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こんにちは。危機管理監の佐々木です。
一年で寒さが最も厳しいと言われる「大寒」を迎えました。
市民の皆様におかれましても、くれぐれも体調管理にご留意ください。
さて、新型コロナウイルス感染症の感染が国内で初めて確認されてから、一年が過ぎました。
これまでの間、本市においても「対策本部」を設置し、全庁一丸となって感染対策に取り組んでまいりました。
しかしながら、現在は厳しい状況であると言わざるを得ません。感染の拡大後初めての冬を迎え、去る1月7日に緊急事態宣言が東京都などに発令されました。そして、大阪府内でも、感染動向が高水準で推移し、重症病床使用率も高い水準となっている状況などを踏まえ、1月14日には、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態措置を実施すべき区域に追加されました。
その後、10日あまりが経過しましたが、これまでの皆様のご協力に感謝申し上げますとともに、改めて、今回の緊急事態措置の内容及び本市の取組等についてご説明いたします。感染拡大防止に引き続きご協力をお願いいたします。
高槻市では、1月3日から1月9日までの陽性者数は117人、1月10日から1月16日までは175人、1月17日から1月23日までは120人と、大阪府の動向と同様に高止まりが続いています。また、府内の医療提供体制は非常にひっ迫しており、1月24日現在、実運用できる重症病床の約79%が塞がっている状況で、感染拡大の防止は喫緊の課題です。
今回の緊急事態宣言では、飲食店に対する営業時間の短縮のほか、不要不急の外出、特に夜8時以降の外出の自粛など、改めて、感染対策を強化するよう要請がなされています。
本市では、今回の緊急事態宣言に基づく要請を受け、感染予防対策やその啓発に取り組んでいますので、ここで少しご紹介させていただきます。
緊急事態宣言の発令後、初めての金曜日となる1月15日、市と大阪府は、緊急事態宣言について、少しでも多くの方に知っていただけるよう、不要不急の外出自粛の協力の呼びかけなどをJR高槻駅・阪急高槻市駅周辺で行いました。
石下副市長と関係職員が参加し、私自身も街頭で呼びかけをさせていただきましたが、多くの方々に足を止めていただき、要請への協力を表明していただくなど、市民、事業者が一丸となって感染拡大防止に協力していただいていることを肌で感じました。
また、その他の啓発の取組として、緊急事態宣言期間中における感染防止の取り組み継続につながるよう、防災行政無線と広報車で市長メッセージの発信を行っています。防災行政無線などから濱田市長の声でマスクの着用や手洗いの徹底などを呼びかけていますので、お聞きになった際は、感染予防について今一度思い出していただき、対策を継続的に行っていただければと思います。
次に市有施設における取組みですが、要請されている午後8時以降の外出自粛にあわせて、開館時間を午後8時までに短縮するほか、利用時の常時マスク着用のお願い、換気等を徹底しています。また、飛沫発生等のリスクが高いカラオケ等高唱を伴う利用を休止しているほか、老人福祉センターの休館を継続しています。
本市では、昨年6月の緊急事態宣言解除直後から、再び感染が拡大した場合に備え、高齢者など重症化リスクの高い方の命を徹底的に守るため、「高齢者の命を守る!高槻市新型コロナ防衛アクション」を継続して展開しています。
同アクションでは、「マスクの着用」や「手洗いの徹底」など基本的な感染対策を徹底する「うつらない行動」、「飲食中の会話は控えめに」するなど「うつさない思いやり」を念頭に、一人ひとりができる感染対策を「オール高槻」で実践していただくよう市民・事業者の皆さまにご協力をお願いしてきました。
また、同アクションのキャンペーン事業として、
などを実施してきました。
高齢者をはじめとする重症化リスクの高い方々の感染増加は、各々の命が危険にさらされることに加え、医療提供体制のひっ迫に多大な影響を生じさせます。引き続き、同アクションの実施にご協力をお願いします。
不要不急の外出自粛や飲食店などへの営業時間の短縮要請など、市民・事業者の皆様にはご不便とご負担をおかけいたします。しかし、1日も早く、感染の拡大を収束させ、医療提供体制のひっ迫を解消するため、皆様一人一人のご理解・ご協力が必要です。
そして、引き続き一人一人がお互いを思いやり、誤った情報や不確かな情報に惑わされることなく、冷静な行動と対応をとっていただきますよう、よろしくお願いいたします。
佐々木 靖司
1961年(昭和36年)、高槻市生まれ。2016年(平成28年)4月から現職。趣味は登山。