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高槻の森林について考えてみませんか

【平成29年3月8日掲載】

皆さんこんにちは。 産業環境部長の新美です。

春なお浅く、朝夕の冷え込みもまだきびしい昨今ですが、皆様、体調はいかがでしょうか。

さて、今回は高槻の森林についてのお話です。

実は高槻市の約44%が森林

高槻の街並みと山並み

高槻市では、普段生活している中で、ふと北を向くと山並みが目に入ってきます。「高槻は山が近いな」「緑が多いな」と感じたことがある方も多いのではないでしょうか。その通り、大阪府内の市町村の中では、3番目に森林面積が多いのです。市域面積10,529haのうち森林面積は4,629haですので、本市の約44%が森林になります。また、特徴の一つに森林の約96%が私有林であることが挙げられ、高槻の山には数多くの”山主(やまぬし)さん”がいるということになります。

高槻の山頂からの眺め

「山はみんなのもの」とイメージを持っている方も多いですが、高槻の山で採れるタケノコや栗などは「山主さんのもの」です。勝手に採って、持ち帰ってはいけません。といいましても、本市の森林面積の半分がスギやヒノキなどの人工林ですので、山菜や果物などを見ることは少ないかもしれません。むしろ、花粉症の方は聞いただけで鼻が反応してしまうかもしれませんね。

森林を守り育てるためには、人の手入れが必要

なぜ人工林が多いのかというと、戦後の復興期に木材需要が高まり、山主さんがたくさんの木を植えたためです。昔は、電柱や家財道具など、多くのものが木でできていましたね。そのため、木材の需要がたくさんありました。しかし、現在はその需要も減り、木材価格も低迷し、林業者の高齢化なども相まって、森に入ることが少なくなり、人々の森への関心が薄れていきました。

森林は、苗木を植えるだけで育つわけではありません。植林直後には、シカなどによる食害から木を守るため、柵などを設置します。また、木を真直ぐに育てるため、不要な枝を幹から切り落とす枝打ちを行います。さらに、土壌の流出を防止する下草や植林した木が強く育つように、森林に光を取り入れるため、間伐作業を行います。このように、森林を守り育てるためには、人の手入れが必要となります。

市内の土砂災害

こうして手入れされた森林は、多種多様な生き物の住みかとなり、二酸化炭素を多く吸収することで地球温暖化を緩和します。また、草木の根が土壌を支えることによる土砂災害防止、降雨を一時的に貯留しつつ浄化する水源涵養、安らぎや癒し、さらには行楽やレジャーの場の提供など、多面的な機能を発揮します。

都市近郊に豊かな自然があることはとてもいいことですが、一方、手入れされていない森林は集中豪雨に耐え切れず、土砂崩れなどを起こして甚大な被害をあたえる可能性があります。

 

シンポジウムを開催

せっかくの、高槻の大きな特徴である豊富な森林を豊かな暮らしや防災に活用していきたいですよね。

そこで、そういった意見交換の場として、「森林防災を考える」シンポジウムを3月17日(金)に関西大学高槻ミューズキャンパスで開催します。

当日は、関西大学社会安全学部、大阪府森林組合、高槻市が講演を行った後、パネルディスカッションを開催し、高槻の森林の意義を皆さんと一緒に考えたいと思います。

たくさんのご来場をお待ちしています。

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プロフィール
新美 英代
新美 英代
1956年(昭和31年)6月、大阪府生まれ。2015年(平成27年)8月から現職。趣味は旅行、読書など。

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