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意外と身近「市民公益活動」ってなんだろう?

【平成31年3月29日掲載】

こんにちは。市民生活部長の田中です。

桜の花も咲き始め、春を感じる日々になりました。

 

今回のこちら部長室では、「市民公益活動」や「協働」についてお話しします。

「市民公益活動」と「協働」による取り組み

「市民公益活動」とは、ボランティアやNPO活動など、市民が行う非営利の自主的、主体的な社会貢献活動であり、「協働」とは、それぞれが役割と責任を担い、相互に特性などを尊重・補完しあい、協力して課題解決などに取り組むことを言います。

こう書くと「なんだか難しそうだな」と感じる人も多いでしょう。

そこで、まずは、日ごろから「市民公益活動」を中心に市と「協働」して課題解決に取り組む身近な組織をご紹介します。

市民公益活動サポートセンター

市民公益活動サポートセンターマスコット たっすん

「市民公益活動サポートセンター管理運営委員会」は、市民が行うボランティアやNPO活動などの「市民公益活動」をサポートし、市民公益活動団体と行政をつなぐ中間支援や団体同士の交流を支援することなどを主な目的に活動されています。

市内には、地域の課題解決に向けて活発に活動されているボランティア・NPO団体などが数多くあります。同会は、そのボランティア・NPO団体などを支援し、活動の活性化と活動基盤の強化を図ることで、市民、団体、事業者、行政相互の連携・協働を推進し、よりよい地域づくりを目指しています。

また、「高槻まちづくり塾」や「たかつきNPO協働フェスタ」をはじめ、多くの催しや事業を実施しておられます。

高槻市市民公益活動サポートセンター

活動のきっかけづくり「高槻まちづくり塾」

「高槻まちづくり塾」は、「市民公益活動」を始めるきっかけづくりを主な目的として、市民公益活動サポートセンター管理運営委員会と市の共催で、平成13年度から開催しています。

今年度は、2月28日に開催し、社会福祉法人大阪ボランティア協会常務理事・大阪大学人間科学部客員教授の早瀬昇さんを講師にお招きして「市民公益活動団体と自治会・町内会、行政の連携で進めるまちづくり」をテーマに「いっしょに考えませんか『地域づくり』」と題してご講演いただきました。早瀬さんには「多彩さや温もり、機動性や創造性」といった市民活動の意義(強み)から具体的な活動手法とそのポイント、「合意形成を前提としない会議」をはじめとした全国の先進事例などを非常に分かりやすく、ユーモアを交えてご紹介いただきました。また、早瀬さんのコーディネートで参加者間の意見交換を行い、参加者それぞれの立場での気づきや今後の目標などが発表されました。

初めのうちは緊張していた参加者も、早瀬さんのお人柄などもあり、講座中盤には明るい雰囲気となり、活発に意見交換がなされていました。

意見交換

講義風景

ボランティア・NPO団体等だけではない協働の相手方「市民公益活動団体」

昨今、話題にされることが多くなったボランティア・NPO団体などと行政との協働ですが、その歴史はまだまだ浅く、いわゆる「ボランティア元年」と呼ばれる阪神・淡路大震災が発生した平成7年を境に、全国的にボランティア・NPOが広く認知され、徐々にその必要性や行政との協働が求められるようになってきました。

しかし実は、ボランティア・NPO団体などを含む広い意味での「市民公益活動団体」と行政との協働は、もっとずっと以前から行われていたのです。

それが自治会・町内会といった地縁による団体と行政との協働です。自治会・町内会といった地縁による団体も、市民の皆さんが自らのため、地域のために活動する「市民公益活動団体」のひとつと言えます。

諸説あるものの、自治会・町内会の原型は近世の五人組制度、さらには大化の改新の頃までさかのぼるとも言われ、市町村など行政の下部組織として機能するなどの変遷を経て、現在は地域の自治のために設立された任意の団体として機能しています。こうした歴史の中で自治会・町内会といった地縁による団体と行政は古くから協働を続けてきました。

講義風景

そこで今年度の「高槻まちづくり塾」では、ボランティア・NPO団体などと行政との協働だけに留まらず、自治会・町内会といった地縁による団体を含めた、多くの関係者との協働を模索することをテーマとし、地区コミュニティ会長や自治会長、役員さんにも「高槻まちづくり塾」へご参加いただきました。

特定のテーマを課題とする(地域に縛られない)ボランティア・NPO団体と、特定の地域の困りごとを課題とする(テーマは多岐に渡る)自治会・町内会それぞれの強みや弱みを知ることで、前述のテーマに沿った活発な意見交換が行われました。

 

参加者からは「どんな組織でも必ず直面する問題に激励をいただいた感じ」「市民協働の話だけでなく、一人ひとりの個性を尊重する話しで参考になった」「来年度自治会の役員になるが、受け身ではなく、意味づけを大切にしたい」といった気づきや意気込みが語られました。

 

今年度の「高槻まちづくり塾」は、ボランティア・NPO団体だけに留まらず、多様な関係者との協働を模索し、結果として多くの気づきや活動に対しての前向きな気持ちを共有できたことが大きな収穫だったと思います。

市は社会情勢の変化や地域課題のさらなる複雑化、多様化に対応していくため、今後も市民公益活動サポートセンター管理運営委員会と連携し、協働のあり方を考えるこのような企画を継続して実施することで、よりよい地域づくりに向けて取り組んでまいります。

間もなく新年度、新たな活動をはじめてみませんか?

日常の困りごとから地域の活動まで、意外と身近だった「市民公益活動」。

何か社会の役に立ちたいと思っている人はたくさんおられます。市民公益活動サポートセンター管理運営委員会はそんな皆さんを支援しています。何か活動をはじめようと思う人はお気軽にご相談ください。

また、大きな自然災害が発生した際には、近隣のみなさんと協力して地域を守る、「共助」が非常に重要な役割を果たし、地域での交流や協力といった日頃の自治会活動が大切であることなどから、市では自治会への加入を促進し、自治会の運営や新設のご相談を受け付けています。

春は転出入をはじめ、年度替わりによる役員の交代など、新たな活動に参加する絶好の機会です。

「ボランティア元年」から四半世紀近く、「平成」も間もなく終わり、新たな元号が制定されようとしています。来たる、「新元号元年」を皆さんの「市民公益活動元年」にしてみませんか?

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プロフィール
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田中 之彦
1959年(昭和34年)高槻市生まれ。2015年(平成27年)8月から現職。
趣味は家庭菜園と温泉めぐり。

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