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令和3年度第2回高槻市図書館協議会会議録

ページID:018167 更新日:2022年3月22日更新 印刷ページ表示

会議の名称

令和3年度第2回高槻市図書館協議会

会議の開催日時

令和3年10月1日(金曜日)午後3時34分から5時4分

会議の開催場所

教育委員会室

公開の可否

事務局

中央図書館

傍聴者数

8人

出席委員

7人

岡井寿美代委員、角所宙子委員、川瀬綾子委員、竹原正和委員、中村利久子委員、南靖子委員、村上泰子委員

会議の議題

  1. 令和2年度高槻市立図書館運営状況について
  2. 第2次高槻市子ども読書活動推進計画の策定について

配付資料

  1. 次第
  2. 資料1 令和2年度高槻市立図書館運営状況
  3. 資料2 第2次高槻市子ども読書活動推進計画素案
  4. 資料3 今後の日程

審議等の内容

開会時点で、在任委員8名中6名出席につき、本会議は成立。開会に際し参事兼中央図書館長より挨拶。出席職員の紹介。

(傍聴の確認と許可)

<案件1>令和2年度高槻市立図書館運営状況について

(資料1 令和2年度高槻市立図書館運営状況 説明)

会長:案件1について事務局の説明が終わりました。委員の皆様ご意見などあれば、積極的にお願いしたいと思います。いかがでしょうか。

委員:まず一点目なのですけれど、これからのビデオテープの扱いをどうなさるかお伺いしたいと思います。というのも、こういった映像資料を基にして、日本語を学ぶ外国籍の方もおられる可能性もありますし、映像作品を見てから原作に興味を持ってもらえるようなこともあるのかなと思っています。そういうことを考えると、DVDやブルーレイの購入に移行していかなければならないのかなと思うのですけれど、そういったところをこれからどういった風にお考えなのかお願いします。

参事:ビデオテープへのご意見をいただいたところですが、DVDはご覧いただいた件数しか上がっていないのです。ビデオテープは持っているものもどんどん古くなっていっておりますし、社会的にダウンロードとかで、今ビデオテープが社会からなくなっていくようなところがあると思います。映像系ということでは、ビデオテープを増やしていこうとうことは考えていません。DVDにつきましても、おっしゃっていただいたように必要性はあるのだろうと思っているのですが、私どもの図書館ではDVDを増やして貸し出していこうという方向性はもっていません。

事務局:補足ですが、ビデオの購入は、今はしていません。映像系で購入しているのは、小寺池で館内上映用のものを購入しています。あと、行政が作成した啓発用DVDなどを冊子とセットで貸出しています。

会長:よろしいでしょうか。他にいかがですが。

委員:次に3頁目をお願いします。レファレンスサービスについて、データを取り上げていただいてありがとうございます。今回見ていきますと、1,040件増加しているということなのですが、増加の要因は何だと考えておられますか。年報にあるレファレンスの抜粋はとても面白いものも載っています。ぜひ、国立国会図書館のレファレンス協同データベースに登録をお願いしたいと思います。というのも、豊中市の図書館が高槻市に対しての協同データを挙げているのですが、高槻市は0件という状況です。たくさんのレファレンスをなさっているので、皆さん方の役立ちそうなものを登録していただければと思います。一つ、増加の要因が何だったのかということだけ、何か分かることがあればお教えいただければと思います。

事務局:基本的には、レファレンスに力を入れようということで、職員にレファレンスを意識してもらったので、窓口対応の中でレファレンスに挙がっていないものもあったのですが、意識することで記録するようになってきたことがあるかと思います。各館の職員に対して、会議などを通じて意識付けをしておりましたので、その成果が出てきたのではないかと思います。また、一度ご利用いただけると、リピーターになっていただける利用者も出てきますので、その相乗効果ではないかと思います。あと、データベースへの登録ですが、図書館協議会でのご意見も受けて、登録の準備をしているところです。

事務局:現在は登録館のみが見られる状態で、登録しています。全国の図書館の方に見ていただいて、コメントが入ればそれを修正して適切な状態にということで様子を見させていただいていたのですが、特にコメントは来ていませんので、ゆくゆくは一般公開させていただくということです。今は、登録されている図書館の方に見てもらって、問題が無ければ一般公開に変えていこうということで、まだ途中ですので、一般の方に見てもらう状態ではないのですが、登録としては進めています。

会長:レファレンス協同データベースはそんな気負わなくても、比較的簡単なものもたくさん載っていますので、どんどん載せていっていただければと思います。

委員:私もレファレンスの3頁のところで、素朴な疑問としてレファレンスは図書館の利用者を増やすのに本当に大事なことだと思うのですが、館によっては年度で減少してしまった館もあるということで、そこらへんは何か要因があったのでしょうか。もし、分かれば教えていただきたいと思います。

事務局:服部図書館などでは、ご利用者数が大変伸びておりまして、30分限定にしても込み合っているということで、なかなかゆっくり個別のレファレンスを取るのは難しいのかもしれません。レファレンスをしようとすると、その方が何を知りたいと思っておられるのか、最初の質問でその答えが出せるわけではないので、こういうことですかと聞いてお調べしてお答えして、少し違うのだとか、そう言ったやり取りする時間が必要ですので、そういった時間を取りやすいのですが。どうしても、新規の貸出券を作るとか、レファレンス以外でも窓口が多忙になっている館というのはなかなかその時間を作るのは難しいのかと。

事務局:滞在時間が短くなったというのは要因の一つかと。小寺池では2階に閲覧室として、調べものなどをしていただく専用の部屋があるのですが、それが使用禁止になって、学習や調べものする方の利用が減っていることがあります。また、服部は駐車場があるため車で来館する方が多く、家族分予約して一度にたくさん借りて帰られるということがあります。コロナの関係で特に昨年はその傾向があり、ばたばたした館内ではレファを利用しようかという気にも、なかなかならなかったのではないかと。そういった方は、中央をご利用なさるとか、利用者の方もお選びいただいているのかなと思います。

会長:レファレンスは図書館の中の対面だけですか。

事務局:電話も受け付けています。たまに、メールとかお手紙も来たりします。それらを全てまとめた数になっています。

会長:メールとか電話での相談が増えたりということは特になかったのですか。

事務局:基本的には先ほど申し上げたように、やり取りをしたいので、電話か口頭でお願いしておりまして、あまり積極的にメールはご紹介していません。メールだと、やり取りがプツプツとなるので、電話か口頭をお勧めしています。

会長:わかりました。他にどうでしょうか。

委員:障がい者サービスにも、積極的に取り組んでいらっしゃって、小寺池を中心に利用者の方も多いようです。この方は視覚障がい者の方ですか。他の方、識字障がいなどにも対応されているのでしょうか。

事務局:対面朗読に関しましては、特に手帳の要件を必要としていませんので、字が読みにくくなったご高齢の方も、お申込みがあれば、ボランティアさんとのマッチングをしてサービスをご提供させていただいています。一方で、郵送貸出は、郵便局の制度を利用させていただいているため、点字を中心に貸出をしています。身体障がい者、来館が困難な程度の障がいをお持ちの方に対しては、郵送サービスで貸出させていただいています。対面朗読に関しては、ご自身の申し出によってご利用いただいている状況です。

委員:文庫の方に最近多くなってきたのが、識字障がいの子ども達はどうしたらいいのかというので、相談に来たのでボランティアさんを紹介したり。図書館にきっとあるよというと、案内に書いていないと。視覚障がい者と書いてあって、私たちが行っていいのかなと親御さんの方がちょっと戸惑ってらっしゃった。そもそも子どもが案内を読めないので、図書館でそんなんしてくれるのかという相談があったのです。そういったことで、子ども達にもわかりやすくアナウンスメントがあったらありがたいなと思います。

事務局:貸出券を作る際には、利用案内をお渡ししていて、そこには視覚障がい者などと記載しているのです。

事務局:当初は視覚障がいの方が多かったと思うのですが、今は高齢者の方もご利用いただいていますし、LLブックなど文字以外から情報が入りやすい本のご用意も各館していますので、また、お尋ねしていただければ。サービスの案内なども分かりやすいように随時見直しながらさせていただいているところです。

委員:利用者自身が識字障がいなので情報も届きにくいのだと思いますので工夫していただけたらと思います。

会長:おそらく視覚障がい者などという書き方だと、視覚障がい周辺のことだけだと思われるので少し工夫をお願い出来たらと思います。

事務局:ものによっては、スペースの問題もありますが、対応していきたいと思います。

委員:そのことなのですけれど、子ども向けの冊子とか子育て支援の冊子にも載せているということはないのですか。

事務局:子ども向けの冊子は、年代別にお薦め本の紹介冊子などを作成しています。

事務局:子育て支援の総合的な冊子ですね。Waiwaiカフェとか。こちらは、全体の構成もあって調整が必要になるので、作成している部署と相談させていただきます。

委員:そういうのに載っているとわかりやすいかなと思います。

事務局:障害がある子だけでなくて、いわゆるグレーゾーンの子達へのご案内ですよね。それについては、図書館のことだけでなく、全体的なご案内としてあった方がよいと思いますので、所管課と相談させていただきます。

会長:せっかく蔵書としてあるのですから、幅広く活用していただけるような方法で考えていただけたらと思います。他いかがでしょうか。

委員:今の質問とちょっと関連するのですが、視覚関係の方とかは分かったのですが、日常的に聴覚障がいの方の窓口のサービスのやり取りとか、外国語を話される方の窓口の関係というのはどういった形ですか。

事務局:聴覚障がいの方でしたら、筆記ができるボードを用意していまして、ピクトグラムとか指差しでご案内できるものを窓口にご用意させていただいております。外国の方も、英語ですけれども簡単な利用案内はご用意させていただいていて、ホームページにも挙げていますので、それを見て申し込みに来られることもあります。

委員:例えば図書館に行くと窓口でそういうことができますということはわかるのですか。

事務局:お手伝いがが必要な方向けのチラシなどご用意しています。

事務局:聴覚障がいの方は、ご自身でお申し出いただかないと分からないのです。

事務局:耳マークとか手帳とか見せていただければ、その旨対応させていただいていますし、中には知られたくない方もいらっしゃいますので、お申し出によってお手伝いさせていただくかたちです。

委員:何でこんなことを言うかというと、本市でも手話言語条例というのを持っていますし、本市の中ではまだ進んでいませんが、大阪市では筆談・手話できますということを窓口にしっかり掲げてあったりとかあるので。おっしゃるようにそのことを知られたくない方もいらっしゃるかもしれませんが、サービスがあること自身が配架されているものを見なければ分からないということであれば、今後もう少し工夫していただけたらなと思います。

事務局:聴覚障がいの団体とは、こんなサービスがありますよということを、情報誌でお知らせしていただいていて、情報交換などさせていただいています。

事務局:その関係で、展示では「手話も言語です」と題して特集させていただいています。手話の勉強をされたい方、手話を使われる方向けの本を展示して、障がい福祉課とも連携させていただいて、どういったサービスが受けられるかという案内を、チラシなども置いて特集をしました。いただいたご意見を参考にこれからも工夫していきたいと考えています。

会長:他によろしいでしょうか。それでは案件2に移らせていただきます。「案件2第2次高槻市子ども読書活動推進計画の策定について」事務局から説明お願いします。

<案件2>第2次高槻市子ども読書活動推進計画の策定について

(資料2 第2次高槻市子ども読書活動推進計画素案
  資料3 今後の日程 説明)

会長:案件2についての事務局の説明が終わったのですが、こちらにつきましてもご意見などがありましたらよろしくお願いしたいと思います。

会長:12月のパブコメは、私たちだれもが見られる形で公開されるのですか。

事務局:パブコメ手順が市で決まっておりまして、それに従って結果報告までさせていただきます。

委員:8頁目の利用状況に関してなのですが、平成28年と令和2年では図書館利用の状況がコロナによって悪くなってしまっているところがあると思うのですが。コロナによって、みたいなことはどこかに書かれるのですか。これだけを見ると、図書館のサービスの提供が何か悪くなっているのではないかという、データだけで見るとそう見えてしまうので。せっかく図書館の皆さんが頑張っておられるのに、もったいないというか。

会長:問題があるように見えるのは残念ですね。

事務局:注記を足しましょうか。コロナで休館になる時期より前、緊急事態宣言の前の実施なので記載しなかったのですが。令和2年11月27日から12月14日ですね。

会長:緊急事態宣言ではなかったのですけれど、皆さんの行動には影響があった時期ですね。

事務局:追記する方向で修正します。

副会長:「家庭・地域で」のところで、いろんな所で本の紹介をされていると思うのですが、幼稚園とか保育所など子ども向けのところの案内というのはたくさんあると思うのですが。老人ホームとかそういうところで申し込んだりしておられるのでしょうか。私の親も入っているのですが、読書コーナーとかだと、自前の本は冊数が少ないのです。そちらからの希望などは無いのでしょうか。

事務局:団体貸出はご利用いただけますが、こちらから本を配架させていただいているのは「まちごと子ども図書館」ということで、子育てに関する施設が中心なのです。大人向けの本ということであれば団体貸出制度になるので、施設で本を管理される方がいらっしゃったらご利用いただけます。団体貸出でしたら1か月借りられますが、施設の方で、借りたり返却したりしていただかないといけませんので。

副会長:施設側の人がいなければ難しいのですね。

事務局:貸出を管理する方がおられれば、民間の保育園などもご利用いただいていますので、高齢者施設でも大丈夫です。

事務局:グループホームのマネージャーが、大人向けの紙芝居を借りられ、活用されている事例もあります。例えば、ボランティアグループでそういった施設を回られるのであれば、お二人以上で、高槻市内で活動するということでご登録いただければ団体貸出ができますので。

委員:15頁の基本的な方針が良いなと思って。「(3)取組に当たっての3つの視点」がいいいと思うのです。私が一番重要だなと思うのは、「出合う」というのが重要だと思っています。調査では、読みたい本がないという子ども達が多いので、そういう子達を読みたいという気にさせるには小さいころから、良い本に出合わせるというのが必要だなと思っています。幼児に良書を出合わせるということを重ねていっていただきたいと思っています。具体的に一つ、ブックスタートのときにボランティアさんが来られていない状況ですよね。若いお母さんたちは動画を見ることが増えていますので、赤ちゃんが絵本を見せてもらって喜ぶような動画を映していただくとかしていただいたら、お母さんたちも本を読んだらあんなに喜ぶのだなというのを分かっていただいて、手に取っていただけるのかなと思います。ボランティアさんが今後も参加できないのであれば、そういう取組をしていただければと思います。

事務局:ボランティアさんが今来られないのは、コロナ禍で人数制限をしているからです。また、ボランティアさん自身もコロナがあるので、この間はちょっと遠慮したいという方もあって、今お休みされている状況です。今後、コロナが落ち着いてきて人数制限が緩和されるようならボランティアさんにも参加していただけると思います。それから、読み聞かせの動画につきましては、著作権の問題があり非常に難しいです。自由に挙げられるのは著作権がフリーのものに限るのです。数も少ないですし。すでに公開されているもの、コロナ禍で著名人が読み聞かせをしているものが公開されたりしていますので、そういったもののご紹介も検討していきたいと思います。

委員:児童養護施設への団体貸出などはされているのでしょうか。

事務局:まちごと子ども図書館の巡回施設に療育施設が入っていますので、図書館でセットした本を配架させていただいています。機会があれば、訪問して利用状況などをお聞きして、子どもが乗り物の本を何度もよんでおられるなど、どのような本の需要があるかを伺ったりしています。

委員:養護施設も入っているのですか。

事務局:巡回施設は公的施設のみで、児童養護施設はないのです。団体貸出制度は民間の施設もご利用いただけます。

会長:学校を含め公的な施設で手が伸ばせる子は良いのですが、そこからこぼれ落ちてしまう子ども達もおそらくたくさんいるのだろうと思います。大阪府の協議会の中で出ていた話なのですが、そういった子ども達が、本で勇気づけられて前向きになれるということもあるので、細かな目配りをしていただけたらなと思います。

委員:コロナ禍で文庫の方にいろんな訴えがやってきているのです。老人介護施設にせよ、外国籍の子ども達にせよ、おはなし会をやってくれとか、本を届けてくれとか、私たちのところにも本をくれと。この1年で文庫が新しく2つもできまして。配送してほしいという市民の方々の熱い訴えがやってくるのです。私たちボランティアとしても、積極的に支援して関わっていきたいと思っていますので、文庫を始めボランティアの方が市内各所に多くの方が参加されていて、学校でも録音して子ども達にお話しを届けたいとコツコツ録音されているボランティアもありまして。そうしたところに図書館からこんな方法がありますよとか、配送だったらこんなサービスがありますよとか、答えられる図書館であってほしいと思います。運ぶだけでもありがたいので、インターネットが普及してきて気軽に予約できて、要求が高くなってくると思うのでそうしたことに対応できるように配送サービスに手厚い予算を割いていただけたらありがたいなと思います。

会長:特に子ども読書活動推進計画に対してではなくて、子どもの読書活動を支援する活動全般に対してということですね。

委員:実際、学校でも配送サービスが週1回では足りないという声も聞きますので。きめ細かい連携とか、ある物をうまく使って回していただけたらと思います。

会長:家庭地域文庫への支援とかですか。

委員:図書ボランティアへの協力を募ってもいいのだと思います。

事務局:運送につきましては予算的にもなかなか厳しい面がございます。市全体の予算が縮小していく中で、図書館の予算を増すのは難しいです。もし、それを増やすのであれば図書館の予算配分の中で組み換えないといけない。厳しい状況ですけれど、その中でできることを考えていきたいと思います。

委員:特に遠隔地は考慮していただきたい。

会長:他にいかがですか。

委員:学校現場からです。17頁の「学校で」の5.の学校図書館と市立図書館の連携のところで「セット貸出や、団体貸出などの周知を図り、利用の促進を図ります」と書いてくださって、本当にありがたいのですが、借りたいセットが借りられない現実がどこの学校でもあって。教科書の順番は一緒ですので、平和とかいろんなテーマがあるときに、順番待ちになってしまって、教科書と違うときに調べ学習をしたのだということがどこの学校でもあるのです。十分資料を集めてくださっているのですが、貸出利用の充実ということを文言に加えていただいて、先生たちは本当に足りないと思っていて。借りられない実情を少しずつ解消していただきたいと思います。

事務局:「学校で」の項ですので、学校図書館の充実は1番に記載しています。今言われている資料の充実は図書館の本になりますので、「市立図書館で」のところで資料の充実を記載しています。ここは、連携の話をしているところですので。今おっしゃられているのは、連携の話そのものというより、セット貸出用の資料の充実ということですので、資料の充実の項目で対応しています。それから、ご要望の多いものについては、複数のセットをご用意させていただいています。

事務局:ご利用集計を取りまして、利用の多いものはセットを増やすようにしています。利用が2年、3年なかったものについては、セットから外させていただいて、その分新しいセットを作るとか。学校の方にも、一週間ずらすとご利用いただけるので、日程の変更はできませんかとか協力をお願いして、できるだけ使っていただけるようにしています。全校分は作れないのです。同じ内容をいくつも作るとなると、年を経て内容が古くなると同じ時期に入れ替えが必要な状況になりますので。図書館としては、学校にないような資料を用意していきたいとは思っているのですが。

事務局:今言いましたように、毎年利用が多いセット、平和やお米など把握しておりまして、それにつきましては、平和は15セット、他も5セット、6セットと用意しております。ただ、人気のものだけでよいかというと、いろんなことを調べていただきたいのに、それに対応できなくなりますので、全体のバランスを見させていただきたい。どうしても時期をずらせないという場合は、団体貸出で、図書館の児童書とか一般書から1か月貸出できます。そういったご利用も図書館でご相談にのらせていただくなど、柔軟な対応させていただきます。支援員さんはそういったサービスはご存知ですので、お気軽にご相談いただければと思います。

会長:他にいかがですか。

委員:19頁にある、人材育成・環境整備のところで、教職員研修の実施というところで支援員さんとか学校司書さんとかの研修も入るのでしょうか。

事務局:支援員さんも職員の内ですので入ります。

委員:今どのような研修をされているのでしょうか。

事務局:支援員さんは図書館でさせて頂いています。例えば、レファレンス、子どもの読書相談にどのように対応していくかとかについて、教育指導課とも調整させていただいて、年1回ないし2回させていただいています。

委員:わかりました。ありがとうございます。

委員:読書活動推進計画にそのまま何かを乗せてくれという訳ではないのですが、従来から大変気になっております、例えば1頁の段落の3つ目の「しかし、近年、インターネットやSNSの発達など情報化社会の急速な進展や」というところで言うと、急激に変化していると、大人にとっても先行きが見通せなくなっていますと、問題意識をここに書いてくださっています。次に、14頁の一番最後の段落「これからの子どもの読書は、インターネットなど様々な媒体を使用することも含めて考えていく必要があります。」とあります。前回の協議会でも議論になっていましたけれど、紙の本だけを全部読むことを読書ととらえるのではないということを考えると、こういった課題を抱えているのかなと思います。最後に、19頁の5番で「新しい技術に対する調査研究」ということで、「電子書籍など、新しい技術に対する調査研修を行い、図書館サービスの向上につなげます」ということで。これをずっと見ていますと、やはり学校教育におけるGIGAスクール構想もそうだと思うのですけれど、どちらかというとツールですよね。ツールや技術の方に、国の方針も含めて偏っているのかなと思っていまして。実際のところ、本来でしたらここら辺に問題意識で書かれているように、子ども達が紙媒体でない、映像であったりといった、メディアそのものをどんな風に学ぶのかという所ら辺と、子ども達もそうですけれど大人自身もどう学んで行くのかという所ら辺の今後の展開が重要ではないかと思っていまして。しかも、それは、図書館司書さんの研修等を見せていただいても、これは令和3年度まとめていただいている年報ですので、57頁を見てもやはり専門分野ですよね、児童文学講座であったりですとか、いろんな読書をされる対象の方々と、実務者研修というのが記載されているのですが、高度情報化社会におけるとらえ方についてというか、日本ではいろんな言い方をしていると思うのですけれど、メディアリテラシーであったり、情報リテラシーであったりICT教育であったり、そこも含めてグジャグジャになっていると思うのですが。そういった研修とか、今後の予定とかあるものなのですか。

事務局:職員の研修につきましては、司書が行うレファレンスでは情報リテラシーなども知っていないとご案内できませんので、そういったことを学ぶというのはベースになっております。そのうえで、専門的な各分野の研修を行っています。司書につきましては、メディアに特化した研修もありますけれど、レファレンスなどの研修ではそういったものも含まれているとお考え頂いて問題ないかと思います。子どもさんにつきましても、「学校で」の取組の「調べ学習などの実施」のところで「図書館資料やインターネットなどを使い、必要な情報を得たり、情報を活用して考えを広げたり、深めたりする情報活用能力を育みます。」とありまして、ここが今おっしゃっているメディアリテラシーのことを調べ学習のなかで学んで行くということです。メディアリテラシーは一般的には説明がまだ必要ですので、「情報活用能力」と記載させていただくということで、1回目の協議会でカタカナ語は使わない方針をご説明させていただいたところです。

委員:お仰っていることはよく分かるのですが、情報活用能力とか技術との言い換えではなくて。これは学校が所管になっているということですよね。

事務局:基本的に学んでいただくのは学校で、その方が広く子ども達に学んでいただけますし、図書館は、学校との連携ということで、学校を支援する形を考えています。もちろん、子どもさんが図書館で調べものなどをされるときは、レファレンスサービスとしてきちんと対応させていただきます。

委員:今のお答え分かるのですけど、私が知りたいのは技術の問題ではなくて、それこそメディアそのものを学ぶという機会が、子どもであっても大人であっても不足しているのではないかなという心配をさせていただいているのですよ。仰っているのは、レファレンスをされるときに情報リテラシーが分かっているから、分かっているというご回答だったのですけれど。たとえは、そのことを市民の方々にメディアを活用するときの考え方であったりという考え方は、市立図書館から支援があるわけではないですよね。

副会長:よろしいですか。中学校で言えば、技術科でパソコンを使っていきますので、情報機器の使い方だけでなくて、モラル的なことも生徒たちに伝えていきます。また、技術科だけじゃなくて、道徳とか、総合的な学習の時間でも扱っていきますし、いろんな授業で調べ学習をするにあたって、各教科の担当者が人を傷つける言葉を入れないようにとか、いろんな意見が出てくるけれどそれは一つの意見であって、それが全てではないということは伝えています。市立図書館からこういう風にしましょうねという案をいただくのではなく、学校独自でそういったこともやっている。

委員:それは情報モラルということですか。

副会長:情報モラルというか、いじめとかそういったことも全部ひっくるめたかたちになります。

委員:それは教育内容としてされているということですね。

副会長:教育の一環ですね。

会長:新しい学習指導要領で、その辺りのICT教育であったり、情報モラル教育であったりというのは小中高を通じて充実させていこうと指針が定められて、2020年度から始まっていますのでそう言ったあたりでカバーできる部分があるのではないかというのが1つ。それから、調べ学習などを学校で行う場合に、司書教諭であったり学校司書がかかわってくるわけですが、その中では資料の真偽の見極め方であったり、リテラシーであったりということも入ってきますので、そういったことがこの「学校で」の中に入っていると考えていただくと良いと思います。

委員:子ども達に情報活用能力を付けるには、教師自身が情報活用能力を付けないといけませんので、教育センターで研修をしたり、教員同士の自主研修をする機会がありますので、そういう所で、GIGAスクール構想でどういった力をつけさせていくのかお互いに研修し合ったりしています。

委員:委員が心配なさっているのは、子ども達は学校で学びますよね。一番不安なのは保護者のことだと思うのです。保護者教育みたいな形でネットリテラシーですとかが言われていますけれど、そういう研修というのは学校がしてくださるのか、図書館の方から本や資料の使い方を啓発してくださるのか、どういう風に啓発してくださるのかということではないのでしょうか。

委員:PTAさんと協力して、PTAさんの人権研修などでメディアリテラシーの講師を呼んでくださって、お子さんのスマホの使い方大丈夫ですかとか、そういう学校はあります。

委員:今聞いていて思ったのですが、小学校からパソコン学習とか、インターネットの使い方とかあると思うのですが、今もっと低年齢化していると思うのです。子育て世代の幼稚園とかの保護者向けに対して、教育とかが必要だと思っていて、そういう時は図書館とかこういった使い方は注意しましょうねとか、ほわっとした指導なんかが必要になってくる時代になってきたのかなと思いました。

副会長:今おっしゃられたことですが、中学校区で保護者の方に人権研修を行いますという形で、小中の保護者だけでなくて幼稚園・保育所の保護者の方も参加できる体制になっています。中学校では、入学説明会とか入学式とかの後に行っている学校もあります。もちろん同じような内容で、中学生、小学生向けの講座も行ったりしています。

会長:他に大学でも公開講座をやっているところもありますし、機会としてはいくつかあるのだろうと思います。どこでそういう機会が得られるかという情報が集約されていない部分があるのではないかと思います。これから、SNSだったりいろんなツールに触れていく中で、大人もどうしたらいいのかということが問われているというのが、ここにおられる方の共通の認識だと思います。それを提供するのは、ある時は学校で、ある時は公民館だったり、ある時は図書館だったりということで対応されるのでしょうけれど。図書館は情報のポータルという面がありますから、そういった情報をまとめて、ここでこういったことをやっていますよという情報提供が、今後これだけに関わらず色々な情報、ビジネスもそうですし。どこに行ったらどういう情報が得られるのかということを情報提供していくということも、重要なことなのかなと、今のお話をお伺いしていて思いました。どこに行ったらどういう情報を得られるのかということを情報提供していく重要な課題なのかなと思いました。それは、今回の子ども読書の問題からは少し外れますので。でも、子どもは大人の背中を見て育つということもありますから、全く関係が無いという訳ではなく、今後図書館のテーマの一つにしていただけたらなと思います。

事務局:今、関心の高いテーマでして、書籍も子ども向け、大人向け出ており、図書館でも積極的に購入して提供するようにしています。各施設が行われている行事につきましても、図書館にチラシを置いて、皆さんの目に付くように提供させていただいています。また、展示など図書館でできることに取り組んでいます。例えば、この間、SDGsの特集がありまして、その中の一つとして取り扱っていますし、機会を見て取り組んでまいります。

副会長:今、コロナの関係で、中学校で行っている職業体験とか、小学校で行っている図書館見学とかができない状況になっているのですが、受け入れていただけることはとてもありがたいのです。読書好きな子は、図書館に行けるということだけでもわくわくしていますので。コロナが収まりましたら是非引き続き受け入れていただければありがたいと思います。

会長:文言の部分で2か所ほどよろしいでしょうか。17頁の1番の「学校図書館が、読書センター・メディアセンターとしての機能を発揮するよう」とあるのですが、一般的に文部科学省などが学校図書館の機能を記述するときには、読書センター・学習センター・情報センターというような言い方をしておりますので。大阪府の計画もそうなっていたかと思います。そこは調整いただければと思います。もう一つは、19頁のリード文と2番のところで、技術の向上ということなのですけれど、技術向上と言うと表面的なテクニカルな感じがしてしまうので、一般的には知識・技能の向上という言い方、学校の学力の向上の時にも知識・技能の向上と言いますので、そんな言葉にしていただいた方が、より広い意味につながるのではないかと思いました。

事務局:今おっしゃったところは、スキルアップのことを、スキルアップを使わずに表現しようとしているところで、技能の方がより適切だと思いますので、ご意見の形で修正したいと思います。メディアセンターは、所管課に確認しましたら、市で教育振興基本計画を今年策定したのですが、その中でメディアセンターを使っていました。メディアセンターは、学習センターと情報センターを合わせた意味で使っているとのことでした。時と場合によって、どちらも使っているとのことでしたので、国・府の計画に合わせた方が皆さん分かりやすいと思いますのでそちらに合わせようと思います。

会長:メディアセンターというと、資料のセンターというイメージが強いので合わせていただけるといいと思います。最後に、5章で、施策を着実に進めていくので、毎年進捗状況調査をしてくださるということが明記されましたが、しっかり把握していただいて着実に進めていただきたいと、希望しておきます。それでは、この案件を終わらせていただいてよろしいでしょうか。では、その他の案件として事務局からなにかありますか。

<その他>

事務局:その他案件といたしましては、次回開催についてご案内させていただきます。先ほど資料3でもご説明させていただきましたが、次回は来年3月頃に開催したいと考えています。パブリックコメントの実施結果、それを踏まえて策定した計画のご報告をさせていただく予定です。日程が決まりましたら、改めてご連絡させていただきます。

会長:ありがとうございます。予定されていた案件は以上です。最後に事務局から何かありますでしょうか。

参事:本日は本当にいろいろ貴重なご意見いただきましてありがとうございます。いただいたご意見を参考させていただいて、第2次高槻市子ども読書活動推進計画の策定を始め、図書館サービスの充実に努めてまいりたいと思います。本日は誠にありがとうございました。

会長:それでは、これにて、令和3年度第2回高槻市図書館協議会を閉会いたします。みなさまありがとうございました。

(以上)