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避難情報が変わります、適切な避難行動をとりましょう

ページID:006431 更新日:2022年3月22日更新 印刷ページ表示

はじめまして。この4月から危機管理監に着任した中川です。

雨後の緑が目に鮮やかな季節ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。今年の夏は例年より暑くなることも予想されておりますので、熱中症などの体調管理には十分にご注意ください。

今年、近畿地方では統計史上最も早い梅雨入りとなり、風水害の発生が懸念される季節を迎えています。市民の皆様が、安全・安心に暮らせる強靱なまちづくりを推進するため、全力で取り組みたいと思います。

さて、今回のこちら部長室では、5月から変更となった「避難情報」と新しくなった「水害・土砂災害ハザードマップ」について、ご紹介させていただきます。

ハザードマップの見直し

昨年度は、市全域に被害が及ぶような災害は発生しませんでしたが、全国各地で台風や豪雨によって甚大な被害がもたらされました。特に、九州地方を中心に記録的な大雨となった令和2年7月豪雨では、熊本県の球磨川などがはん濫し、多くの方が犠牲となりました。また、長野県や高知県では総雨量が2,000ミリメートルを超え、多くの地点で観測史上最大の雨量となるなど、近年、想定を超えるような猛烈な雨が増加傾向にあります。

本市は、市域を流れる淀川や芥川、女瀬川、檜尾川等に加え、北部には山間部を有することから、大規模な水害や土砂災害が発生するリスクが常にあります。このような災害から身の安全を確保するためには、自分の住んでいる地域ではどのような災害リスクがあるのかを知ることが非常に大事です。

そこで、重要となるのが、水害・土砂災害ハザードマップの確認です。本市では、今月から刷新したハザードマップを全戸配布していますが、河川はん濫の被害想定が見直されたことから、浸水想定区域が拡大するとともに、浸水深がより深くなっている場所もあります。自宅周辺の災害リスクや開設される指定避難場所の確認をお願いします。

また、安全な場所へ避難するためには、日頃から「いつ、何をするのか」をあらかじめ整理しておくことが大切です。そこで、自分の家族構成や生活環境にあった避難行動計画を整理するために、「マイタイムライン」を積極的にご活用ください。

避難情報の種別と取るべき避難行動

5月には、改正された災害対策基本法が施行され、市町村が発令する避難情報が見直されました。本市が発令する避難情報は下図の3種類です。避難情報の名称が見直されたほか、警戒レベル4「避難勧告」が廃止となり、「避難指示」に一本化されました。警戒レベル5「緊急安全確保」は、すでに災害が発生するなど、命の危険が迫った状況ですので、警戒レベル4までに必ず避難しましょう。

避難情報
避難行動

避難情報を受けて市民の皆様に取っていただく避難行動としては、「立退き避難」と「屋内安全確保」があります。

「立退き避難」は、災害リスクが無い場所へ立ち退く避難行動で、避難先としては、市が開設する指定避難場所をはじめ、親戚・知人宅、宿泊施設などがあります。

「屋内安全確保」は浸水する区域内に留まり、建物(施設)の上階への移動や上階に留まることで安全を確保する避難行動です。この「屋内安全確保」を選択する場合は、水害・土砂災害ハザードマップで示している浸水する高さ以上の居室であることに加え、ライフラインが停止することや、浸水が解消されるまでの間は屋外への移動が困難となることから、水や食料、薬などをあらかじめ備蓄する必要があります。なお、土砂災害のおそれがある場合は、「立ち退き避難」が原則です。

自宅周辺の災害リスクを確認した上で、家族で話し合い、取るべき避難行動を事前に決めておくことが大切です。

避難情報の種別について

避難場所での新型コロナ対策について

新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい、予断を許さない状況が続いています。このように感染症がまん延する状況下においては、避難場所へ多くの方が避難すると、感染リスクが高まるおそれがあります。市が開設する避難場所以外の避難先としては、安全な親戚・知人宅や宿泊施設などが考えられますので、日ごろから避難先としてご検討ください。また、自宅に留まることで安全が確保できると判断した場合には、屋内での安全確保も有効です。避難の際には、避難場所での「密」をさけるため、これらの分散避難についてもご検討ください。

なお、本市では、避難場所における感染症対策として、避難所運営を担当する職員の感染対策の徹底をはじめ、体調が優れない方への専用スペースの確保などを講じていますので、災害リスクがある場合は、迷わず避難してください。また、避難する場合には、非常持出品にマスクや体温計、手指消毒液、スリッパ(上履き)などを加えて持参いただくとともに、避難した場合には、感染拡大を防ぐため、こまめな手洗いなど基本的な感染対策にご協力をお願いします。

防災情報が簡単に取得できる「高槻防災」の運用を開始

高槻防災

災害の危険から身を守っていただくため、市や防災関係機関が様々な情報を発信しています。逃げ遅れないためには、自ら情報収集していただくことが大切です。複数の手段で防災情報が入手できるよう、日頃からご確認をお願いします。

スマートフォンなどの端末をご利用されている方には馴染みのある、ホーム画面風の防災情報ポータルサイト「高槻防災」の運用を今月から開始しました。防災に関する様々な情報が整理されており、簡単にアクセスできます。このウェブサイトは、左のQRコードを読み取ることでページが立ち上がります。アドレス「https://smappon.jp/poz074xo<外部リンク>」を入力することでも表示されますので、お気に入りに追加していただくとともに、ぜひ周りの方にも広めていただきたいと思います。

さいごに

災害はいつ発生するかわかりません。また、その発生を防ぐこともできません。しかし、事前に備えることで、被害を軽減させることはできます。今回お知らせした内容を参考に防災情報を活用していただき、災害リスクを知り、そのリスクに対する備えを万全に整えましょう。

本市では、3年前に発生した大阪府北部地震や台風第21号などの災害対応やその時の課題を踏まえ、情報伝達手段の拡充をはじめ、各種対策を進めてきました。今後も、市民の皆様と一緒に、災害による被害を最小限に抑える「強靱なまちづくり」を目指して取り組んでいきたいと考えていますので、ご理解、ご協力をお願いいたします。

プロフィール

中川危機管理監プロフィール画像
​​中川 洋子

1966年(昭和41年)、京都府生まれ。2021年(令和3年)4月から現職。趣味は音楽鑑賞と食べ歩き。​