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8.淀川三十石船

―ここは大塚榎の茶屋じゃ 向こうは枚方番所浦―

淀川三十石船(奥)とくらわんか舟(手前)の模型

京都・伏見と大坂・八軒家(はちけんや)を結んで1日2回淀川を往復した乗合旅客船「淀川三十石船」の船頭が唄った船唄の一節です。

淀川三十石船は、全長約11~15メートル、幅1.8~2.1メートルといわれ、船頭4人、乗客定員は28人。下りは川の流れまかせでしたが、上りは人力、とくに流れの速い瀬では船頭が岸にあがり、綱で引いたと伝えられます。

淀川三十石船(奥)とくらわんか舟(手前)の模型

宝暦11年(1761)に刊行された『和漢船用集』には、「摂州浪花より城州伏見にいたるに此舟を 用。其流十里、淀川を往来す。(中略)荷物および多く旅客を装(よそおい)乗せて乗合舟とす」と、この三十石船を紹介しています。

ところで、上方落語に「三十石夢の通い路」という大ネタがあります。故六代目笑福亭松鶴師匠をはじめとする上方落語の大御所たちがこぞって持ちネタとしていますが、京都見物を終え、伏見寺田屋の浜から三十石船で大坂へと帰る、喜六と清八のやりとりを生き生きと描いています。都の名所やみやげものがいろいろ登場しますが、聴かせ所はなんといっても船頭の、叙情感あふれる船唄でしょう。松鶴さんも、節回しが少し違うようですが、この「淀川三十石船船唄」をたっぷり聞かせていました。

現在、この船唄は「淀川三十石船船唄大塚保存会」の人びとによって唄い継がれ、大阪府の無形民俗文化財に指定されています。また毎年11月23日には、本市で全国大会が催されています。

「淀川三十石船船唄」(大塚保存会)の映像はこちら

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