「若年者就労支援セミナー」を開催しました ~働くことに踏みだした若者たちの体験談~

【平成30年12月17日掲載】 

皆さんこんにちは、健康福祉部長の西田です。

12月に入り、めっきり寒くなってきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。風邪をひかないよう体調管理もしっかり行いましょう。

さて、さる10月20日の土曜日に「若年者就労支援セミナー」をクロスパル高槻にて開催しました。当日は、ニート・ひきこもりなどの無就労状態から、働くための一歩を踏み出したい方やそのご家族など、多くの方にお越しいただき好評を得ましたので、ここでその内容をご報告したいと思います。

就労への一歩を踏みだした若者がたくさんいます

2016年の内閣府による調査では、15~39歳のひきこもりの若年者は全国で54万人を超えているとの調査結果がありました。従来、「不登校の延長」というイメージで語られてきたひきこもりですが、一旦、就職した会社を職場での人間関係の悪化などで辞めてしまい、その後の再就職活動が上手くいかず、そのまま社会とのつながりが持てなくなってしまう人もいます。特に、昭和46年生まれ以降のいわゆる就職氷河期の世代は、バブル崩壊のあおりで大学卒業後の就職活動が思うようにいかなかった方が多く、40代になって自分だけの力では社会参加が困難となっていることがあります。

若年者就労支援セミナーチラシ

セミナーは、これらの「働きたい!という気持ちはあるけれど、ひとりでは一歩が踏み出せない…」そんな問題に悩んでいる若者やそのご家族に向けて、同じような悩みを抱えながらも実際に働き出した方々の声を直接届けたいという想いから企画させていただいたものです。

セミナーで語られたそれぞれの就職までの道のり

若年者就労支援セミナーの様子

セミナーは、司会者と長い無就労の期間がありながらも支援機関を利用して就職された4人の方々が質疑応答するやりとりを参加者のみなさまに聞いていただくという形式で行いました。4人は、現在も一生懸命に働いている方々であり、参加者の皆さんは熱心に聞いていました。

以下、実際に司会者の質問に4人の方々がそれぞれ回答されたやりとりを抜粋してご紹介します。

 

体験談の内容

Q1.支援を受ける前の心境は?

A.「前職で心のトラウマを抱え、求人票を見るだけでもしんどかった。」
 「変わらなければいけないとは思っていたが、自分ではどうすることもできなかった。」
 「何をするにも億劫となり、外出する意欲も無かった。」
 「就職活動に失敗し、無気力となっていた。引きこもると決めこんでいた。」

Q2.社会に一歩踏み出そうと思ったきっかけは?

A.「ひきこもりの期間が長く、将来が不安だったため。」
 「自分には何も無い、この状態から変わるために、やる気のみの一本槍で挑戦するしかないと思ったため。」
 「仕事をしなければならないと強く思い、ハローワークに行き、一つだけでも必ず企業での面接を受けようと心に決めたため。」
 「変わらなければいけないと強く思ったため。」
 「一人で考えるのが良くないと思ったため。」

Q3.支援機関を利用する前は、支援機関に対してどんなイメージを持っていたか?

A.「良いも悪いもなかった。自分ではどうすることもできなかったため、チラシを見て、母が支援機関に相談した。」
 「市役所にある機関であるため、安心して相談できると思っていた。」
 「通院していたクリニックの紹介で支援機関に相談することとなった。自分のプライドをまず捨てて、話を聞いてもらおうと考えていた。」

Q4.支援機関利用後の最初の印象はどうだったか?

A.「(最初は緊張して)相談員さんに全然話せなかった。」
 「話をしっかりと聞いてもらえ、自分を客観視することができた。良い印象だった。」
 「入りやすい雰囲気でよかった。個別対応で話を聞いてもらえ、様々なフォローもしてもらえる、丁寧な相談員さんがいる支援機関だと思った。」

Q5.働いてみて良かったことは?

A.「働いてみたら、しんどいことばかりではないと気づけた。」
 「アルバイトから始めることで、負担感が少なく働けた。」
 「社会参加の機会が増え、数多くの人と交流ができるようになった。」
 「稼いだお金で、好きなものが買える。ユニバーサルスタジオジャパンの年間パスが買え、友人と遊びに行くことで楽しい時間が増えた。」

 

文面ではなかなかお伝え出来ないですが、4人の方それぞれが、数多くの参加者を前にしながら、自分の言葉でしっかりと体験談をお話ししてくださいました。その語り口は、口ごもりながらとつとつと話す方、ユーモアもまじえて話す方など様々でしたが、元々持っている自分の特性を生かして働かれていることが伝わってくるものでした。

 

確かに、最初の一歩を踏み出す時には勇気が必要だったと思いますが、その後、無理をして自分を変えたわけではなく、自分に合った仕事は何かを職員と一緒に考えて、ここならばと思う職場を見つけられました。だからこそ、今も継続して働いておられ、また、自然体で生活を楽しんでおられるのではないでしょうか。

 

4名の方々が利用された支援機関のご紹介

今回、体験談を話していただいた4人のうち2人は市の自立支援相談窓口、残る2人は三島地域若者サポートステーションを利用されたことが働くきっかけになりました。

自立支援相談窓口チラシ

まず、市の自立支援相談窓口では、同フロアに隣接するハローワークの専門窓口と連携した支援に加えて、日常生活を整えるサポートや市内事業者の協力のもと、職場体験に参加していただくなど、対象者の状況に合わせた様々な取り組みを実施しています。年齢制限はなく、費用もかかりません。

自立支援相談窓口

受付時間:月曜日~金曜日 午前8時45分から正午、午後0時45分から5時15分

(土日祝日、年末年始はお休み)

受付場所:高槻市役所総合センター8階 生活福祉支援課 自立支援相談担当

電話番号:072-674-7767

「生活」や「仕事」でお困りの方への支援(くらしごとセンター)

 

次に、本セミナーの共催者である三島地域若者サポートステーションは、概ね15~39歳の「働きたいがどうしていいかわからない」「ブランクがあって社会参加に自信がない」「なかなか仕事が長続きしない」など、就労について悩みをもつ若者を支援しています。

三島地域若者サポートステーション

受付時間:月曜日・水曜日~土曜日 午前9時から午後6時(火曜日・日曜日・祝日・お盆・年末年始はお休み)

受付場所:高槻市富田丘町3-12 佐竹ビル202号

電話番号:072-668-7852

外部サイトへ三島地域若者サポートステーション

 

また他に、セミナーでは居場所として実施している「ハイフン」について、高槻市社会福祉協議会担当者から紹介がありました。

「ハイフン」とは、ひきこもり・発達障がいの当事者・家族が「自分が安心して人と関われる居場所を見つけたい」「子どもとうまく関われない」などの悩みを語り合ったり、情報交換したりするサロンです。仲間を見つけ、ゆったりとした気持ちを感じていただける居場所として機能しています。

ハイフン

開催日時:毎月第3火曜日 午後2時から4時

開催場所:地域福祉会館 高槻市城西町4-6

問合せ先:高槻市社会福祉協議会(電話072-674-7497)

外部サイトへ高槻市社会福祉協議会「ハイフン」

「仕事」や「生活」などでお困りの方は、ぜひご相談ください

最後になりますが、先日、厚生労働省が開催した就労支援員向けの全国研修会に、本市の職員が講師として招かれました。就職に不安を抱える方への職場体験の提案など、本市の就労支援の取り組みは厚生労働省からも高い評価をいただいています。働いた経験がない、未就労期間が長いなど、働くことに不安を感じ、一歩を踏み出せずにいる方は、まずはお気軽にご相談ください。支援員が一緒に課題を整理し、一歩ずつ就職に近づくようサポートいたします!

全国研修会写真

関連リンク

「生活」や「仕事」でお困りの方への支援(くらしごとセンター)

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西田 誠
1963年(昭和38年)、大阪府生まれ。2015年(平成27年)8月から現職。趣味はギター演奏。

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