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いにしえ物語最終話 大塩平八郎探索一件 十四

本山寺探索の下命

平八郎が逃げ込んだと噂された本山寺(原)

ところが、二十三日になって、平八郎が七、八十人の人数で、摂州島上郡の本山寺にこもっているとの情報が入ってきました。

いうまでもなく本山寺は天台宗延暦寺に属する丹波国境に近い古刹。役(えん)の行者がこの地に堂を構えて毘沙門天を刻んだという、神峰山寺の奥の院。人里離れた所でした。

にわかに西町奉行所から雑色部屋に本山寺探索の命が下ります。選ばれたのは小島甚右衛門。与力から「他国に一人で入り込むことゆえ、近づきがたい場所へは参られぬよう」と釘を刺されたのは、本山寺が険しい山中だっただけではなく、当時加納藩(城地は岐阜市内)永井氏領の原村にあり、通常は警備の管轄外だったためでした。

甚右衛門はそこで摂津に最も近い管轄下の、乙訓郡小塩(おしお)村の柳谷年寄を訪れます。小塩は中世以来の荘園の地ですが、近世には十輪寺(じゅうりんじ)や善峰寺というお寺の門前村になっており、村役には村政と寺務を兼ねた寺年寄と、それを補佐する村年寄がいるといういかにも山村らしい村でした。甚右衛門はおそらく寺年寄の方にいったのでしょう。しかし寺年寄には全く心当たりがなかったのです。

続く

注釈:この内容は、平成4年1月25日から平成7年9月10日まで、広報たかつきに連載されていた「新・いにしえ物語」をホームページに再掲したものです。

いにしえ物語最終話 大塩平八郎探索一件 十五

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