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薬と健康について、正しい知識を深めましょう!

【平成30年10月11日掲載】

薬と健康の週間ポスター

こんにちは。健康福祉部長の西田です。

秋の気配が色濃くなり、朝も晩も日毎に冷え込んできましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、毎年10月17日から10月23日までの1週間は「薬と健康の週間」です。薬は病気の治療や予防のために私たちの生活に欠かせないものです。しかし、どんな薬でも副作用などがあり、正しく使わなければ思わぬ健康被害につながってしまいます。

今回は「薬と健康の週間」にちなみ、薬を正しく使用することの大切さや、身近な健康相談の担い手である薬剤師・薬局の役割などについてお話したいと思います。

かかりつけ薬剤師・薬局の役割り

皆様は、「かかりつけ薬剤師」や「かかりつけ薬局」をご存知でしょうか。かかりつけ薬剤師・薬局とは、かかりつけ医を持つのと同じ様に、薬の服用・管理のことをはじめ、薬の副作用を含めた体調変化の確認、健康食品やサプリメント、食事など健康全般の相談ができる身近で信頼できる薬剤師・薬局のことです。平成27年10月に厚生労働省が策定した「患者のための薬局ビジョン」でも、患者本位の医薬分業を実現するため、かかりつけ薬剤師・薬局の重要性が示されています。

薬局の在り方を現在と今後をそれぞれ説明したイラスト

患者本位の医薬分業で実現できること

服用歴や現在服用中の全ての薬剤に関する情報等を一元的・継続的に把握し、次のような処方内容のチェックを受けられる

  • 複数診療科を受診した場合でも、多剤・重複投薬等や相互作用が防止される
  • 薬の副作用や期待される効果の継続的な確認を受けられる

在宅で療養する患者も、行き届いた薬学的管理が受けられる

過去の服薬情報等が分かる薬剤師が相談に乗ってくれる。また、薬について不安なことが出てきた場合には、いつでも電話等で相談できる

かかりつけ薬剤師からの丁寧な説明により、薬への理解が深まり、飲み忘れ、飲み残しが防止される。これにより、残薬が解消される など

患者のための薬局ビジョン概要より

 

薬の受取先を1つの薬局に決め、かかりつけ薬剤師が薬の情報等を一元的・継続的に把握することで、上記のような様々なメリットを受けることができます。

また、かかりつけ薬剤師・薬局は市販薬(OTC医薬品)を購入する際にも役立ちます。セルフメディケーションという言葉をご存知でしょうか。セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」です。軽度な体の不調であれば、的確な市販薬(OTC医薬品)を正しく使用することにより、自分で手当てすることができますが、不十分な知識によるセルフメディケーションでは、悪い結果を招くこともあります。自分の体質や状態、症状に合った薬を適切に使用するために、かかりつけ薬剤師・薬局のアドバイスを受けましょう。

かかりつけ薬剤師・薬局をお持ちでない方は、後述する残薬の相談などの機会を通じて、かかりつけ薬剤師・薬局を決められると良いと思います。

かかりつけ薬剤師・薬局を持つことでより安全・安心に!

飲み忘れてしまった薬(残薬)があれば薬局に相談しましょう

大量の残薬の写真(厚生労働省資料)

ご自宅にある薬のうち、病院等で処方され、飲み忘れなどにより残ってしまったものはありませんか。このような薬のことを残薬といいます。右の写真は残薬の一例であり、このように大量に残ってしまっている場合もあるようです。残薬は薬の適正使用や医療費の観点から社会問題の一つとなっています。薬が適切に服用されていないと十分な治療効果が得られず、治療期間が延長してしまうことがあります。また、ご自宅に残薬があると、飲み間違いや後ほど説明する誤飲事故の原因となることがあります。

薬局では、このような残薬について、処方日数の調整による再利用や、飲み忘れ防止対策などを相談することができます。飲み忘れてしまった薬があることを伝えると怒られるのではないかなどと不安に思うこともあるでしょうが、ご自宅に残薬があれば一度薬局に相談してみてください。

なお、薬局によっては残薬相談の受付時間や方法などが決まっている場合もあります。薬局での残薬解消に向けた取り組みや注意点などについて、詳細は以下リンク先や相談する薬局でご確認ください。

飲み忘れてしまった薬(残薬)は薬局を活用して見直しましょう!

お薬手帳を1人1冊持ち、医師や薬剤師に見せましょう

お薬手帳は、使用している薬の名前や量、アレルギーの経験などを記録しておく手帳です。お薬手帳を医師や薬剤師に見せることで、服用している薬の情報が正しく伝わり、飲み合わせなどのチェックをしてもらうことで、より安全・安心な医療が受けられます。また、災害時には、お薬手帳を確認することで、医療をスムーズに提供できたとの報告も多数あります。

お薬手帳とスマートフォンのイラスト

お薬手帳を効果的に活用するには、適切に情報が記載されていないと意味がありません。通院時だけでなく、今後の災害への備えとなることを想定して、薬局や病院ごとに使い分けるのではなく、1冊に全ての情報を記載し、常に携帯するようにしましょう。なお、スマートフォンなどで利用できる電子版のお薬手帳もありますので、使いやすいものを選んで活用しましょう。

お薬手帳を持ちましょう!

薬の保管方法を見直して子どもを誤飲事故から守りましょう

学生がデザインした子どもの誤飲事故防止啓発ポスター

最後にお知らせがあります。子どもによる薬の誤飲事故が毎年、全国的に数多く発生し、中には重い中毒症状を起こし、入院に至った事例も報告されています。また、子どもが成長するにつれて、起こりやすい事故の特徴は変化し、保護者の想像を超えた子どもの行動による誤飲事故も発生しています。

本市も事故防止啓発を強化すべく、関西大学と高槻市のポスター協働制作事業により、学生がデザインした啓発ポスターを作成しました。

誤飲事故防止のポイントは次のとおりですので、複数の対策を講じ、子どもを誤飲事故から守りましょう。

  1. 薬は子どもの手の届かない、見えない所に保管する。
  2. 服用後はそのまま放置せず、元の安全な場所に片づける。
  3. 薬を取り出しにくい容器に入れる。
  4. 薬を出し入れする行為や飲む行為を子どもに見せない。
  5. 特にリスクの高い薬には細心の注意を払う。
  6. お子さんの年齢などに応じた管理を心掛け保管方法を定期的に見直す。

子どもによる医薬品の誤飲事故に注意!

かかりつけ薬剤師・薬局を持ちましょう

皆様、いかがでしたでしょうか。特に年齢を重ねていくと、どうしても薬を使用する機会が増えてきます。そのような中、より安全・安心に薬を使用するためには、薬の情報などを一元的・継続的に把握してもらうことが出来て、健康相談も出来るかかりつけ薬剤師・薬局を持つことが重要です。今回のお話が、ご自宅にある薬について見直したり、かかりつけ薬剤師・薬局を持つ契機となれば幸いです。

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プロフィール
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西田 誠
1963年(昭和38年)、大阪府生まれ。2015年(平成27年)8月から現職。趣味はギター演奏。

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