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平成29年度災害図上訓練及び市民避難訓練を実施しました

【平成29年12月27日掲載】

こんにちは。危機管理監の佐々木です。

今年も残すところ、あとわずかとなってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

昨年は熊本地震をはじめ、大きな地震が頻発しましたが、今年を振り返りますと、7月の九州北部豪雨や10月の台風第21号など、多くの風水害が発生した1年となりました。

このような災害に対応するためには、普段からの準備が何よりも大切であり、市民の皆様と行政が、ともにこれまで以上に防災意識を高く持つ必要性を感じているところです。

さて今回は、様々な災害に適切に対応できるよう、11月に実施した訓練を2つご紹介します。

1.災害図上訓練

11月11日、高槻市災害対策本部内の全対策部を対象に、「平成29年度災害図上訓練」を実施しました。

本訓練は、災害が発生したときの状況を模擬的に体験しながら、災害対策本部各対策部のBCP(業務継続計画)に基づく対応や状況判断と、防災関係機関への要請や情報伝達をはじめとする連携を図ることで、実際の災害発生時における迅速かつ適切な災害対応能力を身につけるとともに、対応上の問題点や課題を抽出することを目的としたものです。

また、防災関係機関として、高槻警察署及び大阪府茨木土木事務所も本訓練にご参加いただき、情報収集・伝達などの連携を図りました。

災害対策本部の組織(PDF:78.7KB)

 

※ 図上訓練とは・・・

訓練参加者である「プレイヤー」と、進行を管理する「コントローラー」に分かれます。コントローラーは、仮想の被害状況をプレイヤーに提示(状況付与)し、プレイヤーは、提示された状況を受けて、与えられた役割に応じて対応活動を行います。

防災関係機関については、実際の災害と同様に、高槻市からの現在の対応状況などの問い合わせや各種要請に応じ、各組織の業務計画や防災計画に基づいた活動を行います。

訓練想定

地震の型

 有馬高槻断層帯地震

発生日時、規模

 平日の午後1時30分、震度7(マグニチュード7.2)

被害状況

 本館被害あり、総合センター被害なし、ガス・水道は一時遮断、一部で停電あり

時間スケール(訓練時間)

 地震発生から3日以内まで

 

プレイヤーによる対応状況

災害対策本部会議での情報共有

高槻警察署との情報連携

高槻警察署との情報連携

プレイヤー間での連携

プレイヤーによる対応状況

災害対策本部会議での情報共有

プレイヤー間での連携

市職員の防災意識及び対策の向上を

これまで夏に河川敷などで実施してきた防災訓練とは異なり、災害対策本部として、いかに被害情報を的確に把握し、問合せに対して円滑に対応していくのかといった、即座の対応力や判断力を養う訓練でした。

災害発生時には自助・共助が何よりも大切であることは言うまでもありませんが、市民の安全・安心を守るには、公助である災害対策本部機能を充実させ、適切な情報収集力と対応力を身につけておく必要があります。参加した職員からは、自身の対策部ですべきことは理解しており判断できるが、他の対策部や防災関係機関と連携して取り組むべき状況が発生した際には、どこに何を伝えていいのか戸惑う場面もあり、幅広い視点や知識の必要性を感じたとのことでした。

今後も、災害図上訓練を定期的に実施し、市職員の防災意識の向上は言うまでもなく、各対策部における防災対策の向上に繋げていき、いざという時には適切に災害対策本部が機能するように取り組んでまいります。

 

 

2.市民避難訓練

11月25日、高槻市コミュニティ市民会議との共催で「平成29年度高槻市市民避難訓練」を実施しました。

本訓練は、大規模地震発生時における避難行動や避難所運営の初期対応を再確認するとともに、適切な避難所運営体制の構築および地域住民の防災意識の高揚を図ることを目的としています。今年度は、市内北西地域(概ねJR東海道線より北側、芥川より西側)での実施となりました。

北西地域内の6つの地区コミュニティ組織が主体となり、各々の地区内にある避難所(下記参照)を開設して訓練を実施しました。訓練には、約1,400人の方にご参加いただきました。

開設した避難所

小学校

郡家小学校、川西小学校、阿武野小学校、南平台小学校、土室小学校、赤大路小学校

中学校

阿武山中学校

 

避難者受付・炊き出し・資機材展示などの実施

訓練会場となった各避難所では、地域住民の皆様、施設管理者および方面隊(避難所を担当する市職員)が連携して、避難所の開設や避難者誘導および受付のほか、炊き出し、備蓄資機材の展示や取扱い訓練などが実施されました。

避難者受付

避難者受付

炊き出し

炊き出し

資機材展示

資機材展示

地域特性に応じた訓練を実施

その他、各地区コミュニティ組織が趣向を凝らし、地域特性に応じた訓練内容が実施されました。

郡家小学校では、教職員や児童が地域住民と一体となって避難誘導訓練などを行ったほか、土室小学校では、避難所生活を見越して校舎内に専用スペースをあらかじめ設置した避難所運営訓練、川西小学校では、地震とあわせて河川の堤防決壊(水害)が複合的に発生したと想定し、校舎屋上への避難訓練の実施などを行いました。

どの地区でも、いざ災害が起こった際、自身の地域では何が重要なのかを考えた上で訓練を実施していただいており、こうした取組こそが地域防災力の向上に繋がるものと感じております。

生徒による避難者誘導

児童による避難者誘導

専用スペース(要援護者待機室)への誘導

専用スペース(要援護者待機室)へ誘導

校舎内を通っての屋上避難

校舎内を通っての屋上避難

高槻警察署など他組織と連携した訓練を実施

今回の訓練では、高槻警察署や市社会福祉協議会をはじめ、防災協定を締結している企業・団体である「5日で5000枚の約束」プロジェクト実行委員会(前本畳店)、西松建設株式会社および株式会社アクティオとも連携し、実災害時を想定した訓練を実施しました。

高槻警察署には、署員による避難誘導や災害時での取組をパネルで紹介いただき、市社会福祉協議会には、昨年度に引き続き「災害ボランティアセンター設置・運営シミュレーション訓練」として避難所へボランティアを派遣するなどの実践的な訓練、協定締結企業・団体には、協定内容に基づき支援物資や資機材の提供をいただき、避難所内で使用させていただきました。

訓練参加者からは、災害時には様々な組織との連携や支援が準備されていることを知り、災害時の避難所生活に対する不安が少しではあるが和らいだとの意見をいただきました。

高槻警察署員による災害時の活動紹介

高槻警察署員による災害時の活動紹介

避難所に派遣された災害ボランティア

避難所に派遣された災害ボランティア

「 5日で5000枚の約束」プロジェクト実行委員会(前本畳店)による畳支援

「5日で5000枚の約束」プロジェクト実行委員会(前本畳店)による畳支援

「5日で5000枚の約束。」プロジェクト実行委員会(前本畳店)による畳支援

3月22日 「5日で5000枚の約束。」プロジェクト実行委員会と「災害時における畳の提供に関する協定」を締結

西松建設株式会社及び株式会社アクティオによる資機材支援(上層階への物資搬送訓練)

西松建設株式会社及び株式会社アクティオによる資機材支援(上層階への物資搬送訓練)

西松建設株式会社および株式会社アクティオによる資機材支援(上層階への物資搬送訓練)

7月13日 災害時におけるレンタル資機材等の優先提供に関する協定を締結

災害対策本部内の各対策部と連携した訓練を実施

11日に会議室で実施した図上訓練とは異なり、市民避難訓練では市の各対策部がそれぞれ実災害時を想定した実働訓練を実施しました。(下写真は一例)

通常業務とは異なる業務であるため、参加した職員は皆一様にこの機会を大切にとらえて取り組み、防災意識と技術の向上を図りました。

(復旧部)応急危険度判定士による建築物危険度判定訓練

(復旧部)建築物危険度判定訓練

(食糧・救援対策部)物資搬送訓練

(食糧・救援対策部)物資搬送訓練

(民生・要援護者対策部)福祉ニーズ把握訓練

(民生・要援護者対策部)福祉ニーズ把握訓練

(輸送部)孤立地域の避難者輸送訓練

(輸送部)孤立地域の避難者輸送訓練

普段からの地域の絆をいかして、災害に強いまちへ

当日は天候に恵まれ、多くの方々にご参加をいただき、充実した内容の訓練が実施できたと感じています。

災害時には、方面隊(避難所を担当する市職員)と施設管理者が連携して避難所を開設しますが、避難者受付や炊き出しをはじめ、大規模災害時に避難所を数日間にもわたって運営していくには、地域住民の皆様一人ひとりの力が不可欠です。

本訓練を地域主体で実施いただいている目的は、いざというときの避難所運営における技術向上はもとより、普段からの地域住民同士の繋がりが、災害時には大きな助け合いの力となることを実感していただくことにあります。本訓練での準備や当日の参加により築いた地域住民同士の顔の見える関係を、今後とも大切にしていただければと思っております。

普段していないことは、いざというときには決してスムーズにはできません。そのため、訓練は繰り返すことが重要であり、各地区で実施されます地域主催の防災訓練や避難訓練などには、ぜひとも積極的に参加していただきますようお願いします。

 

このようにして、災害図上訓練や市民避難訓練を通して、自助・共助・公助の災害対応力を向上させ、市民の皆様および市職員あげて、災害に強いまちをつくっていきましょう。

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プロフィール
佐々木 靖司
佐々木 靖司
1961年(昭和36年)、高槻市生まれ。2016年(平成28年)4月から現職。趣味は登山。

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