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紙はゴミじゃないんです

【平成29年8月23日掲載】

こんにちは、産業環境部長の土井です。

今年の夏は、非常に暑い日が続いており、市役所前でもセミの鳴き声が響いています。暑さから体調を崩しやすいのでくれぐれもお気をつけください。

さて、本市では、ざつ紙と呼ばれる紙の約99%が、リサイクルされずに可燃ごみとして捨てられている現状があります。

今回は、そういった課題について市民の皆さんと一緒に考えていくため、紙のリサイクルについて講演会を開催しましたので、その模様をお伝えします。

本市の取組と課題

皆さんのご協力により、本市の年間のごみ排出量は、平成13年度をピークに減少傾向が続いていますが、いまだ年間10万トンを超えており、さらなるごみ減量への取組が必要です。

このようなことから、本市では昨年度、平成28年度から平成37年度までを計画期間とする新たな「高槻市一般廃棄物処理基本計画」を策定しました。本計画に基づき、今年度においても「エコショップ制度の創設」や「ごみ収集車とやぎの除草による児童への環境学習」などを実施しています。

なお、本計画においては、下記のような目標と課題があります。

目標

 

基準年度(平成26年度)

最終目標年度(平成37年度)
市受入量 10万8千トン 9万5千トン
リサイクル率

19%

27%
焼却処理量 10万3千トン 8万7千トン

課題(分別協力率・・・可燃ごみではなくリサイクルごみに分別している割合)

  分別協力率
新聞紙 88%
段ボール 78%
紙パック 7.3%
ざつ紙 0.1%

 

紙パックは7.3%、ざつ紙は0.1%しか分別されておらず、ほとんどが可燃ごみに捨てられているのが現状です。(年間約5,000トン)

平成37年度の目標を達成するためには、市民の皆さんに今まで以上のご協力をいただき、リサイクルできるごみを正しく分別していく必要があります。

このようなことから、7月15日に廃棄物減量等推進員と一般市民の皆さんを対象に、「ごみの減量・資源化講演会」を開催し、明和製紙原料株式会社から、小六信和代表取締役にお越しいただき、「紙はゴミじゃない!!」をテーマにご講演いただきました。

 

本講演内容を参考にしていただき、一層のごみの分別・減量と適正な再生利用に取り組んでいただきますようお願いします。

 

ごみを分別すると一石十鳥

さてここからは、小六代表取締役のお話です。

 

はじめに、市の可燃ごみの中には、リサイクルできる古紙が20~30%含まれているので、それらは分別してリサイクルごみや地域の集団回収に出してほしいとのお願いがありました。

さらに、正しく分別すると市の焼却場で燃やすごみの量が減るので「焼却場の負荷が減る」「燃やすことで出る灰が減るので、灰の埋め立て処分場が長持ちする」などのメリットや、リサイクルすることで「集団回収による自治会などの収入が増える」「森林の保護になる」など、10の良いこと、まさに「一石十鳥」があるという説明がありました。

また「一石十鳥」の中で、森林の保護についてのクイズがありました。

「みなさんは、古紙を何キログラムリサイクルすると成木(樹齢30年・高さ20m・直径25cm)が1本助かると思いますか?」

答えは...50キログラムだそうです。

つまり、新聞紙が1束約7キログラムなので、7束の新聞紙を可燃ごみではなく、リサイクルに回せば成木を1本救うことができるとのことでした。

皆さん自身や自治会では何本の木を救えていますか?

小六さん1

実演!ざつ紙は本当にリサイクルできる!?

次に、冒頭でも述べたとおり約99%が燃やされてしまっている「ざつ紙」ですが、本当にリサイクルできるかどうか、ざつ紙だけで紙に戻るのか、紙すきの実演を実際にやってくださいました。

まずは、原料となるざつ紙の紹介です。
割り箸の紙・はがき・お菓子の包装紙・色画用紙・薬の袋・カレンダー・封筒・紙箱などです。みなさん燃えるごみに入れてしまっていませんか?

これらを切手サイズにちぎってミキサーに入れていきます。さらに水道水を入れてスイッチオン!

すると紙がドロドロの液状になりました。紙は繊維が重なり合ってできたものですが、ミキサーで撹拌することにより繊維の重なりを分離した状態になりました。

 

ざつ紙実演

あとは、型枠に流し込み、タオルやアイロンの力を借りて乾かしていきます。この工程は、実際の製紙会社で行われている工程とほぼ同じものだそうです。

ここでお気づきの方もいるかもしれませんが、実は紙を作るときにのりは使いません。木の繊維は乾くとくっつくという性質があり、これを水素結合といいます。

ですので、紙コップなどの水に強い紙にはたっぷりと「のり」が入っており、これらはリサイクルすることができないのです。

この後、小六代表取締役が古紙の分類について詳しく説明している間に、アイロンがけが終わりました。

はたして結果は・・・

紙すきはがき

最後にスタンプを押して見事にハガキになりました!

ざつ紙の出し方と注意点

実演では、見事にざつ紙が新しいハガキに生まれ変わりました。

リサイクルできることが証明された『ざつ紙』、皆さんもぜひ分別し、リサイクルごみの日に出していただくようお願いします。

ざつ紙の出し方は

1.紙袋にまとめて入れて出す
2.まとめてヒモで縛って出す

特に、紙袋に入れて出す方が、そのまま紙袋ごとごみ置き場に持っていくだけですのでおすすめです。

また、ざつ紙を分別する際には取り除いていただきたいものや、回収できないものがあるので、少し注意が必要です。

分別の際に取り除いてほしいもの

  • ティッシュペーパーの箱についているビニールなど紙以外のものは取り除く
  • ファイルやアルミホイルの箱についている金属は取り除く(ホッチキス程度の大きさならそのままで構いません

回収できない紙類

  • 紙コップやヨーグルト容器など防水加工されたもの
  • 宅配伝票などのカーボン用紙
  • 油等で汚れた紙や臭いのついた紙
  • 圧着はがきや写真
  • 金紙・銀紙の使用されているもの

 

これらは、リサイクルできないので可燃ごみとしてお出しください。

紙はゴミじゃない

最後に小六代表取締役の合言葉である「紙はゴミじゃない!!」を参加者全員で合唱し、大盛り上がりの中、閉会となりました。

 

非常にわかりやすく、笑いもあった小六代表取締役の講演は、楽しく聴くことができたと同時に私にとっても勉強になりました。また、熱心に聞いてくださっているみなさんの姿も印象的でした。

リサイクルする紙を増やすには皆さんのご協力が必要不可欠です。

紙はゴミじゃないんです!

これを機に一緒に、ごみ減量に向けて取り組んでいきましょう。

関連リンク

平成29年度ごみの減量・資源化講演会

高槻市再生資源集団回収

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プロフィール
土井 恵一
土井 恵一
1965年(昭和40年)大阪府生まれ。2017年(平成29年)4月から現職。趣味はジョギング。高槻シティハーフマラソンにも出場しました。

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