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平成26年度高槻市感染症発生動向調査委員会会議録(平成27年2月6日)

1.会議の名称

平成26年度高槻市感染症発生動向調査委員会 

2.会議の開催状況

日時:平成27年2月6日(金) 14:30~16:00

場所:高槻市保健所 講堂

公開の可否:可

出席委員:浮村委員、江口委員、黒川委員、合田委員、千葉委員、松下委員、

       南委員、(五十音順)
      

3.議題

開会

 1 感染症発生動向調査事業の全数把握疾患の実績について

 2 高槻市ウエストナイル熱媒介蚊サーベイランス事業の実績について

 3 高槻市感染症サーベイランス事業の実績について

 4 感染症発生動向調査事業の定点把握疾患の実績について

閉会

4.配布資料

1 次第

2 委員名簿

3 配席図

4 資料 平成26年高槻市感染症発生動向調査実績等報告資料

5 参考資料1 高槻市附属機関設置条例

6 参考資料2 高槻市感染症発生動向調査委員会規則

7 参考資料3 高槻市感染症発生動向調査事業実施要綱

8 参考資料4 審議会等の会議の公開に関する指針

 5.主な審議の内容

下記のとおり

 6.担当課

保健予防課

 

審議の内容

1.開会

事務局:皆様、本日はお忙しい中、お集まりいただき、誠にありがとうございます。定刻となりましたので、平成26年度高槻市感染症発生動向調査委員会を始めさせていただきます。

(配付資料の確認)
 

2.委員紹介

(各委員の紹介、その後市職員の紹介)

 

3.会議の公開について

(会議の公開について承認。傍聴希望者はなし。)

 

4.感染症発生動向調査事業の全数把握疾患の実績について

委員長:感染症発生動向調査事業の全数把握について、事務局から報告をお願いします。

 

事務局:(配付資料の4の1~10ページを報告)

 

委員長:デング熱については、受診した医療機関ですぐにNS1抗体検査で陽性ということが判明し、PCR検査で確定しました。その後、白血球数が900ぐらいまで下がり、CRPは4くらいに上がったのが、最も重症な患者であった。日本では、基本的に初感染のデングは、医療機関で適正に輸液をすると治癒すると考えられる。デング熱の流行によりパニックに陥った医師がおられ、ほぼ水痘と診断できる事例であったが、デング熱疑いと診断し、治療をせずに専門機関を紹介したという事例を体験しました。2009年の新型インフルエンザによるパンデミックの時もそうであったが、発熱性の疾患となると新型インフルエンザを除外できず、除外できないからということで、本来、実施すべき治療を医師が忘れてしまうことが一番問題であると考えられる。

CRE(カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症)に関しては、5類感染症に指定され全数報告になってから、全国的にエンテロバクター(グラム陰性桿菌)の報告が非常に多い。

今、問題になっているのはIMPをもっていないタイプで、本来のCREではないが、基準を満たす菌が報告の中に多く紛れ込んでいるという現状が考えられます。サーベイランスの目的を考慮すると今の基準には問題があると個人的には思う。

結核に係るLTBI(潜在性結核感染症)については、その接触経路が明確でなくても公費負担を承認する方向性になっており、従来と比べて拡大解釈になっているので、実際にLTBIが地域として増えているのか確認の必要がある。

 

委員:麻しんの発生について、最終的に3次感染が1名ということであった。今後のアウトブレイクで一番の問題点は、初発患者の診断時期である。診察していた医師の注意の問題もあるが、同じ時期に季節性インフルエンザの発症者も多発していた。診断が遅れる原因となる疾患の流行があると本来の感染症が猛威を奮うのでは、ということを強く意識しておくことが教訓となった。

 

委員長:国を挙げて2012年の麻しん撲滅に向けた宣言により、各地でキャンペーン等をして頑張ったが、喉元を過ぎればという感じがする。ワクチンの接種率が限りなく100に近づいて欲しいが、なかなか近づいてこない。麻しんに対して感受性のあるお子さんが一定数存在するということも根本にある。国内の株が出るとそれ自体が事件になるのが現状である。しかし、人の流れもグローバルになっており、麻しんは空気感染することから、国内に入ってくるものである。これらを考慮すると、保健所を含めた医療従事者もワクチン接種を確実に実施することが大切。

 

5.高槻市ウエストナイル熱媒介蚊サーベイランス事業の実績について

委員長:高槻市ウエストナイル熱媒介蚊サーベイランス事業の実績について、事務局から報告をお願いします。

 

事務局:資料4の11ページを報告

 

委員長:蚊の数が増えているということですね。捕獲したやぶ蚊のPCR検査でデングウイルスの検査も実施しているということでよろしいですね。

 

事務局:サーベイランスではデングウイルスを含むフラビウイルス属のPCR検査を実施しており、保有していないことを確認しています。

 

委員長:昨年11月の市民公開講座で高槻市の検査でデングウイルスやウエストナイルウイルスを保有する蚊はいないというエビデンスがあります、という話をしたところ心強いといった市民の声もいただいている。

 

委員:アカイエカが極端に減ってヒトスジシマカが増えているのは?

 

事務局:資料によりますと、年々全体の蚊の捕獲数は増えています。蚊の捕獲の日を決めて実施していますので、実施日の天候により捕獲数が左右されることもあります。捕獲数の増減について、特別な理由があるかどうかは、資料からではなかなか説明が困難です。

 

委員:アカイエカは貯水池などで発生する。ヒトスジシマカは鉢植えの水溜りなどで発生する。貯水池等の清掃は適切に実施しているのか。シンガポールでデング熱が大量発生したのも貯水池や鉢植えの水溜りが原因である。貯水池等や道路の水溜まりなどはきれいに清掃したが、鉢植えの水溜りなどからヒトスジシマカが発生してデング熱の発生に繋がったという事例があった。ヒトスジシマカは一晩で20回も30回も刺す。アカイエカは1回程度しか刺さない。シンガポールでは、水溜りをなくすために罰金なども取るようだ。

 

委員長:「植木鉢を入れる受け皿が水溜りとなり、ヒトスジシマカに良い環境となるので、植えていないものは、鉢をひっくり返しましょう。」というキャンペーンをすると、やぶ蚊が減る可能性もあるのでは。そういったことが重要なポイントになってくる。デングウイルスを運ぶ蚊はヒトスジシマカであって、ヒトスジシマカを減らすためには小さな水溜りも減らしていくことが重要です。水溜りを減らすことは、市民一人ひとりが実行できるので広報誌に詳しく記載してみては。デングウイルスを運ぶ蚊は、水溜りなどで発生することから、市内からそういった水溜りを減らせば、仮に日本にデング熱が入ってきても患者が発生する確率は減らすことができる。

人に蚊が刺して、その人の体内でデングウイルスが増えたところを、また蚊が刺すという確率もかなりあるだろう。やぶ蚊自体はあまり飛ばないらしい。外から突風が吹いて流されて遠くまで行くことはあるが、それ以外では遠くまで飛ばないらしい。

 

6.高槻市感染症サーベイランス事業の実績について

委員長:高槻市感染症サーベイランス事業の実績について、副委員長から報告をお願いします。

 

副委員長:資料4の12ページから16ページを報告

 

委員長:今年はインフルエンザの流行のピークが早かった。もうピークを過ぎていますね。

今年は日本だけワクチンチャレンジをしています。H3N2に関してはWHOが推奨する株を使用していない。理由は有精卵でウイルスを増やすときに弱毒化すると抗原性が変わってくる。そこで、有精卵で何代かウイルスを増やしても抗原性が変わらない株を探し、その株を今回のワクチンに使用しました。世界何十カ国のうち、このようなことを実施しているのは日本だけです。諸外国がWHOの推奨する株を使用する理由は、推奨株の方が増やしやすいからです。今年のサーベイで臨床内科医会からワクチンが効いているかどうかの報告があると思う。もし、よく効いていれば立派なエビデンスになる可能性があると思う。当院の看護師の話では、救急の患者が、例年に比べて小児が少なく、成人が多いという印象を持っているとのこと。20代30代の成人では、小児に比べてワクチン接種をしている人が少ないので、ワクチンの有効性に関する報告について期待を持って結果を待っているところです。

 

7.感染症発生動向調査事業の定点把握疾患の実績について

委員長:感染症発生動向調査事業の定点把握疾患の実績について、事務局から報告をお願いします。

 

事務局:資料4の17ページから23ページの報告

 

8.議題

委員長:高槻市では麻しんのワクチン接種について、どのような勧奨をしていますか。

 

事務局:麻しんについては今年初めの流行時に緊急的に、未接種のお子さんに接種を呼びかけたが、なかなか接種者の増加には至っていません。こども未来部が定期接種を実施していますので、こども未来部とも連携して、様々な機会を通じて予防接種の呼びかけをしています。子供の予防接種の種類も増え、定期予防接種のスケジュールがタイトだという声も聞いています。

 

委員長:東京の総合大学などは入学金を払っても接種証明書または抗体価の証明がないと通学できない、ということらしいです。私立の中高等では入試要綱に予防接種のことを記載しておくと、接種済みでなければ通学できないというように厳格に運用できますが、公立では難しいかもしれません。

 

委員:私立幼稚園の先生や関係者の方々に予防接種の啓発ができればよい。入園は3歳からで、予防接種のスケジュールがタイトなのは1歳までで、1歳を過ぎれば麻しんの予防接種があるくらい。1歳で接種していないと入園できないなどの措置が取れればよいですが。(私立幼稚園は)保健所の所管ではありませんね。

 

事務局:私立幼稚園は府の私学課が管轄しています。

 

委員:高槻市内の私立幼稚園の園医は全て医師会員ですので、医師会を通じて啓発をしていくという方法もあります。また、私立幼稚園は個人経営が多いので、園長先生などを通じて啓発してはどうか。できることから実施していかないと、「接種できませんでした。」と言うだけでは麻しん患者はいつまでも減らない。小学校就学前健診があるので、その機会にチェックをしているが、未接種でも、「わかりました。」と言うのみで結局接種しない人が多い。

 

事務局:1歳半健診の際に、強力に接種勧奨をしているが、接種年度によっては接種率が95%に達しない場合もあります。

 

委員:麻しんのワクチン接種をしない人は信念のようなものを持っている人も多い。そのような人に接種してもらうには、何か強制的なものが必要ではないか。アメリカでは学校長に権限があり、未接種は入学できないこともある。

 

委員長:あらゆる機会を通じて予防接種をするように勧奨して欲しい。また、本日の議題には挙がっていませんでしたが、新型インフルエンザに対する対策についても、体制の整備が必要だと思います。実際に発生したときに体制が間に合わないと言うことも想定されますので、あらゆる面で体制を整えていきたい。エボラ出血熱では、疑似症患者は医療機関に直接行くのではなく、保健所に相談するように周知していても、医療機関に来る場合もある。その場合、診療をせざるを得なくなることも想定される。また、患者搬送については、大きな陰圧装置付きのストレッチャーを用いるため大掛かりになる。陰圧装置付きストレッチャーが入らないようなマンション等で疑似症患者が発生した場合に備えて、当院では車椅子型の陰圧装置を保有しており、貸出しも可能です。最近の状況は、明らかに患者数が減少しています。ご遺体に触れて埋葬するという習慣を停止してから、目に見えて減少しており、3ヶ国(ギニア、リベリア、シエラレオネ)とも終息の方向に向かいつつあるという状況です。また、MERS(中東呼吸器症候群)などについても、いつどのような感染症が日本に入ってくるかもしれません。このような時代ですので、対応については、適切に実施していくことが重要です。

 

事務局:エボラ出血熱については、疑似症患者が直接、医療機関を受診したケースもあれば受診せずに相談したケースもあります。保健所としましても、検疫所で丁寧な説明をしていただけるよう切望します。エボラ出血熱の流行国は3ヶ国と限られており、渡航する人も限られています。また、渡航歴のある人がありましたら、検疫所から連絡が入るようになっていますが、現在のところ連絡はありません。

 

委員長:新型インフルエンザの対応では、帰国者・接触者外来の設置などの体制づくりで医療機関と行政が連携しながら進める必要があると思っています。これで、本日の議事は全て終了しました。

 

9.閉会

本日はご多忙な中、委員の皆様方には、ご出席いただきありがとうございました。これで閉会といたします。

お問い合わせ先
高槻市 健康福祉部 保健所 保健予防課
住所:〒569-0052 高槻市城東町5-7  地図
電話番号:072-661-9332
ファクス番号:072-661-1800
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