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「支え合おう こころといのち」~高槻市自殺対策計画を策定しました~

【令和元年5月29日掲載】

こんにちは。健康福祉部長の関本です。

4月1日付けの人事異動で健康福祉部長に着任いたしました。

市民の健康を守り、福祉の向上を図ることで、市民の皆さんに「住み続けたいまち」と感じていただけるよう努力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、着任して2カ月が経過し、元号は平成から令和に変わるなか、改めて健康と福祉を考えてみました。健康と福祉とはすなわち、市民の皆さんの「いのち」と「幸福」です。

そこで、私の初めての「こちら部長室」では、今年の3月に策定した「高槻市自殺対策計画 ~支え合おう こころといのち~」についてご紹介します。

高槻市自殺対策計画を策定しました

高槻市自殺対策計画表紙

皆さんは、日々の生活のなかで疲れやストレスを感じることはありませんか?疲れやストレスには適切な休息が必要ですが、無理をし続けると「こころ」や「からだ」に影響が出てしまいます。

さらに不調の原因が複数あるなど、一人では解決が難しい状況では誰にも話せず追い込まれた状態となり、「もう死ぬしかない」と思い込んでしまうおそれがあります。

本市では、誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現を目指すため、「支え合おう こころといのち」をテーマに、「高槻市自殺対策計画」を新たに策定しました。

 

高槻市自殺対策計画(PDF:1.5MB)

はじめに ~背景と現状~

自殺は、その多くが追い込まれた末の死です。自殺の背景には、精神保健上の問題だけではなく、様々な社会的要因があることが知られています。

わが国は、主要先進7カ国の中で自殺死亡率(人口10万人当たりの自殺者数)が最も高く、平成10年以降、14年間連続して年間3万人を超える方々が自ら命を絶っていました。

この悲しい状況を打破すべく、平成18年「自殺対策基本法」が施行され、平成19年国の自殺対策指針となる「自殺総合対策大綱」が策定されました。平成24年には全体的な見直しがなされ、「誰も自殺に追い込まれることのない社会」の実現を目指すことが掲げられました。行政、関係機関、民間団体などが連携・協働して対策を推進し、「個人の問題」とされてきた自殺が「社会全体の問題」と広く認識されるようになりました。

平成22年以降、自殺者数は減少傾向となっていますが、依然として毎年2万人以上の方が自ら命を絶つという深刻な状況が続いています。

本市の自殺死亡率は、平成11年の29.4をピークに、平成28年は14.2となるなど、全国と同様に減少傾向にあります。一方、年代別では39歳以下で、横ばい状態が続いています。

全体では自殺者は減少傾向にありますが、自殺対策は総合的に継続して取り組む必要があります。

(以下の図は、高槻市自殺対策計画より抜粋)

自殺死亡率年次推移(人口動態統計)

高槻市の年代別自殺死亡率年次推移

計画の概要

自殺対策基本法は、「国民が健康で生きがいを持って暮らすことのできる社会の実現に寄与すること」を目的としています。

本市では、「支え合おう こころといのち」を基本理念とし、3つの基本認識のもと、4つの基本施策と2つの重点施策を掲げ、行政、地域、関係機関・団体と連携しながら、自殺対策の推進を図ります。

 

基本認識

1 自殺はその多くが追い込まれた末の死である

2 自殺者は減少傾向にあるが、自殺対策は継続して取り組むべき課題

3 社会づくり、地域づくりとして推進する自殺対策

 

基本施策

1 地域におけるネットワークの強化

地域で構築されているネットワーク等と連携を図るとともに、様々な領域において、自殺対策のネットワークの強化に取り組みます。

2 自殺対策を支える人材の育成

自殺のサインに気づき、声をかけ、話を聞き、必要に応じて専門の相談機関につなぐ「ゲートキーパー」を養成するなど、幅広く自殺対策を支える人材の育成を図ります。

3 市民への啓発と周知

自殺予防の啓発や相談先情報の周知に取り組みます。

4 生きることの促進要因への支援

居場所づくり、適切な行政サービスの利用支援等の「生きることの促進要因」を増やす取組を行うことによって、自殺リスクの低減を図ります。

重点施策

1 世代の特徴に応じた取組の充実

  • 子ども・若者に対する取組の充実
  • 働く世代に対する取組の充実
  • 高齢者に対する取組の充実

2 状況・背景に応じた自殺対策の推進

  • 自殺未遂者への支援
  • 健康問題を抱える人への支援
  • 生活困窮者への支援

自殺対策計画概要版中面

「高槻市自殺対策計画 概要版『支え合おう こころといのち』(PDF:1.3MB)

市役所、行政サービスコーナー、公民館、図書館などに計画の冊子を置いていますので、ぜひ一度手に取ってご覧ください。

ゲートキーパーをご存知ですか?

ゲートキーパー図

基本施策2でもご紹介したように、本市では「ゲートキーパー」の養成に取り組んでいます。

ゲートキーパーとは、悩みのある人に気づき、声をかけ、その人の話にじっくり耳を傾け、専門家や相談窓口につなぎ見守る人のことで、「命の門番」と言われています。

悩みがある人への関わり方

 

本市では関係機関のほか、市内に通学する学生や市民の方などを対象に、「ゲートキーパー養成研修」を実施してきました。受講者からは、「聴くことの大切さに気づけた」、「理解が深まった」との声をいただいています。

ゲートキーパーになることは特別なことではありません。誰もが身近な人のゲートキーパーになることができます。「人の命に関わるなんて荷が重い」と思われるかも知れませんが、具体的にどんなことをすればいいのか、悩んでいる人に気づく視点や声かけのポイントなどを養成研修でわかりやすく紹介しています。

本市職員が出向き講師を務める「職員出前講座」にも、ゲートキーパー養成研修のメニューがありますので、ぜひ一度ご参加ください。

職員出前講座

さいごに

悩みを抱えている方は、話すことで解決につながることがあります。身近な人の変化に気づいたら声をかけ、まずは、その人の話にじっくり耳を傾けてください。

また、本市保健所をはじめ、様々な相談窓口があります。来所での相談はもちろん、電話での相談も可能ですので、つらい気持ちを抱えている方やその相談を受けた方も、「こんなことを相談してもよいのか?」と、ひとりで悩まず、気軽にご相談ください。

 

こころの健康相談

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プロフィール
関本 剛司の写真
関本 剛司
1960年(昭和35年)8月、大阪府生まれ。2019年(平成31年)4月から現職。趣味は、孫の世話を焼くこと。

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