現在の位置

6.名産服部煙草

茎細く葉色よく、香遠く薫じて芳(こうば)し
隣村みな服部を以て、名とし、諸国へ出す

『摂津名所図会』

江戸時代の中頃、高槻で良質なたばこが生産されていました。たばこの名前は地名にちなんで「服部煙草(はっとりたばこ)」。

寛政10年(1798)刊行の『摂津名所図会』には上のように記されています。 服部は現在、バスの停留所にその名を残すだけですが、旧服部村は芥川の流れを西端とし、東端は日吉台一番町、北を上の口、南は名神高速道路の間に広がる大きな村でした。

煙草用具を納めた提(さげ)煙草盆

煙草用具を納めた提(さげ)煙草盆

服部たばこは良質であったため、近隣の村々はみな服部の名を借り、高級ブランドとして全国に出回っていたことがうかがえます。このほか正徳3年(1713)に刊行された寺島良安の『和漢三才図会』煙草条には「備後備中及関東多出之、今摂州服部之産為第一」とあり、服部煙草が当時、全国随一との評価を受けていたことがわかります。

しかし、この摂州服部たばこ、やがて「鹿児島おはら節」に登場する「国分たばこ」をはじめとする他国産のたばこに押され、次第に生産縮小の道をたどります。幕末になると高槻では、たばこから米への転作が急速に進み、時代の流れとともに服部たばこは忘れられていきました。

忘れられたとはいっても、近隣の土室地区では、たばこの作付けが昭和の初期まで残っていたといいます。万人を魅惑した服部たばこ。いったい、どんな味がしたのでしょうか。

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