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新しくなった水害・土砂災害ハザードマップを配布しています

【平成29年7月12日掲載】

こんにちは。都市創造部長の梅本です。

台風や梅雨前線に伴う豪雨が九州や北陸地方をはじめ、全国各地を襲っていますが、この季節、河川や水路、下水道などの水防災を所管する都市創造部にとって危機管理上、最も気の抜けない時期です。
地球温暖化などにより雨の降り方が昔とは変わってきており、大雨による浸水被害や土砂災害が全国各地で起こっています。災害が起こらないのが一番ですが、今日、集中豪雨の対象とならない地域はありません。
そこで、自分の住んでいる地域には集中豪雨などによる、どのような災害リスクがあるのかを市民の皆さんに知っていただき、危険が迫る前に安全なところへ避難していただくため、水害・土砂災害ハザードマップを刷新し、現在、全戸配布しています。
今回のこちら部長室では、この点について取り上げ、ご説明します。

全国的に集中豪雨の頻度が増加

気象庁や国土交通省の資料によると、これまでに全国で降った雨のうち、大規模な災害の発生する恐れが非常に強く、厳重な警戒が必要であるとされている時間雨量80mm以上の発生回数が、この30年間で1.7倍に増加しています。
また、今後もこの傾向は続くとされており、21世紀末には大雨による降水量が全国平均で10%~25%程度増加すると推測されています。

アメダス1時間降水量80ミリ以上の年間発生回数

平成27年9月関東・東北豪雨で鬼怒川が決壊

平成27年9月の関東・東北豪雨の時は、鬼怒川上流の栃木県日光市で、9月9日から10日にかけて1日に551mmの雨が観測されました。
この豪雨により、下流の茨城県常総市では、鬼怒川が19時間にわたり氾濫危険水位を超過し、さらには計画高水位を5時間にわたり超過した後、堤防が決壊するという大災害が発生しました。常総市を流れる鬼怒川が決壊したシーンは衝撃的で、テレビで何度も放送されましたので覚えておられる方も多いと思います。

鬼怒川氾濫地点の様子

この時鬼怒川上流で降ったような豪雨は、今や全国どこでも降る可能性があると言われています。淀川流域で同様の雨が降った場合、淀川が氾濫危険水位を超過することは十分に想定され、淀川の川水が溢れ、破堤することも考えられます。

高槻市では100年前に淀川が決壊

淀川の歴史をさかのぼると、今からちょうど100年前の大正6年10月1日に、台風がもたらした大雨による水位上昇により、高槻市大塚地区の堤防が200mにわたり決壊しました。これが俗にいう「淀川大塚切れ」で大塚から淀川河口まで水没したそうです。警察のまとめでは、大塚切れによる被害は、被災戸数が15,358戸、被災人口は65,000人となっています。

大塚切れ氾濫地点 当時の様子

100年前に大塚切れという大災害を経験した高槻市ですが、災害からの復興の取組はもとより、治水事業に携わる関係者の方々の努力によって、その後100年間淀川が破堤することがなかったことが今日の発展につながったと言っても過言ではないと思います。

しかしながら、全国的に集中豪雨の発生頻度が増加している現在の状況では、今後も水害が起こらないとは誰も保証できるものではありません。
このため、治水事業関係者による堤防強化など浸水安全度向上の取組とともに、自分の住んでいる地域が大雨などによりどのような災害リスクがあるのかを知って行動することが大変重要です。

水害・土砂災害ハザードマップを刷新 ~6月下旬より市内に全戸配布~

高槻市では大雨などが降った場合に自分の住んでいる地域にどのような災害リスクがあるのかを市民の皆さんに知って避難行動に役立てていただくため、このほど水害・土砂災害ハザードマップを刷新しました。このマップは、市内の災害リスクと防災知識を分かりやすくまとめたもので、昨年度に学識経験者や防災関係者、公募市民、関係行政機関で構成する検討委員会を条例設置し、種々議論していただきながら1年かけて作成したものです。

高槻市では6月下旬からこのマップを市内に全戸配布していますので、ご自宅に届いたらまずは手にとってご覧ください。

冷蔵庫に吊るされたハザードマップ

新しいハザードマップの特徴7点

1点目

これまでのマップ形式から冊子形式にして家で保存しやすくしました。

2点目

いつでも手に取れるよう冊子に穴をあけて冷蔵庫などに吊るせるように工夫しました。

3点目

避難勧告や避難指示等の発令時に取るべき行動を表紙にも明記し、ページをめくらなくても避難行動が容易に取れるようにしました。

4点目

単なるマップではなく、防災知識を分かりやすく習得できる構成にしました。

5点目

内水氾濫と外水氾濫の浸水想定深が見開きで容易に確認できるようにしました。

6点目

自分の住んでいる地域の情報だけでなく、全市域の災害リスクも把握できるよう市域マップを折り込みしています。

7点目

自宅等から避難所までの避難ルートを添付シールの活用により簡単に記入でき、自分だけのマイマップが作成できるようにしました。

マップが届いたらぜひともご一読を!

高槻市の水害の歴史を紐解くと、淀川による水害だけではありません。大正6年の淀川大塚切れの後、昭和28年の台風による大雨で芥川や桧尾川の堤防が切れ、そして昭和42年の北摂豪雨で女瀬川の堤防が切れるという災害が起こっています。

しかしながら、幸いにもその後50年間は、河川堤防が切れるような水害は発生していません。
これは、河川管理者等による河川改修の努力の賜物ですが、100年に一度の雨が全国で頻繁に起こるようになった今日、高槻でもいつそのような大雨に見舞われ、大災害が起こるか分かりません。そのような災害が発生した時に自分の身を守ることができるのは自分自身です。初期の行動が生死を分けるとも言われています。市からご自宅にハザードマップが届いたらぜひとも目を通してください。いざという時に必ずあなたの味方になってくれると思います。

 

高槻市水害・土砂災害ハザードマップ

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プロフィール
梅本定雄
梅本 定雄
1958年(昭和33年)奈良県(吉野)生まれ。2013年(平成25年)から現職。趣味はマラソンやサイクリングで、パラグライダーも始めました。

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