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平成24年第16回高槻市教育委員会定例会会議録

平成24年12月13日(木曜日)午前10時00分、平成24年第16回高槻市教育委員会定例会を教育委員会室に招集した。

出席委員(5人)

1番 勝山  葉子 委員
2番 中村 公美子 委員
3番 間石  成人 委員
4番 岸本  一男 委員
5番 一瀬    武 委員

説明のために出席した事務局職員の職、氏名

教育管理部長 上田  昌彦
教育指導部長 山岡  利夫
教育管理部部長代理 石  正伸
教育管理部部長代理 鐘ヶ江 一朗
教育管理部参事兼中央図書館長 堀江  公夫
教育指導部部長代理 能村  昌人
教育指導部参事兼教育指導課長 福井   弘
総務課長 田中  宏和
総務課主幹 四宮  明男
学務課長 小阪  智啓
学務課主幹 小原  和郎
学務課主幹 仲   靖之
保健給食課長 中村  秀行
地域教育青少年課長 川口  隆志
文化財課長兼しろあと歴史館長 宮崎  康雄
文化財課主幹兼今城塚古代歴史館事務長 易永  一義
城内公民館長 木田 喜八郎
教育指導課主幹 安田  信彦
教職員課長 横山   寛
教育センター所長 中西  浩一
教育センター主幹 松本 ちよみ
総務課副主幹 丹羽  正裕
総務課副主幹 田口  裕之
保健給食課副主幹 橋長  忠司
地域教育青少年課副主幹 亀井   学
しろあと歴史館事務長 中西  裕樹
中央図書館副主幹 田中  英夫
教育指導課副主幹 原    綾
教職員課副主幹 吉川  智之

議事日程
日程第1 報告第5号     平成24年度「全国学力・学習状況調査」の結果分析及び「大阪府学力・学習状況調査」の結果分析と改善方策について

日程第2 承認第13号   高槻市教育委員会人事異動の承認について

書記

奥  博志

( 午前10時00分開会 )

勝山葉子委員長
 ただいまから、平成24年第16回高槻市教育委員会定例会を開会いたします。なお、本日の本会議に傍聴の希望がございましたので、許可をいたしております。それでは、書記の方から諸般の事情を報告いたします。

書記(奥博志)
 本日の本会議の出席委員は、5名でございます。
 なお、12月1日付けで中村委員が委員長職務代理者に就任されましたので、委員番号を次のとおりとさせていただきます。
 1番 勝山委員長
 2番 中村委員長職務代理者
 3番 間石委員
 4番 岸本委員
 5番 一瀬教育長
 なお、本日の本会議の署名委員は、2番 中村委員 3番 間石委員でございます。以上で諸般の報告を終わります。

勝山葉子委員長
 ここで、会議録の承認をお願いいたします。本日は、平成24年第15回定例会会議録の承認をお願いいたします。会議録の朗読を省略してご異議ございませんか。

(異議なし)

(署名委員 会議録署名)

勝山葉子委員長
 それでは、議事に入ります。
 日程第1、報告第5号、「平成24年度「全国学力・学習状況調査」の結果分析及び「大阪府学力・学習状況調査」の結果分析と改善方策について」を議題といたします。報告を求めます。

教育指導部長(山岡利夫)                                  (報告)
 ただ今上程されました、日程第1、報告第5号「平成24年度「全国学力・学習状況調査」の結果分析及び「大阪府学力・学習状況調査」の結果分析と改善方策」の報告につきまして、ご説明いたします。
 今年度、抽出調査である「全国学力・学習状況調査」は、初めて理科の調査が加わり4月17日に実施、また全校対象の悉皆調査である「大阪府学力・学習状況調査」は6月12日に実施いたしました。
 これら2つの調査の目的は、各教育委員会や学校が、児童生徒の学力・学習状況を把握、分析し、教育の結果を検証するとともに改善を図ること、また、各児童生徒に対してそれぞれの個票を返却することで、自身の学習の定着状況を把握し、学習や生活の改善に役立てることとなっております。
 調査結果の公表につきましては、その方法や内容等について市町村教育委員会がそれぞれ判断して行うこととなっております。この点につきましては、平成20年9月の臨時教育委員会においてご論議いただき、数値のみが「一人歩き」しないよう、公表の趣旨や目的等を十分に説明することや、学校別の公表につながらないよう慎重な対応をした上で、平均正答率も含めた公表を行うという決定がなされております。この決定をふまえ、今年度、教育委員会事務局では、「全国学力・学習状況調査」の結果分析、「大阪府学力・学習状況調査」は調査結果の分析を行うとともに課題の改善方策を資料のとおりまとめました。
 先日発行されました広報紙11月25日号の教育特集でも2つの調査結果の概要を公表するということから、本資料については事前に委員へ配付させていただいておりましたが、内容の詳細について説明する機会がありませんでしたので、本日報告させていただくものでございます。
 なお、調査の実施につきましては参事より、結果の分析につきましては教育センター所長より説明させていただきます。
 以上、誠に簡単な説明ではございますが、よろしくお願い申し上げます。

教育指導部参事兼教育指導課長(福井弘)
 少し時間をいただきまして、私のほうからは、今年度実施いたしました2つの学力調査の概要等についてご説明いたします。
 今年度、「全国学力・学習状況調査」及び「大阪府学力・学習状況調査」の2つの調査を実施いたしました。2つの調査は、先の部長の提案理由でも少し述べましたように、児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図ること、学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てることが目的であります。そのため、本冊子は、対象を教職員とし、授業改善に役立てることを目的に作成いたしまして、「小学校版」「中学校版」の2分冊タイプで仕上げております。

 まずは全国学力・学習状況調査についてご説明いたします。7ページまでは、小学校版・中学校版は同じ内容ですので、小学校版でご説明させていただきます。冊子の1ページをご覧ください。
 調査方法ですが、全国学力・学習状況調査は、文部科学省による学校単位での抽出による調査でありました。そのため、結果的に市内の中学校区から均等に抽出されたわけではなく、全く抽出されていない中学校区もありました。このような抽出状況では、本市全体の傾向を的確に把握することが難しいと考え、全国的な状況と比較・分析をするために、平成22年度分の市全体のデータとできるだけ整合性が取れるように、調査実施前に国抽出校に加えて市抽出校を決定し、国抽出校と市抽出校を合わせたデータを高槻市の学力・学習状況調査の結果として8ページ以降にまとめました。この抽出に関する考え方は、平成22年度と同様でございます。

 次に、大阪府学力・学習状況調査についてご説明いたします。冊子の4ページをご覧ください。
 調査方法は、全校を対象とする悉皆調査で行われております。しかし、4ページ下段にも記載しておりますが、本市の小学校1校は、学校行事により後日に実施したため、集計には含まれておりません。また、今年度は、大阪市など11市町を除く32市町村での実施となっております。

 今回の冊子では、全国調査で初めて行われた理科、そして悉皆で行われた大阪府学力・学習状況調査の結果を中心に分析いたしました。
 2つの学力調査の結果について、全国と比べて、また、大阪府と比べてなどのように相対的に見た場合、2つの結果に若干の違いはありましたが、ここ数年の結果としては年々向上の傾向があると考えております。しかしながら、この2つの調査は、対象とした児童生徒の相対的な結果を比べるものではなく、学習の到達度を評価するためのものでございます。つまり、5、6ページにあるような大阪府学力調査の正答数分布のグラフは、全員が右側に寄っていることが一番望ましい形であります。その点から見ますと、2つの調査において知識・理解を問うA問題よりも、活用する力を問うB問題の方に課題があると考えております。
 また、質問紙調査では、肯定的な回答が全国や大阪府と比較するとまだまだ低い項目もございますが、多くの項目で、徐々に向上の傾向が見られております。これらは、本市の教育施策の効果によるものと考えております。
 2つの調査の概略を述べてまいりましたが、結果分析の詳細は、この後、教育センター所長よりご説明いたします。私のほうからは、以上でございます。

教育センター所長(中西浩一)
 それでは、私のほうからは、冊子の8ページ以降、結果分析と改善方策についてご説明をさせていただきます。本調査を通して見えてきました成果や課題のうち特徴的なものについて、具体的な設問を紹介しながら、そのねらい等について説明をさせていただきたいと思いますので、お願いいたします。
 それでは、まず学力調査についてでございますが、全体的な成果といたしましては、先ほども指導課長のほうからありましたように、この間本市の学力は、全体として向上をしてきております。特に中学校の数学のB問題。それから英語におきましては、大阪府の学力調査において、府の平均正答率を4.5ポイントから5.2ポイント上回っておりまして、昨年度よりも向上しております。授業改善の成果であると考えております。ただ、全体的な傾向としまして、主として「知識」を問う設問より「活用」を問う設問に課題があるということについてはこれまでと大きくは変わっておりません。引き続き様々な取組を強化していく必要があると捉えております。この「活用」に関して具体的に申し上げますと、「自分の考えを説明する」ということ自体はこの間比較的できるようになってまいりました。しかし、「いくつかの複数の情報から必要なものを取り出し、自分の考えと結び付けて説明する」といった、いわゆる論理的な思考力については引き続き課題が見られるところでございます。
 それでは、教科ごとに説明してまいります。
 小学校版冊子の31ページをご覧ください。大阪府学力調査、小学校国語でございます。31ページには正答数分布、平均正答率等を載せてございます。隣の32ページをご覧ください。こちらは設問の概要とそれぞれの正答率を高槻市、大阪府両方載せております。本市の正答率の欄をご覧いただきますでしょうか。漢字やローマ字を読む設問は概ね良好でございます。また、説明文の題名など、適切なものを選択するという設問につきましても良好な結果となっております。34ページをご覧ください。こちらはB問題でございます。設問の概要のところ、正答率とあわせてご覧ください。情報を関係付けて読み、理由を明確にして説明する設問等においては課題が見られます。具体的な例として、お手元の別添資料1をご覧ください。一番上が資料1となっております。本設問は、3つのコンクールの中から応募条件に合ったものを選び、その理由を書くというものでございまして、非常に日常生活につながるような実践的な課題でございます。本市のこの設問についての正答率は42.3%で、大阪府を上回ってはおりますが、課題であると捉えております。
 次に中学校の国語でございます。中学校版冊子の32ページをご覧ください。こちらのほうも設問の概要を見ていただきますと、漢字の読みや適切な語句を選ぶ設問などについては概ね良好でございます。しかし、B問題のほうにおいて、特徴的な課題が見られております。別添資料2をご覧ください。裏に具体的な設問が出ております。これが非常に特徴的なものでございまして、この設問3、最近方言を聞く機会が増えた理由をこれまでの2人の会話と資料1と2、つまり複数のものを読みながら、次の条件1~3にしたがって書きなさい。そういう問題でございます。つまり、このように一定の条件のもとで文章をまとめるとなりますと課題がございます。この設問の正答率は48.4%でございました。
 次に、小学校算数でございます。小学校版の36ページをご覧ください。基礎的な計算問題については概ね良好でしたが、B問題、38ページのほうをご覧ください。数学的な知識をもとに考える設問に課題が見られます。具体的には別添資料3をご覧ください。割合の問題でございます。このグラフの黒塗りのところが60歳以上の人数。この農業で働いている60歳以上の人数の割合はほとんど変わっていないということは正しいか正しくないか、その理由を数学的な言葉・式を使って説明しなさいという問題でございまして、ここの正答率は10.8%でございました。改善を要する課題と考えております。
 同じようなことが中学校の数学でもございます。中学校版の35ページをご覧ください。平均正答率はA問題で3.9ポイント、B問題では4.5ポイント大阪府を上回っております。設問別に見ますと、36ページをご覧ください。正の数・負の数などの計算問題やグラフを読み取る設問は概ね良好でございます。38ページをご覧ください。B問題でございます。ここは先ほどの小学校算数と同様でございまして、問題解決の方法を数学的な表現を用いて説明する設問には課題がございます。具体例でございますが、別添資料4をご覧ください。「テニスボールがぴったり収まる円柱の表面積の求め方を説明しなさい」という設問でございます。正答率は19%でございました。同様の趣旨の設問は全国調査でも行われておりまして、資料5をご覧ください。著作権の関係で写真は載せておりませんが原田選手と舟木選手、スキーのジャンプ選手この二人のジャンプ選手の記録をこのリストグラフで比較をして、より遠くへ飛びそうな選手はどちらかを選んで、その理由を数学的な表現を使って説明しなさい。という設問でございます。この正答率は、43.4%でございました。数学の知識・技能と申しますと、これまでは教室の中だけのものととどまりがちでございましたけれども、そうではなくて実生活に生きて働く力として活用するという観点から、学力の育成を図る必要があると考えております。
 次に中学校の英語でございます。中学校版の39、40ページをご覧ください。平均正答率は大阪府を5.2ポイントと大きく上回っております。設問別に見ますと、リスニングの1:1対応のもの、あるいは語句に関する設問は概ね良好な結果となっておりますが、資料や英文の内容を捉えながら質問に答えたり、英語で質問をしたりすることには課題が見られます。資料6をご覧ください。インタビューをする場面で、質問文を作るような設問がございます。そこのところに課題がございました。いわゆるこういう「質問力」は、実際のコミュニケーションには欠かせない力でございます。教師が質問して、生徒が答えるだけというそういう授業だけではなく、友だちやAETに生徒自身がインタビューをして、そうして得た情報をもとにスピーチにつなげたりするような、そういうふうな活動を適切に授業に取り入れていく必要があるのではないかと思います。
 最後に理科でございます。小・中学校版それぞれ、どちらも17ページにございます。理科の調査につきましては、全国調査のみでございます。小・中学校ともに今年度初めて実施されておりますが、小学校での平均正答率は全国平均値と比べて1.7ポイント、中学校では0.8ポイント上回る結果となっております。他の教科と同様に、主に「知識」に関する設問に比べますと、「活用」に関する設問に課題が見られます。具体的には、実験結果を分析・解釈し、理科に関する知識を活用して説明するという設問等におきまして、小・中学校ともに課題がございます。理科に関する知識の定着を日々図ることはもちろんでございますが、観察や実験等の体験を通して、児童生徒が自分の言葉で表現するというふうな活動を取り入れることが今後重要であると考えております。

 次に、学習状況調査について、説明をさせていただきます。同じ内容が入ってございますので、中学校版の冊子で説明をさせていただきます。
 44ページをご覧ください。質問紙調査の中から、「学習活動」、「学習習慣」、「人とのかかわり」、「規範意識・自尊感情」の4つに分類させていただきまして、データを抜粋してお示しをさせていただいております。大阪府の調査を基本にしながら、説明をさせていただきます。
 まず始めに学習活動についてでございます。自分の考えを発表したり、みんなで話し合ったり、自分の考えをまとめたりする学習活動について、本市におきましては、大阪府に比べて授業に多く取り入れられておりまして、23年度に比べても少しずつ増えております。まだ決して十分とは言えませんが、この間の各学校における授業改善がうかがえると思います。しかし、45・46ページの「○○の勉強は好きですか」という項目につきましては、国語、算数・数学、英語すべてにおいて、「どちらかといえば当てはまる」まで含めても50%~60%前後となっており、学習意欲という観点からも課題であると捉えております。
 47ページをご覧ください。「英語の授業で自分の考えや表現を英語でスピーチすることがある」についての肯定的な回答は、23年度よりさらに増えて70%を超えており、大阪府の2倍近くとなっております。これはこの間の英語の授業改善の成果であると捉えております。

 次に理科でございますが、理科については全国調査のみの実施でございます。
 24ページをご覧ください。「理科の勉強は好きですか」、「理科の授業の内容はよく分かりますか」等、理科の項目について肯定的な回答が小・中学校ともに全国値を下回っております。また、すべての項目で肯定的な回答が小学校に比べ中学校で減少しておりまして、わかる授業づくりや学習意欲の育成を小・中学校が連携しながら取り組む必要があると考えております。
 次に49ページをご覧ください。学習習慣に関する項目でございます。自分で計画を立てて勉強をしたり、家で復習をしたりしている児童生徒の割合は少しずつ増えてはおりますが、宿題や家庭学習のあり方について、再チャレンジ教室等も効果的に活用しながら、今後改善をさらに図っていく必要があると考えております。また、読書に関する項目でございますが、50ページ、「読書が好きですか」については、23年度に比べまして小・中学校とも増えております。大阪府を4~5ポイント上回っております。1日の読書時間が30分より多いと回答している小学生につきましても約52%で、大阪府を8ポイント上回っております。学校図書館の充実や読書指導の推進の成果が表れていると考えられます。今後は学校図書館の教科の授業とリンクさせた活用法なども研究してまいりたいと考えております。
 次に51ページをご覧ください。51ページは人との関わりに関する項目でございます。「学校で友だちに会うのは楽しいと思いますか」、「人の気持ちが分かる人間になりたいと思いますか」について肯定的な回答が小・中学校ともに90%を超えております。
 52ページは規範意識・自尊感情に関する項目でございます。「学校のきまりを守っている」につきましては、中学生に比べて小学生は肯定的な回答がやや低くなっております。逆に「自分にはよいところがあると思う」については、小学生のほうがやや高くなっております。いじめについては、小・中学生ともに約90%が「いじめはどんな理由があってもいけない」と回答しています。
 最後に改善方策でございます。冊子の54ページ以降。小学校版のほうは水色の用紙がはさんであり、同じように52ページ以降にまとめてございます。特に課題となっております、先ほど説明いたしました設問を取り上げながら、具体的な授業のあり方について、小・中学校それぞれ教科ごとにまとめております。各学校で印刷して共有しやすいように折込の形にしております。本調査結果の概要やこれら改善方策の具体につきましては、今後各学校の研究推進担当者等に説明させていただきまして、周知するとともに、教育センターの教科研修や今年度から始めました授業力向上学校支援研修等を通じて拡げてまいりたいと思っております。
 本調査の各設問は、問われている内容それ自体がいわゆる「付けるべき学力」の一部であると考えております。日々の生活や将来仕事において直面する様々な課題を解決していくために必要な、そういった学力と意欲を育成するため、今後は各学校としての取組だけにとどまらず、小・中学校が連携しながら一貫した学習指導の取組を、連携型小中一貫教育等を通して、進めてまいりたいと考えております。

 以上、簡単ではございますが、全国学力・学習状況調査及び大阪府学力・学習状況調査の結果分析及び改善方策の説明とさせていただきます。ご意見・ご質問を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

勝山葉子委員長
 ただいま、報告が終わりましたが、委員の皆さん何かご意見ご質問はございませんでしょうか。

勝山葉子委員長
 すごく丁寧にまとめていただいてありがとうございます。
 中学校の英語教育は、高槻市はもともと進んでいてよかったと思うのですが、今回の結果でもやはりよくなっています。中学校の英語は高槻市でよいのは何故なのか、説明していただけたらと思います。

教育センター所長(中西浩一)
 大きくは3つあると思います。1つ目は、本市でこの間ずっと行ってまいりました教職員研修の充実が上げられると思います。平成15年度から5ヵ年にわたって、ほぼすべての英語の教員を対象に研修を実施いたしました。その後も引き続き充実した研修を実施することで、教員の意識改革等、指導に必要な知識の改善がすすんだと考えております。それまで行われておりました文法説明、訳読型というような、それも大事なのですけど、それだけではなくて、語彙や発音、文法、音読などの基礎基本の徹底と同時に、読む・書く・聞く・話すという、いわゆる4技能を統合した実践的な活動が重要でございます。それを周知できたことと、具体的な実践が進んできたことがあげられます。
 2つ目には、平成21年度から3年間取り組みました授業改善の推進事業があげられると思います。ワーキンググループとしてモデル授業ビデオを作成し、それを研修を通して広げるということで、具体的な授業のあり方を一斉に各校に広げることができたと思います。
 3つ目に、英語教育充実事業、いわゆる英語指導助手、AETを全校に配置し、本物のコミュニケーション場面の設定をしてきたということがございます。英語担当の指導主事、それからAETのスーパーバイザーを教育センターに配置していることなども、大きいと考えられます。
 他にもございますが、以上のような施策を市として効果的に実施してきたことが大きいと思います。

勝山葉子委員長
 AETのスーパーバイザーは、日本人の英語教師なのでしょうか。

教育センター所長(中西浩一)
 AETのスーパーバイザーは現在アメリカ人の方でございます。

中村公美子委員
 調査の意義というのが、全国と比べてとか、大阪府と比べて高いとか低いとかいうばかりではなくて、先ほど言われましたように、児童生徒の学習の到達度が大切というのはよく理解できました。そのための課題分析をしっかりしていただいていると思います。
 その中でも私が気になるのは、学習習慣です。小学校版でいうと府は47ページ、全国は26ページですけれど、全国は抽出なので全校ではなく、大阪府は1校を除いてほぼ全校で、実施した時期が4月と6月で違うのですけれど、同じ設問の「自分で計画を立てて勉強をしている」について、47ページの大阪府でいうと平成24年度の高槻市は60.9ポイントに対して、26ページの全国でいうと平成24年度は51.6ポイントというふうに約10ポイント違っている。これは時期も違えば校数も違うということで、理解できるのですけれど、傾向というのは同じだと考えてもいいのでしょうか。

教育センター所長(中西浩一)
 委員仰せのとおり、時期が違うという要因がございますし、他にもさまざまな要因が絡んでいると思いますが、同じような傾向が見られると考えております。

中村公美子委員
 そうすると、26ページの学習習慣、とくに家庭教育に関する部分ですが、全国と比べて課題が見られると思いますけれども、家庭教育なので学校教育は関係ないというのではなく、教育委員会として、学校としてどういった取組ができるのかと思うのですが、その辺はどういうふうに考えているか教えていただけますか。

教育指導課長(福井弘)
 家庭との協力というのは必要だと考えております。その点につきましては、市のホームページや広報たかつきでも掲載しておりますし、また各学校につきましては保護者向けに学校だより等でお知らせするようにしております。その中で、特に質問紙調査の項目につきましては、家庭の様子を問うものがありますので、そのような結果を活用して家庭でも協力していただきたいというような内容も盛り込んで、各学校から啓発を行っております。

中村公美子委員
 やはり、家庭としっかり連携することによって家庭教育が充実する。それに伴って他の学習活動の部分も変わってくると考えられるので、その部分をきっちりしていただきたいと思います。

間石成人委員
 調査結果を分析されて、「活用」に問題がある。そういうことを踏まえて改善方策をそれぞれ具体的に啓発し、公表している。非常に詳細に分析されていると思います。
 問題点というか教えていただきたい点ですが、中学校版の45ページ以降、学習活動、府の調査の結果分析ですが、大雑把に言えば、国語、算数・数学の勉強が好きだというのは、小学校では40%くらいがそうでないという答えですね。中学校では50%くらいになっている。あるいは授業の内容はよく分かるというのも、小学校から中学校へ比べると、いずれを見ても当てはまらないという割合が相当数増えている。これはいったいどこに問題があるのか、あるいはそれが学力の調査結果にどういう形で表れているのか、そこのお考えをお聞かせいただけますか。

教育センター所長(中西浩一)
 本調査からは、きちんとそれについて詳細な分析をすることは難しいと思っておりますけれども、考えられることといたしましては、まず1つに小学校と比べまして、中学校になりますと学習の難易度が上がること。それから学習の量が、配当されている授業時数の量に比べて小学校よりも多くなること。あるいは、その先の入試やいろんな複数の要因が絡んでいると思います。また、授業のあり方としましては、これも可能性の1つでございますが、小学校の授業に比べて中学校の授業のほうが、先生が説明をされている時間帯が長いと思います。ですから、子どもたちがどうしても受身的に、聞く側に回ってしまうということになり、意欲という点でも影響しているのではないかと考えられます。
 ですから、課題となっている、活用する力を付けていくという授業を通して、子どもたちが自ら考え、子どもたちが説明するという授業を通して、逆に子どもたちの知識も定着してまいりますし、意欲も高めていけるのではないかと考えております。

間石成人委員
 授業がよく分かるというのは、子どもたちがどう授業を捉えているか、それから、これはどうやればわかるかという授業のいろんな工夫などもやっていく。おそらくそれが、勉強が好きだというところにつながってくる。しかし、授業がよく分かる、あるいはどちらかといえばよく分かるという割合よりも、勉強が好きだという割合のほうが全体的に低いですね。これは高槻だけの問題ではないですけれど、授業が分かるといいながら勉強が好きだというのが少ない。それはいったいどこに問題があるのですか。

教育センター所長(中西浩一)
 委員仰せのとおり、これは高槻市だけの傾向ではなくて、おそらく日本全体の傾向、あるいはもっといえば、OECD加盟国や、EUの加盟国等における1つの傾向かもしれません。経済発展をこれから遂げようとしている国につきましては比較的意欲も高いというような傾向がございます。この調査だけでは、今の件につきましては、詳細に分析することは難しいと思いますが、全体的にそういう傾向があるものと捉えております。ただ、授業の内容が分かり、そして自分たちが主体的に学ぶような授業になっていく中で、授業が好きだ、勉強が楽しいという子どもたちの割合を増やしていきたいと考えております。

間石成人委員
 勉強というのは小学校・中学校だけではなくて、高校・大学、その後にも続きますし、生涯、自分で勉強をしていかないといけない。それが勉強が好きだという人が少ないというのは、それがどこかで止まってしまうことになるわけです。これは非常に残念なことだと思います。高槻の教育がどうという問題ではなくて、勉強が好きな子をいかに増やしていくか、そういう工夫も、これからも考えていく必要があると思います。

一瀬武委員
 今、間石委員が言われたことは、高槻の教育の抱えている、一番大きな課題と私たちは認識しております。先般、第四中学校区でありました研究開発の大きなテーマは、子どもたちが学習意欲を持てないのはいったい何にあるのか、そのあたりをしっかりと分析して、そういった意欲を出せるような授業の工夫改善を図ろうとして、研究開発をやっていられる。その際に「いまとみらい」という教科で、教科書を作成しよう、あるいはそういった考えの下に、総合的な学習に近いものでやられたわけですが、これを各教科に広げていきましょう。そして、15歳で地域のめざす子ども像をはっきりさせて進めていこうということで行われました。今間石委員がご指摘されたことは、先ほども言いましたけれども、今から高槻が全小・中学校あげて取り組まなければならない最大の課題だと私は認識しております。
 そういうことで、間石委員の質問と関連するのですけど、今年度初めて全国学力・学習状況調査の中で理科のテストが実施されたわけですが、もっと厳しい結果が出てくるのではないかと私は思っていたのですけれど、全国を上回っている成績が小学校・中学校ともに出てきている。これはいったい何故だったか、また、どういうふうに考えているか、その辺はどうですか。

教育センター所長(中西浩一)
 理科の結果についてでございますが、高槻市の小学校の多くは理科専科を学校で設けておられます。したがって、他教科に比べて授業の質がその分保たれていると考えております。また、1人の教師が5、6年生、高学年を両方教えるということになりますので、したがって、他教科以上に系統をきちんと意識した形で指導ができています。その辺もあって、定着がより良く働いているのではないかと考えております。
 また、小中学校ともに、研修のほうも教育センターで充実をさせていただいております。今年度は府の教育センターとの共催で理科の授業作りに関する研修をしております。そういういろんな要因が働いたと思います。

一瀬武委員
 昨日、各紙の一面で報道されましたので、皆さん読まれたと思いますが、TIMSS、国際数学・理科教育動向調査の結果が発表されておりました。日本の小学校4年生、中学校2年生の算数・数学、理科の成績は、小学校4年生では上がっていて、中学校2年生では前回と同じ程度ということでしたけれど、この調査で見る限りにおいては成績はよかったのではないかと私は思っています。ところが、勉強に対する興味・関心は、数学・理科とも小学校4年生と比べて、中学校2年生はぐっと下がってしまう。これは先ほどの間石委員のご質問にも関連すると思います。それから国際的に比較しても、小学校4年生の理科の成績は高いわけですけれども、意欲関心がずいぶん低い。とくに中学校2年生は20ポイント以上差があるぐらい低い。
 このことは全国学力・学習状況調査でも同様の傾向が出ています。高槻市でもそのような傾向が見られるわけですけれど、このことを分析するのはなかなか難しいと思います。もし意見なり見解があったら、示していただきたい。

教育センター所長(中西浩一)
 ただいまのご質問に関してでございますが、先ほどの教育長からのお話にも少しありましたけれども、四中校区で取り組んでおります「いまとみらい科」の取組は、今教室で学んでいることが結局は実生活に生かされていく、そして将来の生活にも生かされていくということを具体的にやっていく、そういう新教科でございます。子どもたちが今教室で学んでいることが、実際の生活やこれから先の生活にこんなふうに生きていく、実生活につながる、生きて働く力につながる学力であると捉えて、授業改善を具体的にすすめていく中で、理科だけにとどまらず、いろんな学習に対する意欲と姿勢というものを育んでいけるのではないかと考えております。

勝山葉子委員長
 他に何かございませんでしょうか。それでは、本件は報告案件でございますので、これをもって終了いたします。
 続きまして、日程第2、承認第13号、「高槻市教育委員会人事異動の承認について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。

教育管理部長(上田昌彦)                           (提案理由説明)
 ただいま上程されました日程第2 承認第13号 高槻市教育委員会人事異動の承認について、提案理由のご説明を申し上げます。
 本件につきましては、急施を要するため、教育長に対する事務委任等に関する規則第3条第2項の規程によりご決裁いただき、本日、ご承認いただきたく上程するものでございます。
 今回の異動につきましては、給食調理員の育児休業等の取得に伴い、欠員状態となっている学校への補充を行うために、給食調理員3名を12月1日付で採用したものでございます。人事異動の詳細につきましては、議案書にお示しをしておりますのでよろしくお願いいたします。
 以上、簡単な説明でございますが、ご審議いただき、ご承認いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

勝山葉子委員長
 ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。

勝山葉子委員長
 それでは、無いようですので、採決に入ります。承認第13号、「高槻市教育委員会人事異動の承認について」を原案どおり承認してご異議ございませんか。

(異議なし)

勝山葉子委員長
 ご異議が無いようですので、本件は原案どおり承認されました。
 以上で、本日の日程がすべて終了いたしましたので、閉会といたします。

 

( 午前10時56分閉会 )

 

 

お問い合わせ先
高槻市 教育委員会 教育管理部 総務課
高槻市役所 総合センター 11階 
電話番号:072-674-7612
FAX番号:072-674-7641
お問い合わせフォーム(パソコン・スマートフォン用
※内容によっては回答までに日数をいただく場合があります。

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