(趣旨)

第1条　この規程は、「国際緊急援助隊の派遣に関する法律」(昭和62年9月16日法律第93号。以下「法律」という。)及び「国際消防救助隊出動体制の基本を定める要綱」(昭和62年9月19日付、消防救第118号消防庁長官通知。以下「基本を定める要綱」という。)の規定に基づき、国際緊急援助活動を行うため、必要な事項を定めるものとする。

(隊員)

第2条　国際消防救助隊の隊員(以下「隊員」という。)は、消防庁長官(以下「長官」という。)の定める「国際消防救助隊編成協力市町村に関する基準等の制定について」(昭和63年10月7日付消防救第135号消防庁救急救助課長通知)で規定する「国際消防救助隊員に関する基準」(以下「基準」という。)に該当するもので、次に掲げる救助隊員のうちから消防署長の推薦に基づき、消防長が指名するものとする。

(隊員の登録)

第3条　消防長は、基本を定める要綱第6条の規定に基づき、隊員の登録申請を行うものとする。

(登録の更新)

第4条　登録内容の変更または更新の申請は、次の場合に行うものとする。

(隊員登録原簿)

第5条　警防課長は、国際消防救助隊員登録原簿を整備し、管理しなければならない。

(情報連絡体制の確立)

第6条　消防長は、基本を定める要綱第4条第2項の規定により、国際消防救助隊への派遣に関し、国際消防救助隊編成協力市町村の消防機関及び関係機関等との国際消防救助隊の出動等に係る緊密な情報連絡体制を確立しておくものとする。

(派遣対策会議)

第7条　消防長は、国外で発生した災害等により隊員を派遣する可能性があると判断した場合は、派遣対策会議を開催し必要事項について協議するものとする。

(派遣決定手続き)

第8条　消防長は、長官からの派遣要請を受けようとするときは、速やかに市長に報告し、派遣について承認を得るものとする。

(出張命令)

第9条　消防長は、基本を定める要綱第17条第3項の規定により、派遣隊員を決定したときは、当該隊員に対し、国際緊急援助活動を行わせるため、被災国への出張を命ずるものとする。

(出動計画)

第10条　消防長は、基本を定める要綱第24条第1項の規定により、国際消防救助隊出動計画を別に定めるものとする。

(訓練及び研修)

第11条　消防長は、基本を定める要綱第35条第2項の規定により、長官が設定した国際緊急援助活動に必要な知識及び技術を習得させるための必要な研修に、積極的に隊員を参加させるものとする。

(国際消防救助隊旗等の管理)

第12条　警防課長は、基本を定める要綱第7条第1項の規定により交付された、国際消防救助隊旗、国際消防救助隊員証及び国際消防救助隊員標示章を管理するものとする。

(その他)

第13条　この規程に定めるもののほか、派遣に関し必要な事項は消防長が別に定めるものとする。