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平成25年度高槻市感染症発生動向調査委員会会議録(平成26年2月21日)

1.会議の名称

平成25年度高槻市感染症発生動向調査委員会 

2.会議の開催状況

日時:平成26年2月21日(金) 14:30~16:00

場所:高槻市保健所 講堂

公開の可否:可

出席委員:浮村委員、北川委員、黒川委員、江口委員、

       高野委員、千葉委員、丸山委員、南委員、(五十音順)
      

3.議題

開会

 1 感染症発生動向調査事業の全数把握の実績について

 2 高槻市ウエストナイル熱媒介蚊サーベイランス事業の実績について

 3 高槻市感染症サーベイランス事業の実績報告について

 4 感染症発生動向調査事業の定点把握の実績について

閉会

4.配布資料

1 次第

2 委員名簿

3 配席図

4 資料 平成25年高槻市感染症発生動向調査実績等報告資料

5 別添資料 麻しんの報告患者数について

6 参考資料1 高槻市附属機関設置条例

7 参考資料2 高槻市感染症発生動向調査委員会規則

8 参考資料3 高槻市感染症発生動向調査事業実施要綱

9 参考資料4 審議会等の公開に関する指針

 5.主な審議の内容

下記のとおり

 6.担当課

保健予防課

 

審議の内容

1.開会

事務局:皆様、本日はお忙しい中、お集まりいただき、誠にありがとうございます。定刻となりましたので、平成26年度第2回高槻市感染症発生動向調査委員会を始めさせていただきます。

(配付資料の確認)

 

2.委員紹介

(各委員の紹介、その後市職員の紹介)

 

3.会議の公開について

 (会議の公開について承認。傍聴希望者はなし。)

 

4.感染症発生動向調査全数把握について

委員長:感染症発生動向調査事業の全数把握の実績について、事務局から報告をお願いします。

 

事務局:(配付資料の4の1~10ページを報告)

 

委員長:麻しんの報告についてですが、高槻市内で麻しん患者の報告があり、現時点で8名ということで当病院でも、麻しんの病態とともに院内に掲示をしております。先ほどの風しんの件でもそうですが、当院の50代のドクターが発症し、科長会のときに隣に座られていたので、感染の恐れがある旨を注意しました。加えて、皮膚科と小児科の医師も風しんと診断されました。驚いたことに4種(麻しん、風しん、流行性耳下腺炎、水痘)全部の抗体が陰性でした。先日、東京で開催された日本環境感染症学会に出席した当院感染対策室の川西の報告では、職員で40歳代以上はあまり抗体価を測っていないということであり、40歳代以上と40歳以下を比較しても、抗体価に全く有意差がなく、他の病院からの報告では、風しん・麻しんに罹患したという自己申告は殆どあてにならず、抗体価を測ってみないとわからない。年齢に拘わらず1割から2割は、抗体を持っていない人が存在するので、罹ったつもりの人も罹っていなかったということもある。事前にある程度察知して対策を取らないと2次、3次感染ということが起こりえるので、「医療現場では注意喚起をしつつ診療にあたる」、「人の集まる場所、学校等への注意喚起をしっかり行う」、「潜伏期間のこともしっかり意識しておく」ということではないか思います。

 風しんに関しては、昨年に続いて助成制度を検討しているということですが、男性で免疫を持っていない人が結構いて、ワクチンの抗体価が低い世代が確実に存在することがわかっていますので、その様な世代に対する注意喚起も含めて対策していくべきであり、麻しんを含めて、感染が拡大しそうな状態に対する注意喚起しかないのではと思います。

 

事務局:麻しんに対する注意喚起についてですが、保育所等にポスター等を掲示していただくように準備をしており、定期接種の1期・2期に該当する年齢のお子さんは直ちに接種していただくようお願いをしております。また、1期のときに受けておられない方も10%程度おられるので、その方々にも、有料になりますけれども、出来るだけ受けていただけるように働きかけていきたいと思っております。まだ準備中ですが、市のホームページと3月の広報に掲載する予定にしております。また、ワクチン未接種及び未罹患の方に対するワクチン接種の勧奨をするポスターを、なるべく子供たちがいるところに掲示し、医療機関にも、麻しんを疑う患者に対する受診方法等についてのポスター掲示について、医師会等へのご協力をお願いしたいと思っています。

 

委員長:麻しんが疑わしい患者が受診される際に、ある程度の隔離が出来ないと、そこでまた感染拡大することもあります。

事務局:医療機関に掲示するポスターは、麻しんを疑う症状がある場合には、受診前に電話で医療機関に受診方法等を問い合わせるように記載しております。そうしないと、医療機関内に麻しんを疑う患者が入ってしまうと感染防止が困難になります。今回、感染者が受診した医療機関については、ポスターの下の方に医療機関の電話番号を記載し、受診者が携帯電話で、麻しんを疑う症状があることを申告したうえで、受診方法を聞くという内容にしたいと思っております。

 その様な内容でよろしいでしょうか。

警防救急課にも、麻しんが流行していることを伝えたところ、救急隊員はN95マスクを着用して乗車するとの返答でしたが、N95マスクを着用したままでは活動が困難ですよと話しました。さらなる対策等を練りますと返事がありましたが、やはり、麻しんを疑う患者を医療機関に搬送する前に救急隊から医療機関に電話を入れたほうがいいですね。

 

委員長:ワクチン未接種で麻しんを疑う症状がある場合は、事前に電話を入れるという方法でやるしかないと思います。

 

事務局:警防救急課に事前連絡するように伝えておきます。

 

委員長:結核の学会で6題ほど座長をしたのですが、そのとき神戸の報告で、粟粒結核兼腹膜結核であることを全く知らない状況で、病理の解剖を実施した医師及び研修医7名のうち6名が結核に感染し発病した事例がありました。患者1名は感染者6名に相当することから、患者6名は、その6倍で36名の感染者と同等になり、集団感染の定義である感染者が20名を超えるため、集団感染事例になります。そういうことから、剖検の際にはN95マスクの着用が必須ではないかという発表がありました。当院でもベースラインとして第二世代のQFT検査を全職員に実施したことがあって、そのとき、明らかに他の診療科の医師よりも病理の医師の方が3倍陽性率が高く、さらにその2倍ほど法医解剖の医師が高かったという事例があります。法医解剖の医師は、死因が分からない状態で画像もないまま解剖をするので、法医が最も感染の危険があるということです。この様なことから、解剖を実施する施設では、しっかりと感染防護をすべきであると考えます。昨年度は、結核患者数が増加し、超多剤耐性菌患者が発生して、通常は患者発生が少ない地域なのに、相当多くなっているという報告を大阪府公衆衛生研究所から受けることもあります。スプレッダーがいるのではないかという懸念もあり、結核に関しても排菌者が増えているということから注意喚起が重要であると思っています。

 

委員:今の結核の件では、委員長の仰るとおりですが、もうひとつ病院の職員を守るという観点から、手術のときの病理の迅速標本の検査で、技師が結核に感染します。当院ではN95マスクを必ず着用するようにしていますが、とりわけ、大学病院などの大きな病院では、迅速標本が相当数出ると思いますが、何でもかんでも迅速標本に出す医師がいるので、迅速標本の診断限界と標本を扱う技師が非常に危険な思いしていることを認識していただかないといけないと思います。むやみに迅速標本を出さない様に言っています。病院関係者は注意喚起をする必要があるのではないでしょうか。感染に対して、あまりにも無防備すぎるところがあると思いますので、よろしくお願いいいたします。

 

副委員長:先程の麻しんの件ですが、MRワクチンの3期・4期の接種が終わりましたが、実際の接種では、3期で7割程度の接種しかできていないことから、今後は、その未接種者が残ったままで、その対策をしないと感染拡大を止められないということもあります。また、現状では1期の接種をしていない子がいます。その子の接種について、「お金がかかるなら打たへんわ」という程度の認識の保護者が多い。そういう状態を行政的に何とかしないと。それこそ、その子たちが感染して、拡大させていくという状態になるのは避けられない。

 

事務局:準備段階ではありますが、子どもの予防接種は子ども保健課が取り扱いをしており調整段階ですが、2歳から5歳の第1期の未接種者をリストアップし、再度接種を促すような方策を考えています。また、ホームページでも1期及び2期の接種対象者は、迅速に接種するように注意喚起をしていきたいと思っております。

 

委員:高槻市の1期の予防接種率は意外に低いのです。平成24年は94%弱と95%に達しておらず、かなり危ない状況にあると思っております。

 

副委員長:保護者に対する予防接種全体に関する啓発が重要ではないでしょうか。日本脳炎が一番ひどい状況ですが、接種しない方が良いとか言われている。接種が再開されている現状を知らない方も多い。

 

事務局:ちなみに本市の麻しんワクチン接種率ですが、平成22年の1期が91.6%、2期が93.6%。平成23年の1期が91.3%,2期が93.2%。平成24年の1期が99.6%、2期が94.8%ということで、平成25年はまだ11月の段階ですが、少し低いという状況にあります。

 

委員:3月までは、まだ少しありますが。

 

事務局:先生方には接種率向上にご尽力いただきますようにお願いいたします。

 

副委員長:地道な勧奨しかないですね。当院では、インフルエンザの予防接種に来たときに、必ず母子手帳をチェックします。空欄の予防接種については、全て、いつまでに接種するように説明をして返しますが、それでも、インフルエンザのワクチン接種のために来院しなければ、母子手帳の予防接種欄が全く空白のままで、就学前健診でチェックされるという子もいます。保護者の中には、予防接種をしなければならないという発想がない人もいて、そういう方にはどういう対策が打てるのかという課題があります。

 

委員:地道な接種勧奨しかないですね。市の方で個別に通知してそれ以上にやろうとすると、接種していない人を年の途中でリストアップして、接種勧奨をするなどの方法をとらないといけないですよね。どこまでやるかですけど。

 

委員:医療機関の外来で、完全に患者さんの感染を防ぐというのは困難で、顕著な症状のない患者さんもいます。今回のアウトブレイクが阻止できたとしても際限がないですよね。感染者がいれば必ず繰り返されますので、外国では、予防接種歴を漏れなくチェックし、未接種だと幼稚園にも学校にも入れない制度ですけど、日本はなぜかそういう制度がない。少なくとも保育園等に入る前に、法律ではなくても何か制限を設けるべきではないでしょうか。

 

事務局:10年ほど前から医師会の予防接種委員会から、保育所は全部チェックをして、未接種者には、接種勧奨を働きかけるように言われていましたが、制度化までには至っていません。

 

委員:法的な根拠は全くないですね。現在やっているのは就学時健診のチェックと、保育所の中でのチェックです。

 

事務局:保育幼稚園総務課と話をしてみたいと思います。

 

委員長:際限ない議論は続くかと思いますが、そういった全ての手段を使ってワクチン接種を広げていくということしかないと思います。

 

事務局:もうひとつ、現段階では確定ではありませんが、来年度も風しんワクチンの助成をする予定ですが、ワクチンはMRワクチンを接種してもらえれば、麻しんも同時に予防できることになると思います。ただ、助成額に上限がありますので、接種される方がどちらを選ばれるか少し不安はありますが、なるべくMRワクチンをお勧めいただけるとありがたいと思っております。

 

委員長:昨年からジアルジア症の患者が4件連続で出ていて、ホモセクシュアルのHIV感染者で下痢が続くという人の便を検査してみたところ、ジアルジアが陽性でした。3週間ぐらい下痢が続くという患者を診察した際は、便検査も実施することをお勧めします。

それでは、次に高槻市ウエストナイル熱媒介蚊サーベイランス事業の実績について事務局から報告をお願いします。

 

事務局:(配付資料の4の11ページを報告)

 

委員長:ありがとうございました。ただいまの報告について、ご意見等はございますか。

日本全体が徐々に暑くなってきており、リスクも上がってきているので、この調査も重要だと思います。それでは、次に高槻市感染症サーベイランス事業の実績について副委員長から報告をお願いします。

 

副委員長:(配付資料の4の12~16ページを報告)

 

委員長:ありがとうございました。ただいまの報告について、ご意見等はございますか。よろしいでしょうか。それでは、次に感染症発生動向調査事業の定点把握の実績ついて事務局から報告をお願いします。

 

事務局:(配付資料の4の17~21ページを報告)

 

委員長:ありがとうございました。ただいまの報告について、ご意見等はございますか。

 

委員長:病原体定点医療機関を担当していますが、インフルエンザ患者の検体採取には、2回、鼻にめん棒を入れないといけないので、患者さんにお願いしにくい。また、職員が発症したときに、その合併症を調べる研究も実施しており、両方を並行して実施するのが難しいと言う事情があり、今年はあまり検体を提出できていません。

 

事務局:病原体検査を実施している大阪府立公衆衛生研究所と相談する必要がありますが、咽頭拭い液でなくとも、うがい液でも構わないと思います。インフルエンザで学級閉鎖のあった生徒のうがい液を保健所が大阪府立公衆衛生研究所に提出して検査しており、その際、生理食塩水でうがいをしてもらっています。うがい液には抗生物質が入っておりませんので、すぐにフリーズして大阪府立公衆衛生研究所に運んでおります。うがい液の検体でPCR検査等が十分に実施できますので、ある程度年齢の高い子なら、うがい液で採取可能です。比較的、簡便だと思います。

 

委員長:3日間熱が下がらないという理由で開業医を受診した患者が、迅速検査では陽性にならなかったのですが、開業医は耐性ウィルスを疑がって、当院を紹介しました。その患者の検体を大阪府立公衆衛生研究所に搬送しました。迅速検査で陽性にならなくてもPCR検査だと陽性になるチャンスがあるという意図で当院を紹介してきました。こういう経過の患者を一人お願いしております。

 

事務局:ありがとうございます。さて、昨年に、サーベイランス機能の充実強化を図るという目的で、病原体定点の医療機関を増加しましたが、今年も現状の定点数でよろしいでしょうか。

 

各委員:賛成

 

事務局:そうしましたら、今後ともご協力よろしくお願いいたします。

 

委員長:他に、ご意見等はございませんか。

 

事務局:麻しんの事に関して、今後は少し拡大して対策をしたいと思っています。万が一、アウトブレイクして危ない状況になったときは、再度、委員の皆様方に参集していただくかもしれません。その際には、ご協力いただきたいと思っております。

 

委員:学校や幼稚園などで発生した場合、休校措置などはどうされますか。

 

事務局:宮崎県では、麻しん患者の発生が1名で休校にしたという事例もありますが、本来は健康観察を適切に実施したうえで判断するのが良いと思います。それぞれの学校でワクチンの未接種者を把握することが重要だと思っております。幼稚園や保育園に関しても、ワクチンの未接種者の把握を依頼していきたいと思います。

 

委員:追跡できるうちは良いけれど、アウトブレイクしてしまうと追跡できないですよね。

 

事務局:そうです。現時点でも、かなり難しい状況になってきていますが、できるだけ全年齢を対象にと思っています。ただ、子ども達を守るということが一番重要ですので、子ども達を優先して、対策を決定していきたいと思っております。

 

委員長:学校の先生が院内学級で病院に来られる場合にも、当院では抗体価が高い人や接種歴のある人に限定するよう市にお願いをしている。私立に行く中高のスクールバスでは、狭い空間で密接しているため、感染の危険性が非常に高くなる。とりわけ、その様な通学形式をとっているところは要注意です。

 

委員長:それでは、議事は全て終了しましたので、閉会のご挨拶を申し上げたいと思います。

昨年の風しんの大流行、今年も警戒が必要と思いますし、麻しんの問題につきましても、さらに感染様式が多様化するということで、より厳重な対応が必要だと思っています。中国では、今年は出ないと思っていましたが、このシーズンになって鳥インフルエンザ(H7N9)などが出ているところでございます。今後も、対策が必要な感染症が色々とでてくると思いますので、高槻市を含めた国内の感染症の発生動向に注視し、迅速で的確な分析を行い、予防に努めたいと思っております。今後も、保健所及び各委員の皆様方のご協力をよろしくお願いしたいと思います。

 本日はご多忙な中、委員の皆様方には、ご出席いただきありがとうございました。これで閉会といたします。

お問い合わせ先
高槻市 健康福祉部 保健所 保健予防課
住所:〒569-0052 高槻市城東町5-7  地図
電話番号:072-661-9332
ファクス番号:072-661-1800
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