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高槻市夏季教育セミナーを開催しました

【平成29年9月15日掲載】

こんにちは。教育指導部長の横山です。

空の高さに「秋」を感じる候となりました。各学校では、秋の行事に向けての取組が進んでいます。

さて今回は、7月28日に開催した「高槻市夏季教育セミナー」の内容について一部ご紹介します。この「夏季教育セミナー」は、高槻市立幼稚園・認定こども園、小学校、中学校の全ての教職員が一同に会し、これからの学校教育のあり方や教育課題について研修する場として、毎年開催しています。

不揃いの木を組む

午前中に高槻現代劇場大ホールで行われた全体会では、一瀬教育長のあいさつに続き、宮大工の小川三夫さんにご講演(演題「不揃いの木を組む」)いただきました。小川三夫さんは、法隆寺の宮大工、西岡常一氏を師として修行を重ね、薬師寺や法輪寺など数々の大仕事を積み上げてこられ、同時に独自の手法で鵤工舎(いかるがこうしゃ)を経営し弟子を育ててこられた方です。「人はそれぞれ生まれも育ちも能力も性格もみな違う。不揃いなものなのだ。」…これは、小川三夫さんの著書の一節です。改めて講演をお聞きし、「不揃いの木を組む」という言葉には「人の育て方」「組織のあり方」に対する小川さんの信念が込められていることがわかりました。

  • 木と向き合い、木と対話しながら、執念で建造物を組み立てた古代の職人たちのこと
  • 木と同じく、人はみな不揃いなもので、一人一人の個性を理解した上で、互いに支え合うことが大事であること
  • 一人一人の長所を伸ばし、それぞれの良さを見抜いて役割や責任を与えることの大切さ

など、講演では小川さんの経験に裏打ちされた奥深い言葉が印象的でした。宮大工という、一見、教職とは縁遠いと感じる世界のことですが、小川さんの言葉からは「人を育てるということ」の難しさ、またその素晴らしさなどについて、多くのことを考え、学びました。

講演者(小川三夫様)

講演者(小川三夫さん)

壇上の様子

壇上の様子

「次期学習指導要領に込められたもの」と「不易の部分」

講演に先立って教育長は挨拶の中で、グローバル社会や情報化社会の進展する中で、次期学習指導要領が公示された背景とともに、子どもたちにこれからの社会を生き抜くための力が必要であることなどを話されました。その上で、一方では「不易」と言われる部分の大切さについても触れられました。不易とは、時代の変化にかかわらず、人として絶対に身に付けていなければならない心情や人生観のことです。「優しさ」や「思いやり」「助け合い」「社会貢献」「芸術を愛する心」、そして何よりも、「人と人とのつながりをつくっていく力」を子どもたちに培ってもらいたい、という思いが込められた内容でした。

一瀬教育長

一瀬教育長

社会参画力を育む

高槻市では、平成27年2月に高槻市教育振興基本計画を策定し、子どもたちに社会参画力を育むため、6つの目標に基づき27の基本施策を進めています。その中で、高槻市のめざす人間像とめざす子ども像を示しています。めざす子ども像は、「たかつき」の文字を頭に「た:たのもしい子」「か:かしこい子」「つ:つながる子」「き:きわめる子」としています。

このめざす子ども像は、教育長が話された「これからの社会を生き抜くための力」、宮大工の小川さんが話された「一人一人の個性を大切に伸ばすこと」にもつながってくるものだと思います。高槻市教育委員会としては、子どもたちに社会参画力を育むためには、子どもたち自身、そして、学校と家庭・地域が、このめざす子ども像を共有し、互いに協力・連携しながら、育ち、育てていくことが大切だと考えています。

この日、午後からは6つの分科会(学習指導、特別支援教育、生徒指導、人権・国際理解教育、進路指導、幼稚園・認定こども園教育)が実施されました。いずれの分科会でも熱心な学びが溢れていました。

夏季教育セミナーでの学びの場は、先生方が今自分がかかわっている子どもたちの未来を見据え、今後の取組について思いを巡らせる貴重な機会となったことを確信しました。

高槻市教育振興基本計画「めざす子ども像」

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プロフィール
横山 寛
横山 寛
1960年(昭和35年)、大阪府生まれ。2016年(平成28年)4月から現職。趣味はサッカー観戦。

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