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萩之庄・梶原地区
30.5ヘクタール
平成20年度から平成24年度
当初計画策定 平成20年3月
当計画地区は、高槻市の東部に位置し、古くより西国街道(府道西京高槻線)沿いに集落が形成された自然豊かな地域である。今後は、大阪府により(仮称)高槻東道路(第二名神自動車道へのアクセス道路)及び本地区から阪急上牧駅方面へ東伸する(仮称)西京高槻線バイパス等が整備される予定である。
しかし、北は名神高速道路、南は阪急京都線、地区内の中央にJR京都線が東西に通過していることから、南北に地域が分断され、地域が孤立している状況である。加えて、古くからのまちの形態を保持している事から、集落内の道路は4m未満の細街路が多く見られ、災害時の消防活動困難地区が多く、交通事故も度々発生するなど、従前から重大な課題を抱えている。
そのため、本事業において、東西南北コミュニティの一体化とまちの防災機能の向上を図り、誰もが安全・安心・快適に暮らせるまちづくりを進めていく。
高槻市は、大阪府の北東部にあって、中世には高槻城が形成され、近世には西国街道沿いに宿や寺内町が形成されるなど、歴史・文化・自然的資源にも恵まれている地域で、周囲は亀岡市、京都市、島本町、茨木市、摂津市及び淀川を隔てて枚方市、寝屋川市に接する人口約36万人の“中核市"である。市域内には、JR京都線、阪急京都線が走り、市民意識調査では「全体としての暮らしやすさ」に評価が高く、「住む・働く・憩う・遊ぶなどのバランスのとれたまち」として定住志向が高まってきている。
当計画地区は、西国街道を中心に古くから集落地が形成されてきた地区であり、これまで連合自治会による環境美化活動が継続的に行われているとともに、(仮称)高槻東道路(第二名神自動車道へのアクセス道路)及び当計画地区から阪急上牧駅方面へ東伸する(仮称)西京高槻線バイパス等の整備に関連して、萩之庄・梶原地区において対策協議会を組織し検討を行ってきており、まちづくりに関する意識が高まりつつある。
また、当計画地区は、市街化区域に隣接する市街化調整区域であるものの、第二名神自動車道整備関連事業の進捗状況や当計画地区の道路網の脆弱さ、地区住民の高齢化の進行などを勘案し、市長の平成19年度市政方針大綱において、『第二名神自動車道のアクセス道路となる(仮称)高槻東道路の整備を大阪府に要望するとともに、関連道路の整備や周辺地域の生活道路改善に取り組む』ことが示されるなど、安全・安心な暮らしを支える都市基盤施設の早期充実が望まれている。
当計画地区は、JR京都線によって南北に住区が分断され、また、西国街道(主要地方道西京高槻線)沿いを中心に集落地等が形成されてきたため、現在、東西方向の広域的な車の移動(交通量約2000台/12時間)などを受け持っている西国街道にあっても幅員6メートル未満の区間がみられ交通事故も度々発生しており、国道171号への連絡路や西国街道のバイパス機能の確保が必要となっている。
また、その他の各集落内の街路は4メートル未満の細街路が多く見られ、特に梶原地区にあっては地区全体が消防活動困難地区(防災都市づくり計画-平成11年3月)となっているため改善が必要となっている。
当計画地区の老年齢(65歳以上人口)人口が占める割合は約29パーセントと市平均の18.9パーセントを大きく上回っており、地区住民が暮らしつづけられる住環境を形成していくためには、道路や公園などの定住基盤整備とともに、地区住民が主体となった多様なまちづくり活動等の継続的実施も望まれることから、対策協議会などを核としてまちづく活動グループ等の組織化を図ることが望まれている。
道路-(<仮称>市道萩之庄南北線(260メートル)、<仮称>市道萩之庄・梶原東西1号線(280メートル)、<仮称>市道萩之庄・梶原東西2号線(361メートル)
まちづくり活動推進事業-(公園等の整備に関するワークショップの開催、パンフレット作成など)
道路-(<仮称>市道萩之庄南北線、<仮称>市道萩之庄・梶原東西1号線、<仮称>市道萩之庄・梶原東西2号線-(再掲))、
地域生活基盤施設-(避難誘導案内板-(1箇所))
地域創造支援事業-(街路(防犯)灯-(1箇所))