現在の位置

18.キリシタンたちの墓地

同所(高槻城)に在りし、一層便利にして広き場所を選び、元神の堂ありし場所に木造の大なる会堂を建築せし

『耶蘇会士日本通信』より

 

天正2年(1574)、高槻城主の地位を息子・右近に譲った高山飛騨守は、高槻城内に天主教会堂を建てました。宣教師ルイス・フロイスは、「元神の堂ありし場所」に、大きな木造の教会堂と宣教師の宿舎がととのえられ、池のある美しい庭園や「地所の一部には大なる十字架」が建てられたと『日本史』に記録しています。

教会堂の所在地は現在の野見神社付近といわれており、神社の東方の発掘調査では、教会堂に付属すると考えられるキリシタン墓地が見つかっています。市松状に整然と配置された大人用と子ども用、合わせて27基の木棺が出土し、右近が城主であった天正13年(1585)までにつくられた墓地とみられます。

木製のロザリオ

棺の蓋板に墨書された「二支十字(にしじゅうじ)」や、死者にそえられた木製のロザリオは、発掘資料としては日本最古のもの。死者の手首にかけられた状態でみつかり、「高山飛騨守が京都からロクロ師を呼び寄せてつくらせた」という、フロイスの記録を裏付ける貴重な資料ともなっています。

この木製のロザリオは、つつましやかなものではありますが、16世紀の東西交流を物語る貴重な証拠品です。

木製のロザリオ

関連ページ

高山右近高槻天主教会堂跡

お問い合わせ先
高槻市 教育委員会 教育管理部 文化財課
高槻市役所 総合センター 10階 
電話番号:072-674-7652
お問い合わせフォーム(パソコン・スマートフォン用
お問い合わせフォーム(携帯電話用
※フォームでのお問い合わせは回答までに日数をいただきます。
お急ぎの場合は必ずお電話でお問い合わせください。
  • しろあと歴史館
  • いましろ 大王の杜
大王の国から
  • 調査・研究
  • 歴史・文化のふるさと豆知識 大王の国から