大阪府全体も同じように肯定的な割合は増えているということですが、これは、もう少し分析をする必要があると思っています。というのは、発達段階で肯定的な答えが増えるのか、授業改善が進んで増えるのか、というのは少し分かりにくいと思っています。そのあたりのところを、どのくらいのデータを見たらいいのかというのもありますが、授業改善が進んでいるからこのようなことが増えています、と単純に言えるのかどうかというところです。
推奨されていますが、学力を定着するうえで、このようなことが本当にいいのかどうか、というのもあります。一度、そのような視点で分析をしていただきたいと思います。
また、8番目のスマートフォンについては、先程、浦野委員からもありましたが、皆が持っている必需品になっていると思います。しかしながら、明らかに使用時間と学力状況とは反比例しているのは事実なので、それが、学校間で差があるのか、地域間で差があるのか、そこも含めて分析をする必要があると思います。
私が懸念しているのは、このことが学力差をもっと大きくしないかということです。そのあたりを、教育委員会として問題意識をもって、各学校と分析をしていただきたいと思います。
他にこの件で何かございませんでしょうか。
それでは、本件は報告案件でございますので、これをもって終了いたします。
続きまして、日程第2、議案第29号、「高槻市立樫田幼稚園の令和4年度及び5年度の運営の基本方針について」を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
子ども未来部長(万井勝徳) (提案理由説明)
ただいま上程されました、日程第2、議案第29号「高槻市立樫田幼稚園の令和4年度及び5年度の運営の基本方針について」提案理由をご説明申し上げます。
樫田幼稚園につきましては、樫田地区で生まれ育つ子どもの幼児教育の受ける機会を保障するため、園区制の対象外となる特認幼稚園として豊かな自然に恵まれた環境を活かしつつ、「特色ある教育活動」を行ってまいりました。しかしながら、令和3年度については、樫田地区内に入園対象児童がいないこと、及び樫田地区外からの申込は2名にとどまったことから、休園とし、令和4年度については、樫田地区に入園希望者がいる場合は園児募集を行い、その結果をもって休園の継続あるいは再開を決定することとしておりました。
そして、今年度の募集においては、樫田地区内に入園対象児童が1名おり、入園を希望されていたことから、園児募集を行いました。令和3年10月6日の一次募集締め切りの結果、樫田地区外からの申込がなく、地区内の児童1名のみでございました。また、令和4年度の樫田小学校の入学申込予定児童の兄弟姉妹の入園希望についても、聞き取り調査を行った結果、入園希望はありませんでした。
その後、申込保護者と樫田地区の関係者と話し合いを行い、令和3年12月10日まで、入園希望者を受け付けることとし、入園受付の再周知や9月に実施した見学会の参加者に再度の意向確認を行いましたが、新たな申込はありませんでした。
以上を踏まえ、高槻市立樫田幼稚園における、令和4年度及び5年度の運営に関する基本方針を、次のとおり定めようとするものです。
1点目としましては、令和4年度については、引き続き、休園するものでございます。
2点目としましては、令和5年度につきましても、樫田地区に入園希望者がいる場合は園児募集を行い、その結果をもって休園の継続あるいは再開を決定するものでございます。
なお、入園を希望されている樫田地区内の児童については、公立の北清水幼稚園への入園を推奨するとともに、通園手段の支援について、検討してまいります。
以上、誠に簡単な説明でございますが、よろしくご審議の上、ご可決いただきますようお願い申し上げます。
樽井弘三教育長
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。
それでは、無いようですので、採決に入ります。議案第29号、「高槻市立樫田幼稚園の令和4年度及び5年度の運営の基本方針について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。
(異議なし)
樽井弘三教育長
ご異議が無いようですので、議案第29号は、原案どおり可決されました。
以上で、本日の日程がすべて終了いたしましたので、閉会といたします。
(午後3時35分閉会)