津之江公園
津之江町2丁目地内
3.34ヘクタール
昭和44年
市営バス:JR高槻駅南 2番のりば 車庫前(栄町経由)行きで 城西橋下車 / 阪急富田駅 JR高槻駅南行きで 城西橋下車
近年、環境に対する関心の高まりから「河川法」が改正され、治水・利水に加え、河川環境の整備と保全が法の目的に位置づけられ、自然とのふれあいのニーズが高まる中で、市の都市シンボル軸である芥川は、都市の中の貴重な自然とのふれあいの場となっています。
このような状況の中で、ふるさとの川、芥川が地域の人々にさらに親しめる川になるよう、平成17年に市民・市民団体・学識経験者・行政などで組織する『芥川倶楽部』が設立され、住民と行政の協働による「川づくり」の取組みが始まりました。
この津之江公園自然再生計画は、芥川の取組みの基本的な指針である「芥川創生基本構想」(平成18年9月、芥川倶楽部・大阪府・高槻市)に基づき、市民、学識経験者等の意見を踏まえて策定しました。この自然再生計画に基づき、国と共同で平成20年度10月中旬から公園整備に着手しました。また、平成21年春からは、動植物のモニタリングを開始しました。
(1)多くの生き物が生育・生息する豊かな生態系拠点の創出
(2)市民の憩いの場および災害・緊急時の活用の場を確保
フナ、メダカ、ドジョウが普通にみられる湿地の創出
ヨシ帯に依存して生息する鳥類の繁殖地となる湿地の創出(カルガモ、バン、カイツブリ等)
カヤネズミの営巣地となる環境の創出(湿地周辺のヨシ帯)
多様な環境の創出
年間10種以上のトンボが観察できる多様な環境の創出(ギンヤンマ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ショウジョウトンボ、ハグロトンボ、クロイトトンボ、アオモンイトトンボ等
ヒメボタルの生息域の拡大
将来目標としてヘイケボタルの生息
ヒメボタル(写真提供:
大阪府立大学大学院
生命環境研究科 小山基氏)
トチカガミ
大阪府レッドデータブック
:絶滅危惧1類
自然再生を基本とし、必要最小限の維持管理を市民参加により実施します。
繁殖力・捕食力が強く、地域固有の在来種の生育・生息に影響を及ぼしている。
排水機場水路と芥川護岸沿いで
繁茂しているミズヒマワリ
芥川を泳ぐヌートリア
整備後は以下のモニタリングを実施します。また、環境学習等を兼ねるなど市民参加を中心として、モニタリングできる仕組みを検討します。
順応的管理手法(注釈:4)を導入し、モニタリング結果を参考にしながら、状況に応じて維持管理計画等を見直します。
河川を流水域と呼ぶのに対し、湖沼や池は止水域と呼ばれています。津之江公園内につくる湿地は止水域ですが、増水時には芥川からの水の流入・流出による水位の変動、エコトーンの形成等を通じて、生態系に多様性をもたらします。
様々な生物が生息している空間のこと。(出典:国土交通省 国土技術政策総合研究所ホームページ 河川用語集)
移行帯または推移帯とも呼ばれ、陸域と水域の境界になる水際(みずぎわ)のこと。
エコトーンには水の深さや土の水分条件が少しずつ変化するため、様々な植物や生物が生息しています。
(出典:国土交通省 国土技術政策総合研究所ホームページ 河川用語集)
自然再生は、自然という複雑な系を対象とすることから、その結果が予測と反する場合も考えられます。このため、十分な調査を行うとともに、予測される結果について仮説をたて、モニタリングにより検証することで必要な修正を加えていくことが必要です。(出典:環境省ホームページ 大台ケ原自然再生)
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