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やり直せる社会を目指して 私たちができること

ページID:006430 更新日:2022年3月22日更新 印刷ページ表示

こんにちは。健康福祉部長の根尾です。

夏本番を迎え、連日30度を超す日が続いておりますが、熱中症にならないように、水分やミネラル補給を欠かさないなど、体調管理に十分に配慮していただき、この暑さを乗り切っていきましょう。

また、新型コロナワクチンについては、今月中を目途に接種を希望される65歳以上の方へのワクチン接種の完了が見込まれ、順次その対象を若年齢層の方へ広げているところです。
国からの情報も不透明な点が多く、ワクチンの確保や調整等に困難な状況が多いことから、ワクチン接種業務におきまして、市民の皆様へご不便をおかけすることがあるかと思いますが、引続き希望される市民の方に速やかに接種していただけるよう、医療関係者と協力して取り組んでまいりますので、ご理解ご協力をよろしくお願いいたします。

さて、今回は「社会を明るくする運動」について紹介いたします。

「社会を明るくする運動」の歴史を紹介します。

7月は、“社会を明るくする運動”強調月間です。皆さんは、社会を明るくする運動をご存知でしょうか。

今から72年前の昭和24年7月1日、更生保護制度を定めた「犯罪者予防更生法」が施行されたことがきっかけです。
戦後の荒廃した中、子どもたちの将来を危惧した東京の銀座にある商店街の有志の方々が、この法律の趣旨に賛同し、同月13日から1週間にわたり、自発的に「銀座フェアー(犯罪者予防更生法実施記念フェアー)」を開催しました。
この銀座フェアーをきっかけに、また、法施行1周年を記念し、昭和25年7月1日から「矯正保護キャンペーン」を実施。期間中に映画会、リーフレットの配布、街頭宣伝活動等の啓発活動が全国的に展開されました。

昭和26年7月、「銀座フェアー」と「矯正保護キャンペーン」を通じて、犯罪防止と犯罪をした人たちの立ち直りには、住民の理解と協力が不可欠との認識を深めた国は、この啓発活動を継続、発展させる必要があるとして、“社会を明るくする運動”と名付け、国民運動として世に広げることになったのです。

過去のパレード写真

若い世代の方々にも取組みを知ってもらいたい。

今回、71回目を迎えた“社会を明るくする運動”強調月間では、「犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ」をテーマとしています。
法務省では、この運動の認知度を高めるため、また特に若い世代に更生保護の仕組みを知ってもらうために、アニメーションによるショートムービーや芸人のコントによる事業紹介動画などを配信しています。

犯罪事件などは、毎日のように新聞やニュースで見聞きしますが、犯罪や非行をした人の抱える悩みや課題、立ち直りに向けた更生活動など、普段皆さんが生活を送る中で触れる機会の少ないこれらの内容について、分かりやすく紹介されておりますので、ぜひ、一度ご視聴ください。

社会を明るくする運動ショートアニメ

法務省作成動画(YouTube)<外部リンク>

犯罪の検挙人数は減少傾向だが再犯率は上昇

高槻・島本地区では、濱田市長が委員長を務める「高槻・島本地区社会を明るくする運動推進委員会」が中心となり、現在本市や島本町をはじめ、高槻地区保護司会や高槻商工会議所など計61の機関と団体の参加・協力を得ながら日々幅広い活動を進めています。

しかし、国における昨今の刑法犯罪の発生状況をみると、過去10年で全体的には検挙人数が約38%減少しているものの、検挙人数に対する再犯率は約7%上昇しています。つまり、再犯・再非行を防ぐことが課題になっています。犯罪や非行をした人たちが、再び罪を犯すことがないように社会全体で受け入れ、立ち直ろうとする人たちの就労や住居等の生活基盤を支えることが重要になります。

地域福祉計画でも「やり直せる社会」を目指します。

このような中、本市では、本年3月に策定した第4次地域福祉計画・地域福祉活動計画に、再犯防止の推進に関する取組を包含し、「やり直せる社会」の体制づくりに努めているころです。

同計画では、くらしごとセンター等による就労支援や居住支援のほか、こころの健康相談や薬物依存者への受療支援など、それぞれが抱える課題に着目して社会復帰を支援できるよう取り組むこととなっています。

最後に

言うまでもなく、犯罪のない安全・安心な社会は誰もが願うものです。
罪を犯した人や非行のある少年少女が再犯・再非行を繰り返さず社会復帰できるよう支えることの大切さや更生保護の活動について、まずは、皆さんに広く知っていただき、自分には何ができるのか、この機会に考えていただけたらと思います。
地域の見守り活動や青少年の健全育成など、できるところから地域みんなで協力し、明るい社会を築いていきましょう。

犯罪や非行のないまち、立ち直りを支える地域づくりに、皆さん一人一人のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。