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令和3年第12回高槻市教育委員会定例会会議録

ページID:029265 更新日:2022年3月22日更新 印刷ページ表示

令和3年11月18日(木曜日)午後3時00分、令和3年第12回高槻市教育委員会定例会を教育委員会室に招集した。

出席者(5人)

樽井 弘三 教育長
美濃  律   委員
深堀 基子   委員
浦野 真彦   委員
岡本 華世   委員


説明のために出席した事務局職員の職、氏名

教育次長 土井 恵一
学校教育監 安田 信彦
教育次長代理 田中 宏和
参事兼地域教育青少年課長  原田 由美子
参事兼中央図書館長 境谷 圭太
参事 藤田 卓也
教育総務課長 田口 裕之
学校安全課主幹 川本 亨
城内公民館長 丹羽 正裕
教育指導課長 杉野 暁子
教職員課長 三谷 倫匡
教職員課主幹  平井 新一郎
教育センター所長  丸山 みち子
教育総務課課長代理 高橋 直樹
地域教育青少年課課長代理 清水 章
城内公民館館長代理 加藤 陸子
中央図書館副主幹 平井 智子
教育指導課課長代理 小寺 基之
教育指導課副主幹 近藤 利起
教育センター所長代理 中村 吉博
教育センター副主幹 水口 裕介
教育総務課主査 須増 摩耶
教育総務課主査 小森 恵子
地域教育青少年課主査  佐々木 直子
教育指導課指導主事 直原 孝志

議事日程

日程第 1 報告第7号 令和3年度大阪府「すくすくウォッチ」の結果概要について
日程第 2 議案第25号 一般職の職員の給与に関する条例中一部改正原案について
日程第 3 議案第26号 高槻市立自然博物館の指定管理者の指定の原案について
日程第 4 議案第27号 第2次高槻市子ども読書活動推進計画(素案)について
日程第 5 議案第28号 令和3年度歳入歳出補正予算(第4号)教育費原案について

 

(午後3時00分開会)

樽井弘三教育長
ただいまから、令和3年第11回高槻市教育委員会定例会を開会いたします。
なお、本日の会議に傍聴の希望がございましたので、許可をいたしております。
本日の会議の出席者は、5名でございます。なお、本日の会議の署名委員は、浦野委員 岡本委員にお願いいたします。

樽井弘三教育長
ここで、会議録の承認をお願いいたします。
本日は、令和3年第10回定例会会議録の承認をお願いいたします。会議録の朗読を省略してご異議ございませんか。

 

(異議なし)

(署名委員 会議録署名)

 

樽井弘三教育長
ただいまから、令和3年第12回高槻市教育委員会定例会を開会いたします。
なお、本日の会議に傍聴の希望がございましたので、許可をいたしております。
本日の会議の出席者は、5名でございます。なお、本日の会議の署名委員は、美濃委員、深堀委員にお願いいたします。

樽井弘三教育長
ここで、会議録の承認をお願いいたします。
本日は、令和3年第11回定例会会議録の承認をお願いいたします。会議録の朗読を省略してご異議ございませんか。

 

(異議なし)

(署名委員 会議録署名)

 

樽井弘三教育長
それでは、議事に入ります。
日程第1、報告第7号、「令和3年度大阪府『すくすくウォッチ』の結果概要について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。

学校教育監(安田信彦)                         (提案理由説明)
ただいま上程されました、日程第1、報告第7号、「令和3年度 大阪府『すくすくウォッチ』の結果概要」の報告につきまして、提案理由をご説明申し上げます。
今年度より、子どもたち一人ひとりが自らの強みを知り、学びの基盤となる言語能力や読解力、情報活用能力等を向上させ、これからの社会を生き抜く力を着実につけることを目的に大阪府「すくすくウォッチ」が実施されました。
大阪府「すくすくウォッチ」につきましては、小学校の第5学年及び第6学年を対象に5月26日から6月8日の期間に市内全41校で実施しました。
実施内容としましては、第5学年では国語、算数、理科と教科横断型問題としてわくわく問題及びアンケートが実施され、第6学年では、わくわく問題及びアンケートが実施されました。
調査結果の公表の方法や内容等につきましては、市町村教育委員会がそれぞれ判断して行うこととなっております。この点につきましては令和2年10月の教育委員会定例会においてご議論いただき、「学校別の結果を公表しないことを前提に、数値のみが『一人歩き』しないよう、公表の趣旨や目的等を十分に説明すること等、慎重な対応を行った上で、平均正答率も含めた公表を行う」という決定がなされております。
この決定をふまえ、本調査の結果概要を、今後ホームページに掲載する予定です。
なお、結果等につきましては、教育センター所長より説明させていただきます。

教育センター所長(丸山みち子)
教育委員会事務局におきましては、調査結果をうけて様々な視点からの分析を行い、調査の結果分析と改善方策に係る教員対象の研修として、11月22日より動画を配信する予定です。
次に、今回の本市の調査結果についてですが、配布しております資料、左、中段の表をご覧ください。
今年度の本市と大阪府の平均正答率と対大阪府を示した表となっております。
今年度は、すべての教科において大阪府平均を上回る結果となっております。
続きまして、左下の児童アンケートに基づくレーダーチャートをご覧ください。
レーダーチャートは、「粘り強さ」や「ぶれない心」等、大阪府教育庁が設定した指標に基づき、大阪府の平均を「1」として本市の子どもたちの状況を表しております。
大阪府と比べると、各指標について、ほぼ大阪府と同様で、わずかに各項目とも大阪府の平均を下回っている結果でございました。
右側の正答数分布と領域等別正答率をご覧ください。正答数分布については、大阪府と同様の山の形となっていますが、本市においてはその山が大阪府より右に寄っている様子が、全教科等で見受けられ、おおむね良好な結果であることがうかがえます。
領域等別正答率を表すレーダーチャートについてですが、大阪府平均を「1」として作成したものでございますが、すべての領域において大阪府平均を上回り、算数の図形等、大阪府平均を大きく上回っている領域もございます。
教科毎に概要を申し上げます。国語においては、大阪府全体で課題となった助詞の誤用や主語・述語のねじれなどを修正する問題において、府平均を大きく上回る結果となる等、概ね良好な結果でございました。
一方で、漢字の書き取りについては、「指定された部分のひらがなで漢字に直せるものをすべて書き直す」問題で、大阪府の平均正答率を上回ってはいるものの、出題の趣旨を捉えながら、慣れない問われ方に対応する活用力について課題が見られました。
算数においては、長方形の縦と横の長さから、周りの長さを求める問題等、図形の領域において大阪府平均を大きく上回るなど、すべての設問で大阪府平均正答率を上回る結果でございました。
一方で、面積と個数という、伴って変わる2つの量の関係を、正しく文章で説明し、記号を使って数量の関係を一般的な式で表す問題で、府の正答率を上回ってはいるものの課題が見られました。
理科においては、同じ体積でも金属の種類によって重さが違うことを理解し、3つの球を見分ける問題において、大阪府平均を大きく上回る等、すべての設問で大阪府の平均正答率を上回る結果でございました。
一方で、日当たりや温度の状況を考え、植物を育ててグリーンカーテンを作る適切な場所を判断し、暑さをやわらげる効果を大きくする適切な場所を選び、その理由を書く問題で、大阪府の平均正答率を上回ってはいるものの課題が見られました。
わくわく問題についてですが、出題内容は、教科の枠を超えた日常の活動や現代的な諸課題(SDGs、プログラミング的思考)等をテーマにした問題、文章やグラフ、ホームページの映像を模した場面等、様々な資料を題材とした問題、問題の内容をつかみ、資料を読み取ったり思考したりして、自分の考えを表現する力を問う問題でした。
結果は、すべての設問で大阪府の平均正答率を上回る結果でありました。ただし、順序良く、論理的に考えるプログラミング的思考を問う、「ぶどうの甘さをランク分けする」という問題において、問題文にある会話文と表から課題解決に必要な情報を読み取り、その情報を整理し伝えることに課題が見られました。
このように、今年度初めて実施された「すくすくウォッチ」は、全ての教科で概ね良好な結果となりました。ただし、国語の調査にもあった「基礎的基本的な言語等の理解」や「文章に書かれている意味を正確に捉える力」についてですが、国語のみならず算数、理科、わくわく問題についても、これらの力が十分でないために、問題で問われていることの趣旨が捉えられず、正答にたどりつくことができなかった児童が一定数いたのではないかと分析しております。
この課題の克服に向け、発達段階に応じた語彙指導の改善・充実を図ることができるよう、各校への支援に取り組んでまいりたいと考えております。
以上、誠に簡単な説明ではございますが、よろしくお願いいたします。

樽井弘三教育長
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。

美濃律委員
わくわく問題に関して、「判断の根拠や理由を明確にして自身の考えを表現したりする力を問う」とありましたが、子どもたちの回答としては、自分の考えを、「私は〇〇だと思います」というようなことになるかと思います。これが合っているのか間違っているのかという判断は、どのような基準でされたのでしょうか。

教育センター所長(丸山みち子)
例えば、大問の1問目にて、食品ロスに関して、会話文を正しく読み取り、話し合いで出ている方法以外の食品ロスを防ぐ方法として、自分の意見を書く問いが出題されました。正答とされたのは、「家に何があって、何がないか確認してから買い物に行く」等の家にある食品を管理するための具体的な方法を書いた場合や、「家にある食品を全部使いきってから買う」等の家にある食品を買わないための方法を書いた場合でした。
一方、誤答とされたのは、「賞味期限を確認して買う」「好き嫌いをせず、残さないように全部食べる」といった会話文の発言を踏まえていない場合や、既に会話文の中に出てきた方法を書いた場合でした。
これらのように自分の考えを書くという場面においては、単一の解答だけが正解とはならず、各問いに対して、条件を満たしていれば正答とされております。

樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。

深堀基子委員
「すくすくウォッチ」の実施期間が5月26日から6月8日となっていますが、高槻市の小学校は一斉に同じ日程で実施したのでしょうか。

教育指導課長(杉野暁子)
多くの学校が、この全国学力・学習状況調査と同日の5月27日木曜日に実施しており、実施した学校は、5年生が30校、6年生が28校となっています。次に多い日程としましては、翌日の5月28日金曜日に5年生が6校、6年生が8校実施しています。その後、翌週の5月31日月曜日以降の日程で実施した学校が5校ございました。
この期間の中で、各学校がそれぞれ実施日を選択しております。

深堀基子委員
5年生と6年生が違う日に実施した学校もあったということですか。

教育指導課長(杉野暁子)
はい。

樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。

浦野真彦委員
児童アンケートについてお聞きします。「粘り強さ」、「ぶれない心」といった項目があるのですが、それぞれどのようなアンケートだったのでしょうか。

教育センター所長(丸山みち子)
まず「粘り強さ」についてですが、「頑張りやである」「難しいことがあっても、あきらめない」「始めたことは、何がなんでも最後までやりきる」「何事にも一生けんめい努力する」という質問内容となっています。
次に、「ぶれない心」についても4つの項目について問うています。「一度決めた目標を、後になって別の目標に変えることはよくある」、「終わるまでに何か月もかかる計画に、最後までずっと興味を持ち続けるのは難しい」、「新しいアイデアや計画を思いつくと、前のアイデアや計画から関心がなくなる」、「物事に対して夢中になっても、しばらくすると飽きてしまう」、この4つが「ぶれない心」の質問内容となっています。

樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。

岡本華世委員
教員アンケートも実施されたとのことですが、どのような結果だったのでしょうか。分析していることを教えてください。

教育センター所長(丸山みち子)
教員アンケートについては、各校5年生、6年生の学級担任が回答しております。
「学校外の研修や研究会に参加し、その成果を共有できる機会がある」等の教員にだけ問われたものもありましたが、児童には「あなたの学級は、授業中まちがっても笑われない」という問いがあったのに対し、教員には「授業で間違うことは悪いことではないと指導している」といった近しいことを児童と教員にそれぞれ問うものもありました。
大阪府の平均を上回る肯定率となった設問としましては、「学校外の研修や研究会に参加し、その成果を共有できる機会がある」等があり、大阪府の平均を下回った設問としては、「困った時に相談しやすい」等がありました。
また、児童と教員に近しいことを聞いた設問については、教員の肯定的な回答率が高く、児童の肯定的な回答率が低い傾向がありました。
結果については、大阪府の平均の数値と単純に比べるだけでなく、各設問に対して、各小学校が分析し、なぜそのような結果になったのか考え、今後の取組に活かしていく必要があると考えています。

樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。

深堀基子委員
今回の「すくすくウォッチ」の結果は、どのように児童や保護者に返されているのでしょうか。

教育指導課長(杉野暁子)
「すくすくウォッチ」の結果ですが、ウォッチシートという個人簿のようなものがございまして、それに問題ごとの正答例や自分の回答内容、学習へのアドバイスなどが記載されており、そのウォッチシートが各児童に返却されています。
また、ウォッチシートの内容について、必ず保護者と確認してもらうようにしております。保護者とともに確認をすることで、児童のよいところやこれから頑張るところを見つけて、今後の学校生活に活かせるようにしております。

樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。

浦野真彦委員
教科別正答率ですが、国語、算数、理科とあり、国語だけ80%を超えていますが、算数、理科は50%前半でかなり差があります。これについてはどのような分析をされているのでしょうか。

教育センター所長(丸山みち子)
国語の問題においては、言葉の特徴や使い方に関する問題が、全20問のうち17問出題される等、問題のほとんどが基礎的・基本的な内容を問う「知識・技能」に基づく出題でした。他の教科に比べ、基礎的・基本的な内容を問う比率が高かったため、本市も大阪府平均も他教科に比べて高かったと分析しております。これについては、小学校低学年・中学年という発達段階において「語彙指導の改善・充実」等、言葉の獲得についての重要性を示した学習指導要領に基づく出題構成であると捉えており、今後の授業改善のメッセージとして受け止めております。

樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。

美濃律委員
算数の領域等別正答率をみると、図形の領域のところが大阪府と比べて大きく上回っていますが、この結果をどのように分析しているのでしょうか。

教育センター所長(丸山みち子)
算数の結果についてですが、図形の領域からの出題2問のうち、「長方形の縦と横の長さから、周りの長さを求める」問題において、大阪府平均を大きく上回りました。府全体では、図形の周りの長さではなく面積を求めた解答率が多かったことが分かりましたが、本市で同様の解答をした児童は比較的少ない結果でした。これは、本市の授業において、底辺や高さ、周りの長さ等、図形を構成する言葉の意味を理解し、その言葉を用いて図形を示したり、自分の言葉で説明したりする学習活動を設定し指導を行ってきた成果と考えております。引き続き、日々の授業において、各教科の中で出てくる言葉や式の意味理解を深めるようにし、既習の知識・技能を活用して考えたり、説明したりできる学習活動を設定できるようにしていくことが重要だと考えています。

樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。

岡本華世委員
理科の平均正答率が、最も低くなっていますが、この結果をどのように分析しているでしょうか。

教育センター所長(丸山みち子)
理科についての結果ですが、出題された問題は、基礎的・基本的な内容を問う「知識・技能」と、それらを活用する「思考・判断・表現」があります。
他の教科に比べると「知識・技能」の平均正答率が低く、これが主な要因と考えております。本市も大阪府平均も他教科に比べて平均正答率が低くなっていると捉えております。
方位磁針の使い方については、7割を超える子どもたちが正答でありましたが、回路に電流が流れるかどうかは乾電池の向きによらないことを理解し、豆電球に乾電池をつないだ回路において、豆電球が光らなかった原因として適当なものを選ぶという問いについては、平均正答率が3割を切る等、課題が見られました。
また、「思考・判断・表現」の問題でも、日当たりの温度の状況を考え、植物を育ててグリーンカーテンを作る適切な場所を判断し、暑さを和らげる効果を大きくする適切な場所を選び、その理由を書く問題でも大阪府の平均は上回ってはいるものの、平均正答率は高くなく、課題が見られました。
これまでも取り組んできたことではありますが、授業の中で、グラフなどのデータに基づき、理科の見方・考え方を働かせながら思考を深める場面を設定したり、自分の考えに対して根拠を示して説明するような活動を、効果的に設定していく必要があると考えております。

樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
それでは私の方から確認も兼ねて質問を一つと意見を述べたいと思います。

まず、この「すくすくウォッチ」は今年が初めてのテストです。調査の目的は、子どもたちに、「これからの社会を生き抜く力をつける」ことであります。そのために、学校教育において、言語能力や読解力と情報活用能力、この三つをつけることが生き抜く力につながるということになります。
「言語能力を育成する」ことが、根本になると考えており、高槻市では、「言語能力を育成」するという研究委嘱あるいは研究指定を行ってきております。
現在、教育センターが委嘱をしている言語能力に関わる研究指定校がどこで、どのような実践研究をしているのか、この場で報告をお願いします。

教育センター所長(丸山みち子)
教育センターが委嘱をしている学校についてですが、「言語能力の育成」をテーマとして、城南中学校が令和2年、3年度で研究委嘱を受け取り組んでおります。
「言語能力の育成」については、学習指導要領総則において「学習の基盤となる資質・能力」の一つとして挙げられており、城南中学校では、1点目は発達の段階に応じた、語彙の確実な習得、2点目は意見と根拠、具体と抽象を押さえて考えるなど情報を正確に理解し適切に表現する力の育成、3点目は各教科等における言語活動の充実等の主に3点について、研究を進めているところです。
平成20年版学習指導要領においては、「言語活動の充実」が一つのキーワードとして挙がり、高槻市においてもモデル校の発信等を通じて実践が広がったところです。その一方で、子どもたちが活動の中心となり、子どもの力の育成・定着につながっているかという点について検証が不十分であるという課題もございました。
学校においては、「言語活動」を日々の授業で展開するだけでなく、そのような授業を通じて、子どもたちの「言語能力」が育成されているかの検証の機会をすべての教科で設定しております。子どもたちの記述による表現が、どのように変容していくことが望ましいかを目標として設定し、基準をもとに成果物の検証を行うことで、取組の評価をしております。あわせて、子どもたちがアウトプットする際の表現が論理的かつ豊かになるよう授業改善を進めております。例えば、言葉を収集・整理・選択したり、教科特有の学習用語の定義を丁寧に確認したりする等、「インプットの時間の価値」を捉え直し、言語での表現につなげております。
取り組んだことが、すぐに成果として現れるものではありませんが、言語能力がすべての学習の基盤となっていることを授業者となる先生自身が実感しているところではあり、子どもたちの音声言語での説明や文字言語での論述において、量的にも質的にも高まっている様子がうかがえます。
来月、12月3日金曜日が、教育センター研究校の公開授業日となっており、2年間の成果を発信することになっております。

樽井弘三教育長
ここで方向性等を述べておきたいと思います。
今もありましたが、「言語能力」とは、シンプルに整理すると二つあり、一つは、自分の考えや必要な情報を、言葉を使って相手に伝えること。そしてもう一つは、相手の言葉を的確に理解すること。この二つであります。これを高めることが言語能力を高めることになるのだろうと考えます。そこに何が求められるのかというと、語彙の豊富さやどれだけ多くのストックフレーズを持っているかどうか、それが言語能力の基盤になります。
そうすると、いかにして語彙やストックフレーズを子どもたちに、授業の中で増やしていくかが課題となります。
今度、高槻市のセミナーでお呼びする予定の言語学者の金田一秀穂先生が、著書の中で、語彙はデジタルカメラの画素数と似ていると書いておられます。
画素数が増えれば増えるほど世の中がクリアに見えてくる、それと同じで、語彙が増えれば増えるほど世の中や相手のことも分かり、また、情報も手に入り、情報の発信もできるということだと考えます。
今回の「すくすくウォッチ」の結果も、全国学力・学習状況調査の結果も、ほとんど同じなのだろうと考えます。
課題は、地域によって差が広がっていて、また、家庭環境の格差も広がっていることであると思います。膨大なインプットがあって、初めて適切なアウトプットが可能になります。家庭環境の有利不利を超えて、学校教育の中でいかに語彙数を増やせるか、そこに注目した授業改善の方向性を追求する必要があります。そのことを、改めて確認しておきたいと思います。
それでは、本件は報告案件でございますので、これをもって終了いたします。
続きまして、日程第2、議案第25号、「一般職の職員の給与に関する条例中一部改正原案について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。

学校教育監(安田信彦)                                   (提案理由説明)
ただいま上程されました、日程第2、議案第25号「一般職の職員の給与に関する条例中一部改正原案について」の提案理由の説明をさせていただきます。
本条例は、平成25年度から市立小学校において実施している35人学級編制事業を、令和4年度から市立中学校においても実施することに伴い、新たに中学校の市費負担任期付教育職員を任用するため、給与に関する必要な事項について、条例改正を行うものです。
今回の提案は教育委員会としての原案の決定であり、ご可決いただきました後、改めて12月市議会に条例改正の提案を行うものでございます。
なお、この条例は令和4年4月1日から施行しようとするものです。
以上、誠に簡単な説明ではございますが、審議の上、ご可決賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

樽井弘三教育長
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。
それでは、無いようですので、採決に入ります。議案第25号、「一般職の職員の給与に関する条例中一部改正原案について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。

 

(異議なし)

 

樽井弘三教育長
ご異議が無いようですので、議案第25号は、原案どおり可決されました。
続きまして、日程第3、議案第26号、「高槻市立自然博物館の指定管理者の指定の原案について」を議題といたします。

教育次長(土井恵一)                                          (提案理由説明)
ただいま上程されました日程第3、議案第26号、高槻市立自然博物館の指定管理者の指定の原案決定につきまして、提案理由のご説明を申し上げます。
本件につきましては、11月30日から始まります12月市議会定例会に上程されるものでございますが、それに先駆けて、指定の原案決定をお願いするものでございます。
高槻市立自然博物館につきましては、現在の指定管理者でございます、あくあぴあ芥川共同活動体の指定期間が令和4年3月31日に満了することに伴い、引き続き令和4年度以降の指定管理者として指定しようとするものでございます。
あくあぴあ芥川共同活動体は、NPO法人芥川倶楽部と特定非営利活動法人大阪自然史センターで構成する団体で、高槻の自然や動植物に精通する学芸員等を擁し、専門的かつ高度な知見をもって、市民協働の博物館活動を展開し得る点で、他に例を見ない団体でございます。
また、当団体が育んできたネットワークや専門的な知識を生かし、かつ、地域に根ざした意欲的な取組が期待できることに加えて、指定管理者選定委員会からも指定管理者候補者として適切である旨の答申を頂いたことから、引き続き、あくあぴあ芥川共同活動体を特定による指定管理者として指定することが適切であることから、今回ご提案するものでございます。
なお、指定期間は令和4年4月1日から令和9年3月31日までの5年間でございます。
以上、誠に簡単な説明ではございますが、ご審議の上、ご可決賜りますようよろしくお願い申し上げます。

樽井弘三教育長
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。
それでは、無いようですので、採決に入ります。議案第26号、「高槻市立自然博物館の指定管理者の指定の原案について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。

 

(異議なし)

 

樽井弘三教育長
ご異議が無いようですので、議案第26号は、原案どおり可決されました。
続きまして、日程第4、議案第27号、「第2次高槻市子ども読書活動推進計画(素案)について」提案理由の説明を求めます。

教育次長(土井恵一)                                          (提案理由説明)
ただいま上程されました、日程第4、議案第27号、「第2次高槻市子ども読書活動推進計画(素案)について」、提案理由のご説明を申し上げます。
「子どもの読書活動の推進に関する法律」第9条第2項の規定に基づき、本市においても、市町村子ども読書活動推進計画として、平成18年に「高槻市子ども読書活動推進計画」を策定し、様々な施策を実施してまいりました。平成23年には見直し検討を行った上で、計画の継続を決定したところですが、社会状況の変化に対応し、引き続き子どもの読書活動に関する施策を推進するため、次期計画の検討を進めてまいりました。
策定にあたっては、附属機関である「高槻市図書館協議会」において意見聴取を行い、第2次高槻市子ども読書活動推進計画(素案)を作成いたしましたので、今回ご審議をお願いするものでございます。
それでは、素案の内容について概要版を用いてご説明いたします。本計画は5章構成としており、第1章では、計画策定にあたっての考え方をまとめています。
まず、計画の位置づけは、「子どもの読書活動の推進に関する法律」第9条第2項に基づく「市町村子ども読書活動推進計画」でございます。
また、対象年齢は、0歳からおおむね18歳以下で、計画の期間としましては、令和4年度から令和8年度の5年間としております。
第2章「子どもの読書活動を取り巻く状況」では、上位計画である国・府の計画の策定状況をお示ししています。
第3章「第1次子ども読書活動推進計画の取組結果と課題」では、第1次計画に基づく取組の結果、読書好きな子の割合が増えるなど、全国平均との差が小さくなっていること。また、子どもの読書活動の現状と課題として、子どものインターネットの利用時間が年々長くなっており、さらに、中・高校生になると勉強・塾に加え部活に費やす時間が増え、自由に使える時間が減ることから、読書をする時間がないと答える子どもが増えていることなどの課題をお示ししています。
第4章は「第2次計画の基本的な方針と施策」です。
まず、基本的な方針として「基本方針」「読書の位置づけ」「3つの視点」を定めています。基本方針は、「発達段階に応じて切れ目なく、読書に親しむ機会を創出し、子どもが読書を楽しいものととらえ、読書習慣が身に付けられるよう取り組みます。」「読書によって、感性が磨かれたり、読み取る力が身に付いたりすることで、子どもたちの未来の選択肢が広がり、人生をより深く生きることにつながるよう取り組みます。」と定めています。
また、「読書の位置づけ」としては、「物語を一冊全部読むこと」だけではなく、色々な媒体で提供される情報を、色々な手法で楽しむこととしています。
さらに、「出会う」「楽しむ」「学ぶ」の3つの視点を持って、施策に取り組んでいくこととしています。
裏面をご覧ください。「子どもの読書活動推進のための施策」です。
大きく4つに分けており、まず1つ目の「家庭・地域で」では、乳幼児期から絵本に親しむことが、子どもの感性や想像力を育むことにつながることから、子どもにとって身近な場所である家庭や地域において、読書に親しめる環境を整備し、保護者への情報提供の充実に取り組むとしています。
2つ目の「学校」では、読書習慣を身に付ける上で、学校は大きな役割を担っていることから、発達段階に合わせ、子どもの自主的な読書活動を支援し、読書好きな子が増えるよう取り組むとしています。
3つ目の「市立図書館」では、図書館を利用することで、子ども達が読書に興味を持ち、読書を楽しいものとして認識し、読書習慣を身に付けられるよう取り組むとしています。
4つ目の「人材育成・環境整備」では、図書館職員やボランティアなど活動にかかわる人材の育成、知識技能の向上を図るとともに、だれもが利用しやすい読書環境づくりを推進するとしています。
最後に、第5章「子どもの読書活動状況の指標」では、施策の進捗を把握するために、毎年、取組状況を調査し、その際に、進捗状況の目安となる指標を定めています。
なお、今後の予定といたしましては、12月市議会定例会において素案及びパブリックコメントの実施について報告し、その後、市民の皆さまから広くご意見を頂戴するパブリックコメントを、本年12月20日から1月19日にかけて実施します。そして、頂いたご意見を元に修正を行い、再び2月の教育委員会においてご審議いただきたいと考えております。
以上誠に簡単な説明ではございますが、ご審議の上、ご可決賜りますようお願い申し上げます。

樽井弘三教育長
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。

美濃律委員
第4章の2の(1)家庭・地域で、の施策、1.「ブックスタートの実施」というのは、具体的にどのような施策なのか教えていただけますでしょうか。

中央図書館副主幹(平井智子)
ブックスタートの実施についてですが、4か月児健診時に絵本や絵本リスト、図書館利用案内などを保護者の方にお渡しするものです。その際、絵本は3冊程度用意しておりまして、その中から1冊お選びいただき、家庭での読み聞かせを促進しようとするものです。

樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。

岡本華世委員
(2)学校で、の施策の中で、「ボランティアとの連携」などありますが、実際に読み聞かせなどされている割合はどのくらいなのか分かれば教えてください。

中央図書館副主幹(平井智子)
割合は調べておりませんが、主に小学校で、ボランティアの方が読み聞かせやストーリーテーリングなどを実施しております。残念ながら、昨年度はコロナのため、休止したところがほとんどであったと聞いております。

樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。

深堀基子委員
全校一斉の読書活動とありますが、具体的にどのような取組をされていますか。

中央図書館副主幹(平井智子)
資料17ページをご覧ください。全校一斉の読書活動ですが、朝の一斉読書などをしている学校があると聞いております。

教育指導課長(杉野暁子)
朝の読書活動は、朝の10分間程度、自分たちが選んだ本を読む時間としてとっている学校が多くあります。

深堀基子委員
他の活動はありますでしょうか。

教育指導課長(杉野暁子)
朝読書以外の活動は把握しておりません。しかしながら、全校一斉ではありませんが、小学校では、国語の時間等を使って図書館を活用し、読書の時間をとっている学校が多くございます。

樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。

浦野真彦委員
素案11ページに不読率とありますが、この不読率のアンケートに、教科書や参考書、漫画や雑誌は除くと書かれています。先程、提案理由の説明の中で、「読書によって感性が磨かれたり、読み取る力が見に付いたりすることで、子どもたちの未来の選択肢が広がり、人生をより深く生きることにつながる」とありましたが、これは漫画でも可能ではないかと思います。
スタートのところでは絵本が推奨されており、また、素案12ページに子どもが読む本として、中学2年生は「アニメや漫画の原作」が45%とかなり高くなっていますが、漫画についてどのようにお考えでしょうか。

中央図書館副主幹(平井智子)
まず不読率のアンケート調査についてですが、こちらは文科省が行っております、全国学力・学習状況調査で一律に決まっておりまして、その中で漫画や雑誌を除くと定められています。
ただ、最近は漫画でも、社会的な問題を取り扱ったものなども増えてきておりますので、市の方針としては、広く読書の一環として捉えても問題はないかと考えておりますが、調査は全国統一となっておりますので、この形となっております。

樽井弘三教育長
学校図書館に漫画など配架されているかと思いますが、その状況を教えてください。

教育指導課長(杉野暁子)
学校図書館についても、内容は限定されたものになりますが、漫画を置いている学校もあります。例えば歴史に関するものや、教育的に学ぶことができる漫画を置いております。

樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。

深堀基子委員
小学生の読書をしない理由の項目で、「読みたい本がない」の回答が53%ですが、小学生が本を選ぶ場所は、学校図書館が多いと思います。学校図書館に読みたい本がないのか、本自体に興味がなく、読みたい本がないのかどちらなのでしょうか。

教育指導課長(杉野暁子)
どちらもあるかと思いますが、特に小学校ではさまざまな本に触れる機会が大事だと考えております。先程の国語の時間の他の取組としては、色んなジャンルの本に手を伸ばせるようにしながら、自分自身の興味を広げていって、読みたい本を自分で見つけるという力もつけられるよう取り組んでいます。
また、読みたい本がないかもしれないというところについては、新しい本や興味のある本を定期的に更新していけるように取り組んでいきたいと思います。

樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。

岡本華世委員
私も以前、小学校の休み時間に図書館を開けるボランティアをしていたことがありましたが、それは、学校司書の方が毎日は常勤されないので、その方がいないところに保護者がボランティアとして入っていました。
その時に、子どもたちがすごい勢いで入ってくることがあって、その子どもたちは、読んだ本の数を競争するといったことをしていたり、そのグラフなどもあったりしました。
きっかけはなんでもいいので、子どもたちが興味を持つこと、例えば、図書の先生たちが飾ったりするなど、入りやすい雰囲気を作られているというのを保護者としても感じていました。やはり、そういったことが子どもたちに伝わって、そのきっかけから本が好きになったり、学びにつながっていけばいいなと思います。そのような支援が教育委員会からもできたらいいなと思いますので引き続きお願いしたいと思います。

樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。

深堀基子委員
先程、ブックスタートのお話が出ていたのですが、最近、スマートフォンやタブレット等で子守りをさせているお母さん方をよく見かけるのですが、スマートフォンなど小さい頃にそのような画像を見せることが脳に悪い影響を与えると言われている科学者の方などもいらっしゃいます。やはり、親の読み聞かせというのが小さい時はすごく大事だと思いますので、ブックスタートの本を渡す時に、なるべくスマートフォンやタブレットで子守りをさせないで、親が関わってあげてほしいというような話をしていただけたらと思いますので、よろしくお願いします。

中央図書館副主幹(平井智子)
ご意見ありがとうございます。まさにそのような活動を、図書館ではボランティアの方に協力していただきながら、お声掛けをしております。
ただ、現在はコロナの関係で全ての方にはできないのですが、絵本を配布する際には、読み聞かせの大切さを伝えるリーフレットも同時にお配りしております。ブックスタートのバッグを持った親御さんが、それを契機に図書館をご利用いただいているというのも多くありますので、今後とも推進してまいりたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

樽井弘三教育長
他に何かございませんでしょうか。
それでは私から、素案10ページ、11ページをご覧いただけますでしょうか。まず10ページの図7、読書が好きな子のグラフですが、明らかに平成24年度が一気に上がり、区切りとなっています。次に、先程、浦野委員からも質問がございましたが、11ページの不読率を見ると、小学校では平成25年度に極端に低くなっています。これは偶然ではないと私は思っているのですが、実はこれは平成23年度に「学校図書百万冊計画」で、今の市長が学校に蔵書を増やすため、億単位のお金を充てられました。
本に関して、平成23年度の充てられた予算と今年度の予算を比較したいと思いますが、分かりますでしょうか。

教育指導課長(杉野暁子)
今手元の資料にあります、平成23年度当時の購入冊数は、小学校で112,400冊、中学校は63,200冊で、これを各学校数で割りますと、小学校では1校あたり2,741冊、中学校では3,511冊です。
一方で、今年度の予算額で冊数を計算しますと、小学校では1校当たり137冊、中学校では1校当たり139冊になります。

樽井弘三教育長
とんでもない数の差がありまして、今ありましたように、平成23年度は小学校で1校当たり約2,700冊、中学校が約3,500冊ですが、たしか私のいた学校は規模が大きかったので、4,000冊を超えていたと思います。とすると、この読書が好きな子とその裏腹の不読率を考えると、やはり新しい蔵書の数がどれだけあるのかということが、読書活動を推進する上では大きな課題であると考えています。
学校図書館だけではなく、家庭や中央図書館など公共図書館もありますが、これは読書活動における環境整備が目的であるので、子どもにとっての最大の読書環境は蔵書の数であると思います。もちろん、そこには読み聞かせの人がいたりなどもしますが、本がなければ意味がありません。いつ行っても古い本しかない状況であれば、やはり読まないでしょう。なので、常に消耗品として新しい本をどれだけ揃えられるかというのは、お金もいりますが、課題であります。
この年の予算は2億円を超えていたかと思います。毎年は無理であっても、蔵書をどう増やすかというのは大きな課題であると思っています。
学力との関係も、読書の時間よりも家にどれだけ本があるかの方が相関関係が高いと全国学力・学習状況調査でも出ています。
この推進計画で蔵書を増やしていくことを、学校図書館も含めてお願いしたいと思います。
他に何かございませんでしょうか。
それでは、無いようですので、採決に入ります。議案第27号、「第2次高槻市子ども読書活動推進計画(素案)について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。

 

(異議なし)

 

樽井弘三教育長
ご異議が無いようですので、議案第27号は、原案どおり可決されました。
続きまして、日程第5、議案第28号、「令和3年度歳入歳出補正予算(第4号)教育費原案について」提案理由の説明を求めます。

教育次長(土井恵一)                                          (提案理由説明)
ただいま上程されました日程第5、議案第28号、令和3年度歳入歳出補正予算(第4号)教育費原案の決定につきまして、提案理由のご説明を申し上げます。本件につきましては、11月30日から始まります12月市議会定例会に上程されるものですが、それに先がけ教育費の原案決定をお願いするものでございます。
それでは議案書1ページ、及び2ページをお開きください。ここでは、全体の歳入・歳出額を記載しております。
今回の補正でございますが、新型コロナウイルス感染症対策に係る費用の補正等を行うものでございます。
歳入予算につきましては、1ページ最下段にございますとおり、465万円を増額し、歳出予算につきましては、2ページ最下段にございますとおり、6千872万円を減額いたすものでございます。
では、歳出からご説明申し上げます。5ページをご覧ください。
小学校費、学校管理費の中段あたり、需用費・消耗品費につきまして、427万2千円、備品購入費につきまして、207万8千円を増額し、6ページ、中学校費、学校管理費の中段あたりにございます、需用費、消耗品費を163万3千円、備品購入費において131万7千円を増額補正するものです。
これは、新型コロナウイルス感染症の感染リスクを最小限に抑えながら、円滑に教育活動を継続するために、小中学校における感染症対策に係る物品購入を行うもので、当該事業は、本年3月の補正予算でご可決頂き、全額を今年度に繰り越し執行しておりますが、この度、国の学校保健特別対策事業費補助金におきまして、1校あたりの補助上限額が引き上げられたため、これを積極的に活用し、増額補正の上、感染症対策の一層の徹底を図っていくものです。
続きまして、5ページにお戻りいただきまして、小学校費・学校管理費の下段にございます、負担金補助及び交付金について、1千868万5千円の増額、6ページの中学校費・学校管理費の下段にございます、負担金補助及び交付金について、3千402万円の増額を行うものです。
こちらは、新型コロナウイルス感染症の影響により、修学旅行等の宿泊を伴う行事が中止になった際に生じるキャンセル料等の経費について予算編成し、保護者の負担軽減を図るものです。
続きまして、8ページをご覧ください。
社会教育費・公民館費の、備品購入費において、経年劣化した電話設備を更新するため、91万3千円の増額補正を行うものです。
続いて、職員の人件費の補正でございます。4ページにお戻りください。
4ページ、教育総務費の事務局費、及び教育センター費、5ページ、小学校費の学校管理費、6ページ、中学校費の学校管理費及び6ページから7ページの幼稚園費の幼稚園管理費、7ページ、中段の社会教育費の社会教育総務費、8ページ、社会教育費の公民館費及び図書館費のそれぞれで、給料・職員手当等・共済費におきまして、今後の執行見込等を勘案した補正を行うものです。
最後に、事業の進捗等に伴う不用額の減額補正についてご説明いたしますので、5ページにお戻りください。
小学校費・学校管理費では、委託料、6ページ、中学校費・学校管理費では、委託料及び工事請負費、7ページの幼稚園費・幼稚園管理費では、工事請負費におきまして、契約差金等の減額補正をそれぞれ行うものでございます。
続いて歳入についてご説明申し上げます。3ページにお戻りください。
教育費国庫補助金の小学校費補助金におきまして、317万5千円を増額し、中学校費補助金におきまして、147万5千円を増額いたすもので、先程ご説明いたしました、小中学校における感染症対策に係る国の学校保健特別対策事業費補助金を、増額補正するものでございます。
説明は以上でございます。ご審議の上、ご可決賜りますようよろしくお願い申し上げます。

樽井弘三教育長
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。
それでは、無いようですので、採決に入ります。議案第28号、「令和3年度歳入歳出補正予算(第4号)教育費原案について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。

 

(異議なし)

 

樽井弘三教育長
ご異議が無いようですので、議案第28号は、原案どおり可決されました。
以上で、本日の日程がすべて終了いたしましたので、閉会といたします。

 

(午後4時09分閉会)