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いにしえ物語最終話 大塩平八郎探索一件 十

高槻藩挙げて大捜索

しろあと歴史館常設展示「武士の世界」

二月十九日(一揆の当日)の午後、草履取りをともなった一人の武士が来城しました。彼は大坂城代土井利位(としただ)の使いとして、一揆の鎮圧加勢を厳命しました。

高槻藩では、さっそくその日夕方から家臣一同に登城が命じられ、戌の刻(午後八時)には藩士全員城中に集合、徹夜で出動の文度をしたといわれます。さすがに譜代で固めた畿内の要藩だけに、永く続いた泰平の世でも、規定の軍備・武具配備は怠らなかったものと見えます。

翌二十日朝、甲冑に身を固めた軍勢が城内から繰り出しました。一番手は家老格の長田勝三郎、二番手は同じく柘植牛兵衛が率いましたが、牛兵衛は先に見たように人も知る大塩門下。書状で師の教示を請い、請われて武具を譲る間柄でしたから、藩命とはいえ心中穏やかではなかったでしょう。

ところが、軍勢の一番手が芥川堤を芝生河原あたりまで来た時、それは巳の刻半ば(午前十一時)のことでしたが、再び大坂城代からの指令が届き、大坂表が少しおさまったので武装のまましばらく待機することになりました。

大坂での衝突や火災はおさまりましたが、大塩父子やその随伴者のゆくえはつかめず、幕府方の焦りのなか、厳しい手配の網が張られました。高槻では、二十一日に大坂町奉行所から平八郎以下の人相書がいち早く配られています。城下の六つの出口の木戸は固められ、鉄砲を配置。二十二日の様子を江戸へ報告した記録では、城内の桜の馬場は警備のかがり火に美しく映えて見事だったといいます。

続く

注釈:この内容は、平成4年1月25日から平成7年9月10日まで、広報たかつきに連載されていた「新・いにしえ物語」をホームページに再掲したものです。

いにしえ物語最終話 大塩平八郎探索一件 十一

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